「勉強はスケジュールをしっかり立ててやりましょう」なんて言葉をよく聞きますよね。

しかしスケジュールの立て方がわからない人もいるでしょうし、スケジュール通りに行動するのが苦手な人もいるでしょう。

ここでは、中学生が勉強のスケジュールを立てる際のポイントを、シチュエーションごとに解説していきます。

中学生が勉強スケジュール・計画を立てる前にすること

スケジュールを立てる前に事前にしておくべきことがあります。大きく分けて次の2つです。

目標を見定める

スケジュールは、目標というゴールに向かうための「道筋」です。ゴールが決められていなければ、どのように進むべきか方向さえ決められません。

まずは目標を決めることから始めましょう。

ゴールがはっきりしていれば、「何を勉強すれば良いのか」「どのくらい勉強すれば良いのか」が明確になり、スケジュールが各段に立てやすくなります。

ただ、いきなり高すぎる目標を掲げるのはやめましょう。最終目標は大きくて大丈夫です。しかし最初に高すぎる目標を設定すると、ゴールが遠すぎてやる気をなくしてしまったり、スケジュール通まなかったりすることが増えてしまいます。

まずは絶対にやり切れるであろう小さな目標を作りましょう。

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状況を把握する

中学生には学校をはじめとして、部活動や習い事などがあり、勉強できる時間が限られている場合もあるでしょう。

生活の中に自然と組み込めるようなスケジュールでなければ、そもそも実行できない場合があります。

1日にどの程度勉強ができるのか、いつ時間が取れるのかなどを念頭に置いた上でスケジュールを立てましょう。

中学生の勉強スケジュールの立て方【シチュエーション別】

ここでは、状況別に中学生が勉強スケジュールを立てる時のポイントを紹介します。

1年生の場合

中学受験を経験していなければ、1年生は勉強する習慣がついていない場合がほとんどです。

まずは勉強する習慣をつけることが大切になります。1日に行う勉強量や時間は最初は少なめで構いません。

毎日決まった時間に勉強するようにスケジュールを立て、習慣化させると良いでしょう。

2年生の場合

2年生は「学力が上がりづらい学年」といわれています。

学校では部活や行事などを2年生主導で行うことも増えてきて、なかなか勉強時間が確保しづらくなるためです。

そのため2年生は、1年生の時よりも学力を落とさないよう意識して勉強スケジュールを立てることをおすすめします。

塾などでの勉強時間の他に、少なくとも1日に1時間程度の時間が取れれば、十分学校の課題をこなしつつ、復習まで行えるはずです。

また、睡眠時間は8時間は取りたいところです。そのうえで、無理のない程度に勉強時間を確保しましょう。

3年生の場合

受験が本格的に始まるため、勉強時間を多めに確保する必要があります。

まずは志望校を決めて、目標達成に必要な学力に上がるようにスケジュールを立てなければなりません。

目標を達成するためには何が必要か、何をすればよいのかを今まで以上に考え込まなければならない時期です。

できる限り、目標に向けて綿密なスケジュールを立てましょう。

勉強時間の目安としては、夏休みまでは1日2時間程度、夏休み中は6時間以上、受験前は5～8時間ほどです。

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部活などが忙しい場合

部活などが忙しい場合、体力のことを考えて、部活にも勉強にも悪い影響が出ないように勉強スケジュールを調節しなければなりません。

部活や習い事が終わってから勉強時間を作ることになる人が多いでしょう。

その場合、体力消費の激しい部活や習い事であれば、帰ってきた後は勉強する体力が無い場合も多いですよね。

そういう場合は朝にやるなど工夫が必要です。

もちろん朝練があって難しい場合もあります。部活に現役の間は、スキマ時間を見つけてなんとか勉強時間を確保するしかありません。

部活などが忙しい人の場合、引退後から本格的に勉強に力を入れていくことになります。その時のために、現役の間から少しでも勉強時間を確保し、毎日勉強することに慣れておきましょう。

