「受験生になったけど、どうやって勉強を進めていけば良いか分からない…」そんなことを悩む高校生も多いと思います。
受かる受験生は共通して正しいスケジュールを設定できていることが多いです。

そこで今回は、合格を掴むための受験生（高校3年生）のスケジュールについて詳しく解説していきます。勉強の計画を立てるのに苦戦している受験生は、ぜひ最後までご覧ください。

スケジュールを立てる前にすべきこと

具体例なスケジュールを立てる前に、受験生がまず取り組むべきことがあります。

第一志望の過去問に目を通す

受験生が一番最初にやるべきことは、第一志望の過去問に目を通すことです。
例えば、英語長文がメインで文法はあまり重視していない大学の場合、「文法は軽めにこなして、できるだけ長文に時間を割こう」というプランが見えてきますよね。
反対に過去問をチェックしていなかった場合、重要度の低い文法に時間をかけてしまうという事態が発生します。

過去問をチェックせずに受験勉強をスタートすることは、出口のない迷路を彷徨うようのと同じことです。
受験勉強に入っていく前に、必ず過去問をチェックするようにしてください。

自分の学力を把握する

過去問をチェックしていくと、第一志望の大学がどのような問題を出してくるかおおよその検討がついてくるはずです。
そこで次は、自分の学力と第一志望合格までの距離を見極める作業が必要になってきます。

科目や分野の得意不得意をしっかりと分析し、そのうえで時間配分や使用するテキストを決定してください。

「周りが○○の問題集使ってるから自分もそうしよう」ではなく、「今の自分のレベルを考えれば、□□の問題集がベストだな」という思考が重要なのです。

受験生の年間スケジュール

ゴール地点とスタート地点の見極めが終われば、いよいよ具体的なスケジュールの組み立てです。

ここでは受験生の1年間を4つに区切って、それぞれの時期に取り組むべき内容を解説していきます。

・1学期(4月～7月)

1学期は、基礎学力の定着に集中しましょう。
英語であれば英単語や文法事項の暗記、数学であれば青チャートレベルの問題などに取り組んでください。

受験勉強を始めたばかりの時期で内容も暗記が中心になるので、多くの受験生はまだスイッチが入っていません。

逆に、1学期からしっかりと基礎を固めておけば、他の受験生に大きく差をつけることができます。

・夏休み

夏休みでは基礎固めを続けつつ、基本～標準レベルの問題演習に取り組んでいきましょう。
問題演習に取り組めば自分の苦手分野が自然と浮かび上がってくるので、夏休みの間に苦手分野を克服することができます。

2学期以降は問題演習の占める割合が大きくなってくるので、勉強時間がたくさん確保できる夏休みに基礎を仕上げておきましょう。

関連コラム：受験生は夏休みどう過ごす？合格できる夏休みの計画＆勉強時間のコツ

・2学期(9月～12月)

2学期は夏休みまでに培った基礎力を活かし、応用レベルを含めた問題演習に時間を割きましょう。
力試しとして、第一志望の過去問を一度解いてみるのもオススメです。

問題演習の際のポイントは、解いただけでは終わらせないということ。
間違えた問題があれば、「自分はなぜ間違えたのか」「次同じような問題が出てきたら、どのように対応するのか」などを突き詰めて考えましょう。

・直前期(冬休み～3学期)

直前期は知識を増やすというより、これまでに蓄えた知識を上手く応用するための練習をする時期です。
したがって、主に過去問演習に時間を割いてください。
過去問を解く中で穴が見つかればその都度を埋めていきましょう。

3学期に入ると受験が近づき、教室にもどこかピリピリしちゃ空気が張り詰める時期です。
しかし、やることは変わりません。
これまでの頑張りを、存分に過去問にぶつけてください。

受験生の1日のスケジュール

受験生としての1年間のスケジュールは、なんとなくイメージできたでしょうか。
ここからは受験生の1日の過ごし方に焦点を当て、合格するための時間の使い方を解説していきます。

・朝の勉強が合格のカギ

受験生であれば、朝から夜まで勉強をする必要があるのですが、中でも重要なのが朝の勉強です。
なぜかというと、「一日の中で最も脳の働きが良いのは朝」ということが、脳科学的に証明されているからなのです。

脳の働きが良いということはつまり、より多くの単語を暗記できたり、思考が研ぎ澄まされた状態で問題を解くことができます。

他の受験生に差をつけるためにも、朝の勉強は大事に取り組んでいきましょう。

・学校では休み時間も勉強に

学校にいる間は、昼休みなどのスキマ時間を受験勉強に充てましょう。
「昼休みは友達と話したい」という気持ちはとても分かりますが、他の人が勉強していない間にどれだけ勉強できるかが、合否を分けるポイントです。

教室は騒がしくて集中できないケースが多いので、図書館などを利用するようにしましょう。

・授業が終わればすぐに帰宅

授業が終わった後は、なるべく早く帰宅するようにしてください。
放課後の教室に残ってしまうと、友達と話が盛り上がり勉強の時間が削られる、なんてことが起こります。

もちろん、「放課後に学校の図書館で勉強する」などの場合は例外ですが、何も予定がないなら帰って勉強に取り組みましょう。

・一日の終わりには暗記がおすすめ

帰宅後はテレビを見たり携帯を弄ったりせず、速やかに勉強を始めましょう。
基礎固めや問題演習など、時期に見合った学習をしてください。
なお、寝る前に触れた物事は記憶の定着率が高い、と言われています。
したがって、寝る直前は英単語や社会の用語の暗記に取り組むのがオススメです。

関連コラム：【大学受験】勉強法の基本を解説！志望校合格のためにするべきこととは

まとめ

勉強内容が第一志望の出題傾向とズレたりしていては、いくら長時間勉強しても合格することはできません。
それだけに、勉強のスケジュールを正しく組み立てることは合否を分ける大きなポイントなのです。
今回の記事を参考にしつつ、自身の勉強スケジュールを作成してください。

また、「一人でスケジュールを立てるのが不安…」という方には、コーチングサービスがおすすめです。

受験のプロがあなたに合ったスケジュールを設定してくれるので、ぜひ活用してください。