大学受験直前!やるべきこと&やってはいけないこととは?モデルケースも紹介
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大学受験直前期になると模試や過去問で解けなかった問題がやけに気になったり、もっとレベルの高い問題集に挑戦した方がよいのかなと悩んだりする人が増えてきます。
特に現役生は平日の授業がなくなり、自分で1日の学習スケジュールを立てなければならなくなり、どのように過ごすべきか不安に感じているのではないでしょうか。
本記事では、そんな受験直前期にやるべきこととやってはいけないことを勉強・生活の2つの側面から紹介するので参考にしてみてください。
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目次
受験直前期はどんな勉強をするべき?
ここからは直前期にやるべき勉強法について紹介します。
目標から逆算して毎日の学習スケジュールを立てる
ここでいう目標とは「志望校に合格する」といった大きなものではありません。
「今週は過去問の復習を終わらせる」などの学習目標です。
学習目標を設定したら、そこから逆算して毎日の学習スケジュールを立てると着実に勉強を進めることができます。
先ほどの例でいうと、一週間で過去問の復習を終わらせるという目標のため、月曜日は国語、火曜日は数学といったように毎日のスケジュールを立てることが可能です。
このように、大きな目標から逆算して日々の計画を立てることで、場当たり的な学習になって方針を見失いにくくなります。
自由にスケジュールを立てられる直前期だからこそ、計画的に学習を進めるようにしましょう。
やりかけの参考書や問題集があれば終わらせる
まだやり終えていない参考書や問題集がある人は、そちらを先に終わらせることをおすすめします。
直前期には思うように過去問や予想問題が解けないと、落ち着かなくなってしまう人も少なくありません。
この時期は学力だけでなく、メンタル面も安定させ、実力を存分に発揮できるよう整えることも必要です。
そのため、やり終えていない参考書や問題集がある場合にはそれらを解き終えることで、自分の実績として心の支えにすることができます。
心理学的にもやり終えていない事柄があると、そのことが頭に残ってしまうということが分かっています。
ただし、自分に合っていなかった参考書などにあえて取り組む必要はありません。
これまで解いてきた問題集をもう一周する
基礎的な問題を繰り返し解いて自分のものにすることが合格への近道です。
志望校のレベルにもよりますが、たしかに高難易度の問題や多くの種類の問題を解くことができれば高い得点を目指すことができます。
しかし、受験において重要なのは基礎的な問題を確実に回答することです。
受験では、他の受験生と比較して高得点を取らなければ合格することはできません。
つまり他の人も同じように解くことができる基礎的な問題を、間違えないことが大切です。
そのためには、これまで解いてきた問題集で間違えた問題などに再挑戦をして、完成度を上げていくことがよいでしょう。
受験直前期にやるべきでない勉強とは?
反対にやってはいけない勉強法について紹介をします。
過去問をぎりぎりまで解かない
受験生の中には、最後に新鮮な状態で過去問に取り組み、本番さながらに力試しをしたいと考えている人もいるようです。
しかし、過去問を腕試しのように使うのは良い方法とは言えません。
過去問は、志望校の問題の難易度や出題分野、大問数などの分析をするのに用いるのがおすすめです。
過去問は参考書や問題集が仕上がったら、なるべく早く解くようにしましょう。
新しい問題集に取り組む
受験直前期になると、焦りや不安から新しい問題集に目移りしてしまう気持ちはわかります。
しかし、直前期に新しい問題集に手を出すのはおすすめしません。
受験生の人は経験があるとは思いますが、一冊の問題集を仕上げるのには時間がかかります。
さらに、問題集は1周目よりも間違えた問題を重点的に解く2周目、3周目により高い効果が得られます。
この中で、苦手な分野を潰して問題集を仕上げることで自分の知識にすることが可能です。
反対に、これまで解いてきた問題集を疎かにして、新しい問題集に取り組んでしまうと、これらの学習効果を得ることができなくなってしまいます。
過去問や予想問題集などを含め、全てをやり終えた人以外は新しい問題集に挑戦するのは、やめておきましょう。
インプット・アウトプットに偏った勉強をする
直前期にはインプットとアウトプット、どちらかに偏った学習をしないようにしましょう。
この時期に新しい単語帳を一から勉強することも、仕上げるまでに時間がかかることや他にも過去問などやるべきことがあることからおすすめしません。
反対に、過去問や予想問題集などをとにかくこなすだけでは、自分の間違えた問題を克服することができず、問題に取り組んだことによる学習効果を最大限得られません。
問題を解いたら間違えた問題などの見直しを行い、その分野について参考書や単語帳などで振り返りを行うといったように、インプットとアウトプットのバランスが取れた学習を行うようにしましょう。
【勉強以外】直前期にするべきこと・しない方がよいこと
