夏休みは40日にも及ぶ長期休暇です。
中学3年生の夏休みをどう過ごすかで、高校受験の成否を分けます。

受験生にとって夏休みが重要なのはわかっているけれども、「具体的になにをすればよいか分からない」「勉強時間の目安が知りたい」とお悩みの方も多いですよね。

そこで、夏休みの具体的な過ごし方と勉強時間の目安をご紹介します。

夏休みに受験生がするべきことは

夏休みを制し、受験を制するために、受験生がこの夏するべきことを5つ解説します。
受験生が夏休みにするべきことは以下の5つです。

• 規則正しい生活を送る
• スケジュールを立てる
• 勉強の環境を整える
• 中学1,2年生の復習を徹底する
• 苦手分野を克服する

それぞれについて詳しく解説していきましょう。

規則正しい生活を送る

効率的に受験勉強をすすめるには一日の生活リズムを整える必要があります。

午前中は比較的頭が冴えているので思考力が必要な数学、英語の勉強がおすすめです。

昼食後はすこし眠くなったり、やる気がなくなったりしてしまう傾向にあります。
そこで、午後からは好きな科目の学習でやる気を持ち直しましょう。
後述しますが、夕食後に使用する暗記ノートの作成時間にしても良いですね。

脳科学的に、寝る直前に暗記したものは定着しやすいので、夕食後は暗記の時間にしましょう。

このように、一日を午前、午後、夕食後寝る前までと3つに分けて学習することがおすすめです。

午前から勉強に取り組むためには、朝は7時には起床し、夜は23時には布団に入る必要がありますよ。

スケジュールを立てる

やみくもに勉強をすすめてもなかなか学力アップにつながらないのが現実です。

まずは、夏休み期間中に学習するべき単元をピックアップしましょう。

部活などで夏から勉強をはじめるという人は、学習するべき単元自体があいまいですよね。

そこで、薄い問題集を5教科分解いてみましょう。
問題集は1,2年生の単元が網羅されているものにしてください。
薄い問題集は最初の1週間をめどに解き終えてくださいね。
全教科、全範囲を一旦解いてみると、学習するべき単元が見つかりますよ。

次に、高校受験に対応した問題集を各教科1冊ずつ準備してください。
ここで準備する問題集は自身のレベルよりもやや難しめのものがおすすめです。
この問題集を使用して、復習するべき単元をピックアップしましょう。
ピックアップし終えたら、日程表にその日その日に解くべき問題の該当ページを書き込んでいきましょう。

夏休み中に終えられるようにスケジュールを組んでくださいね。
スケジュールはずれ込むものです。
1週間に1,2日はスケジュールの調整日を作っておきましょう。
もし、スケジュール通りに進まなくても調整日があれば焦らずにすみますからね。

勉強の環境を整える

中学3年生はまだまだ子供です。
夏休み中、楽しそうな光景を横目に一人で勉強をすることは非常に辛いものです。
自室で勉強していても、楽しい声が聞こえてくれば勉強どころではないでしょう。

そこで、勉強場所を数か所確保しておく必要があります。

自室の他に、自習が可能な図書館、祖父母の家など、勉強に集中できる場所を数か所確保しておきましょう。
家族の協力があればなお良いですね。

たった1回しかない高校受験です。
この夏は家族も一緒に机に向かったり、本を読んだりして受験勉強に取り組みやすい環境を作りましょう。

関連コラム：【中学生の夏期講習】おすすめ4選と費用・選び方・夏期講習だけ行くのはあり？

中学1,2年生の復習を徹底する

入学試験問題の多くは中学1,2年生の内容が出題されています。
また、数学や英語は積み上げの科目です。
中学1,2年生の学習をおろそかにしては伸び悩んでしまいます。

秋以降、学力を大幅にアップさせるには復習が大切です。
中学1,2年生の単元をまとめて復習するには夏休みが最後のチャンスとなります。

英語、数学の基礎が抜け落ちていると実感している人は、最後のチャンスだと理解して、しっかり復習しましょう。
英語、数学の基礎の抜け落ちが目立つ人は、2教科に絞った学習に徹底してもいいでしょう。

