建築施工管理技術検定

建築施工管理技士とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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建築施工管理技士とは?仕事内容は?

建築施工管理技士は、工事を発注した依頼主や設計者との打ち合わせ、建設現場の職人の監督、指導等をおこなうための資格です。

建築施工管理技士はの試験名は建築施工管理技術検定で、1級と2級があり、扱うことができる範囲が異なります。

さらに、建築施工管理技士2級は「建築」「躯体」「仕上げ」の3分野にわかれています。

建築施工管理技士(建築施工管理技術検定)の受験資格は?なるにはどうすればいい?

建築施工管理技士の受験資格は以下となります。

1級建築施工管理技術検定 第一次検定
区分 学歴または資格 実務経験年数
指定学科 指定学科以外
大学
専門学校の「高度専門士」
卒業後3年以上 卒業後4年6ヶ月以上
短期大学
5年制高等専門学校
専門学校の「専門士」
卒業後5年以上 卒業後7年6ヶ月以上
高等学校
専門学校の「専門課程」
卒業後10年以上 卒業後11年6ヶ月以上
その他(最終学歴問わず) 15年以上
2級建築士合格者 合格後5年以上
2級建築施工管理技術検定第二次検定合格者 合格後5年以上
2級建築施工管理技術検定第二次検定合格後5年未満で右の学歴の者 短期大学
5年制高等専門学校
専門学校の「専門士」
(イの区分で見てください) 卒業後9年以上
高等学校
専門学校の「専門課程」
卒業後9年以上 卒業後10年6ヶ月以上
その他(最終学歴問わず) 14年以上
2級建築施工管理技術検定第二次検定合格者 (※第一次検定のみ受験可能) 実務経験年数は問わず

1級建築施工管理技術検定 第二次検定
[1] 建築士法による一級建築士試験合格者で、上記の区分イ~ハのいずれかの受検資格を有する者[2] 令和3年度以降の1級建築施工管理技術検定第一次検定合格者のうち、上記の区分イ~ハのいずれかの受検資格で受検した者
[3] 令和3年度以降の1級建築施工管理技術検定第一次検定合格者のうち、上記の区分ニの受検資格で受検した者で、上記の区分イ~ハのいずれかの受検資格を有する者
[4] 本年度第一次検定の合格者【上記の区分イ~ハの受検資格で受検した者に限る】

2級建築施工管理技術検定 第一次検定
・年齢が17歳以上の者

2級建築施工管理技術検定 第二次検定
区分受験種別最終学歴実務経験年数
建築または
躯体または
仕上げ
指定学科卒業指定学科以外卒業
大学
専門学校の「高度専門士」
卒業後1年以上卒業後1年6ヶ月以上
短期大学
5年制高等専門学校
専門学校の「専門士」
卒業後2年以上卒業後3年以上
高等学校
専門学校の「専門課程」
卒業後3年以上卒業後4年6ヶ月以上
その他(最終学歴問わず)8年以上
区分 受験種別 職業能力開発促進法による技能検定合格者 必要な実務経験年数
躯体 技能検定職種 級別
鉄工(構造物鉄工作業)、とび、ブロック建築、型枠施工、鉄筋施工(鉄筋組立て作業)、鉄筋組立て、コンクリート圧送施工、エーエルシーパネル施工 1級 問いません
2級 4年以上
平成15年度以前に上記の検定職種に合格した者 問いません
単一等級エーエルシーパネル施工 問いません
仕上げ 建築板金(内外装板金作業)、石材施工(石張り作業)、石工(石張り作業)、建築大工、左官、タイル張り、畳製作、防水施工、内装仕上げ施工(プラスチック系床仕上げ工事作業、 カーペット系床仕上げ工事作業、鋼製下地工事作業、ボード仕上げ工事作業)、床仕上げ施工、天井仕上げ施工、スレート施工、熱絶縁施工、カーテンウォール施工、サッシ施工、ガラス施工、表装(壁装作業)、 塗装(建築塗装作業) 、れんが積み 1級 問いません
2級 4年以上
平成15年度以前に上記の検定職種に合格した者 問いません
単一等級れんが積み 問いません

建築施工管理技士(建築施工管理技術検定)の概要

科目・出題範囲

建築施工管理技士の出題範囲は、以下となります。

1級建築施工管理技術検定

検定区分 検定科目 検定基準
第一次検定 建築学等 1  建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な建築学、土木工学、電気工学、電気通信工学及び機械工学に関する一般的な知識を有すること。
2  建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書に関する一般的な知識を有すること。
施工管理法 1  監理技術者補佐として、建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する知識を有すること。
法規 建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する一般的な知識を有すること。
第二次検定 施工管理法 1  監理技術者として、建築一式工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有すること。
2  監理技術者として、建築材料の強度等を正確に把握し、及び工事の目的物に所要の強度、外観等を得るために必要な措置を適切に行うことができる応用能力を有すること。
3  監理技術者として、設計図書に基づいて、工事現場における施工計画を適切に作成し、及び施工図を適正に作成することができる応用能力を有すること。

