高校受験に向けての国語の勉強法を知ろう!漢字・古文・論説文・随筆文・小説文の解き方
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高校受験対策で国語の勉強は勉強の仕方がわからないという人は少なくありません。
国語は数学や社会などの科目とは異なり、勉強方法が一番不明確だと感じる科目だと思います。
今回のコラムでは、国語の高校受験対策をいくつかご紹介します。論説文、随筆文、小説文、古文の解き方、漢字の勉強法について具体的に解説し、間違った勉強法について指摘もするので、是非最後まで読んでみてください。
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目次
間違った対策法、効果があまり出来ない勉強法
この章ではまず、「効果的だ」と言われている勉強法の注意すべきポイントについて説明します。
また、よく勘違いされがちなことについても解説していきます。
新聞や小説を日常的に読む!
みなさん、「小説文や随筆文が全然読めない…」ということを先生に相談されたことは一度はないのでしょうか?
筆者はあります。
これを伝えると、返ってきた答えが、「うーん本や新聞をもっと読み込んで読解力を身に付ければ、点数上がると思うよ!」でした。
この返答をもらった私はそういう答えを求めているわけではないのにな」と少なからずガッカリした記憶があります。
確かに、この先生がおっしゃていることは間違いではないと思います。
もしあなたが今、読書をする習慣がないのであれば、今日から毎日5分でも新聞や本を読めば確実に読解力は向上するでしょう。
しかし、短期的にこれを行っても読解で点数を飛躍的に上げることは出来ません。
それはどうしてだと思いますか?
理由はとても単純で、「受験用の読解に対応した対策を行っていないから」です。
受験対策で一番重要なことは、効率が良く効果的に進めることです。
つまり、読解の部分で点数を上げたいのであれば、読解に特化した対策をすべきです。
これについては次の章で詳しく説明します。
得点源の低い漢字はあまり勉強しなくて良い
学校の先生や保護者の方は「漢字の勉強をしなさい」と口酸っぱくみなさんに言いますよね。
「またそれか。飽きるほど聞いたよ」という方も中にはいらっしゃると思います。
では、なぜ学校の先生や保護者の方はそこまで「漢字の勉強」に執着するか考えたことはありますか?
「漢字なんてテストの中でもそんなに得点配分大きくないし、勉強する必要なんてほとんどないのでは?」と思われると思います。
実際筆者も中学2年生の時まではこれと全く同じ考えをしていたので、漢字の勉強はほとんどやっていませんでした。
しかし、漢字は覚えなければいけない範囲が確実に決まっているというメリットがあります。
つまり、もしもあなたが漢字を完璧に覚えられたら「確実に〇〇点は取れるから、苦手な読解ではこれだけの点数しか取らなくても合格するな」とある程度の予想ができるので、精神的に楽になる事が出来ます。
漢字は一番点数が取れないように思えて、実は一番確実に点数が取れる「穴場」なのです。受験はとても厳しいです。
一点でも足りなかったら不合格になることなんてことはよくあることです。
模試や定期試験では、「あーあと少しだったのにな、惜しいな、次頑張れば良いか」ということが通用しますが、受験は一回限りです。
その一回でどれだけ自分の実力を出し切れるか、が合否を分けます。
練習で出来なくても、本番では出来そうと自分を過信する方もいらっしゃいます。
しかし、練習で出来なければ本番で出来るわけがないと断言出来ます。
そのくらい、みなさんが立ち向かっている「受験」という壁は大きいです。是非悔しい思いをしないためにも、漢字勉強を頑張ってみましょう。
間違った(分からなかった)問題は解説を読む
これについては、合っているとも言えます。
ただ、解説を読んで終わり。にしては効果がないです。
国語の特に記述問題は数学のように答えがきっちりを決まっていない事が多いですようね。
だからこそ、曖昧に感じてしまう部分が多いと思います。