苦手分野を克服する

基礎ができている人も、苦手意識のある分野は必ずあるでしょう。
夏休みはじっくり学習に取り組める期間です。
苦手な単元を問題集で何度も繰り返しましょう。

苦手分野がわからない人は、過去の定期試験を見返してみてください。
極端に点の低かった定期試験や、ある問題だけ正答率が低いという分野があるでしょう。

それでも苦手分野が分からないひとは、一度試験形式の問題を解いてみてください。
そこで間違いの多い大問の単元が苦手単元です。

夏休み期間中に苦手分野を発見しておくことは秋以降の学習にとっても非常に重要ですよ。

受験生の夏休みの勉強時間は？

夏休みの勉強が高校受験を成功させるために非常に重要であることはなんとなく理解できたでしょうか。
しかし、目安となる勉強時間が気になりますよね。

受験生の夏休みの勉強時間は8時間といわれています。

前章の”スケジュールを立てる”でも説明しましたが、8時間をやみくもに学習していても大幅な学力アップは見込めません。
志望校合格から逆算して、夏休み明けにどれくらい学習を進めておくべきか、そのためには1週間でどこまで進めるべきか、そのためには1日どれだけ進めるべきかを日程表に落とし込みましょう。

夏休みが明ければ、新たな単元の学習がスタートします。
夏以降に学習する単元も入試に直結するものが多いです。
受験レベルの問題を解くためには復習は必須です。

やはり、苦手単元や1,2年生の分野は夏休み期間中に学習しておく必要があることがわかりますね。

あまりにするべき学習量が多く、1日8時間でも追いつかないという人もいるでしょう。
その場合には、上述したように英語と数学に絞って学習してくださいね。

受験生にも息抜きは必要

受験生といっても息抜きは必要です。
受験生だから遊んではいけないなんてことはありません。

例えば、一日遊ぶ予定があるとします。
しかし、その一日に進めるべき勉強の予定が組まれていますよね。
仮に遊ぶ予定がある日に、予定上では30ページ進めなければならないとしましょう。
そうであるとすれば、前後の5日で毎日の予定にプラス6ページをこなせばいいのです。
そうすることで気兼ねなく遊ぶことができますよね。

受験生ということを忘れずに、上手に息抜きをすることが夏休みの勉強を成功させる秘訣です。

モチベーションが上がらない時の対処法

受験勉強をしなくてはいけないと分かっていても、何だかやる気がでない日はありますよね。
モチベーションが上がらない時の対処法を紹介します。

• 休息をとる
• 比較的好きな勉強をする
• 学校見学に行く

以下ではそれぞれにつき解説します。

休息をとる

モチベーションが上がらない理由として、疲労が理由の場合あります。

勉強は体力勝負です。

自身の睡眠時間を見直して、6時間以下という人はゆっくり睡眠をとってみてください。

比較的好きな勉強をする

復習は基本的に苦手分野の学習が中心になるでしょう。
苦手な分野ばかり勉強していると、勉強が嫌になるのも当然です。

そんな時は、好きな単元や好きな教科の問題を解くことで、気分転換にも繋がります。

学校見学に行く

モチベーションが下がる原因の1つとして、なんのために勉強しているのかを見失うということがあります。

勉強する意味を考えてみてください。
行きたい高校があり、その高校の試験に合格するために勉強しているのですよね。

学校見学が開催されていなくても、志望校の校舎や在校生を見るだけで勉強を決意した当初の気持ちが蘇るでしょう。

気分転換も兼ねて、ぜひ学校見学に行ってみてください。

まとめ

夏休みの具体的な過ごし方と勉強時間の目安は分かっていただけたでしょうか。

夏休みは受験生にとって非常に大切な期間です。
受験勉強は非常に辛く、孤独との戦いでもあります。
どんなに対策を練っても、「どうしてもモチベーションが保てない」「自分の学習方法が合っているが不安になってきた」という時があるでしょう。

そんな時は一人で悩まないで、受験のプロによるコーチングもおすすめですよ。

夏を制して高校受験を成功に導いてくださいね。

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