高校受験の勉強は早い時期からコツコツ取り組むことが重要です。

しかし実際は中学3年生になってから始める人は多く、部活を引退した後の夏休みから勉強に取り組むという人も少なくありません。

今回は今からでも間に合う高校受験の勉強方法や、おすすめの参考書も紹介します。

不安を感じている人は、ぜひ一度目を通してみてください。

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今から高校受験勉強を始めて間に合う?間に合わせるには

受験勉強を始めるタイミングが遅くなってしまった人の多くは、「今から高校受験の勉強をしても間に合うのか?」と不安を感じているでしょう。

しかし、努力次第では高校受験までに間に合わせることは可能です。

ただし、がむしゃらに努力をすれば良いというわけではありません。そこでまずは、受験勉強を始めるタイミングが遅くなってしまった人に知っておいてほしい2つのことを解説します。

適切な志望校の設定が必須

勉強を始める時期が遅い場合、適切な志望高校の設定が非常に重要になります。

現状の学力とかけ離れた偏差値の学校を志望校にしてしまうと時間が足りなくなりますし、今の学力でも受かりそうな学校を選んでしまうと受験勉強に対するモチベーションが生まれないからです。

ただし、現状の模試の判定や学校の成績だけで志望校を決めることは危険です。

高校受験の合否は、各都道府県の入試制度、各学校の試験範囲や難易度、個人の内申点などありとあらゆる要素が複雑に絡み合っており、簡単に「合格できる・合格できない」という判断ができないからです。また、偏差値は受験勉強終盤にかけて急激に伸びるということも少なくありません

そのため、入試制度や各学校の試験について調べた上で、残された期間の中でどのくらい努力できるかということを踏まえて志望校を決めるようにしましょう

「間に合わせる!」という強い意志が最重要

受験勉強にかけられる時間が短い場合は「受験までに間に合わせる」という強い意思が重要です。

現時点で偏差値が足りていなかったとしても、継続的に努力することができれば学力が伸び、合格できる可能性があるからです。一方で、時間がないからとい理由から今の学力でも合格できるレベルの志望校を選んだとしても、勉強に対するモチベーションがなく勉強をしなければ、不合格になってしまうこともあるのです。

そのため、「勉強を始めるのが遅かった」「もう間に合わない」と諦めるのではなく、「何が何でも間に合わせて合格してやる」というくらいの意気込みで勉強に取り組むことが必要なのです。

高校受験に間に合わせる勉強方法

受験勉強を始める時期が遅れてしまったと感じている人の多くは、「これからどのように勉強すれば良いのか」と勉強方法に対する不安を感じているでしょう。

そこでここからは、受験勉強のスタートが遅い場合の勉強方法について紹介します。何から手を付ければ良いか悩んでいる人は、これから紹介する方法を参考にしてみてください。

1.まずはじめは過去問を解く

時間が限られている中で受験勉強をする場合は、はじめに過去問を解きましょう。「はじめから過去問?」と思う人もいるかもしれませんが、とても重要なことです。

時間が限られていると出題範囲の全てを勉強することが難しくなります。そのため、過去問を解き、試験の出題範囲や今解ける問題と解けない問題を把握して、力を入れるべき単元や範囲、受験までに解けるようになるべき問題を見極めるのです。

そうすることで、なんとなく全ての範囲を勉強するということを防ぐことができ、受験本番で得点につながるポイントに絞って勉強ができるのです。

2.基礎を固める

受験勉強では、基礎固めが最も重要と言っても過言ではありません。

基礎ができていなければ、基礎的な問題が解けないのはもちろんのこと、応用問題も解けないからです。また、受験勉強中に受ける模試や練習のために解く過去問でも安定した点数が取れなくなってしまうのです。

基礎固めは最も時間がかかり、なかなか進んでいるように感じる時もあると思います。しかし、基礎ができているかどうかで今後の学力の伸びが大きく変わってくるので、基礎を固めには時間をかけて丁寧に行うようにしましょう。

3.暗記系に力を入れる

試験問題で最も点数を取りやすい問題が一問一答形式の問題です。計算や応用的な考えは必要なく、問題に対する答えを覚えているかどうかが回答できるかどうかに直結するのです。

たとえば、国語の漢字や四字熟語、ことわざ、社会の地理や歴史の知識、理科の生物の知識などが挙げられます。まずはこの暗記の部分に力を入れて、試験本番で1点でも多く点数を獲得できるようにしましょう。

ただし、一問一答形式の問題は、地域や学校によっては出題されない場合もあるので、過去問演習を行う際に、問題の形式や出題範囲を事前に確認しておくようにしておきましょう。

4.学習計画を立てる

ここまで3つの勉強方法について解説してきましたが、これらの方法でがむしゃらに実践すれば良いというわけではありません。受験当日までに間に合わせるためには、学習計画が必要なのです。

学習計画とは、受験当日までの勉強スケジュールのことで、1カ月単位、1週間単位、1日単位の目標と勉強の内容を決めます。学習計画を立てておけば、残されている時間を戦略的に使うことができるので、後から時間が足りなくなってしまうということも避けられるのです。

ただし、無理な学習計画を立ててしまうと、計画通りに勉強が進まずモチベーション低下の原因になってしまうこともあるので、ある程度余裕を持ってスケジュールを組むようにすることがポイントです。

