造園施工管理技士(造園施工管理技術検定)

造園施工管理技士(造園施工管理技術検定)とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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造園施工管理技士とは?仕事内容は?

造園施工管理技士は、造園に関わる多岐にわたる工事の施工管理を担当する専門職です。

この資格を持つ人々は、公園や学校、高層ビルの屋上緑化、道路の緑化、遊園地の造成などのプロジェクトに関与し、施工計画の立案から工程管理、資材調達、品質管理、安全管理までを行います。

資格取得後の仕事領域は広く、土木業や建設業、造園業がメインとなります。経験を積むことで独立して働くことも可能であり、ガーデンデザイナーや庭師としても活躍できます。造園施工管理技士は、公園や公共広場、学校などさまざまな場所で行われる造園工事の施工管理を担当し、役割を果たします。

また、エクステリアデザイナーや庭師としても働くことができ、最近ではビル屋上の緑地化を進めるニーズも増えており、活躍の場は広がっています。

造園施工管理技士(造園施工管理技術検定)の受験資格は?なるにはどうすればいい?

造園施工管理技術検定の受験資格は以下となります。

1級造園施工管理技術検定・第一次検定
区分 学歴又は資格 造園施工に関する実務経験年数
指定学科の卒業者 指定学科以外の卒業者
大学卒業者
専門学校卒業者(「高度専門士」に限る)
卒業後3年以上 卒業後4年6月以上
短期大学卒業者
高等専門学校卒業者
専門学校卒業者(「専門士」に限る)
卒業後5年以上 卒業後7年6月以上
高等学校・中等教育学校卒業者
専修学校の専門課程卒業者
卒業後10年以上 卒業後11年6月以上
その他の者 15年以上
技能検定合格者 10年以上
高等学校卒業者
中等教育学校卒業者
専修学校の専門課程卒業者
卒業後8年以上の実務経験(その実務経験に指導監督的実務経験1年以上を含み、かつ、5年以上の実務経験の後専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む)  
専任の主任技術者の実務経験が1年以上ある者 高等学校卒業者
中等教育学校卒業者
専修学校の専門課程卒業者
卒業後8年以上 卒業後9年6月以上
(注)
その他の者 13年以上
2級合格者
1級電気通信工事施工管理技術検定・第二次検定
区分 学歴又は資格 造園施工に関する実務経験年数
指定学科の卒業者 指定学科以外の卒業者
2級合格後3年以上の者 合格後1年以上の指導監督的実務経験及び専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む3年以上
2級合格後5年以上の者 合格後5年以上
2級合格後5年未満の者 高等学校卒業者
中等教育学校卒業者
専修学校の専門課程卒業者
卒業後9年以上 卒業後10年6月以上
その他の者 14年以上
専任の主任技術者の実務経験が1年以上ある者 2級合格者 合格後3年以上の者 合格後1年以上の専任の主任技術者実務経験を含む3年以上
合格後3年未満の者 短期大学・高等専門学校卒業者
専門学校卒業者(「専門士」に限る)
  卒業後7年以上
高等学校・中等教育学校卒業者
専修学校の専門課程卒業者
卒業後7年以上 卒業後8年6月以上
その他の者 12年以上

2級造園施工管理技術検定・第一次検定
・年齢が17歳以上の者

2級電気通信工事施工管理技術検定・第二次検定
学歴又は資格造園施工に関する実務経験年数
指定学科の卒業者指定学科以外の卒業者
大学卒業者
専門学校卒業者(「高度専門士」に限る)
卒業後1年以上卒業後1年6月以上
短期大学卒業者
高等専門学校卒業者
専門学校卒業者(「専門士」に限る)
卒業後2年以上卒業後3年以上
高等学校卒業者
中等教育学校卒業者
専修学校の専門課程卒業者
卒業後3年以上卒業後4年6月以上
その他の者8年以上
技能検定合格者4年以上

造園施工管理技士(造園施工管理技術検定)の概要

科目・出題範囲

造園施工管理技術検定の科目・出題範囲は、以下となります。

1級造園施工管理技術検定
検定区分 検定科目 検定基準
第一次検定 土木工学等 1 .造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な土木工学、園芸学、電気工学、電気通信工学、機械工学及び建築学に関する一般的な知識を有すること。
2 .造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書に関する一般的な知識を有すること。
施工管理法 1 .監理技術者補佐として、造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する知識を有すること。
2 .監理技術者補佐として、造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な応用能力を有すること。
法規 建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する一般的な知識を有すること。
第二次検定 施工管理法 1 .監理技術者として、造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有すること。
2 .監理技術者として、工事の目的物に所要の強度、外観等を得るために必要な措置を適切に行うことができる応用能力を有すること。
3 .監理技術者として、設計図書に基づいて工事現場における施工計画を適切に作成すること、又は施工計画を実施することができる応用能力を有すること。
2級造園施工管理技術検定
検定区分 検定科目 検定基準
第一次検定 土木工学等 1 .造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な土木工学、園芸学、電気工学、電気通信工学、機械工学及び建築学に関する概略の知識を有すること。
2 .造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書を正確に読みとるための知識を有すること。
施工管理法 1 .造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する基礎的な知識を有すること。
2 .造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な基礎的な能力を有すること。
法規 建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する概略の知識を有すること。
第二次検定 施工管理法 1 .主任技術者として、造園工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有すること。
2 .主任技術者として、工事の目的物に所要の強度・外観等を得るために必要な措置を適切に行うことができる応用能力を有すること。
3 .主任技術者として、設計図書に基づいて工事現場における施工計画を適切に作成すること、又は施工計画を実施することができる応用能力を有すること。

