運⾏管理者試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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運⾏管理者とは?仕事内容は?
運行管理者は、日本の道路運送車両法に基づく資格の一つで、トラックやバスなどの運送事業者が事業を行う上で必要とされる資格です。
トラック、バス、タクシーなどの事業用自動車の安全運行を確保するために、営業所ごとに車両数に応じた人数の運行管理者を配置することが義務付けられています。
運行管理者は、運送事業者の安全運行を確保するための役職として位置づけられており、ドライバーの乗務割の作成、乗務記録の管理、休憩・睡眠施設の保守管理、ドライバーの指導監督、業務前後の点呼によ るドライバーの疲労・健康状態等の把握や安全のための指導などを実施します。
運⾏管理者試験の受験資格は?
運⾏管理者試験の受験資格は「運行管理に関して1年以上の実務経験」もしくは「基礎講習の修了」です。
また、運行管理の実務経験が5年以上あること、さらにその実務経験の間に運行管理に関する講習を5回以上受けていることを満たせば、運⾏管理者資格を取得できます。
運⾏管理者試験の概要
科目・出題範囲
運行管理者試験は、「旅客」「貨物」の2種類あり、事業の種類と同じものを受験します。
運⾏管理者試験「旅客」の科目・出題範囲は以下となります。
( 1 ) 道路運送法関係
( 2 ) 道路運送車両法関係
( 3 ) 道路交通法関係
( 4 ) 労働基準法関係
( 5 ) その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力
運⾏管理者試験「貨物」の科目・出題範囲は以下となります。
( 1 ) 貨物自動車運送事業法関係
( 2 ) 道路運送車両法関係
( 3 ) 道路交通法関係
( 4 ) 労働基準法関係
( 5 ) その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力
出題形式
運⾏管理者試験の出題形式は、選択式です。
試験時間
運⾏管理者試験の試験時間は、90分です。
合格基準(合格ライン)
運⾏管理者試験の合格基準は、「①原則として、総得点が満点の60%(30問中18問)以上であること。」「②( 1 ) ~( 4 )の出題分野ごとに正解が1問以上であり、( 5 ) については正解が2問以上であること。」です。
受験料
運⾏管理者試験の受験料は、6,000円(非課税)です。また、システム利用料660円がかかります。
試験会場
運⾏管理者試験はCBT形式で実施され、全国のテストセンターで受験することができます。
運⾏管理者試験の免除制度
運⾏管理者試験に免除制度はありません。
運⾏管理者試験の日程
運⾏管理者試験は8月(第1回)と3月(第2回)の年2回実施されます。
申込み期間
運⾏管理者試験の申込み期間は、例年6月中旬~7月中旬、12月中旬~1月中旬です。
試験日
運⾏管理者試験の試験日は、例年8月上旬~9月上旬、2月中旬~3月中旬です。
合格発表日
運⾏管理者試験の合否は、試験実施後、概ね1ヵ月以内に発表されます。
運⾏管理者試験の合格率・受験者数
貨物 | 旅客 | ||||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | ||
2022年 | 第2回 | 34.6 | 23,759人 | 35.3 | 4,675人 |
運⾏管理者試験の難易度は?
運⾏管理者試験の合格率は30%前後となっており、国家資格のなかでは難易度は低いほうとされています。
運⾏管理者試験の勉強法・対策方法は?
運行管理者試験はの勉強法は、まず、参考書をしっかりと読み、要点をまとめることが大切です。
次に、過去の問題を解き、間違えた部分については、そのテキスト部分を再度読み返し、何が間違っていたのかを理解することが重要です。このプロセスを繰り返すことで、理解を深めることができます。また、試験対策講座を受けるのも一つの方法として考えられます。例えば、トラック協会などが実施している講座があります。
また、運行管理者試験のテキストや問題集を利用する際には、最新のものを選ぶことが推奨されています。法律や規則が変更されることがあるため、古い参考書や問題集を使用すると、間違った知識を学ぶリスクがあります。そのため、受験する回に合わせた最新の参考書や問題集を選ぶことが大切です。
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