コーチングについて

教育コーチングとは?どのような効果があるの?

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みなさんは教育コーチングという言葉を聞いたことはありますか?
もしかしたらあまり馴染みのない言葉かもしれません。

今回のコラムでは、教育コーチングとは何か?という基本的なことについて紹介します。

コーチング全般について

一般的に「コーチング」とは、質問をすることで相手に気づきを与える作業のことを指します。
あなたが本当に達成したいと思っている目標があったり、現在抱えている悩みなどを解決するための行動を促すコミュニケーションをコーチングといいます。
コーチングはアドバイスやコンサルティングのように一方的に何かを伝えるのではなく、様々な問いかけを相手にすることで、自分で答えを出してもらい、実際に行動に移してもらいます。
ですので、質問者はあくまでも相談者へ解決方法は提示せず、相談者自ら解決方法を探ってもらうことで、主体性を持って目標達成に取り組んでもらえるという大きなメリットがあります。

では、これに「教育」という要素を加えるとどのように適用できるのでしょうか?
教育に適用する場合、先述した相談者(コーチングを受ける側の人)の対象は主に子供・学生になります。
コーチは彼らの意欲と能力を引き出して、目標達成や自立ができるように支援することを行います。
これを「教育コーチング」と呼びます。

教育コーチングの基本

コーチングを行う上で一番重要なことは、傾聴、質問、承認を行うことです。それぞれどのようなことを具体的に行うのか見ていきましょう。

傾聴

ただ音を聞いたり、話を聞くのではなく、相手が言っていることを受け止めてあげることが大切です。
相手にとって話しやすい雰囲気を作ることで、相手に安心感を与えることができます。
話をしているうちに自らが抱えている問題の解決策や希望が見えてきたりしますよね。
また人に話すことにより、自分自身を客観視できることも可能となります。

質問

質問を投げかける上で重要なことは、相手を問い詰めるような「詰問」をしないことです。
「なぜ」や「なんで」という利き方はこの「詰問」になります。特に、「なぜ〜しないの?」という聞き方は、相手にとって質問が攻撃的に聞こえるので控えましょう。
「なぜ」ではなく、「何」に焦点を当てた質問が効果的です。
例えば、「なんで早く宿題をやらないの?」よりも「宿題に取り組むのが遅くなってしまうのはなんでだろう?」と聞いた方が圧迫感を与えにくいですよね。
「何」に焦点を当て、程度について触れることも重要です。
そうすることで、明確に原因に的を絞ることができます。
また圧迫感を与えないので、冷静に考えられる余裕を与えられます。
どうしても人は、「怒られた」「どうしよう」と精神的に追い詰められてしまうとそこばかりに集中してしまい、本来目を向けるべきことから注意が逸れてしまいます。
また、「はい」「いいえ」で答えられる質問ではなく、オープンな聞き方をすることも重要です。

「はい」「いいえ」でしか答えられない質問の例 
保護者: 「宿題は終わったの?」
子供:「終わってない」
保護者: 「なんで早く取り組まないの?」
子供: 「…」

オープンクエッションの質問の例 

保護者: 「あとどのくらいで宿題終わりそう?」
子供: 「んーあと半分くらいで終わりそう」
保護者: 「半分か〜、時間はどのくらいかかりそう?」
子供: 「30分くらい」
保護者: 「30分ね!それまでにご飯作り終わるようにしておくから頑張ってね」

オープンクエッションの場合、相手に圧迫感を与えないだけでなく、話を広げやすくなるので、より相手に打ち解けてもらう効果もあります。
また、この保護者のように相手が言ったことに対してオウム返しをすることも「傾聴」に繋がるので、ぜひ実践してみてください。

承認

承認とは行動や言動に対し同意をすることというイメージがあると思います。
コーチング上の「承認」は、どのような状況であっても、「認める」という意味合いになります。
一見難しく聞こえてしまうかもしれませんが、そこまで複雑ではありません。
以下の例のシチュエーションで見ていきましょう。
1時間後にゲームをやめ、宿題を始めると言った子供がいたとします。

保護者: 「1時間経ったけどどう?」
子供: 「、、」
保護者: 「ゲームやってるね。何が宿題を始める邪魔をしてるかな?」
子供: 「もう少しやってもいいかなって思った」
保護者: 「そっか、もう少しならって思ったのね。今はどんな気持ちかな」
子供: 「そろそろ始めなきゃって、、ちょっと焦ってる」
保護者: 「焦ってるのね、やらなきゃって感じでているのか!」
子供: 「うん、今から始めるね!」

どうでしょう。
文章中からですと少し硬く伝わってしまうかもしれませんが、言い方を自分なりに工夫してみたりするといいと思います。
このように状況を「認めながら」誘導することで、罪悪感や圧迫感を感じずに、次の行動に移すことができます。

なぜ教育コーチングは重要なのか?

教育コーチングが重要である一番の理由は、子供の独立を促すことにあります。
教育コーチングは子供たちが「個」としてきちんと自立する上でとても役立ちます。
コミュニケーションを通じて、本来持っている能力や意欲を上手に引き出すことで、自身で目標を取り決めることが可能となり、自分で工夫をしてみたり、目標に向かって努力ができるようになります。
このように「自分で考えて行動する能力」は人生を歩む上でとても大切な要素になります。
どれだけ能動的に動けたかによって満足度や充実度も変化するので、「言われて動く人間」よりも「自分で考えて行動する人間」になれるかどうかが鍵になります。
そのような意味で、教育コーチングは実用的です。

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