「子どもを塾に通わせたいけれど、塾代ってどれくらいするのだろう？」
「高校生の塾代の相場が知りたい」

このようにお悩みの親御さんも多いのではないでしょうか。

高校生になると授業の難易度も上がり、勉強についていくためにも塾を利用するお子さんが多くなります。また、大学受験に備えて塾に通って準備を始めるケースも多いでしょう。

その際に気になるのが「塾代」です。

高校生の塾代は、選ぶ塾によって異なるのはもちろん、授業形態や公立校・私立校によっても異なります。

本記事では、塾代平均や費用面での塾選びのポイントについて詳しく解説していきますので、高校生の塾費用に関してお悩みの親御さんは、ぜひ参考にしてみてください。

高校生の塾代の平均とは

文部科学省の調査によると、高校生の塾代の平均は公立120,397円、私立で171,149円です。

中学生の場合、私立の中高一貫校が多いことなどの影響で公立の方が平均が高いですが、高校生は私立の方が塾代が高い傾向があります。

関連コラム：中学生の塾の費用はどれくらい？塾代平均と費用面での塾選びのポイント

ここでは、高校生の塾代の平均について、公立と私立それぞれの年間平均を学年別に紹介します。

公立の場合

文部科学省の「学年別にみた補助学習費｣ に基づくデータによると、公立高校生の塾代は以下の通りです。

学年	公立
高校1年生	80,674円
高校2年生	107,774円
高校3年生	170,790円

公立校に通う高校生の塾代は、高校1年生時は年間の平均が80,000円程度ですが、学年が上がるにつれて塾代も上がっています。

これは大学受験が近づくことにより、塾に通い始める学生が増えることが関係していると考えられるでしょう。

私立の場合

続いて、私立高校生の塾代も確認してみましょう。

学年	私立
高校1年生	110,873円
高校2年生	179,923円
高校3年生	225,035円

私立校に通う高校生の塾代も、公立校生と同様に学年が上がるにつれて平均額も上がっています。

また、公立校生と私立校生の塾代は、各学年とも私立校生の方が年間を通して3〜7万円程度高いことがわかります。

ただし、この金額は塾を利用していない学生も含めた平均の値です。

塾を利用している家庭の塾代平均は、この数値よりも高くなることが予想できるでしょう。

参照：結果の概要-令和3年度子供の学習費調査：文部科学省

高校生の塾代で多いのは0円or40万円以上

高校生の塾代に関する調査結果によると、公立高校と私立高校の生徒が塾にかける費用には違いがあります。

文部科学省のデータをもとに、塾費用の分布を見てみましょう。

公立校生の中で最も多いのは「0円」、つまり塾を利用していない家庭です。

文部科学省のデータによると、公立高校に通う生徒の約60%以上が塾に通っていないことがわかっています。

これは、家庭の経済状況や塾以外の学習方法を選択している家庭が多いことや、大学受験をしない生徒もいることが影響しています。

一方で、学習塾費を支出している場合は「40万円以上」の値が最も高くなっており、お子さんを塾に通わせている家庭では年間40万円以上、学習塾費にかけているケースも多いようです。

続いて、私立校生のグラフも確認してみましょう。

私立校生の塾費用分布も「0円」が最も多い層に該当します。

公立校生の場合と同様に、家庭の経済状況や塾以外の学習方法を選択している家庭が多いこと、そして大学受験をしない生徒がいることも影響していると考えられます。

公立校生と大きな差はありませんが、私立校生の場合もお子さんを塾に通わせている場合は年間40万円以上を学習塾費に充てている家庭が多いようです。

塾以外の学習方法を選択している学生が多い一方で、大学受験対策や特定科目の強化のために年間40万円以上を塾費用に充てている家庭が多いことがわかります。

参照：結果の概要-令和3年度子供の学習費調査：文部科学省

関連コラム：塾なしで大学受験は可能？塾なし高校生の割合と成功/失敗する人の特徴

集団指導と個別指導の塾代相場

集団指導塾と個別指導塾では、指導形態の違いから塾代にも差が生じます。

一般的には個別指導塾よりも集団指導塾の方が、塾代は安価な場合が多いです。

どのような点に違いがあるのか、それぞれを詳しく解説していきます。

集団指導塾の場合

集団指導塾は、複数の生徒に対して一人の講師が授業を行う形式で、大手進学塾や地域の塾などで広く採用されています。

一般的な集団指導塾の費用相場は以下の通りです。

学年	年間費用
高校1年生	30〜50万円
高校2年生	30〜50万円
高校3年生	50〜70万円

集団指導塾では、一人の講師に対し多くの生徒が集団で学ぶため、比較的リーズナブルな料金設定であることが特徴です。

一般的に、月額15,000円から30,000円程度が相場となっていますが、受講科目数や志望校のレベルによって料金の変動があり、月額50,000円を超える塾も少なくはありません。

