大学入試の受験科目とは?国公立・私立・一般・共通テスト…受験方法別に解説!
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「大学を受験するとき、どんな科目が必要なんだろう?」
「物理は苦手なんだけど、他の科目でも受験できるのかな?」
「地歴・公民の科目選択ってどうすればいいの?」
大学受験を意識し始めると不安になってくるのが、受験科目のことではないでしょうか。
結論からいうと、大学や学部によって、大学入試で必要になる科目はさまざまです。
このコラムでは、受験科目にはどのようなパターンがあるのかを解説します。大まかな受験科目の傾向を知り、大学受験に向けて早めに準備を始めましょう。
このコラムは2022年に更新しました。
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目次
【大学入試制度】国公立・私立それぞれ確認
受験科目を考える前に、まずは大学の入試にはどのようなものがあるのかを確認しておきましょう。
国公立大学の入試
国公立大学は学費の安さや知名度などから人気ですが、募集定員は少なめで、難易度も高い傾向があります。
一般選抜(大学入学共通テスト+2次試験)
国公立大学で定員の8割を占めるのが、一般選抜での募集です。
1次試験となる大学入学共通テスト(以下、共通テスト)と、2次試験である各大学の個別学力検査があります。
2次試験は前期日程・後期日程(一部に中期日程を設けている大学もあり)の2つの日程に振り分けて選抜する「分離・分割方式」で実施されます。
学校推薦型選抜(指定校・公募)
指定校推薦とは、大学から指定を受けた高校の生徒が出願できる推薦入試です。
公募型推薦には、どの高校の生徒でも出願可能です。
一般推薦と特別推薦とがあり、前者は学業に真面目に取り組んだ生徒、後者はスポーツや文化活動で実績のある生徒が出願できます。
総合型選抜(旧AO入試)
エントリーシートや面接、論文、プレゼンテーションなどから、受験生の能力や学習に対する意欲などを総合的に評価する入試方法です。
2021年度入試からは、共通テストなど学力を確認する評価方法も併せて活用することが必須となりました。
私立大学の入試
私立大学の入試方法は、バラエティに富んでいます。
一般入試
私立大学の一般入試は、通常3教科で行われるのが基本です(詳しくは後述)。中には、1教科、2教科で受験できるところもあります。
共通テスト利用入試
共通テストの成績によって合否が決まる入試方法です。
共通テストと各大学の個別学力検査を併用
国公立と同じように、大学入学共通テストの成績と、各大学の2次試験の成績を併せて合否が決まる入試方法です。
学校推薦型選抜(指定校・公募)
私立大学では定員の約4割が、学校推薦型選抜で入学します。
総合型選抜(旧AO入試)
私立大学の8割以上が実施しています。
高校の推薦がなくても出願できることと、専願が大半となることが特徴です。
特別入試
対象別に行われる、一般選抜以外の選抜を「特別選抜」といいます。
専門高校や総合学科卒業生、帰国生徒、社会人などが対象です。
たとえば中央大学では、商学部で「ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・朝鮮語特別入学試験」、法学部などで「英語運用能力特別入学試験」などの特別入試があります。
国公立大学の受験科目
では次に、国公立大学の受験科目について詳しくみていきましょう。
国公立文系の受験科目
共通テスト
5教科7科目が基本となります。
下記、一般的なパターンです。
外国語(基本は英語)、国語、地歴・公民(日本史/世界史/地理/現代社会/倫理/政治・経済/倫理・政経)のうち2科目、数学ⅠA・数学ⅡB・理科(物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎)の中から3科目、というパターンが一般的です。
しかし、少ない教科・科目数で受験できる大学もあります。
2次試験
多くの大学・学部では、外国語、数学ⅠA・数学ⅡB、国語、地歴・公民の中から2~3教科を選択します。
中には4教科を課すところもあります。
