放射線取扱主任者試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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放射線取扱主任者とは?仕事内容は?
放射線取扱主任者は、放射性同位元素や放射線発生装置を取り扱う事業所において、放射線障害の発生を防止するために法律で義務付けられている監督者の資格です。この資格は、放射性同位元素規制法に基づいており、放射線の安全管理を統括し、法令上の責任を担う者が所持する必要があります。
放射線取扱主任者は、第1種、第2種、第3種の3種あり、国家試験をおこなうのは第1種、第2種で、第3種は講習を受けることで取得できます。
放射線取扱主任者試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?
放射線取扱主任者試験に受験資格はありません。
放射線取扱主任者は試験合格後、登録資格講習機関での資格講習を修了することで免許が交付されます。
放射線取扱主任者試験の概要
科目・出題範囲
放射線取扱主任者試験の科目・出題範囲は、以下となります。
第1種 | 放射性同位元素等の規制に関する法律に関する課目 |
第一種放射線取扱主任者としての実務に関する課目 | |
物理学のうち放射線に関する課目 | |
化学のうち放射線に関する課目 | |
生物学のうち放射線に関する課目 | |
第2種 | 放射性同位元素等の規制に関する法律に関する課目 |
第二種放射線取扱主任者としての実務に関する課目 | |
物理学のうち放射線に関する課目 | |
化学のうち放射線に関する課目 | |
生物学のうち放射線に関する課目 |
出題形式
放射線取扱主任者試験の出題形式は、以下となります。
第1種 | 放射性同位元素等の規制に関する法律に関する課目 | 五肢択一式 |
第一種放射線取扱主任者としての実務に関する課目 | 多肢択一式 | |
物理学のうち放射線に関する課目 | 五肢択一式 | |
化学のうち放射線に関する課目 | 五肢択一式 | |
生物学のうち放射線に関する課目 | 五肢択一式 | |
第2種 | 放射性同位元素等の規制に関する法律に関する課目 | 五肢択一式 |
第二種放射線取扱主任者としての実務に関する課目 | 五肢択一式 | |
物理学のうち放射線に関する課目 | 五肢択一式・多肢択一式 | |
化学のうち放射線に関する課目 | ||
生物学のうち放射線に関する課目 |
試験時間
放射線取扱主任者試験の試験時間は、以下となります。
第1種 | 放射性同位元素等の規制に関する法律に関する課目 | 75分 |
第一種放射線取扱主任者としての実務に関する課目 | 100分 | |
物理学のうち放射線に関する課目 | 110分 | |
化学のうち放射線に関する課目 | 110分 | |
生物学のうち放射線に関する課目 | 110分 | |
第2種 | 放射性同位元素等の規制に関する法律に関する課目 | 75分 |
第二種放射線取扱主任者としての実務に関する課目 | 75分 | |
物理学のうち放射線に関する課目 | 120分 | |
化学のうち放射線に関する課目 | ||
生物学のうち放射線に関する課目 |
合格基準(合格ライン)
放射線取扱主任者試験の合格基準は、試験課目ごとの得点が5割以上であり、かつ、全試験課目の合計得点が6割以上です。
受験料
放射線取扱主任者試験の受験料は、第1種が19,800円(税込)、第2種が14,124円(税込)です。
試験会場
放射線取扱主任者試験の試験会場は、札幌、東京(2会場)、大阪、福岡の5会場です。
放射線取扱主任者試験の免除制度
放射線取扱主任者試験に免除制度は、ありません。
放射線取扱主任者試験の日程
申込み期間
放射線取扱主任者試験の申込み期間は、例年5月上旬~6が月中旬です。
試験日
放射線取扱主任者試験の試験日は、例年、第1種が8月下旬の2日間、第2種が8月下旬の1日間です。
合格発表日
放射線取扱主任者試験の合格発表日は、例年10月上旬です。
放射線取扱主任者試験の合格率・受験者数
第1種 | 第2種 | |||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | |
2023年 | 27.8% | 3,114名 | 12.9% | 1,621名 |
2022年 | 28.9% | 3,097名 | 20.6% | 1,534名 |
2021年 | 33.0% | 2,546名 | 24.7% | 1,298名 |
2020年 | 41.9% | 2,157名 | 32.5% | 1,018名 |
2019年 | 23.5% | 3,357名 | 14.9% | 1,971名 |
2018年 | 23.7% | 3,558名 | 23.6% | 2,238名 |
放射線取扱主任者試験の難易度は?
放射線取扱主任者試験の合格率は第1種が30%前後、第2種が20%前後となっており、難易度は高いです。
放射線取扱主任者試験の勉強法・対策方法は?
放射線取扱主任者試験の勉強の進め方としては、まず参考書を一通り読み、理解できなかった部分や詳しく知りたい内容についてはテキストで補足します。その後、完全対策問題集を使って問題演習を行い、理解を深めます。試験直前には、過去問題集を使って本番と同じ時間で問題を解く練習を行うことが推奨されています。
このような勉強法を取ることで、放射線取扱主任者試験の合格に必要な知識と技能を身につけることができます。重要なのは、一度に完璧を目指すのではなく、反復して学習することです。また、総仕上げとして過去問題集を使った実践的な演習を行うことで、試験における時間管理のスキルも養うことができます。
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