年金アドバイザー(銀行業務検定試験)とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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年金アドバイザー(銀行業務検定試験)とは?
年金アドバイザーは、この資格は、顧客からの年金に関する相談に応じるために必要な基本的な知識と実践的な応用力を測定し、その習得程度を評価するための検定です。
年金アドバイザーの資格は、金融機関の職員が業務遂行に必要な実務知識や技能応用力を身につけることを目指しており、特に銀行や保険、証券などの金融機関に勤務する行職員を対象としています。
年金アドバイザーは、法務、財務、税務、外国為替、証券、融資渉外、金融経済、信託実務、窓口セールス、営業店マネジメント、デリバティブ、融資管理、投資信託、金融商品取引、相続アドバイザー、事業承継アドバイザー、事業性評価など、多岐にわたる22系統35種目の銀行業務検定試験の一部として設けられている資格となっています。
年金アドバイザーの資格を取得することで、金融機関の職員は顧客からの年金に関する相談に適切に対応できるようになり、顧客のニーズに応えることができるようになります。また、この資格は金融機関の職員にとって、自身の専門性を高め、キャリアアップにもつながる重要な資格となっています。
年金アドバイザーは2級、3級、4級の3グレード実施されています。
銀行業務検定試験年金アドバイザーの受験資格は?なるにはどうすればいい?
銀行業務検定試験年金アドバイザーに受験資格はありません。
銀行業務検定試験年金アドバイザーの概要
科目・出題範囲
銀行業務検定試験年金アドバイザーの科目・出題範囲は、以下となります。
2級 | 社会保険制度の概要 年金制度の仕組み 年金給付と支給要件 企業年金・個人年金の仕組み 年金請求手続と年金受給者の手続 その他 |
3級 | (1)基本知識 (2)技能・応用 わが国の社会保険制度とその仕組み 年金制度とその仕組み 年金給付の種類と支給要件 企業年金・個人年金の仕組みと要点 年金請求手続と年金受給者の手続き その他 |
4級 | (1)年金の基礎 (2)老齢給付 (3)障害・遺族給付 (4)セールス・その他 |
出題形式
銀行業務検定試験年金アドバイザーの出題形式は、2級が記述式、3級が五答択一、4級が三答択一です。
試験時間
銀行業務検定試験年金アドバイザーの試験時間は、2級が180分、3級が120分、4級が90分です。
合格基準(合格ライン)
銀行業務検定試験年金アドバイザーの合格基準は、100点満点中60点以上(試験委員会にて最終決定)となっています。
受験料
銀行業務検定試験年金アドバイザーの受験料は、2級が8,250 円(税込)、3級が5,500 円(税込)、4級が4,950 円(税込)です。
試験会場
銀行業務検定試験年金アドバイザー全国一斉公開試験の試験会場は、全国の実施団体指定の会場です。
銀行業務検定試験年金アドバイザー3級・4級はCBT形式でも実施されており、全国のテストセンターで受験することができます。
銀行業務検定試験年金アドバイザーの免除制度
銀行業務検定試験年金アドバイザーに免除制度は、ありません。
銀行業務検定試験年金アドバイザーの日程
銀行業務検定試験年金アドバイザーは、2級・4級が3月の実施、3級のみ10月・3月の年2回実施されています。
申込み期間
銀行業務検定試験年金アドバイザー全国一斉公開試験2級・4級の申込み期間は、例年1月上旬~1月中旬です。
銀行業務検定試験年金アドバイザー全国一斉公開試験3級の申込み期間は、例年8月中旬~9月上旬、1月上旬~1月中旬です。
銀行業務検定試験年金アドバイザーCBT形式の申込み期間は4月下旬~3月下旬です。
試験日
銀行業務検定試験年金アドバイザー全国一斉公開試験2級・4級の試験日は、例年3月の第1日曜日です。
銀行業務検定試験年金アドバイザー全国一斉公開試験3級の試験日は、例年10月の最終日曜日、3月の第1日曜日です。
銀行業務検定試験年金アドバイザーCBT形式の試験日は、6月上旬~3月下旬の中で希望日を選択することができます。
合格発表日
銀行業務検定試験年金アドバイザー全国一斉公開試験の合格発表日は、例年12月下旬、5月上旬です。
銀行業務検定試験年金アドバイザーCBT形式での合否は、試験後すぐに確認できます。
銀行業務検定試験年金アドバイザーの合格率・受験者数
2級 | 3級 | 4級 | |||||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | ||
2023年 | 10月 | 22.08% | 2,495名 | ||||
3月 | 20.49% | 864名 | 23.61% | 3,075名 | 43.23% | 768名 | |
2022年 | 10月 | 34.00% | 3,526名 | ||||
3月 | 24.40% | 1,082名 | 31.87% | 4,157名 | 57.30% | 1,075名 | |
2021年 | 10月 | 35.16% | 5,029名 | ||||
3月 | 21.87% | 1,239名 | 38.35% | 6,023名 | 66.47% | 1,208名 | |
2020年 | 10月 | 48.44% | 10,256名 | ||||
3月 | – | – | – | – | – | – | |
2019年 | 10月 | 39.13% | 8,337名 | ||||
3月 | 21.06% | 1,325名 | 31.95% | 6,885名 | 60.17% | 1,323名 |
銀行業務検定試験年金アドバイザーの難易度は?
銀行業務検定試験年金アドバイザーの合格率は、4級が55%前後、3級が30%台前半、2級が20%前半となることが多く、難易度は、4級が普通、3級が少し難しい、2級が難しいレベルといえます。
銀行業務検定試験年金アドバイザーの勉強法・対策方法は?
銀行業務検定試験年金アドバイザーの勉強方法としては、まず基礎知識をしっかりと頭に入れることが大切です。年金の基本的な事項、例えば被保険者資格の取得、保険料の支払い、受給権の発生、裁定請求など、年金の支給を受けるまでの流れの大枠を理解することが必要です。この基礎知識を固めた後、過去問演習を行い、知識の定着を図ります。
過去問演習では、基本知識と技能・応用の両方の問題に取り組みます。基本知識に関しては、問題を解く中で知識が定着しているかを確認しながら進めることが重要です。一方、技能・応用問題に関しては、特有の処理手順を身に着けることが求められます。
また、苦手なテーマを克服するためには、テーマ別に過去問演習を行うことが効果的です。例えば、老齢厚生年金の額の計算が苦手な場合は、そのテーマに沿った問題を集中的に解きます。さらに、時間配分の感覚や知らない知識が問われた際の対処法も身に着けることが重要です。
時事問題に関しては、直前期に軽く確認する程度の学習で十分です。年金制度は法改正により頻繁に変更されるため、変更事項に特化した対策を行う必要はほとんどありません。
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