着付け技能検定とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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着付け技能士とは?仕事内容は?
着付け技能士は、他装(他人に着物を着付ける業務)に係る技能の向上及び他装業務に従事する者の経済的社会的地位の向上を図るとともに、消費者が選択する際の指標を示し、消費者利益の擁護に資することで、着付け技能の振興、発展に寄与することを目的とした国家資格です。
着付け技能検定には1級と2級があり、合格すると等級に応じて「○級着付け技能士」の称号が付与されます。
着付け技能検定の受験資格は?なるにはどうすればいい?
着付け技能検定の受験資格は以下の通りです。 (単位:実務経験年数※1)
学科試験資格 | ||||
受検対象者 (※2) | 学科試験の受検に必要な実務経験年数 | |||
1級 | 2級 | |||
実務経験のみ | 5 | 1 (2級合格者) |
2 | |
専門高校卒業 | 4 | 0 | ||
大学・短大・高校専攻科卒業 | 3 | 0 | ||
専修学校又は 各種学校卒業 |
800時間以上 | 4 | 0 | |
1600時間以上 | 3 | 0 | ||
3200時間以上 | 2 | 0 | ||
短期課程の 普通職業訓練修了 |
700時間以上 | 4 | 0 | |
普通課程の 普通職業訓練修了 |
2800時間未満 | 3 | 0 | |
2800時間以上 | 2 | 0 | ||
美容師免許取得 | 2 | 0 |
※2:着付け職種に関する学科又は訓練科(美容科、着付け科、和裁科、被服科等)に限る。
実技試験の受験資格は、同級又は上位級の学科試験の合格者、同級又は上位級の学科試験の免除者です。
着付け技能検定の概要
科目・出題範囲
着付け技能検定の科目・出題範囲は、以下の通りです。
学科試験 | |
1級 | 2級 |
・着物の知識及び名称 (1)着物の歴史(服飾史) (2)着物の各部の名称及び寸法 (3)文様 ・男女の着物の違い ・着物のたたみ方 ・繊維の知識 ・着物の織物及び染物 (1)織物の知識 (2)染物の知識 ・着物の着用時季 ・着物の格 (1)着物の用途別種類及び柄づけによる格の違い (2)家紋 ・帯の種類(織帯及び染帯) ・着付小物及び装身小物の種類及び用途 ・着物、帯及び小物の合わせ方 ・着付けの心得、作法及び技法 ・関係法規 美容師法(昭和32年法律第163号)関係法令のうち、着付けに関する部分 |
・着物の知識及び名称 (1)着物の歴史(服飾史) (2)着物の各部の名称及び寸法 (3)文様 ・男女の着物の違い ・着物のたたみ方 ・着物の織物及び染物 (1)織物の知識 (2)染物の知識 ・着物の着用時季 ・着物の格 (1)着物の用途別種類及び柄づけによる格の違い (2)家紋 ・帯の種類(織帯及び染帯) ・着付小物及び装身小物の種類及び用途 ・着物、帯及び小物の合わせ方 ・着付けの心得、作法及び技法 ・関係法規 美容師法(昭和32年法律第163号)関係法令のうち、着付けに関する部分 |
実技試験 | |
1級 | 2級 |
次に掲げる着物について定められた時間内で着付けができること。 ・浴衣 ・街着 ・付下げ ・訪問着・付下げ訪問着 ・色留袖 ・黒留袖・中振袖 ・紋服(羽織・袴) |
次に掲げる着物について定められた時間内で着付けができること。 ・浴衣 ・街着 ・付下げ・訪問着 ・付下げ訪問着 |
出題形式
着付け技能検定の出題形式は、学科試験が多肢選択、実技試験が着付けです。
試験時間
着付け技能検定の試験時間は、学科試験が60分です。
合格基準(合格ライン)
着付け技能検定の合格基準は、1級が100点満点中70点以上、2級が100点満点中60点以上です。
受験料
着付け技能検定の受験料は、1級、2級ともに学科試験が8,900円、実技試験が23,000円です。
試験会場
着付け技能検定の試験会場は、学科試験が札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡の6会場、実技試験が札幌、仙台、東京、美濃加茂、名古屋、大阪、福岡の7会場です。
着付け技能検定の免除制度
着付け技能検定に免除制度は、以下となります。
技能検定関係 | ||||
免除対象者(学科試験合格者 ※) | 試験免除の範囲 | |||
学科試験 | 実技試験 | |||
1級 | 2級 | 1級 | 2級 | |
1級の着付け技能検定において学科試験に合格した者 | 免除 | 免除 | – | – |
2級の着付け技能検定において学科試験に合格した者 | – | 免除 | – | – |
職業能力開発行政関係 | ||||
免除対象者(職業訓練修了者等 ※1) | 試験免除の範囲 | |||
学科試験 | 実技試験 | |||
1級 | 2級 | 1級 | 2級 | |
職業訓練指導員免許を取得した者 | 免除 | 免除 | – | – |
普通課程の普通職業訓練における技能照査に合格後2年(訓練時間が2800時間以上なら1年)の実務経験のある者 ※2 | – | 免除 | – | – |
※2 実務経験とは、他装又は着付け指導の業務に携わった経験をいう。
着付け技能検定の日程
申込み期間
着付け技能検定学科試験の申込み期間は、例年3月上旬~5月上旬です。
着付け技能検定実技試験の申込み期間は、例年7月上旬~7月下旬です。
試験日
着付け技能検定学科試験の試験日は、例年6月中旬です。
着付け技能検定実技試験の試験日は、例年9月上旬~12月中旬です。
合格発表日
着付け技能検定学科試験の合格発表日は、例年7月上旬です。
着付け技能検定実技試験の合格発表日は、例年1月下旬です。
着付け技能検定の合格率・受験者数
1級 | 2級 | |||||
合格者数 | 申込者数 | 合格者数 | 申込者数 | |||
学科試験 | 実技試験 | 学科試験 | 実技試験 | |||
2018年 | 491名 | 711名 | 939名 | 269名 | 337名 | 340名 |
2017年 | 555名 | 733名 | 922名 | 218名 | 280名 | 279名 |
2016年 | 474名 | 594名 | 823名 | 203名 | 241名 | 241名 |
着付け技能検定の難易度は?どれくらいのレベル?
着付け技能検定の詳細な合格率は公開されていません。学科試験に合格した日の翌日から、2年は学科試験が免除されるなど、継続してチャレンジしやすくなっており、難易度は普通~難しい程度でしょう。
着付け技能検定の勉強法・対策方法は?
着付け技能士検定の効率的な学習方法として、過去問題3年分の中から最も古いものを先に取り組み、その中で出題されている部分を教本で確認し、理解を深めることがおすすめです。
その後、残りの2年分の過去問題を解くことで、試験の傾向を掴むことができます。公式のHPからは過去問題を印刷することが可能です。
また、過去の試験問題は毎年似たような内容で出題される傾向があるので、過去問題をしっかりと理解することは非常に重要です。
さらに、受験する級とは異なる級の過去問題も解くことで、知識の幅を広げることができると言われています。
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