「集団塾に通わせているけど、あまり成績が伸びない」
「うちの子にはどのタイプの塾が合っているのだろう？」

こんなお悩みをお持ちの親御さんも多いのではないでしょうか。

塾とひとまとめにしても、指導方法はさまざまです。

集団で学ぶのが向いているタイプや向いていないタイプ、家庭教師や個別指導などのマンツーマンスタイルが合うタイプなど、お子さんのタイプもそれぞれ異なります。

この記事では、集団塾に向いている子や向かない子の特徴、集団塾が合わなかった場合の選択肢などをわかりやすくまとめました。

ぜひ、お子さんの学習スタイルや性格に合わせた塾選びの参考にしてみてくださいね。

集団塾に向かない子ってどんな子？動画で解説

塾に通っているのに成績が上がらない…そんな時は、実は集団塾に向かないという可能性があります。アガルート学習コーチングの坂本コーチが動画で解説しています。こちらも合わせて参考にしてください。

集団塾に向かない子の特徴5選

まず、自分の子は集団塾に向いているのか、向いていないのか気になりますよね。

集団塾に向かない子の特徴として、次の5つが挙げられます。お子さんのタイプに当てはまるか確認してみましょう。

1. 人見知りで集団行動が苦手な子
2. 大勢の前で話すのが苦手な子
3. 苦手箇所が多く初歩的な部分からつまずいている子
4. 周りを気にしてしまう子
5. 競争が苦手な子

1.人見知りで集団行動が苦手な子

人見知りで集団での行動などが苦手な子は、集団塾にはあまり向かないでしょう。

集団塾の場合、10名以上の生徒が同じ空間で授業を受けます。

その中にはもちろん他校の知らない生徒もいます。

人見知りが強い子の場合、周りの言動が気になり質問などもしづらく積極的に授業に参加できない可能性が出てくるかもしれません。

• 集団に溶け込むのが苦手
• 知らない人がいると話しづらい

上記のような性格の場合は、集団塾の仕組み自体が合わず、塾に行くことがストレスになってしまう可能性があるので注意が必要です。

2.大勢の前で話すのが苦手な子

集団塾は10名以上の複数人の生徒に対して、先生が1人つく形で授業を行います。

学校の授業スタイルと似ていますね。

そのため、みんなの前で話すことが苦手な子はあまり集団塾に向いていないといえます。

理由は大きく分けて2つです。

• 問いに対して、みんなの前で発表をしなければならない
• 分からない際は積極的に手をあげ、質問をしなければならない

これができないと、集団塾に入り授業を受けていてもただ聞いているだけになってしまい、疑問点や不明点の解決につながりません。

人前での発表や質問が苦手な子はあまり集団塾には向かないでしょう。

3.苦手箇所が多く初歩的な部分からつまずいている子

苦手な箇所が多く、初歩的な部分からつまずいてしまっている場合、集団塾はあまり向いていません。

なぜなら、集団塾の場合多くの生徒に対して勉強の指導を行うため、1人の苦手に合わせた授業はできないからです。

また、集団塾では年間を通して大体の進行スケジュールが組まれています。

入塾時期によっては、お子さんが苦手な単元はすでに終わってしまっている可能性もあります。

苦手が積み重なってしまっている場合や、勉強の初歩からつまずいてしまっている場合、集団での授業よりもいつでも質問ができる個人指導型の塾が向いているでしょう。

4.周りを気にしてしまう子

勉強する際に周りの音や人を気にしてしまうタイプの子は集団塾には向きません。

集団塾は常に複数人の生徒が一緒に授業を受けています。

そのため、周りの話し声や物音などが気になってしまうタイプだと、授業に集中できない可能性があります。

また、他の生徒と自分を比較してしまうタイプの子も、集団塾がストレスの原因になってしまう場合があります。

「みんな理解できているのに自分は理解できない」

このような場合、ネガティブになってしまい集団塾を重荷に感じてしまうこともあるので、お子さんの性格やタイプをよく考えて学習方法を選ぶようにしましょう。

5.競争が苦手な子

集団塾では、生徒同士で切磋琢磨し合って成績向上を目指せるのがひとつの特徴です。

模擬テストの結果などで集団塾内の順位が出ることもあります。

上記のような状況で、「負けないぞ！」とやる気が出るタイプのお子さんには集団塾は向いていますが、逆に負担に感じたりプレッシャーになるタイプの場合は集団塾は向いていません。

