相続税法能力検定とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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相続税法能力検定とは?
相続税法能力検定は、日本における少子高齢化と中小企業経営者の高齢化の進行を背景に、個人および企業にとって重要な資産継承や事業承継の課題に対応するために設けられた検定です。
日本の個人金融資産の大部分が60歳以上の層によって保有されている現状を踏まえ、相続税法の知識は個人だけでなく、企業にとっても重要なものとなっています。
相続税の基本的な理解や、相続税実務担当者として必要な知識を問う内容となっています。相続税法能力検定は、実務担当者のスキルアップや、税法のスペシャリストを目指す方々、さらには税理士試験の受験前の基礎学力の確認としても有用です。
相続税法能力検定は、1級、2級、3級の3グレード実施されています。
相続税法能力検定の受験資格は?
相続税法能力検定に受験資格はありません。
相続税法能力検定の概要
科目・出題範囲
相続税法能力検定の出題範囲は、税金の基礎、法令等、用語の定義、総則及び申告、課税標準、益金の額の計算、損金の額の計算、益金の額または損金の額の計算、税額の計算、その他の文章問題・仕分け問題・計算問題です。
出題形式
相続税法能力検定の出題形式は、2級が空欄方式(語群あり)または◯✕方式、3級が語群選択方式または◯✕方式です。
試験時間
相続税法能力検定の試験時間は、1級が90分、2級・3級が60分です。
合格基準(合格ライン)
相続税法能力検定の合格基準は、各級とも1科目100点満点とし、全科目得点70点以上です。
受験料
相続税法能力検定の受験料は、1級が3,500円(税込)、2級が2,700円(税込)、3級が2,300円(税込)です。
試験会場
相続税法能力検定の試験会場は、全国の実施団体指定の会場です。
相続税法能力検定の免除制度
相続税法能力検定に免除制度は、ありません。
相続税法能力検定の日程
相続税法能力検定は5月、10月、2月の年3回実施されており、5月は1級のみ、2月は2級・3級のみ、10月は全級実施されます。
申込み期間
相続税法能力検定の申込み期間は、例年4月上旬~4月下旬、9月上旬~10月上旬、12月中旬~1月上旬です。
試験日
相続税法能力検定の試験日は、例年5月下旬、10月下旬、2月上旬です。
合格発表日
相続税法能力検定の合格発表日は、概ね試験1週間後です。
相続税法能力検定の合格率・受験者数
1級 | 2級 | 3級 | |||||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | ||
2024年 | 2月 | ||||||
2023年 | 10月 | 27.08% | 48名 | 35.38% | 130名 | 44.08% | 245名 |
5月 | 32.76% | 58名 | – | – | – | – | |
2月 | – | – | 51.97% | 127名 | 67.74% | 31名 | |
2022年 | 10月 | 2.08% | 48名 | 48.36% | 122名 | 71.93% | 57名 |
5月 | 4.76% | 42名 | – | – | – |
相続税法能力検定の難易度は?
相続税法能力検定は比較的新しい検定で合格率は安定していません。おおよその難易度は、3級が普通~やや易しい、2級が普通~少し難しい、1級が難しい~非常に難しいレベルでしょう。
相続税法能力検定の勉強法・対策方法は?
相続税法能力検定の勉強方法としては、テキストをしっかりと読み込み、演習問題を2回以上解くことが推奨されています。
理論・計算の両面で、過去問と同じパターンの問題が頻出するため、試験本番までに過去問で80点以上取れるように準備することが安心への鍵となります。
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