情報検定(J検)

情報検定(J検)とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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情報検定とは?仕事内容は?

情報検定(J検)は、「情報」を扱う人材に必要とされるICT能力を客観的基準で評価するための検定試験です。

情報処理や情報技術に関する知識と技能を測ります。

情報検定は、「情報活用試験」「情報システム試験」「情報デザイン試験」からなり、それぞれに級やスキルが設定されています。

情報活用試験は、1~3級、情報システム試験は、基本スキル、プログラミングスキル、システムデザインスキル、情報デザイン試験は、初級・上級に分かれています。

情報検定試験の受験資格は?

情報検定試験に受験資格はありません。

情報検定試験の概要

出題範囲

情報活用試験の出題範囲
1級 情報と情報の利用
パソコンを利用したシステム
ネットワークの利用
情報ネットワーク社会への対応
情報セキュリティ
表計算ソフト等を利用した問題解決
2級 経営戦略とシステム戦略
プロジェクトマネジメント
データ構造と情報表現
問題解決処理手順
パソコンの基礎
インターネットの基礎
アプリケーションソフトの利用
3級 情報表現と処理手順
パソコンの基礎
インターネットの基礎
インターネットの利用
情報機器の基本操作
情報社会とコンピュータ
情報モラル
情報システム試験の出題範囲
基本スキル プロジェクトマネジメント
情報表現
データ構造,集合と論理
CPUアーキテクチャ,補助記憶装置
システム構成,ソフトウェア
プログラミングスキル データ構造とアルゴリズム
擬似言語
プログラミング技術または表計算ソフトを利用した問題解決
システムデザインスキル 経営戦略とシステム戦略
システム開発
ネットワーク技術
データベース技術
セキュリティと標準化
情報デザイン試験の出題範囲
初級・上級 情報デザインの考え方
情報の収集と整理
問題の解決と発想
情報の構造化と表現
情報の伝達と評価

出題形式

情報検定試験の出題形式は多肢選択式です。

試験時間

情報検定は各試験ごとに試験時間が異なります。

情報活用試験の試験時間は、3級が40分、1~2級が60分です。

情報システム試験の試験時間は、基本スキルが60分、プログラミングスキル・システムデザインスキルが90分です。

情報デザイン試験の試験時間は、初級・上級ともに60分です。

合格基準(合格ライン)

情報検定は各試験ごとに合格点が異なります。

情報活用試験の合格点は100点中、3級が70点、1~2級が65点です。

情報システム試験の合格点は100点中、基本スキルが60分、プログラミングスキル・システムデザインスキルともに65点です。

情報システム試験は、1科目合格の場合は各スキルの合格証を交付、2科目合格の場合各スキルの技術認定証を交付します。

基本スキルとプログラミングスキルはの場合はプログラマ認定、基本スキルとシステムデザインスキルの場合はシステムエンジニア認定、3科目合格の場合2種類の技術認定証が交付されます。

情報デザイン試験の合格点は100点中、初級・上級ともに60点です。

受験料

情報検定は各試験ごとに受験料が異なります。

情報活用試験の受験料は、3級が3,000円、2級が4,000円、1級が4,500円です。

情報システム試験の受験料は、基本スキルが3,500円、プログラミングスキル・システムデザインスキルは3,000円です。

情報デザイン試験の受験料は、初級が4,000円、上級が4,500円です。

※個人出願の場合、別途に1科目につき会場施設利用料700円が必要です。

試験会場

全国の指定会場で受験できます。

情報検定試験の免除制度

情報検定試験の免除制度は試験により異なります。

情報システム試験では、技術認定(プログラマ認定、システムエンジニア認定)の対象となる科目で合格した科目がある場合、合格した科目の「合格認定日」から1年間受験が免除されます。

