「勉強しているのに国語テストの点数が上がらない」

「特に古文の勉強法がわからない」

そんなお悩みをよく耳にします。中には「国語のセンスがないから諦めている」なんて方もいるかもしれません。

しかし、国語はやればやるほど成績が上がる教科です。さらに、国語は全教科の基盤となるため、国語を勉強することで、自然と他の教科の成績もアップします。

そこで本コラムでは、中学国語の勉強法について解説します。中学生が国語の点数を上げる方法についても触れていますので、国語の成績を上げたい方は必見です。

成績が上がらない！国語のNG勉強法3つ

まずは、現状の勉強法から確認していきましょう。国語が苦手な人、勉強しても成績が上がらない人は、下記のような勉強法を行っているのではないでしょうか？

• 単語や漢字の暗記に偏る
• 問題を解くだけで復習をしない
• 文章を読む量が不足している

これらの勉強法では国語が苦手になってしまうかもしれません。それぞれ当てはまっているのか、確認してください。

単語や漢字の暗記に偏る

国語が苦手な人は、語彙力や漢字の知識が足りないと感じ、単語帳や漢字ドリルに多くの時間を割くことがあります。しかし、この勉強法は、語彙力を増やすことに集中するあまり、文章全体の理解力を疎かにしがちです。

単語や漢字だけを覚えても、それらがどのような文脈で使われるかを知らないままでは、実際の読解力向上にはつながりません。たとえば、熟語の正確な意味やニュアンスを知らないと、文章全体を誤解する可能性があります。

また、暗記作業に多くの時間を費やすことで、他の重要な読解練習や文章構造の理解が不足してしまいます。この偏った学習法では、試験問題への対応力も十分に身につかないことが多いです。

問題を解くだけで復習をしない

国語の成績が上がらない人は、苦手意識から「とにかくたくさん問題を解けばできるようになる」と考えがちです。しかし、この勉強法では、間違えた原因を分析しないため、同じミスを繰り返すリスクが高まります。

特に読解問題では、解答の根拠を確認せずに次の問題に進むケースが多く見られます。その結果、文章の構造や作者の意図を正確に読み取る力が身につきません。

さらに、解いた問題の振り返りがないことで、自分の弱点に気づく機会を失います。これにより、苦手な分野が放置され、成績の向上が停滞しがちです。

文章を読む量が不足している

文章を読む量が不足していることも、国語が苦手な人に共通するNG勉強法の一つです。読む習慣がないと、文章全体の構造や文脈を把握する力が育たず、読解問題への対応力が低下します。

また、さまざまな文体やテーマに触れないため、語彙や表現の幅が狭くなり、文章の内容を深く理解することが難しくなります。特に難解な文章を避ける傾向があると、試験で出題される複雑な文章に対応できません。

さらに、読む量が少ないことで、文章を読むスピードが向上しないこともマイナスです。その結果、制限時間内に問題を解き終えられないといった時間管理の面でも課題が生じます。

【分野別】中学 国語の勉強法

次に、中学国語の勉強法を分野別に解説します。中学国語の分野は、大きく分けると「現代文」「古文・漢文」「文法」の3つ。それぞれ勉強法は異なります。

まずは、苦手に感じている分野の勉強法だけでも確認しましょう。苦手を克服することで自信がつき、学習意欲が高まります。

現代文

中学国語の現代文を効率よく勉強するためには、読解力を鍛える学習が必要です。文章をただ読むのではなく、内容を深く理解するための工夫が求められます。

現代文はまず、文章全体の流れを把握することが重要です。段落ごとに要点をまとめる習慣をつけると、作者の主張や意図が見えやすくなります。特に接続詞や指示後に注意して、文章の論理的な展開を追うように心がけることが効果的です。

次に、キーワードや重要な表現を見つける練習を行いましょう。設問に出やすい箇所は、具体例や対比、結論部分に多く含まれているため、注意して読む必要があります。ただし、細部にばかり気を取られると全体像を見失いがちなので、バランスを意識することが大切です。

また、設問に答える際は、必ず問題文を確認してから回答します。選択肢問題では、本文の内容と一致しているか、矛盾していないかを慎重に検討することが必要です。記述式の場合は、本文の言葉を適切に引用しながら、自分の言葉で要点をまとめる練習を積むことが役立ちます。

さらに、読むことに慣れるために、新聞記事やエッセイなど、多様なジャンルの文章に触れることもおすすめです。これにより、表現や文体への適応力が高まり、幅広い文章に対応できる読解力を育てられます。