関連コラム:【高校受験】受験までのスケジュールと勉強法を確認

今から高校受験に間に合わせるための注意事項

受験勉強を始めるタイミングが遅かったとしても、正しい努力ができれば受験本番までに間に合わせることはできます。

ただし、場合によっては受験当日に間に合わなくなってしまったり、望んだ結果を得られなくなってしまったりすることがあります。

そこでここからは、今から高校受験に間に合わせるための注意事項について解説します。

気が散るもの・気持ちが揺らぐものに惑わされない

1つ目は、気が散るものや気持ちが揺らぐものに惑わされないことです。

今この記事を読んでいる時点では、「これから受験まで1分1秒も無駄にせず勉強しよう!」と思っている人が多いと思います。しかし、勉強に対するモチベーションは、毎日上がったり下がったりするため安定しません。

そして、モチベーションが下がっているときは、スマートフォンやゲーム、漫画、友達からの誘いなどに惑わされてしまいやすいのです。

少し厳しいことを言いますが、受験勉強を始めるタイミングが遅かった人は、ただでさえ受験勉強に遅れています。そんな中でさらに遅れを取ってしまうと、後から取り返しがつかなくなってしまう可能性が高いのです。

受験勉強では、自分が思っているように勉強が進まずつらく感じることもあるとは思いますが、誘惑に惑わされることなく勉強に集中するようにしましょう

学校のテストや提出物をおろそかにしない

受験勉強を始めると受験勉強ばかりに気を取られ、学校のテストや提出物をおろそかにしてしまう人がいます。しかし、これは非常に危険です。

受験する地域や学校にもよりますが、中学3年生でのテストの点数や授業態度、提出物等が内申点に影響する場合があるからです。受験本番でどんなに良い点数を取れたとしても、内申点が低いと不合格になってしまうということもあります。

そのため、どんなに受験勉強の時間が足りなかったとしても、学校のテストや授業、提出物は疎かにせず、しっかりと取り組むようにしましょう。

【高校受験】今からでもチェックしたいおすすめの参考書3選

受験勉強では、使用する参考書は非常に重要です。効率良く勉強できる参考書を使えば、勉強は早く進みますし、解説が丁寧なものを使えばより深く理解することができます。

そこでここからは、今からでもチェックしたい高校受験対策におすすめの参考書を紹介します。今から勉強を始めるという人にもおすすめの参考書なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

①高校入試 5科の完全復習:15日で一気に合格する

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高校入試 5科の完全復習:15日で一気に合格する (受験研究社)」はタイトル通り、1冊で国語・数学・英語・理科・社会を復習することができます。また、15日間で参考書を一通り解ける設計となっているので、短期間で素早く復習をすることができます。そのため、受験本番までの期間がごくわずかという人に非常におすすめの参考書です。

また、この参考書で出題されている問題は、実際の入試で出題された問題の中の頻出問題ばかりなので、自然と入試問題に慣れることができます。さらに、別冊の回答では丁寧に解説がされているため、分からない部分をしっかりと解消しながら勉強を進められます。

②『1冊でしっかりわかる』シリーズ

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『1冊でしっかりわかる』シリーズ(かんき出版)は、基礎を学ぶことに適した参考書です。

特に『中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本』と『中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』は1冊で中学3年間の内容を復習できるためとても便利です。

また、学校で教えてくれないような問題を解く時のコツやミスを防ぐための方法も紹介してくれているので、受験で役立つ知識を得ることもできます。

さらに、一緒に使用できる問題集のシリーズもあるので、基礎固めを丁寧にしたいと考えている人には、とてもおすすめの参考書です。

③『高校入試 合格でる順』シリーズ

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『高校入試 合格でる順』シリーズ(旺文社)は、高校入試での出題率が高い単元が順に並べられているため、受験本番での得点力を身につけることができます。

掲載されている問題は、「基礎力アップ入試問題」「実力アップ入試問題」とレベル別に分かれているため、基礎が固まった後、応用力を身につけるためにも使用することもできます。

過去問演習での点数が伸び悩んでいる人や演習量が足りないと感じている人は、ぜひこの参考書を使用してみてください。

高校入試対策にコーチングという選択肢もおすすめ!

今回は、今からでも間に合う高校受験の勉強方法についてお伝えしました。

時間が限られる中で受験勉強を行う際は、計画的な勉強と勉強に取り組もうというモチベーションが非常に重要となります。そのため、今からでも高校受験に間に合わせたいという思いがあるのであれば、しっかりと計画を立てて自主的に勉強に取り組むようにしましょう。

また、「勉強の計画を立てられない」「モチベーションの維持が難しい」という場合は、コーチングサービスの利用を検討してみてください。学習計画の立案やメンタル面のサポートなど、高校受験に必要な総合的なサポートを受けることができます。

関連コラム:勉強の仕方がわからない中学生に伝えたい基本の勉強法!主要5教科のコツも解説

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この記事の著者 Hikari Yokoyama

Hikari Yokoyama

大学時代に個別指導塾講師を経験する。
文系科目を中心に、小学生~社会人まで、学習指導やカリキュラム作成、進路相談などを担当。

現在は教育関連やHR関連等々、様々なジャンルのWEBライターとして活躍中。

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