前期日程と後期日程では教科が変わるもの、2次試験を行わず共通テストの得点だけで合否を決めるものなど、さまざまなパターンがあるので注意しましょう。
国公立理系の受験科目
共通テスト
理系も同じく5教科7科目が基本です。
外国語、数学ⅠA、数学ⅡB、国語、理科(物理/化学/生物/地学)のうち2科目、地歴/公民から1科目、のパターンが多くなっています。
2次試験
外国語、数学ⅠA・ⅡB・ⅢC、国語、理科の中から2〜3教科を選択するものが主流です。
医学部では理科3科目を必須とする大学があったり、それ以外でも4教科を課すところがあったりと、さまざまなパターンがあります。
科目や出願の注意点
大学や学部によって、指定教科や科目が異なるため、まずは志望校の受験科目をよく調べておく必要があります。
科目の選び方
特に注意が必要な教科は理科です。
理科は基礎科目の①(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎)と②(物理、化学、生物、地学)の発展科目があります。
共通テストでの理科の選択方法には、以下A~Dの4つのパターンがあります。
A:理科①から2科目 例:物理基礎と化学基礎
B:理科②から1科目 例:化学
C:理科①から2科目と理科②から1科目 例:物理基礎と化学基礎、物理
※大学によっては「物理基礎」と「物理」のように同じ名前を含む科目での受験ができない場合もあります
D:理科②から2科目 例:生物と化学
高校で理科の科目選択をするときには、志望する大学・学部の受験科目を把握しておくことが重要です。
たとえば医学部では、2次試験で「物理基礎・物理」と「化学基礎・化学」の2科目が必須となっているところがあります。
もしも「化学」と「地学」を選択している人が、医学部を受験しようと思ったら、「物理」を独学で学ばざるを得なくなります。
あるいは、科目選択の失敗のために医学部受験を諦めることも起こりえます。
そのため、高1や高2の早い段階から志望校の受験科目を把握しておく必要があるのです。
同じく、科目選択が重要になるのが地歴・公民です。
文系では、共通テストで地歴・公民から2科目必要になるところが多くなっています。
大学で学ぶことと関連のある科目が受験科目になるケースが多いので、やはり早いうちから志望する学部の受験科目を把握して、科目選択にのぞみましょう。
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分離・分割方式の注意点
「前期日程」と「後期日程」の2つの日程に募集人員を振り分けて選抜するのが「分離・分割方式」です。
受験生は前記日程と後期日程にそれぞれ1校ずつ出願できます。
一部の公立大学では「中期日程」を設けているところもあります。
つまり、国公立大学には最大3校まで出願できるということです。
募集人数は、圧倒的に前期日程のほうが多く、さらに、近年は後期日程を実施しない大学も増えてきています。
また、受験科目も前期日程と後期日程では異なります。
たとえば、神戸大学の法学部の場合、前期日程の募集人員は117名、試験は外国語、数学、国語の3教科ですが、後期日程の募集人員は60名、教科は小論文のみです。
参考:入試の種類と入学定員 (募集人員) | 国立大学法人 神戸大学
前期日程で合格して入学手続きを行った場合、中期日程や後期日程の大学に合格する権利を失うことに注意しておきましょう。
つまり、第1志望の大学は前期日程で受験することが大切です。
私立大学の受験科目
続いて、私立大学の受験科目について解説します。
一般入試では前述のように、3教科3科目が基本となります。
私立文系の受験科目
私立文系の一般入試では、外国語、国語に加えて、地歴・公民と数学ⅠA・数学ⅡBの中から1科目を選択する、3教科3科目のパターンが一般的です。
国語では、古文・漢文を除外していたり、地歴・公民では、地理や政治・経済では受験できなかったり、数学での受験が認められていなかったりと、大学・学部によってさまざまですので、早めに志望校の受験科目を確認しておきましょう。
早稲田大学の文学部を例に取ると、一般入試の科目は次のようになっています。
①一般選抜
外国語、国語(国語総合、現代文B、古典B)、地歴(世界史B、日本史Bから1つを選択)