受験に臨むには勉強だけではなくコンディションを整えるための生活習慣も大切です。
ここでは生活の観点から、するべきことと、するべきではないことをそれぞれ紹介します。
するべきこと
朝食をしっかり摂る
朝食を抜いている人は、しっかり朝食を食べるようにしましょう。
朝起きた時には、脳はエネルギー不足の状態です。朝食で摂取する糖分が脳のエネルギーになります。
朝食を抜いてしまうと、脳がしっかり働きにくく実力を存分に発揮することができません。
朝食だけではなく、昼食・夕食と規則正しく3食摂るようにしましょう。
栄養バランスを考えた食習慣
直前期には「もう少しで受験生活が終わる」といった気の緩みも芽生えやすいです。
そうでない人でも、これまでの受験勉強の疲れが体に現れやすい時期でもあります。
また、風邪の流行りやすい冬でもあるため、しっかりとした体調管理が必要です。
そのためにはマスク着用や基本的な手洗いうがいなどはもちろんのこと、栄養バランスを考えた食習慣をしっかり作ることも大切。
野菜や果物でビタミンを摂って風邪を引きにくい体づくりをしたり、肉や魚でタンパク質を摂って体力をつけたりするなど、バランスの良い食習慣を作りましょう。
するべきではないこと
夜型など不規則な生活習慣
学校生活がある中で受験勉強をしようとすると、どうしても夜型の生活になってしまうこともあるかもしれません。
しかし、受験直前期には朝型の規則正しい習慣に戻すようにしましょう。
受験は多くの学校で朝から始まります。夜型の生活習慣に慣れていると、朝から頭をフルパワーで働かせることが難しいです。
せっかく夜中まで頑張って勉強をしてきたのに、実力を発揮しきれないのは悔しいですよね。
そのため、直前期には勉強に力を入れるだけではなく生活習慣にも目を向けて、整えるようにしましょう。
睡眠時間を削って勉強する
睡眠時間を削って勉強することはおすすめしません。
たしかに直前期には自分の不得意分野が目に付いたり、不安に駆られて学習スケジュールを詰め込んだりしてしまうかもしれません。
しかし、睡眠時間を削ってしまうと肝心の学習効率が下がってしまい、思うように勉強が進まず、さらに焦ってしまう可能性があります。
睡眠時間は毎日7~8時間を目安に取るのがおすすめです。
アメリカのペンシルバニア大学の研究では、6時間睡眠を2週間続けると2日間徹夜した時と同じくらいの能力しか発揮できなくなってしまうといったことが分かっています。
出典:PubMed
もちろん個人差はありますが、睡眠時間はなるべく削らないようにしましょう。
【モデルケース】直前期の過ごし方
最後に大学入試直前期の過ごし方について、モデルケースを紹介します。
ここまでで紹介した生活習慣なども取り入れた事例を紹介しますので、一日の過ごし方が定まっていない人は参考にしてみてください。
時間 | 行うこと | 内容 |
6:00 | 起床 | 入試当日と同じ時間に起きる |
6:30 | 朝食 | バランスのとれた食事を腹八分目で食べる |
8:00 | 勉強 | 過去問を解くなど一番重たい勉強を午前中に行う |
12:00 | 昼食 | 野菜や果物を意識的に取り入れる |
13:00 | 勉強 | 午前の勉強の復習や間違えた分野を学習する |
18:00 | 夕食 | 胃にもたれないような献立で、食べ過ぎないように |
19:00 | 勉強 | 暗記などインプット学習を中心に行う |
21:00 | 入浴 | なるべくお湯に浸かり、全身を温める |
23:00 | 就寝 | 毎日同じ時間に就寝するようにする |
上記のように起床時間・就寝時間を一定にして、毎日7時間程度の睡眠をとることを軸にして生活サイクルを考えると組み立てやすくなります。
また、脳の活力がある午前中に過去問などの大きな学習に取り組むことがおすすめです。
反対に夜の学習では、睡眠中に記憶が定着するといわれていますので、単語や知識のインプットを行うようにするとよいでしょう。
直前期の過ごし方に悩まれている人はこれを参考に毎日の学習スケジュールを考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、大学受験直前期における勉強法と過ごし方について紹介しました。
入試本番まで残された時間が少なくなると、焦りや不安を感じやすくなると思いますが、そんな時こそ普段通りの勉強法で着実に積み上げていくことが大切です。
これまで長い期間にわたって勉強をしてきた受験生の人は、短期間で成績が上がる魔法の勉強法などないことをよく知っているはず。
直前に焦って特別なことをする必要はありません。
ここまで勉強してきたことの成果が存分に発揮できるように、自分を仕上げて本番に向かってください。
皆さんが全力を出し切れるよう、応援しています。
関連コラム:大学受験当日の服装は制服?私服?面接・宿泊の場合と持ち物についても解説
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この記事の著者 小林 ハム
学生時代に塾講師のアルバイトを通して教育分野に関心を持つ。
企業の営業職を経て、教育分野へ転職し広報活動に力を入れる。
これまでの経験を活かして、現在教育系WEBライターとして活動中。