ダム管理技士試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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ダム管理技士とは?仕事内容は?
ダム管理技士は、ダム管理に必要な知識や技能を持つ専門家です。
ダム管理技士は、河川管理者が行なう利水ダム施設管理業務の一端を担うことができます。また、ダム管理主任技術者の資格取得に必要な所定の実務経験年数が短縮されます。
ダム管理技士試験の受験資格は?
ダム管理技士試験には受験資格があります。
まず、満21才から65才までであること。そして以下の経験を有する必要があります。
大学・短期大学、高等専門学校で土木工学に関する課程を修めて卒業した場合は、ダム又は河川の管理に関する実務経験年数が2年以上必要です。
大学・短期大学、高等専門学校で土木工学に関する課程以外を卒業した場合は、ダム又は河川の管理に関する実務経験年数が3年以上必要です。
高等学校で土木工学に関する課程を修めて卒業した場合は、ダム又は河川の管理に関する実務経験年数が3年以上必要です。
高等学校で土木工学に関する課程以外を卒業した場合は、ダム又は河川の管理に関する実務経験年数が4年以上必要です。
上記に該当しない場合、ダム又は河川の管理に関する実務経験年数が8年以上(うち、ダム管理業務が3年以上)必要です。
ダム管理技士試験の概要
科目・出題範囲
ダム管理技士試験は学科試験と実技試験があります。
学科試験の科目は、「①ダムに関する法律制度に関する事項」「②ダム及びその附帯設備並びにダムを操作するために必要な機械、器具等に関する事項」「③ダム貯水池における水質汚濁、地すべり、堆砂等に対する対策に関する事項」「④ダムを操作するために必要な気象及び水象に関する情報の収集及び解析並びにダムの操作に関する事項」となっています。
実技試験は、ダム管理用シミュレータによる洪水時等のダム操作、管理に必要な予測計算、判断力等について、3日間にわたり実施されます。
出題形式
ダム管理技士試験の出題形式は、学科試験は択一式、○☓式、記述式で実施され、実技試験は、ダム管理用シミュレータを使用します。
試験時間
ダム管理技士試験学科試験の試験時間は、150分です。
実技試験は、3日間にわたり実施されます。
合格基準(合格ライン)
ダム管理技士試験の合格基準は、公開されていません。
受験料
ダム管理技士試験の受験料は、学科試験が10,000円(税込)、実技試験が47,000円(税込)です。
試験会場
ダム管理技士試験の試験会場は、学科試験が「一般財団法人 全水道会館」、実技試験が「全国建設研修センター」です。
ダム管理技士試験の免除制度
ダム管理技士試験は、前年度の学科試験に合格し、実技試験に不合格となった場合、次年度に限り学科試験を免除されます。
申込み期間
ダム管理技士試験学科試験の申込み期間は、例年4月上旬~5月上旬です。
試験日
ダム管理技士試験学科試験の試験日は、例年7月下旬です。
ダム管理技士試験実技試験の試験日は、例年年10月上旬~12月上旬のうち3日間です。
合格発表日
ダム管理技士試験学科試験の合格発表日は、例年年8月下旬~9月上旬です。
ダム管理技士試験実技試験の合格発表日は、例年12月下旬です。
ダム管理技士試験の合格率・受験者数
合格率 ※ | 受験者数 | ||
学科試験 | 実技試験 | ||
2023年 | 46名 | ||
2022年 | 86.7% | 38人 | 35人 |
2021年 | 80.1% | 31人 | 29人 |
ダム管理技士試験の難易度は?
ダム管理技士試験の合格率は80%以上となっており、難易度は高くありません。
しかし、ダム管理技士試験は実務の受験資格が必要であり、取りやすい資格ではありません。
ダム管理技士試験の勉強法・対策方法は?
ダム管理技士試験の勉強法・対策方法は、
- 試験要項の理解: 試験の出題範囲、形式、評価基準などを詳細に確認し、それに基づいて学習計画を作ります。
- 専門書籍や教材の活用: ダムに関する土木工学、水理学、地質学などの専門書籍や教材を活用して基礎知識を身につけます。
- 過去問題を解く: 過去の試験問題を解いて出題傾向を把握し、理解度を確認します。これにより自身の弱点を明確にし、それに対する学習を強化できます。
- 定期的な復習: 新しい知識を習得するとともに、既に学習した内容を定期的に復習し、知識を定着させます。
などがあります。
また、試験実施団体による講習会も試験直前に実施されますので、参加するのもよいでしょう。
これらの方法を取り入れながら、効果的かつ継続的に学習を進めることで、ダム管理技士試験に備えることができます。
自分のライフスタイルや仕事の状況に合わせて、最適な学習方法を選びましょう。
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