また、難関校を目指す塾になると、特別講座や夏期講習などの追加費用が発生することもあります。

個人指導塾の場合

個別指導塾は、講師と生徒が1対1または少人数で学習するスタイルです。

きめ細やかな指導が期待できる一方、集団指導に比べて費用は高くなります。

学年	年間費用
高校1年生	50～80万円
高校2年生	50～80万円
高校3年生	60〜100万円

個人指導塾では、個々の学習状況や理解度に合わせたカリキュラムが提供されるため、苦手科目の克服や受験対策に効果的です。

ただし、月額の相場は20,000円から60,000円程度で、集団指導よりも高額になる傾向があります。

科目数や授業時間、特別講習への参加など、さらに料金が加算されることもあり、超難関校を志望する場合は年間で100万円を超える場合も少なくはありません。

塾代を考慮しつつ、お子さんの学習スタイルや目標に合った塾を選ぶことが重要です。

塾選びのチェックポイント

高校生向けの塾選びには、いくつかの重要なチェックポイントがあります。

特に費用面や指導内容について詳しく見ていきましょう。

年間にかかる費用総額

塾に通う際には、授業料以外にもさまざまな費用がかかります。

年間でかかる総額をしっかり把握することが大切です。

• 入会金
• 月謝（授業料）
• 教材費
• 季節講習費（夏期・冬期・春期）
• 特別講習費
• 模試費用
• 施設維持費

上記の内容を確認し、年間でどれくらいの金額になるのか事前に確認しておきましょう。

合計すると、年間で20万円から50万円、場合によってはそれ以上かかることもあります。

複数の塾を比較し、家庭の予算に見合った選択をすることが大切です。

志望校対策はできるか

塾選びの際には、お子さんの志望校に対する対策がしっかりと行われているかどうかを確認しましょう。

• 過去の合格実績
• 志望校に特化したカリキュラムの有無
• 志望校の過去問や入試情報の提供
• 志望校レベルの模試の実施頻度

特に難関校を目指す場合、最新の入試情報や対策が不可欠です。

塾の合格実績や、志望校別の対策講座の有無なども確認しましょう。

また、志望校に合わせた個別の進路指導や相談が受けられるかどうかも重要なポイントです。

指導が本人に合うか

塾の指導がお子さんに合っているかどうかも重要なポイントです。

指導方法は学習効果に大きく影響します。

• 集団指導か個別指導か
• 講師の指導スタイル
• 質問のしやすさ
• 自習室の利用可能性

集団指導は競争意識が生まれやすく、個別指導は苦手科目の克服に効果的です。

また、講師の指導力やお子さんとの相性も大切です。

入会後のミスマッチを防ぐためにも、必ず体験授業を受けることをおすすめします。

体験授業の際には、授業の雰囲気や講師との相性、質問のしやすさなどを確認してみましょう。

その他のチェックポイント

• 自宅や学校からの通いやすさ
• 設備（自習室の有無、エアコンなどの空調設備、清掃状況など）
• 学習サポートの充実度
• 実際に通っている生徒や卒業生の口コミ

上記のポイントをしっかり確認・検討し、お子さんにとって最適な塾を選びましょう。

親御さんやお子さん本人が納得のいく塾を選ぶためには、事前のリサーチと体験授業の参加を通じて、実際の雰囲気や指導内容を把握することが大切です。

適切な塾を選び、志望校合格に向けて最適な環境で学習を進めていきましょう。

オンライン塾という選択肢も

高校生のお子さんを持つ親御さんにとって、塾選びは悩みの種。

集団指導か個別指導か、費用や志望校対策など、考えることはたくさんありますよね。

しかし、選択肢はそれだけではありません。

オンライン塾という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか？

「アガルート学習コーチング」は、コーチングとティーチングを融合したオンライン塾です。

生徒一人ひとりに合わせたオーダーメイドカリキュラムで、志望校合格までしっかり伴走します。

費用は授業料のみのシンプルな料金体系で、入会金や教材費、施設維持費などの追加費用が一切かからないため、年間費用の見通しが立てやすく経済的です。

地方に住む生徒や忙しいスケジュールの生徒にとって、オンライン塾は最適な学習環境です。

お子さんの学習スタイルや目標に合わせて、最適な塾を選び、志望校合格を目指しましょう。

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