情報検定試験の日程

情報検定試験は、個人出願の場合CBT方式で通年実施されています。

団体出願では年2回、情報活用試験と情報システム試験のみPBT方式(ペーパー方式)でも実施されます。

個人出願の申込み期間

試験日の3週間前まで。

個人出願の試験日

会場ごとに指定された日程(CBT方式)

個人出願の合格発表日

即時照会できます。

情報検定試験の合格率・受験者数

情報活用試験 1級 2級 3級
合格率 受験者数 合格率 受験者数 合格率 受験者数
2022年 43.30% 1377名 47.00% 1509名 58.25% 1101名
2021年 53.45% 1432名 43.10% 1668名 68.10% 910名
2020年
※前期中止
62.6% 775名 53.6% 1135名 68.4% 532名
2019年 44.35% 1730名 70.70% 1601名 68.45% 1355名
2018年 50.70% 1390名 49.05% 1290名 82.70% 1612名
情報システム試験 基本スキル プログラミングスキル システムデザインスキル
合格率 受験者数 合格率 受験者数 合格率 受験者数
2022年 44.30% 2245名 52.10% 1419名 41.95% 935名
2021年 37.60% 2088名 48.85% 1507名 33.60% 1055名
2020年 38.80% 2058名 46.80% 1491名 52.85% 1450名
2019年 52.10% 2337名 48.75% 1707名 31.55% 1365名
2018年 54.15% 1970名 50.95% 1428名 53.65% 1130名

※PBT方式(ペーパー方式)のみ受験者数・合格率のみの公表

情報検定試験の難易度は?どれくらいのレベル?

情報検定試験の難易度は高くないとされます。

各級ごとに合格率は異なりますが、合格率が低い試験でも40%程度あり、2人に1人は合格できる試験です。

ただし、基礎知識があるかないか、仕事等で利用しているといった個人の状況によって難易度は変化します。

情報検定試験の勉強法・対策方法は?

情報検定試験の勉強法・対策法は、

  1. 試験の内容を理解する:試験の内容を理解するためには、まず試験の公式ウェブサイトやガイドブックをよく読むことが大切です。試験範囲、出題形式、試験時間、採点基準など、試験全体の概要を把握することで、どの部分に重点を置いて勉強すべきかが明確になります。
  2. 学習プランを立てる:すべての主要なトピックをカバーするためには、計画的なアプローチが必要です。時間を区切り、各トピックをどのくらいの時間で学習するかを計画しましょう。また、定期的な復習の時間もスケジュールに組み込むことが重要です。
  3. 適切な教材を使用する:公式の学習ガイド、教科書、オンラインリソースなど、試験に対応した適切な教材を使用することが重要です。また、実際の試験問題と同じ形式の模擬試験を活用することで、試験の形式に慣れることができます。
  4. 実践的なスキルを磨く:情報技術の試験では、理論だけでなく実践的なスキルも問われます。したがって、実際にコンピュータを使ってスキルを練習し、理論を実践的な状況に適用できるようにすることが重要です。
  5. 定期的に復習する:情報を長期記憶に保つためには、定期的に復習することが重要です。新しいトピックを学んだ後、数日、数週間、数ヶ月後にそれを復習すると、記憶が定着し、長期的に情報を覚えておくことが容易になります。
  6. 健康的なライフスタイルを保つ:適切な睡眠、栄養バランスのとれた食事、適度な運動は、学習能力と集中力を高めることが証明されています。試験勉強の期間中もこれらを維持することが重要です。
  7. 試験直前のリラクゼーション:試験の直前には、過度のストレスや焦りがパフォーマンスを低下させる可能性があります。試験の日程を確認し、最後の復習と共にリラクゼーションの時間も設けることをお勧めします。

これらの方法を取り入れながら、効果的かつ継続的に学習を進めることで、情報検定試験に備えることができます。

自分のライフスタイルや仕事の状況に合わせて、最適な学習方法を選びましょう。

情報検定試験団体

一般財団法人職業教育・キャリア教育財団

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