②一般選抜(英語4技能テスト利用方式)
国語(国語総合、現代文B、古典B)、地歴(世界史B、日本史Bから1つを選択)、英語4技能テスト(出願時に提出)
③一般選抜(共通テスト利用方式)
共通テストで1科目【地歴・公民(地理B、現代社会、倫理、政治・経済、倫理・政経)/数学(数学ⅠA、数学ⅡB)/理科(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から2科目、または物理、化学、生物、地学から1科目)】、外国語、国語(国語総合、現代文B、古典B)
参照:入学試験情報 早稲田大学 文学部
これを見ると、科目選択の際に世界史か日本史を選んでおく必要があることがわかります。
帝京大学の外国語学部の例も見ておきましょう。
①一般入試
英語は必須。
国語(古文・漢文を除く)、現代社会、政治・経済、日本史B、世界史B、地理B、数学ⅠAの7科目から2科目を選択(ただし、現代社会と政治・経済の組み合わせは不可)
②共通テスト利用選抜
英語は必須。
国語、地理歴史(世界史B、日本史B、地理B)、公民(現代社会、倫理、政治・経済、倫理・政経)、数学(数学Ⅰ、数学ⅠA、数学Ⅱ、数学ⅡB)のうち2科目を選択(ただし、「現代社会と倫理」、「現代社会と政治・経済」、「現代社会と倫理・政経」、「倫理と政治・経済」、「数学2科目」の組み合わせは不可)
参照:外国語学部 | 帝京大学
他にもさまざまなパターンがあるので、受験する可能性のある大学の受験科目をあらかじめ全て調べておくことが大切です。
私立理系の受験科目
私立理系の一般入試では、外国語、数学、理科の3教科3科目が基本となっています。
数学については、学部によって出題範囲が大きく異なるので注意しておきましょう。
栄養学部や看護・医療技術学部などでは数学ⅠAとⅡBの範囲まで、工学部や理学部、医学部などでは数学ⅢCまでとするパターンが多くなっています。
理系では高校で数学ⅢCまで学ぶことが多いかもしれませんが、高校の授業と試験をこなすだけでもかなりの負担となりますので、受験科目を予め把握しておいて、賢く科目選択をする必要があるでしょう。
理科は、大学・学部によって科目が指定されているところもあります。
薬学部では、学部の特性上、化学が必須となる大学がほとんどです。
看護学部の場合は、化学か生物が選択科目となる大学が多くなっています。
たとえば慶應義塾大学の看護医療学部の一般入試では、外国語、数学・化学・生物の中から1科目、そして小論文が課されます。
科目や出願の注意点
私立大学は入試日程が重ならなければ、何校でも何回でも受験できますし、1つの大学・学部を複数の受験方式で何度も受験することも可能です。
入試の日程や科目をよく調べておき、無理のない受験スケジュールを組みましょう。
いくつかの大学・学部を併願する場合、どの科目で受験できるかについても十分検討する必要があります。
ある大学のために地理を、別の大学のために世界史を準備する、ということになれば負担が大きくなってしまいます。
高校生の間には将来の目標が変わり、志望校や志望学部を変更する可能性も大いにあります。
早いうちから特殊な入試パターンに絞り込んでしまうと、可能性を狭めてしまうこともあるので注意しておきましょう。
まとめ
このコラムでは、大学の受験科目について、国公立大学、私立大学、またさまざまな入試方式について簡単に説明しました。
大学や学部によって、受験科目は大きく異なります。
高校で科目選択をする前に、受験する可能性のある大学・学部の受験科目を調べておき、十分に考えておくことが大切です。
よくわからない場合には、学校の進路指導や担任の先生、あるいは塾の先生、コーチングの先生などに相談してみましょう。
選択の仕方によっては、希望する大学・学部を受験できない場合もあります。後悔のない科目選択をしてくださいね。
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この記事の監修者 山﨑 佑太郎
高校生・大学入試準備 主任
10年以上大手進学塾で高校入試、大学入試に携わり、多くの指導実績を持つエキスパート。
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