電気工事施工管理技士とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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電気工事施工管理技士とは?仕事内容は?
気工事施工管理技士は、電気工事の専門家としての知識や技術を持つ技術者です。
この資格は、電気工事の品質や安全性を確保する役割を果たし、施工管理のプロフェッショナルとしての地位を持っています。主な業務としては、施工計画の立案、工事の進捗や品質の管理、安全対策の指示や監督、技術教育や指導などがあります。
電気工事施工管理技士(電気工事施工管理技術検定)の受験資格は?なるにはどうすればいい?
電気工事施工管理技士の受験資格は以下となります。
1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 | ||||
区分 | 学歴または資格 | 実務経験年数 | ||
指定学科 | 指定学科以外 | |||
イ | 大学 専門学校の「高度専門士」 |
卒業後3年以上 | 卒業後4年6ヶ月以上 | |
1年以上の指導監督的実務経験を含むことが必要 | ||||
短期大学 5年制高等専門学校 専門学校の「専門士」 |
卒業後5年以上 | 卒業後7年6ヶ月以上 | ||
1年以上の指導監督的実務経験を含むことが必要 | ||||
高等学校 専門学校の「専門課程」 |
卒業後10年以上 | 卒業後11年6ヶ月以上 | ||
1年以上の指導監督的実務経験を含むことが必要 | ||||
その他(最終学歴問わず) | 15年以上 | |||
1年以上の指導監督的実務経験を含むことが必要 | ||||
ロ | 第一種、第二種または第三種電気主任技術者免状の交付を受けた者 | 6年以上 | ||
1年以上の指導監督的実務経験を含むことが必要 | ||||
ハ | 第一種電気工事士免状の交付を受けた者 | 実務経験年数は問わず | ||
ニ | 2級電気工事施工管理技術検定第二次検定合格者 | 合格後5年以上 | ||
1年以上の指導監督的実務経験を含むことが必要 | ||||
2級電気工事施工管理技術検定第二次検定合格後、実務経験が5年未満の者 | 短期大学 5年制高等専門学校 専門学校の「専門士」 |
イの区分参照 | 卒業後9年以上 | |
1年以上の指導監督的実務経験を含むことが必要 | ||||
高等学校 中等教育学校(中高一貫校) 専門学校の専門課程 |
卒業後9年以上 | 卒業後10年6ヶ月以上 | ||
1年以上の指導監督的実務経験を含むことが必要 | ||||
その他(学歴問わず) | 14年以上 | |||
1年以上の指導監督的実務経験を含むことが必要 | ||||
ホ | 2級電気工事施工管理技術検定第二次検定合格者 | 実務経験年数は問わず |
1級電気工事施工管理技術検定 第二次検定
- 技術士法による技術士第二次試験のうち技術部門を電気電子部門、建設部門又は総合技術監理部門(選択科目が電気電子部門又は建設部門)のいずれかの合格者
- 令和3年度以降の1級電気工事施工管理技術検定第一次検定合格者のうち、区分イ~ニのいずれかの受検資格で受検した者
- 令和3年度以降の1級電気工事施工管理技術検定第一次検定合格者のうち、区分ホの受検資格で受検した者【第一次検定のみ受検の合格者】
- 今年度の1級電気工事施工管理技術検定第一次検定合格者のうち、区分イ~ニのいずれかの受検資格で受検した者
2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定
・年齢が17歳以上の者
2級電気工事施工管理技術検定 第二次検定 | ||
最終学歴または保有資格 | 実務経験年数 | |
指定学科 | 指定学科以外 | |
・大学 ・専門学校の高度専門士 |
卒業後1年以上 | 卒業後1年6ヶ月以上 |
・短期大学 ・5年制高等専門学校 ・専門学校の専門士 |
卒業後2年以上 | 卒業後3年以上 |
・高等学校 ・専門学校の専門課程 |
卒業後3年以上 | 卒業後4年6ヶ月以上 |
・その他(最終学歴問わず) | 8年以上 | |
・第一種、第二種、第三種電気主任技術者免状の交付を受けた者 | 1年以上 | |
・第二種電気工事士免状の交付を受けた者 | 1年以上 | |
・第一種電気工事士免状の交付を受けた者 | 実務経験年数は問いません |
電気工事施工管理技士(電気工事施工管理技術検定)の概要
科目・出題範囲
電気工事施工管理技士の出題範囲は、以下となります。
■1級電気工事施工管理技術検定
検定区分 | 検定科目 | 検定基準 |
第一次検定 | 電気工学等 | 1 電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な電気工学、電気通信工学、土木工学、機械工学及び建築学に関する一般的な知識を有すること。 2 電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な発電設備、変電設備、送配電設備、構内電気設備等に関する一般的な知識を有すること。 3 電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書に関する一般的な知識を有すること。 |