中学現代文におすすめの参考書

中学現代文におすすめなのは、「ハイクラステスト」。標準レベル・応用レベル・難関レベルと段階的に読解問題に挑戦できる問題集です。

解答が詳しく、読解の際に注目するべきポイントを理解できます。自分のレベルに合わせた問題に挑戦し、着実に読解力を身につけましょう。

古文・漢文

中学国語の古文・漢文を学ぶ際には、現代文とは異なる独自のアプローチが必要です。それぞれの特徴を理解し、基礎を確実に固めることが重要です。

まず、古文では古語や文法の習得が基本となります。助動詞や助詞の意味と活用形を暗記するだけでなく、文章の中での使われ方を確認することで応用力を養えます。また、古文特有の語彙には現代語とは異なる意味を持つものも多いため、慣用的な表現や重要語句に触れることが大切です。

漢文は句法に注目する学習が求められます。返り点や送り仮名の使い方を理解し、書き下し文に変換する練習を繰り返すことが大切です。また、頻出する漢字の読み方や意味を覚えることが、スムーズな読解につながります。

さらに、古文・漢文ともに背景知識が読解を支える重要な要素となります。古文では平安時代や鎌倉時代の文化、漢文では中国古代の思想や歴史に関する基本的な知識を持つことで、内容への理解が深まります。これらの背景を学ぶ際には、教科書や資料集を活用することが有効です。

最後に、音読を取り入れることでリズムや言葉の感覚をつかみましょう。特に漢文では、声に出して読むことで、返り点や句の区切りを体感的に覚えやすくなります。古文も音読することで、文章の流れや情感を感じ取れるように成長できます。

中学古文・漢文におすすめの参考書

中学古文・漢文におすすめなのは、「こわくない国語古文・漢文」。イラストで気軽に楽しくイメージしながら、古文・漢文の内容を理解できる参考書です。

内容を理解できたら、入試問題に挑戦可能。いきなり原文や文法事項に触れることなく、段階的に理解し、問題に取り組めます。

文法

中学国語の文法を効果的に学ぶためには、基礎から順序立てて理解を深めることが重要です。文法は暗記だけでなく、実際の文章でどのように使われているかを意識して学習する必要があります。

まず、品詞の分類を正確に覚えることが文法学習の基本です。名詞、動詞、形容詞など、各品詞の特徴を理解し、それぞれの役割を文章の中で確認する練習を繰り返します。特に、動詞や形容詞の活用形を覚える際は、語幹と活用語尾の区別を明確にすることが大切です。

次に、文の成分を意識して分析する練習を取り入れましょう。主語、述語、修飾語といった基本的な成分を区別することで、文章全体の構造を正確に把握できるようになります。また、修飾関係や接続詞の役割に注目すると、文章のつながりを理解する力が身につきます。

さらに、助詞や助動詞の使い方を丁寧に学ぶことも不可欠。特に、助詞は文の意味を大きく左右するため、用法ごとのニュアンスを把握することが重要です。助動詞については、意味や活用だけでなく、どのような場面で使われるかを具体例とともに学ぶと理解が深まります。

実践的な学習として、例文を分析することが効果的です。教科書や問題集の例文を使い、文法的な役割を分解しながら確認することで、応用力が養われます。また、自分で短い文章を作り、学んだ文法を使う練習をすることも有効です。

最後に、間違いやすい文法項目をリストアップし、復習を徹底する習慣をつけることが大切です。特に接続詞や助詞の使い分けは、試験でも出題されやすいため、重点的に学習することが求められます。

文法におすすめの参考書

中学文法におすすめなのは、「中学国語　文法（全問ヒントつきで　ニガテでも解ける）」。1つの内容につき1ページで問題数も少なく、スキマ時間に取り組める問題集です。

すべての問題に丁寧なヒントがついており、学習意欲を維持しながら取り組めます。1人で予習・復習するのにぴったりな1冊です。

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国語の成績・点数を上げる方法4つ

最後に、さらに成績・点数を上げるちょっとしたコツをご紹介します。

1. 授業の理解を深め、効率良く学ぶ
2. 効果的なノートの取り方を意識する
3. 音読で視覚・聴覚で学習
4. 教科書ガイドを活用

このように、授業の受け方やノートの取り方など、普段の勉強の仕方を変えるだけで、成績アップを目指せます。

1.授業の理解を深め、効率良く学ぶ

国語の成績・点数を上げるためには、授業の受け方に工夫を加えることが大切です。授業中の理解を深め、効率よく学ぶ姿勢を身につけることで、テストの結果にも直結します。

まず、授業のはじめに提示される目標やテーマをしっかり確認し、その日の授業で何を学ぶのかを把握しましょう。重要なポイントを意識しながら授業を受けることで、内容の理解が進みやすくなります。

次に、先生の解説や板書をただ聞くだけでなく、自分の考えを整理しながらノートに記録することが効果的です。特に、本文中のキーワードや指示語に注目し、それらが文章全体でどのように使われているかをメモに残すと、後の復習に役立ちます。

また、先生の質問や説明の中で強調された部分にも注意しましょう。特に、「ここが重要」と言われた箇所は試験に直結する可能性が高いので、内容を正確に記録することが大切です。