■2級建築施工管理技術検定

出題形式

1級建築施工管理技術検定の出題形式は、第一次検定の「建築学等」「法規」が四肢一択、「施工管理法」が四肢一択・五肢二択、第二次検定の「施工管理法」が五肢一択・記述です。

2級建築施工管理技術検定の出題形式は、第一次検定の「建築学等」「法規」が四肢一択、「施工管理法」が四肢一択・四肢二択、第二次検定が四肢一択・記述です。

試験時間

建築施工管理技術検定の試験時間は、1級建築施工管理技術検定の第一次検定が270分、第二次検定が180分、2級建築施工管理技術検定の第一次検定が270分、第二次検定が120分です。

合格基準(合格ライン)

建築施工管理技術検定の合格基準は、1級建築施工管理技術検定の第一次検定が「全体の得点が60%以上かつ検定科目(施工管理法(応用能力))の得点が60%以上」、1級建築施工管理技術検定の第二次検定、2級建築施工管理技術検定の第一次検定・第二次検定が「得点が60%以上」です。

なお、試験の実施状況等を踏まえ変更される場合があります。

また、第一次検定に合格することで「建築施工管理技士補」の資格が得られます。

受験料

建築施工管理技士の受験料は、以下の通りです。

第一次検定第二次検定第一次検定・第二次検定
1級建築施工管理技術検定10,800円10,800円
2級建築施工管理技術検定5,400円5,400円10,800円

試験会場

1級建築施工管理技術検定の試験会場は、札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄の10会場です。

2級建築施工管理技術検定の試験会場は、札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄の13会場です。
なお、学生(高校、5年制高等専門学校、短期大学、専門学校、大学など)は、帯広・盛岡・秋田・長野・出雲・倉敷・高知・長崎の試験地でも第一次検定のみ受検の申込を受け付けます。

建築施工管理技士(建築施工管理技術検定)の免除制度

1級建築施工管理技術検定の学科試験は、1級建築士試験の合格者で、なおかつ1級建築施工管理技術検定学科試験の受検資格を有する者、年度学科試験のみの合格者の場合免除されます。

2級建築施工管理技術検の学科試験は、1級建築士試験合格者・2級建築施工管理技術検定の学科のみ試験合格者の場合免除されます。

建築施工管理技士(建築施工管理技術検定)の日程

申込み期間

1級建築施工管理技術検定の申込み期間は、例年1月上旬~2月上旬です。

2級建築施工管理技術検定の申込み期間は、例年6月下旬~7月下旬です。

試験日

1級建築施工管理技術検定の第一次検定の試験日は、例年6月中旬です。

1級建築施工管理技術検定の第二次検定の試験日は、例年10月中旬です。

2級建築施工管理技術検定の試験日は、例年11月中旬です。

合格発表日

1級建築施工管理技術検定の第一次検定の合格発表日は、例年7月中旬です。

1級建築施工管理技術検定の第二次検定の合格発表日は、例年2月上旬です。

2級建築施工管理技術検定の第一次検定の合格発表日は、例年12月下旬です。

2級建築施工管理技術検定の第二次検定の合格発表日は、例年2月上旬です。

建築施工管理技士(建築施工管理技術検定)の合格率・受験者数

1級 第一次検定 第二次検定
合格率 受験者数 合格率 受験者数
2022年 46.8% 27,253人 45.2% 13,010人
2021年 36.0% 22,277人 52.4% 12,813人
2020年 51.1% 22,742人 40.7% 16,946人
2019年 42.7% 25,392人 46.5% 15,876人
2018年 36.6% 25,198人 37.1% 15,145人
2級 第一次検定 第二次検定
合格率 受験者数 合格率 受験者数
2022年 42.3% 27,004人 53.1% 14,909人
2021年 49.0% 32,128人 52.9% 15,507人
2020年 35.0% 32,468人 56.7% 11,484人
2019年 31.6% 28,718人 27.1% 22,663人
2018年 25.9% 28,888人 25.2% 24,131人

建築施工管理技士(建築施工管理技術検定)の難易度は?どれくらいのレベル?

1級建築施工管理技術検定の合格率は第一次検定が40%前後、第二次検定が45%前後となっており、実務経験のある方の受験が多い試験ということを考えると難易度は高めでしょう。

2級建築施工管理技術検定の合格率は第一次検定が35%前後、第二次検定が40%前後となっており、難易度は高めです。

建築施工管理技士(建築施工管理技術検定)の勉強法・対策方法は?

まず、参考書や過去問を活用して学習を始めることが基本です。これにより、試験の傾向や出題範囲をしっかりと把握することができます。特に、試験の範囲は広いため、普段の現場で使用しない専門用語も出題される可能性があるので、用語の勉強も重点的に行う必要があります。

次に、自分の苦手な分野やトピックを特定し、それに焦点を当てて学習を進めることが大切です。特に数字関連の問題は、混同しやすいため、繰り返し学習を行うことで理解を深めることが推奨されます。

動画教材も非常に有効です。動画配信サービスには、試験対策に関する動画が多数アップロードされています。これらの動画を活用することで、視覚的に情報を取り入れることができ、理解を助けます。

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建築施工管理技士(建築施工管理技術検定)実施団体

一般財団法人 建設業振興基金

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