定期テスト前

「テストで何点を取りたいか」など、具体的な目標を設けましょう。

何の教科で何点を取りたいのかまではっきり決めて目標が明確になることで、やるべきことも自然と絞られます。

目標を達成できるように、限られた時間の中で何が最適なのかを考えて、スケジュールを立てましょう。

短期間で成績を上げたい場合

短い時間で成績を上げなければならないため、勉強時間を多くせざるを得ません。

多少無理をしてでも、1日の勉強時間を増やす必要があります。勉強しかしないような1日を作ることも、検討するべきでしょう。

短期間で着実に成績を上げたい場合は、スケジュールをプロに相談するのが確実です。

この場合は塾などの他に、勉強計画を立てたり勉強の進捗を管理してくれるコーチングサービスもおすすめです。

中学生の一日の勉強スケジュール例

中学生が効率よく学習を進めるには、日々の生活に勉強時間を上手に組み込むことが大切です。

特に定期テスト前や受験を控えた時期は、計画的なスケジュールが成果に直結します。

ただし、無理に長時間詰め込むと集中力が続かず、逆効果になることもあるため、バランスの取れた一日の勉強スケジュールを意識しましょう。

以下は、平日放課後のスケジュール例です。

中学生の一日の勉強スケジュール例（平日）

16:00～16:30　帰宅・休憩・おやつ
16:30～17:00　学校の宿題（英語・国語など軽めの教科）
17:00～17:45　苦手科目の復習（例：数学の問題演習）
17:45～18:00　小休憩・ストレッチ
18:00～18:30　暗記系（理科や社会の用語・単語など）
18:30～19:00　夕食
19:00～19:30　自由時間（テレビ・スマホもOK）
19:30～20:30　テスト対策や応用問題（過去問や予想問題）
20:30～21:00　その日の学習の振り返りと翌日の準備
21:00～　入浴・就寝準備

このように、1日2～3時間程度の学習時間を確保することで、無理なく学力を伸ばすことが可能です。

ポイントは、「集中する時間」と「休憩する時間」をメリハリよく区切ること。特に夕方の時間帯は、学校の内容を忘れないうちに復習すると効果的です。

また、スケジュールはあくまで目安です。部活動が長引く日や疲れている日は、無理をせず軽めの内容に切り替えることも大切です。

継続できるスケジュールを自分なりに調整しながら、学習習慣を身につけていきましょう。

コツコツ積み重ねる力が、将来の自信につながります。

中学生の勉強スケジュールの管理ポイントとは？

スケジュールを立てたり、決めたスケジュール通りに行動するのが苦手という中学生も少なくないでしょう。

大人でさえ苦手な人もいますし、中学生ならなおさらです。そのような場合は、以下の2点に注意してスケジュール管理をしてみましょう。

細かなスケジュールを作らない

細かいスケジュールは作るのも大変ですし、作っただけで満足して結局行動しないということもよくあります。

また、スケジュール通りにこなせなかった場合にやる気を損ないやすいのも良くありません。

まずは、極限まで簡単に、大ざっぱにスケジュールを立てることをおすすめします。

たとえば「ご飯の後に苦手教科を15分だけ勉強する」とか「1週間で数学の計算問題を30問解く」など、できるだけ細かい内容は省くのがコツです。

作るのも簡単で達成感を得やすく、スケジュールを立てたうえでの勉強が長続きしやすくなります。

目標を下げてみる

テストの点を上げる、模試で良い出すなど高めの目標を設定し、それを達成できない…するとやる気が出ない、といったパターンも少なくありません。

このような場合は、一旦目標を引き下げることでモチベーションを保つのも有効な手段です。

たとえば、前述のように大ざっぱに立てたスケジュールをかかげ、「立てたスケジュールどおりに勉強する」ということを目標にしてみましょう。

これを達成できるだけでも、モチベーションアップにつながります。

「やらなければいけない」という強迫観念から解放されて、のびのびと勉強できるようになる生徒もいるのです。

中学生の勉強スケジュール・勉強計画まとめ

いかがでしたでしょうか。

勉強のスケジュールに悩んだ時は、家族に相談したり話し合ったりするのはもちろん、学校や塾の先生など、学習に関するお仕事に携わる人の意見を聞くのも良いですね。

目標に向けて良い結果を出せるように、自分に合ったスケジュールを立てていきましょう。

どうしてもスケジュールを上手く立てられない場合は、さきほども述べましたがコーチングサービスの利用もおすすめです。

有効な勉強計画を一緒に立て、うまくいかないときは良き相談相手になってもらいましょう。

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