出題形式

造園施工管理技術検定の出題形式は、第一次検定が択一式、第二次検定が記述式です。

試験時間

造園施工管理技術検定の試験時間は、1級造園施工管理技術検定の第一次検定が270分、第二次検定が165分、2級造園施工管理技術検定の第一次検定が130分、第二次検定が120分です。

合格基準(合格ライン)

造園施工管理技術検定の合格基準は、1級造園施工管理技術検定の第一次検定が「全体の得点が60%以上かつ検定科目(施工管理法(応用能力))の得点が30%以上」、1級造園施工管理技術検定の第二次検定、2級造園施工管理技術検定の第一次検定・第二次検定が「得点が60%以上」です。

受験料

造園施工管理技術検定の受験料は、以下の通りです。

第一次検定第一次検定第二次検定第一次検定・第二次検定
1級造園施工管理技術検定14,400円14,400円
2級造園施工管理技術検定7,200円7,200円14,400円

試験会場

1級造園施工管理技術検定「第一次検定」「第二次検定」の試験会場は、札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の10会場です。

2級造園施工管理技術検定「第一次検定(前期)」の試験会場は札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の10会場です。

2級造園施工管理技術検定「第一次検定・第二次検定」「第一次検定(後期)」「第二次検定」の試験会場は札幌、青森、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、鹿児島、那覇の13会場です。なお、第一次検定(後期)試験地については、上記試験地に宇都宮が追加されます。

造園施工管理技士(造園施工管理技術検定)の免除制度

造園施工管理技術検定の免除制度は、以下となります。

1級造園施工管理技術検定 第一次検定免除者
1)技術士法(昭和58年法律第25号)による第二次試験のうち、技術部門を建設部門、農業部門(選択科目を「農業農村工学」とするものに限る。)、森林部門(選択科目を「林業・林産」又は「森林土木」とするものに限る。)又は総合技術監理部門(選択科目を建設部門に係わるもの、「農業農村工学」、「林業・林産」又は「森林土木」とするものに限る。)に合格した者で、第一次検定の合格を除く1級造園施工管理技術検定・第二次検定の受検資格を有する者(技術士法施行規則の一部を改正する省令(平成15年文部科学省令第36号)による改正前の第二次試験のうち技術部門を建設部門、農業部門(選択科目を「農業土木」とするものに限る)、林業部門(選択科目を「林業」又は「森林土木」とするものに限る)又は総合技術監理部門(選択科目を建設部門に係るもの、「農業土木」、「林業」又は「森林土木」とするものに限る)とするものに合格した者を含む。また、技術士法施行規則の一部を改正する省令(平成29年文部科学省令第45号)による改正前の第二次試験のうち技術部門を建設部門、農業部門(選択科目を「農業土木」とするものに限る)、森林部門(選択科目を「林業」又は「森林土木」とするものに限る)又は総合技術監理部門(選択科目を建設部門に係るもの、「農業土木」、「林業」又は「森林土木」とするものに限る)とするものに合格した者を含む。)
2級造園施工管理技術検定 第一次検定免除者
1)平成28年度以降の学科試験のみを受検し合格した者で、(2)イのうち第一次検定の合格を除く2級造園施工管理技術検定・第二次検定の受検資格を有する者(当該合格年度の初日から起算して12年以内に連続2回の第二次検定を受検可能)
2)技術士法(昭和58年法律第25号)による第二次試験のうち、技術部門を建設部門、農業部門(選択科目を「農業農村工学」とするものに限る。)、森林部門(選択科目を「林業・林産」又は「森林土木」とするものに限る。)又は総合技術監理部門(選択科目を建設部門に係わるもの、「農業農村工学」、「林業・林産」又は「森林土木」とするものに限る。)に合格した者で、第一次検定の合格を除く2級造園施工管理技術検定・第二次検定の受検資格を有する者(技術士法施行規則の一部を改正する省令(平成15年文部科学省令第36号)による改正前の第二次試験のうち技術部門を建設部門、農業部門(選択科目を「農業土木」とするものに限る)、林業部門(選択科目を「林業」又は「森林土木」とするものに限る)又は総合技術監理部門(選択科目を建設部門に係るもの、「農業土木」、「林業」又は「森林土木」とするものに限る)とするものに合格した者を含む。また、技術士法施行規則の一部を改正する省令(平成29年文部科学省令第45号)による改正前の第二次試験のうち技術部門を建設部門、農業部門(選択科目を「農業土木」とするものに限る)、森林部門(選択科目を「林業」又は「森林土木」とするものに限る)又は総合技術監理部門(選択科目を建設部門に係るもの、「農業土木」、「林業」又は「森林土木」とするものに限る)とするものに合格した者を含む。)
3)学校教育法による高等学校又は中等教育学校を卒業した者で、平成27年度までの2級の技術検定の学科試験に合格した後、学校教育法による大学を卒業(高等学校又は中等教育学校在学中及び大学在学中に規則第2条に定める学科を修めたものに限る。)し、高等学校又は中等教育学校を卒業した後8年以内に行われる連続する2回の実地試験(第二次検定)を受検しようとする者で、造園施工管理に関し1年以上の実務経験を有する者