さらに、授業中に配られるプリントや参考資料を活用します。これらには、授業で扱う文章の背景知識や問題のヒントが含まれていることが多いです。事前に目を通しておくことで授業中の理解がスムーズになります。

最後に、授業の中で出された質問には積極的に答えましょう。発言を通して自分の理解を確かめるだけでなく、他の生徒の考え方を聞くことで新たな視点を得られます。

2.効果的なノートの取り方を意識する

先生の板書をそのまま書くのではなく、効果的なノートの取り方は欠かせません。授業中に正しく記録し、後で復習しやすい形にまとめることが重要です。

まず、ノートを取る際には見やすさを意識します。自分なりに要点を整理し、余白を使って補足情報を加えることが大切です。特に、本文中の重要な言葉やフレーズに下線を引くことで、後から振り返る際にどこが重要だったかが一目でわかります。

次に、授業中の先生の解説を聞きながら、板書にない補足情報もノートに書き込む習慣をつけましょう。たとえば、「この表現は作者の心情を表している」などの具体的な説明や例を記録することで、文章の背景や構造が理解しやすくなります。

また、授業中の質問やディスカッションで得られた意見をノートに書き残すことも効果的です。他の生徒の考えや先生の指摘は、自分では気づけなかった視点を得る貴重な材料となります。その際、箇条書きにするなど簡潔な形式でまとめると整理がしやすくなるでしょう。

さらに、ノートは後で活用しやすい形にすることが重要です。章ごとやテーマごとに分けて記録し、見出しをつけることで、復習時に必要な箇所をすぐに探せます。授業中に記録しきれなかった部分は、授業後に補足や清書を行うと効果的です。

図や表を使って情報を整理する方法も取り入れましょう。たとえば、登場人物の相関図や文章の構造を図解することで、内容が視覚的に理解しやすくなります。こうした工夫が、国語の学習効率を大きく高めます。

3.音読で視覚・聴覚で学習

国語の学習において、音読は侮れません。文章を声に出して読むことで、視覚だけでなく聴覚も活用し、内容の理解や記憶につなげられます。

まず、音読を行うことで文章全体のリズムや構造を掴めます。特に現代文では、句読点や接続詞の使い方に注意して読むことで、筆者の意図や文章の流れを自然に理解することが可能です。古文や漢文の場合は、特有の言い回しやリズム感を体得する良い練習になります。

語彙力や表現力の向上にも有効です。実際に声に出して読むことで、文章中の言葉や表現を体感的に覚えることができ、作文や読解問題での応用力につながります。特に漢字の読み方や使い方を確実にする際には、音読が効果的です。

また、音読は集中力を高める効果もあります。静かに読むだけでは集中力が途切れがちですが、声に出して読むことで文章に意識が向きやすくなります。その結果、内容の理解が深まり、試験や課題での得点力を高めることが可能です。

さらに、音読を繰り返すことで記憶の定着が促進されます。同じ文章を何度も読むことで、重要なポイントやキーワードが自然と頭に残り、テストでの速やかな解答につながります。

音読を行う際は、ただ読むだけでなく、文中の意味や筆者の意図を考えながら声に出すことが重要です。そうすることで、深い理解が得られ、実践的な国語力の向上が期待できます。

4.教科書ガイドを活用

教科書ガイドは、授業内容をより深く理解するための補助教材として優れたツールです。

まず、教科書ガイドには、本文の要点や解説が分かりやすくまとめられています。特に重要な部分や、授業中に見落としがちなポイントを再確認することができ、理解の補強に役立ちます。

本文中の難しい言葉や表現について詳しく説明されている点も特徴です。特に古文や漢文では、現代語訳や文法の解説が細かく書かれているため、苦手な部分を克服するためのサポートになります。こうした情報を利用すれば、教科書だけでは得られない深い理解が可能です。

さらに、教科書ガイドには、背景知識や関連情報が充実しています。作品の作者や時代背景、文章のテーマに関する説明が含まれているため、内容をより広い視点で捉えることが可能です。この知識は、テストや作文での応用力を高める上で重要な役割を果たします。

教科書ガイドを使う際は、ただ読むだけでなく、疑問点を解決するために活用することが大切です。分からない箇所があれば、その都度ガイドで調べ、教科書と照らし合わせながら確認する習慣をつけると、効率的に学習が進みます。

アガルート学習コーチングで国語が苦手⇒得意へ！

今回は中学国語の勉強法について解説しました。国語は勉強すればするだけ基礎が固められ、頑張りが成績に反映されやすい教科です。今回ご紹介した効果的な勉強法を参考にし、国語の成績アップを目指してください。

とはいえ、一人で学習を進めることは簡単ではありません。何から手を付ければいいのかわからない…なんて方もいるのではないでしょうか？

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