では、「分からない→解説を読む」の次は何を行うべきなのでしょうか。
これについて次の章似て詳しく説明していきますが、次の7ステップを必ず踏んでください。
- 質問のキーワードに線を引っ張る
- 模範解答の中にあるキーワードに着目する
- それらのキーワードを文章中から探してみる
- 前後の文章を読みそれらのキーワードとの関係性を掴む
- 質問が理由を聞いているのか、定義を聞いているのか、場所を聞いているのか、(登場人物/筆者の)考えを聞いているのかを確認する
- 一番近い箇所を探す
- 解答をもう一度考える
初めはキーワードを探したり、それに関連する箇所を抜き出すのは時間がかかるかもしれません。
また、コツが掴めず難しいと感じてしまうかもしれませんが、これらを継続的に続ければ必ず解けるようになります。
論説文、随筆文、小説文の解き方
この章では「論説文」、「随筆文」、「小説文」の解き方について具体例を示しながら解説していきたいと思います。
論説文
「論説文」とは、筆者の主張や考えを論理的に説明した文章です。
様々なデータや他者の意見など客観性のある根拠を引用して、自身の考えを示すタイプの文章はこの「論説文」というカテゴリーに当てはまります。
論説文を読み解く際に一番重要な点は、筆者の論点を汲み取ることです。
同時に、文章中に散りばめられている「指示語」や「接続語」にも注目する事が大切です。
逆説
逆接(しかし、だが、一方で、けれども)といった言葉の後には、一般論を述べた後に出てくる言葉です。これら逆接の言葉のあとはかなり高い確率で筆者の主張が書かれます。
- 現在まで~~であった。→しかし→これからは~~であるだろう。
- 一般的には~~と言われている→けれども→実際は~~である
理由や例の説明文
理由や例を説明している文章は筆者の主張の根拠となる事が書かれています。読解の問題では、筆者が主張する「理由」を聞いてくる問題が多く出題されます。また、「どのような例を用いて説明したか」といった問題も出てくるので、この2つは要チェックです。また、「例を用いる=主張の具体化」を行っています。
文章は必ず、抽象→具体で成り立っています。つまり、具体例の1,2行前の文章には抽象である筆者の主張がまとめられている可能性が高いです。抽象の部分を読み込む事で、筆者の考えを簡単に理解する事が出来るので着目しましょう。
文章の順番
文章の順番にも、筆者の考えを整理する上でヒントになります。
- まず~~~である。次に~~~である。最後に~~~である
- 第一に~~である。第二に~~である。第三に~~である。
多くの場合、これら1区切りの中に筆者の考えが書いてあります。ですので第一にから第三にまである場合は、筆者の主な主張は3つある事が考えられます。
随筆文
随筆文とは、筆者の体験や経験などを踏まえて自身の考えを自由に書いた文章のことです。
筆者の考えを述べているという点は、論説文と同じですがデータや他者の意見等客観的な根拠はあまり入れないので、文章全体が主観的になる事が多いです。
出来事や経験など”筆者の考えを構成するもと”を探す
この”もと”は、文章中の中では序章になる部分です。最初の方の問題で聞かれる事が多いのでチェックする必要があります。
筆者の感想、感情を表現する言葉に着目する
これらは文章の主題と強い繋がりがあります。「~と考える」、「~と思う」、「とても嬉しかった」等の言葉は筆者の考えがそのまま表現されています。文章の要旨を理解する上で重要になるので、特にチェックしてください。
比喩に着目する
これは論説文の部分で紹介した「理由や例を例を説明している文章」にあたります。随筆文でいう比喩は、筆者の主張がより具体的に書かれています。ですので、先述したような抽象→具体の構図が成り立ちます。比喩は筆者が独特な表現を用いられる事が多いですが、その1,2行前には「抽象」である筆者の考えが書かれていることが多いので、比喩を発見したら着目してみましょう。
(例)嬉しくて子供のように飛び跳ねて喜んだ
小説文(物語文)
小説文とは、物語(フィクション)形式の文章です。