施工管理法 | 1 監理技術者補佐として、電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する知識を有すること 2 監理技術者補佐として、電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な応用能力を有すること。 |
|
法規 | 建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する一般的な知識を有すること。 | |
第二次検定 | 施工管理法 | 1 監理技術者として、電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有すること。 2 監理技術者として、設計図書で要求される発電設備、変電設備、送配電設備、構内電気設備等(以下、「電気設備」という。)の性能を確保するために設計図書を正確に理解し、電気設備の施工図を適正に作成し、及び必要な機材の選定、配置等を適切に行うことができる応用能力を有すること。 |
■2級電気工事施工管理技術検定
検定区分 | 検定科目 | 検定基準 |
第一次検定 | 電気工学等 | 1 電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な電気工学、電気通信工学、土木工学、機械工学及び建築学に関する概略の知識を有すること。 2 電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な発電設備、変電設備、送配電設備、構内電気設備等(以下、「電気設備」という。)に関する概略の知識を有すること。 3 電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書を正確に読み取るための知識を有すること。 |
施工管理法 | 1 電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する基礎的な知識を有すること。 2 電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な基礎的な能力を有すること。 |
|
法規 | 建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する概略の知識を有すること。 | |
第二次検定 | 施工管理法 | 1 主任技術者として、電気工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有すること。 2 主任技術者として、設計図書で要求される電気設備の性能を確保するために設計図書を正確に理解し、電気設備の施工図を適正に作成し、及び必要な機材の選定、配置等を適切に行うことができる応用能力を有すること。 |
出題形式
1級電気工事施工管理技術検定の出題形式は、第一次検定の「電気工学等」「法規」が四肢一択、「施工管理法」が四肢一択・五肢一択、第二次検定の「施工管理法」が五肢一択・記述です。
2級電気工事施工管理技術検定の出題形式は、第一次検定の「電気工学等」「法規」が四肢一択、「施工管理法」が四肢一択・五肢択一、第二次検定が四肢一択・記述です。
試験時間
電気工事施工管理技士の試験時間は、1級電気工事施工管理技術検定の第一次検定が270分、第二次検定が180分、2級電気工事施工管理技術検定の第一次検定が150分、第二次検定が120分です。
合格基準(合格ライン)
電気工事施工管理技士の合格基準は、1級電気工事施工管理技術検定の第一次検定が「全体の得点が60%以上かつ検定科目(施工管理法(応用能力))の得点が50%以上」、1級電気工事施工管理技術検定の第二次検定、2級電気工事施工管理技術検定の第一次検定・第二次検定が「得点が60%以上」です。
また、第一次検定に合格することで「電気工事施工管理技士補」の資格が得られます。
受験料
電気工事施工管理技士の受験料(非課税)は、以下の通りです。
第一次検定 | 第二次検定 | 第一次検定・第二次検定 | |
1級電気工事施工管理技術検定 | 13,200円 | 13,200円 | – |
2級電気工事施工管理技術検定 | 6,600円 | 6,600円 | 13,200円 |
試験会場
1級電気工事施工管理技術検定の試験会場は、札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄の10会場です。
2級電気工事施工管理技術検定の試験会場は、札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄の13会場です。
