日商簿記検定とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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日商簿記検定とは?仕事内容は?
日商簿記検定(正式名称:日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験)は、日本商工会議所が主催する、簿記の知識と技能を評価するための検定です。この検定は、日本のビジネス界で広く認知されており、会計の基本から応用までをカバーしています。
日商簿記検定は、1級、2級、3級、初級(2016年度までは4級)の4グレード実施されています。
なお、1級に合格すると税理士試験の受験資格を得ることができます。
日商簿記検定の受験資格は?なるにはどうすればいい?
日商簿記検定に受験資格はありません。
日商簿記検定の概要
科目・出題範囲
日商簿記検定の科目・出題範囲は、1級が商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算、2級が商業簿記・工業簿記、3級が商業簿記、初級が簿記の基本原理・期中取引の処理・月次の集計です。
出題形式
日商簿記検定の出題形式は、選択式です。
試験時間
日商簿記検定の試験時間は、以下となります。
科目 | 試験時間 | |
1級 | 商業簿記・会計学 | 90分 |
工業簿記・原価計算 | 90分 | |
2級 | 商業簿記・工業簿記 | 90分 |
3級 | 商業簿記 | 60分 |
初級 | 基本原理・期中取引の処理・月次の集計 | 40分 |
合格基準(合格ライン)
日商簿記検定の合格基準は、1級が「70%以上ただし、1科目ごとの得点は40%以上」、2級・3級・初級が「70%以上」です。
受験料
日商簿記検定の受験料は、1級が7,850円(税込)、2級が4,720円(税込)、3級が2,850円(税込)、初級が2,200円(税込)です。
なお、ネット試験は事務手数料550円(税込)が別途発生します。
試験会場
日商簿記検定の試験会場は、全国の商工会議所等です。
なお、2級・3級はCBT形式でも実施されており、全国のテストセンターで受験することができます。
日商簿記検定の免除制度
日商簿記検定に免除制度は、ありません。
日商簿記検定の日程
日商簿記検定は会場で実施される統一試験と、2級・3級はCBT形式で実施されるいつでも受験可能なネット試験もあります。
統一試験は6月、11月、2月の年3回実施され、1級は6月、11月のみの実施です。
申込み期間
日商簿記検定統一試験の申込みは、試験日の2ヶ月前に受験希望地の商工会議所に問い合わせます。
日商簿記検定ネット試験の申し込み期限は、希望日の4日前までです。
試験日
日商簿記検定統一試験の試験日は、例年6月中旬、11月中旬、2月下旬です。
日商簿記検定ネット試験の試験日は、施行休止期間等を除き希望日を選択できます。
合格発表日
日商簿記検定の合否は、一定の据置期間経過後に発表されます。
日商簿記検定ネット試験の合否は試験後すぐに確認できます。
日商簿記検定の合格率・受験者数
統一試験 | 1級 | 2級 | 3級 | ||||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | ||
2023年 | 11月 | 16,8% | 10,251名 | 11.9% | 9,511名 | 33.6% | 25,727名 |
6月 | 12.5% | 9,295名 | 21.1% | 8,454名 | 34.0% | 26,757名 | |
2月 | – | – | 24.8% | 12,033名 | 36.5% | 31,556名 | |
2022年 | 11月 | 10.4% | 9,828名 | 20.9% | 15,570名 | 30.2% | 32,422名 |
6月 | 10.1% | 8,918名 | 26.9% | 13,118名 | 45.8% | 36,654名 | |
2月 | – | – | 17.5% | 17,448名 | 50.9% | 44,218名 | |
2021年 | 11月 | 10.2% | 9,194名 | 30.6% | 22,626名 | 27.1% | 49,095名 |
6月 | 9.8% | 7,594名 | 24.0% | 22,711名 | 28.9% | 49,313名 | |
2月 | 7.9% | 6,351名 | 8.6% | 35,898名 | 67.2% | 59,747名 | |
2020年 | 11月 | 13.5% | 8,553名 | 18.2% | 39,830名 | 47.4% | 64,655名 |
6月 | |||||||
2月 | – | – | 28.6% | 46,939名 | 49.1% | 76,896名 | |
2019年 | 11月 | 9.8% | 7,520名 | 27.1% | 48,744名 | 43.1% | 80,130名 |
6月 | 8.5% | 6,788名 | 25.4% | 41,995名 | 56.1% | 72,435名 | |
2月 | – | – | 12.7% | 49,766名 | 55.1% | 80,360名 |
ネット試験 | 2級 | 3級 | 初級 | |||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | |
2023年4月~2023年12月 | 37.0% | 78,980名 | 38.6% | 158,429名 | 61.5% | 3,353名 |
2022年4月~2023年3月 | 37.1% | 105,289名 | 41.2% | 207,423名 | 64.2% | 3,644名 |
2021年4月~2022年3月 | 38.1% | 106,833名 | 41.0% | 206,149名 | 64.2% | 3,644名 |
2020年12月~2021年3月 ※初級は2020年4月~2021年3月 |
46.6% | 29,043名 | 41.0% | 58,700名 | 63.1% | 3,988名 |
日商簿記検定の難易度は?
日商簿記検定の合格率は1級が10%前後、2級が25%前後、3級が35%程度、初級が60%前後となっており、難易度は1級が非常に難しい、2級が難しい、3級がやや難しい、初級がやや易しいとなります。
なお、ネット試験のほうが合格率が高くなる傾向があります。
日商簿記検定の勉強法・対策方法は?
日商簿記検定の勉強は、まず、基礎から始めることが重要です。特に初級や3級の場合、簿記の基本的な概念、仕訳、財務諸表の理解が必要です。ここでしっかりと基礎を固めることが、上級レベル到達への足がかりとなります。
次に、教材選びです。市販のテキストや参考書が豊富にあるので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。また、理解を深めるためには、複数の教材を併用することも効果的です。
実践的な問題演習も重要な学習法の一つです。過去問題を解くことで、試験の形式や問われる内容の傾向をつかみ、時間管理のスキルも向上させることができます。
理解が難しい部分は、オンラインの授業や通信教育、簿記の学校などを利用して補強するのも一つの方法です。プロの指導を受けることで、効率的に学習を進めることが可能になります。
さらに、日々の勉強の進捗を定期的に見直し、計画を調整することも重要です。自分の弱点や苦手な分野を理解し、それに応じて学習計画を調整することで、全体的な理解を深めることができます。
最後に、定期的な復習と理解を深めるための時間を設けることが大切です。一度学んだ内容を忘れないように、定期的に復習し、知識を定着させることが重要です。
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