地質調査技士

地質調査技士試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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地質調査技士とは?仕事内容は?

地質調査技士は、ボーリング技術者や地質調査に関わる現場技術者の知識、技術を評価する資格で、国土交通省登録資格となっています。

「現場調査部門」「現場技術・管理部門」の2部門あります。

2021年度までは「土壌・地下水汚染部門」もありましたが、現在は当面の間休止となっています。

地質調査技士試験の受験資格は?

地質調査技士試験は部門ごとに受験資格が異なります。

現場調査部門は、「ボーリングに関する機器等の操作を行う実務に関して、5年以上の経歴を有する者」
「指定の専門学校指定学科を卒業し、かつ、ボーリングに関する機器等の操作を行う実務に関して2年以上の実務経歴を有する者」となっています。

現場技術・管理部門は、地質調査を目的とした調査・計測業務、現場技術管理業務等に関して、以下の学歴・経験年数のある者となっています。

学歴 専攻内容
①専門課程※ を専攻し卒業した方 ②左記以外の理工系過程を専攻し卒業した方 ③左記①②以外の方
大学
高等専門学校(専攻科)
専修学校(高度専門士)
学士 3年 5年 6年
短期大学
高等専門学校
専修学校(専門士)
短大士
準学士
5年 7年 8年
高等学校、その他 7年 8年
※《専門課程の主な内容》:土木工学(農業・森林・海洋の土木を含む)、建築学、鉱山学、地質工学等に関する課程

地質調査技士試験の概要

科目・出題範囲

地質調査技士試験は「現場調査部門」「現場技術・管理部門」の2部門で、それぞれ内容が異なります。

「現場調査部門」筆記試験の出題範囲は、「(A)社会一般、建設行政、入札・契約制度等の知識」「(B)地質、測量、土木・建築一般等の知識」「(C)現場・専門技術の知識」「(D)調査技術の理解度」「(E)管理技法」、口頭試験は、「地質調査を目的としたボーリングに関する必要な知識、経験等」となっています。

「現場技術・管理部門」の出題範囲は、「(A)社会一般、建設行政、入札・契約制度等の知識」「(B)地質、測量、土木・建築一般等の知識」「(C)現場・専門技術の知識」「(D)調査技術の理解度」「(E)解析手法、設計・施工への適用」「(F)管理技法」、「倫理綱領に関する問題」「地質調査技術等に関する問題」となっています。

出題形式

地質調査技士試験「現場調査部門」の出題形式は、筆記試験(四肢択一式・記述式問題)と口頭試験です。

「現場調査部門」の四肢択一式問題は、必須問題と選択問題で構成され、必須問題約60問、選択問題のA群(土質分野-約20問)とB群(岩盤分野-約20問)のいずれかを選択し、合計80問を解答します。記述式問題 (1問または2問)題は、解答を箇条書きや短い文章などで書き記す形式です。

地質調査技士試験「現場技術・管理部門」の出題形式は、筆記試験(四肢択一式・記述式問題)となっています。

四肢択一式問題は全100問、記述式問題は全2問で、必須の「倫理綱領に関する問題」、自由選択の「地質調査技術等に関する問題」があり、「地質調査全般(土質、岩盤)」「土質試験・岩石試験の技術 」「物理探査・検層専門の技術」の中から1問選択し解答します。

試験時間

地質調査技士試験「現場調査部門」の試験時間は、筆記試験180分(9:30~12:30)、口頭試験は13:30以降に順次実施されます。

地質調査技士試験「現場技術・管理部門」筆記試験は午前と午後に分かれており、午前180分(9:30~12:30)、午後120分(13:30~15:30)の計5時間となっています。

合格基準(合格ライン)

地質調査技士試験の合否判定は「現場調査部門」「現場技術・管理部門」で異なります。

実施団体によると「現場調査部門」の合格に必要な得点率の目安は65%以上、「現場技術・管理部門」の合格に必要な得点率の目安は70%前後となっています。

「現場調査部門」は、一次判定および最終判定の2段階でおこなわれ、一次判定は、四肢択一式問題、口頭試験および受講加点の合計点を基に判定。最終判定は、一次判定の通過者を対象に、すべての採点項目の得点が一定水準以上に達していること、および過去の合格水準等に基づき合否が判定されます。

「現場技術・管理部門」は、一次判定および最終判定の2段階でおこなわれ、一次判定は、四肢択一式問題の得点および受講加点の合計点を基に判定。最終判定は、一次判定の通過者を対象に、すべての採点項目の得点が一定水準以上に達していること、および過去の合格水準等に基づき合否が判定されます。

受験料

地質調査技士試験の受験料は、18,480円(税込)です。

試験会場

地質調査技士試験の試験会場は、札幌、仙台、新潟、東京、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、沖縄の10会場です。

地質調査技士試験の免除制度

地質調査技士試験に免除制度はありません。

地質調査技士試験の日程

申込み期間

地質調査技士試験の申込み期間は、例年4月上旬〜5月上旬です。

試験日

地質調査技士試験の試験日は、例年7月の第2土曜日です。

合格発表日

地質調査技士試験の合格発表日は、例年9月上旬です。

地質調査技士試験の合格率・受験者数

年度 現場調査部門 現場技術・管理部門 土壌・地下水汚染部門
2023年 39.1% 30.7%
2022年 38.1% 32.1%
2021年 39.3% 32.1% 32.5%
2020年 実施せず
2019年 39.6% 31.2% 34.4%
2018年 38.7% 32.3% 33.3%
2017年 39.4% 30.6% 33.3%
2016年 39.6% 31.9% 34.2%
2015年 40.1% 32.5% 34.2%
2014年 39.1% 31.6% 31.4%
2013年 39.1% 31.5% 34.0%

地質調査技士試験の難易度は?どれくらいのレベル?

地質調査技士試験の合格率は30~40%程度となっており、難易度は高めです。

また、実務の受験資格が必要であり、すぐに取得できる資格ではありません。

地質調査技士試験の勉強法・対策方法は?

地質調査技士試験の試験の勉強法・対策方法は、

  1. 試験概要の理解: 試験の出題範囲、形式、合格基準などを詳細に確認し、それに基づいて学習計画を作ります。
  2. 専門書籍や教材の活用: 専門書籍や教材を活用して基礎知識を身につけます。
  3. 過去問題を解く: 過去の試験問題を解いて出題傾向を把握し、理解度を確認します。これにより自身の弱点を明確にし、それに対する学習を強化できます。
  4. 定期的な復習: 新しい知識を習得するとともに、既に学習した内容を定期的に復習し、知識を定着させます。

などがあります。

また、実施団体による講習もありますので、参加するのもよいでしょう。

地質調査技士試験実施団体

一般社団法人全国地質調査業協会連合会

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