順位や周りとのレベルの差で落ち込んだりモチベーションが下がってしまっては、せっかくの塾学習が重荷になってしまいます。

よって、競争が苦手なタイプのお子さんには、個別指導塾や家庭教師などの学習法が向いているでしょう。

集団塾に向いている子の特徴3選

逆に、集団塾に向いている子の特徴として、下記などが挙げられます。

1. 負けず嫌い、競争心が強い子
2. 主体的に学習ができる子
3. 積極的に発言ができる子

こちらも順に解説していきます。

1.負けず嫌い、競争心が強い子

同学年のさまざまな生徒が集まる集団塾では、「負けず嫌い」や「競争心が強い」タイプの子が伸びやすい傾向があります。

• 一人で黙々と勉強をするよりも、ライバルがいる方がやる気が出る
• 一番を目指したい

このように、高い目標がある場合や、競う相手がいることでやる気に火がつくタイプのお子さんは集団塾に向いているでしょう。

2.主体的に学習ができる子

集団塾では一人一人に合わせた指導ではなく、決まったスケジュールやカリキュラムにそって学習指導を進めていきます。

そのため、ある程度主体的に学習を進められる子が向いていると考えられます。

分からない単元が合っても全体向けの学習指導を行っているため、「分からないからもう一度」や「もう少しゆっくり解説してほしい」などの個人的な要望は通りにくいです。

不明点などがあれば、自身で復習をしたり調べる主体性が大切になってきます。

学習に対するモチベーションが高い子の方が、集団塾は向いているでしょう。

3.積極的に発言ができる子

集団の中で挙手をしたり、発言ができる子は集団塾に向いていると言えます。

集団塾にはたくさんの生徒がいるため、みんなの前で質問をしたり発言をするのが苦手な子の場合、分からない部分もそのままになってしまい授業についていけなくなる可能性があります。

集団塾の中で大切なのは「積極性」です。

多くの生徒の中でも物怖じせずに質問や発言ができる子は集団塾で成績を伸ばせるでしょう。

子どもが集団塾に向いていない？判断基準とは

「今は集団塾に通わせているけれど、向いているのかどうか実際よく分からない」「向いているタイプ向いていないタイプは分かったけど、あまりピンとこない」

向き不向きは理解できても、実際お子さんが本当に集団塾に向いていないのか分からない場合もあると思います。

では、どのような点で向き不向きを判断すれば良いのでしょうか。ここでは、お子さんが集団塾に向いていないかもと感じた際の判断基準をお伝えします。

成績がしっかり伸びているか

集団塾に通うことでお子さんの成績は伸びていますか？

テストの点数や学校での評価など、成績が順調に伸びていれば現時点では大きな心配はありません。

しかし、塾に通っているのに成績が伸びなかったり、もしくは成績が落ちるようであれば何かしら問題があると考えたほうが良いでしょう。

もちろん、お子さんのコンディションによってテストの出来は左右するので一概には言えませんが、集団塾での学習が向いていない場合も考えられます。

塾に通い始めてからの成績の伸び具合などをしっかり確認し、お子さんに合った学習法か見極める必要があります。

関連コラム：塾に行っても成績が上がらないのはなぜ？原因と解決策を解説

塾に意欲的に通えているか

お子さんは塾に意欲的に通えていますか？

楽しく通えているようであれば特に気にすることはありませんが、塾に行きたくなさそうだったり、足取りが重いような場合、何かしらの問題があるかもしれません。

• 塾の指導法についていけていない
• クラスの雰囲気が合わない
• 嫌々通っている

上記のような問題を抱えている可能性があります。

もしトラブルがある場合は注意が必要です。

お子さんの様子をしっかり確認し、塾に合っているか見定めましょう。

授業にしっかり参加出来ているか

親御さんは、お子さんが塾でどのように授業を受けているか実際に見ることは難しいですよね。

「意欲的に発言や質問は出来ているのか？」

「集中して授業を聞けているのか？」

学校と違い、授業参観等があるわけではないので判断が難しいかと思います。

お子さんがしっかり学習に取り組めているかを確認するために、ぜひ塾での小テストなどの結果にも目を通すようにしましょう。

集団塾に向いている場合、自然と成績にも現れてくるはずです。

また、授業中に使用しているノートなども見てみると良いですね。

きちんとメモをとっていたり、課題に取り組んでいる様子であれば問題ありませんが、もしノートに空白が多い場合は、授業についていけていなかったりあまり集中して学習できていない可能性があります。