なお、学生(高校、5年制高等専門学校、短期大学、専門学校、大学など)は、帯広・盛岡・秋田・長野・出雲・倉敷・高知・長崎の試験地でも第一次検定のみ受検の申込を受け付けます。
電気工事施工管理技士(電気工事施工管理技術検定)の免除制度
1級電気工事施工管理技術検定の第一次検定は、令和3年度以降の第一次検定合格者、もしくは技術士法による技術士の第二次試験のうちで技術部門を電気電子部門、建設部門又は総合技術監理部門(選択科目が電気電子部門又は建設部門)の合格者で、受検資格区分のうちイ~ニのいずれかを満たす者の場合免除されます。
2級電気工事施工管理技術検定の第一次検定は、「技術士法による技術士の第二次試験のうちで技術部門を電気電子部門、建設部門又は総合技術監理部門(選択科目を電気電子部門又は建設部門に係るもの)に合格した者」「(令和2年度までの)2級電気工事施工管理技術検定試験の「学科試験のみ」受検の合格者で有効期間内の者」「(令和3年度以降の)2級電気工事施工管理技術検定の「第一次検定」合格者」の場合免除されます。
電気工事施工管理技士(電気工事施工管理技術検定)の日程
申込み期間
1級電気工事施工管理技術検定の申込み期間は、例年1月下旬~2月上旬です。
2級電気工事施工管理技術検定の申込み期間は、例年6月下旬~7月下旬です。
試験日
1級電気工事施工管理技術検定の第一次検定の試験日は、例年6月中旬です。
1級電気工事施工管理技術検定の第二次検定の試験日は、例年10月中旬です。
2級電気工事施工管理技術検定の試験日は、例年11月中旬です。
合格発表日
1級電気工事施工管理技術検定の第一次検定の合格発表日は、例年7月中旬です。
1級電気工事施工管理技術検定の第二次検定の合格発表日は、例年2月上旬です。
2級電気工事施工管理技術検定の第一次検定の合格発表日は、例年12月下旬です。
2級電気工事施工管理技術検定の第二次検定の合格発表日は、例年2月上旬です。
電気工事施工管理技士(電気工事施工管理技術検定)の合格率・受験者数
1級 | 第一次検定 | 第二次検定 | ||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | |
2022年 | 38.3% | 16,883人 | 59.0% | 7,685人 |
2021年 | 53.3% | 15,001人 | 58.8% | 7,922人 |
2020年 | 38.1% | 14,407人 | 72.7% | 6,723人 |
2019年 | 40.7% | 15,048人 | 66.3% | 8,114人 |
2018年 | 56.1% | 16,989人 | 73.7% | 12,034人 |
2級 | 第一次検定 | 第二次検定 | ||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | |
2022年 | 55.6% | 8,027人 | 61.8% | 4,768人 |
2021年 | 57.1% | 8,359人 | 68.7% | 5,082人 |
2020年 | 55.6% | 8,027人 | 61.8% | 4,768人 |
2019年 | 52.8% | 4,048人 | 61.3% | 3,249人 |
2018年 | 65.9% | 3,498人 | 57.4% | 5,985人 |
※第一次検定のみ受検者数または合格者数を含む
※第二次検定の受検者数は、第一次検定及び第二次検定同日受検者のうち第一次検定合格者と第二次検定のみ試験受検者の実際の受検者の合計で記載。合格率も同様の数値を元に算出
電気工事施工管理技士(電気工事施工管理技術検定)の難易度は?
1級電気工事施工管理技術検定の合格率は第一次検定が45%前後、第二次検定が65%前後となっており、実務経験のある方の受験が多い試験ということを考えると難易度は普通~やや難しい程度でしょう。
2級電気工事施工管理技術検定の合格率は第一次検定が55%前後、第二次検定が60%前後となっており、難易度は普通レベルでしょう。
電気工事施工管理技士(電気工事施工管理技術検定)の勉強法・対策方法は?
電気工事施工管理技術検定は、まずの範囲をしっかりと把握することが大切です。試験範囲に関する情報は、テキストや過去問題集を参照することで得られます。特に、過去問題を繰り返し解くことで、出題傾向や自身の弱点を知ることができます。
また、試験対策のための専門学校や講座も存在します。これらの講座では、専門家からの指導を受けることができ、効率的な学習が期待できます。ただし、自分自身での継続的な学習が最も重要であり、毎日の学習習慣を身につけることが合格への近道となります。
さらに、実際の現場経験も大切です。実際の電気工事の現場での経験を通じて、試験で問われる知識や技術を実際の場面での応用力として身につけることができます。
電気工事施工管理技士(電気工事施工管理技術検定)の対策におすすめのテキスト・参考書
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