造園施工管理技士(造園施工管理技術検定)の日程

申込み期間

1級造園施工管理技術検定の第一次検定の申込み期間は、例年5月上旬~5月下旬です。

1級造園施工管理技術検定の第二次検定の申込み期間は、例年10月上旬~10月中旬です。

2級造園施工管理技術検定の「第一次検定(前期)」の申込み期間は、例年2月中旬~3月中旬です。

2級造園施工管理技術検定の「第一次検定(後期)」「第二次検定」の申込み期間は、例年6月下旬~7月下旬です。

試験日

1級造園施工管理技術検定の第一次検定の試験日は、例年9月上旬です。

1級造園施工管理技術検定の第二次検定の試験日は、例年12月上旬です。

2級造園施工管理技術検定の「第一次検定(前期)」の試験日は、例年6月上旬です。

2級造園施工管理技術検定の「第一次検定(後期)」「第二次検定」の試験日は、例年11月中旬です。

合格発表日

1級造園施工管理技術検定の第一次検定の合格発表日は、例年10月上旬です。

1級造園施工管理技術検定の第二次検定の合格発表日は、例年3月上旬です。

2級造園施工管理技術検定の「第一次検定(前期)」の合格発表日は、例年7月上旬です。

2級造園施工管理技術検定の「第一次検定(後期)」の合格発表日は、例年1月上旬です。

2級造園施工管理技術検定の「第二次検定」の合格発表日は、例年3月上旬です。

造園施工管理技士(造園施工管理技術検定)の合格率・受験者数

1級 第一次検定 第二次検定
合格率 受験者数 合格率 受験者数
2022年 44.0% 3,091人 1,471人 46.0%
2021年 35.9% 3,008人 1,477人 40.0%
2020年 39.6% 2,974人 1,695人 41.0%
2019年 37.0% 3,404人 1,880人 39.6%
2級 第一次検定 第二次検定
合格率 受験者数 合格率 受験者数
2022年 56.7% 2,983人 40.6% 2,474人
2021年 49.8% 3,114人 42.6% 2,624人
2020年 58.3% 3,569人 32.5% 3,353人
2019年 48.9% 4,173人 27.5% 3,867人
※第一次検定のみ受検者数または合格者数を含む
※第二次検定の受検者数は、第一次検定及び第二次検定同日受検者のうち第一次検定合格者と第二次検定のみ試験受検者の合計で記載。合格率も同様の数値を元に算出

造園施工管理技士(造園施工管理技術検定)の難易度は?どれくらいのレベル?

1級造園施工管理技術検定士の合格率は第一次検定・二次検定ともにが40%前後となっており、難易度としては少し難しい程度です。しかし、実務経験が必要な検定でこの合格率ですので、数字よりも試験内容は難しいといえるでしょう。

2級造園施工管理技術検定の合格率は第一次検定が50%前後、第二次検定が35%程度となっており、難易度としては、第一次検定がやや易しい、第二次検定が少し難しい程度となっています。

造園施工管理技士(造園施工管理技術検定)の勉強法・対策方法は?

造園施工管理技士の試験対策として、まず基本的な書籍、テキストを活用して基礎知識を身につけることが推奨されています。さらに、過去の問題集を繰り返し解くことで試験の傾向や出題範囲を把握し、間違った問題や不明点はテキストで確認して理解を深めることが大切です。

実際の試験を想定して模擬試験を実施することも効果的で、特に二次試験に備えて図面の練習を行うことでスキルアップを図ることができます。

また、造園施工に関連する法規や基準を暗記することで、試験時に迅速に回答することが可能となります。

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造園施工管理技士(造園施工管理技術検定)実施団体

一般財団法人 全国建設研修センター

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