日々の学習チェックもひとつの判断材料になるので、しっかり確認するようにしましょう。

塾内でのトラブルなどはないか

こちらも大事な判断基準のひとつです。

生徒同士のトラブルや先生との相性など、人間関係にストレスがないかどうかも確認するようにしましょう。

お子さんが何も言わなかったとしても、塾から帰宅した際に様子がおかしい場合は注意が必要です。

何かトラブルを抱えている可能性もあるので、異変がある場合は塾に相談するなど何かしら対処しましょう。

また、塾の雰囲気や指導方針なども踏まえて今後も今の塾に通わせて大丈夫かの判断も必要です。

成績だけがすべてではありません。

ちゃんと親身になってお子さんの学習指導をしてくれているか、結果などの外側だけでなく内面もみるようにすると良いでしょう。

集団塾以外の選択肢とは？それぞれの向き・不向き

お子さんが集団塾に向いていない場合、どのような学習方法を選択すべきか悩みますよね。

集団塾以外にも、個別指導塾や家庭教師など色々な学習手段があります。

ここではそれぞれの特徴と、向き不向きについて解説していきます。ぜひ、お子さんに合った学習手段を見つけてくださいね。

個別指導塾

個別指導塾は、先生１人に対し、生徒が１人～3人程度で授業を行うタイプの塾です。

集団授業ではなかなか質問や発言がしにくい子でも、個別授業では生徒のペースで質問ができるので、理解できない部分なども細かく丁寧に指導してもらえるのが特徴です。

集団指導では授業についていけなかった場合でも、しっかり振り返って苦手単元の学習ができます。

また、個別指導なので一人一人の目標に合わせた指導をしてもらえます。

個別指導塾が向いている人

• 個人で学習を見てほしい人
• 集団だと発言したり質問するのが苦手な人
• 自分のペースで学習をしたい人
• 目標に合わせた学習をしたい人

個別指導塾が向かない人

• 競争が好きな人（周りと競いながら伸ばしていきたい人）
• マンツーマンだと緊張してしまう人
• 仲間がいた方が頑張れる人

関連コラム：個別指導塾のメリット・デメリットとは？集団塾と比較して解説

家庭教師

家庭教師は、基本的に先生と生徒マンツーマンでの学習スタイルとなります。指導方式としては個別指導に入りますね。

こちらも、集団では発言や質問するのが苦手なお子さんに向いており、生徒のペースに合わせて丁寧に指導してもらえるのが特徴です。

個別指導型塾と指導方法に大きな違いはありませんが、直接先生に自宅まで来てもらい学習指導をしてもらえる点が違いとなります。

一概にはいえませんが、家庭教師は費用が高くなるケースも多いです。

家庭教師が向いている人

• マンツーマンで学習をしたい人
• 集団だと発言したり質問するのが苦手な人
• 自分のペースで学習をしたい人
• 通塾に時間をかけたくない人

家庭教師が向かない人

• 競争が好きな人（周りと競いながら伸ばしていきたい人）
• 仲間がいた方が頑張れる人
• 家だとだらけてしまう人
• 費用を安く抑えたい人

オンライン塾

自宅にいながらネット環境さえあれば塾と同じように学習ができるのがオンライン塾です。

オンライン塾にも種類があり、下記などの学習方法があります。

• 個別指導（オンライン上でのマンツーマン学習法）
• 集団指導（集団指導を録画したものを見て学習する映像学習法）
• 個別学習（紙やオンライン上で教材を使用した自主学習法）

オンライン塾は、通塾の必要がないため親御さんの送迎負担が減ったり、通塾の場合確認が難しい「お子さんの学習の様子」を近くで確認できます。

費用が比較的安いのもオンライン型の特徴ですね。

オンライン塾が向いている人

• 通塾の手間を省き、自宅で学習をしたい人
• 自分のペースで好きな時に学習をしたい人
• 自分に合う勉強法を選んで自由に学習したい人
• ネット学習に抵抗がない人

オンライン塾が向かない人

• 家だとだらけてしまう人
• ネット操作に自信のない人
• 仲間がいた方が頑張れる人

関連コラム：オンライン塾は意味ないって本当？メリット・デメリット・向いている子の特徴

コーチング塾

知識や解法を教える「ティーチング」ではなく、一人一人に合わせた学習カリキュラムを作成して学習サポートを行い、勉強法はもちろん生徒の個性や能力を引き出しながら学習習慣を身につけるよう指導していく「コーチング」スタイルが大きな特徴です。

毎日の学習習慣を身につけることだけでなく、成績アップの成功体験を積み上げ、楽しく勉強ができるようサポートをしています。

コーチング塾も、最近では通塾タイプとオンラインタイプがあり人気が上がっている学習法のひとつです。

コーチング塾が向いている人

• 自分に合ったカリキュラムで学習をしたい人
• 知識だけでなく勉強習慣や学習法も身につけたい人
• 目標に合わせた学習をしたい人
• 勉強の仕方が分からない人

コーチング塾が向かない人

• 主体性のない人
• 現状維持を希望する人
• 知識だけ手っ取り早く学びたい人

関連コラム：【大学受験対応】コーチング塾おすすめ9社を比較！費用や特徴は？

まとめ

今回は、集団塾に向かない子の特徴や向いていない場合の他の学習方法について解説しました。

塾にもさまざまな種類があり、集団塾以外にも個別指導塾やコーチング塾など色々な塾が増えています。

集団塾が向いていないと分かった場合は、なるべく早めに他の選択肢を見つけてあげることで、今後の成績アップや志望校合格につながる確率が上がるので、この記事を参考にお子さんに合った学習法を見直してみると良いでしょう。

アガルート学習コーチングでは、勉強の仕方や勉強習慣の身につけ方も教えてくれます。

集団塾が合わなかった方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。

一人一人に合わせたカリキュラムを組んで指導をしてもらえるので、勉強法が分からない方にもおすすめです。

気になる場合は、まず資料請求や体験学習を受けてみましょう。