時間軸に沿って変化する登場人物の心情の変化や物語の主題を読み解くことが主な課題になるので、今まで解説してきた論説文や随筆文とは解き方がかなり変わってきます。
登場人物を知る
まずは文章中に出てくる登場人物について把握しましょう。
それぞれの登場人物の関係性についても文章を読み進める上で掴んでいきます。
文章中の時間の流れをきちんと把握する
多くの場合小説文では、時間の流れとともに様々な出来事が起き、それによって登場人物の心情が変化する特徴があります。心情変化をきちんと読み解く事が問題を解く上で重要なポイントとなるので、時間の流れに注意して読み進めましょう。
心情やセリフ、動きに着目する
物語を読み進める際に一番重要な点です。
- 「君じゃ無理だよ」と言われ、しずくは爪が食い込むまで手を握りしめた。→悔しさが伝わる
- それを聞いた瞬間、しずくの体が強く硬直した→強く動揺している様子、とても驚いている様子が伝わる
- 「僕になんて….」と強くため息を吐いた→自信のなさが伝わる
情景描写にも着目する
情景描写とは登場人物が眺めている景色や光景、また登場人物の周りに広がる自然描写です。
- その日彼が見上げた空は、雲一つない青空だった。→主人公の気持ちが晴々としている事が伝わる。
以上、「論説文」、「随筆文」、「小説文」を解く際に着目すべき点について詳しく解説しました。
古文の解き方
この章では、古文の対策方法について解説していきます。
古文は、「必要な知識が暗記できているか」が問題を解く上で前提となります。
係り結びの法則
「ぞ・なむ・や・か・こそ」係り結びがかかっている文は、強調/疑問・反語を表す文章です。「ぞ・なむ・こそ」は強調をしていて、「や・か」は疑問・反語を表しています。
- ぞ…連体形
- なむ…連体形
- こそ…已然形
- や…連体形
- か…連体形
- 「こそ」の後に更に文章が続く場合、~けれども・がという逆接の意味になる
古文単語をきちんと暗記しよう
学校や塾などで配られる古文単語をまとめたプリントを覚える事が重要です。
- ののしる…大騒ぎする
- やがて…すぐに
- をかし…趣がある
のように現代語とかなり意味が異なる場合があるのできちんと暗記しましょう。
漢字について
漢字の勉強法は人によって異なると思いますが、地道に一つずつ時間をかけて覚えるのが一番の近道だと言えます。
- 勉強する範囲を決める
- 音読み、訓読みについて知る
- 裏紙やノートなどに30-50回、できれば声に出しながら書きまくる
- とにかく継続する
漢字は20-30個単位で覚えるのが効率的だと言えます。
一気に100個覚えようとすると、気持ち的に辛くなってしまうと思うので無理はしないようにしてください。
ノートにひたすら書くのは手も疲れますし、単純作業なのでつまらないと感じると思います。ですが、30回(覚えられない漢字は50回)書けば絶対に覚えられるようになると自分を信じて行ってください。
注意としては、ダラダラと30回書くのは意味が全く無いので、ダラダラし始めたら時間を決めましょう。画数にもよりますが、2-5分あればかけると思います。タイマーをセットして集中的に行いましょう。
本当に集中力が切れてしまったら、無理に続けないことも大切です。次の日に回すことも考えてみてください。
漢字は継続して勉強しよう
受験本番では3年間で習った漢字全てが範囲になります。受験前日に3年間分の漢字を頭に叩き込むのは不可能です。ですので、無理をしない程度に1日5分でもいいので、とにかく続けられる方法を一番に考えて自分なりの勉強法を模索してみてください。
関連コラム:【中学生向け】どうやって漢字を覚えたらいい?効果的に覚える方法を解説
まとめ
今回のコラムでは高校受験における国語の勉強方法について詳しく解説してきました。
勉強方法に悩んだら、あなた専属のコーチにアドバイスがもらえるコーチングの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
関連コラム:高校受験の勉強法は?何からすればいいか&科目別対策を解説
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