大学受験対策の最後の関門が過去問対策です。過去問をどれだけ研究したかによって合否が分かれると言っても過言ではないでしょう。しかしながら、いざ志望校の過去問を前にしてみると、どのように学習を進めれば良いのか分からなくなってしまう受験生が多いのも事実です。

今回の記事では、各大学の過去問と、さらにそれ以外にも役立つ情報が掲載されている赤本の使い方について解説します。この記事に書かれている赤本の活用法を取り入れて、ぜひ合格に近づいてくださいね。

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赤本とは

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そもそも赤本とは、教学社が出版している「大学入試シリーズ」の総称です。教学社のホームページでは、赤本について以下のように解説しています。

大学入試は大学によって、問題形式や頻出分野が大きく異なります。実際の入試問題に取り組んでその大学の出題傾向に合わせた対策を行うのが、受験勉強のセオリーです

シリーズ一覧|「赤本」の教学社 大学過去問題集3

大学によって差がありますが、基本的には3年分から5年分程度の過去問とその解説が掲載されています。

これだけでも十分に対策の役に立ちますが、赤本にはさらに、大学ごとの出題傾向や対策法などの記載があります。

すなわち、これらを総合的に活用することで、自分の受験する大学に特化した対策ができるようになるというわけです。

赤本を買うべき人

赤本を使った勉強がおすすめできるのは、以下のような人です。

  • 解説つきの過去問が必要な人
  • 塾に所属しておらず情報が不足している人
  • 受験校の対策を徹底的に行いたい人

それぞれの人が赤本を買うべき理由について、一つずつ見ていきましょう。

解説つきの過去問が必要な人

大学の過去問を入手するだけであれば、インターネットを利用すると簡単に行える場合があります。大学のホームページで過去問が公開されていることもあれば、旺文社が運営する「大学受験パスナビ」等を活用して過去問を入手することもできます。

注意したいのは、これらのサイトの解説は基本的には簡略化されたものが多いため、ある程度の学力がないと全てを理解するのに苦労する可能性がある点です。こういったサイトの解説を読んでみて、内容がすんなりと頭に入らない場合は、より解説が丁寧に書かれた赤本で学習を進めた方が効率が良いでしょう。

塾に所属しておらず情報が不足している人

受験は情報戦の部分が大きなウエイトを占めます。大学ごとの傾向を分析し、それに適した対策を取れるかどうかで、合格率は大きく変動します。

進学校や大手の塾に所属している場合は、すでに過去のデータを分析した結果が集まっているため、情報戦で負けてしまうことは少ないはずです。一方で、地方の公立高校から難関大学を目指す場合等は、情報をうまく集めることを意識することが大切になります。これらの情報はインターネットを用いて集めることもできますが、長年の実績のある赤本を頼るのも有力な手段です。

赤本の中には、大学でよく出題される分野や有効な対策法等が書かれている章があります。また、大学によりますが、合格者のエピソードが書かれているものもありますので、そういったところを総合的に参照すると、自分の中の受験校に関する情報を増やすことができます。

受験校の対策を徹底的に行いたい人

第一志望や第二志望などの、対策をできる限り行いたい大学については、赤本を用意して徹底的に学習することがすすめられます。

自分の学力で確実に合格できると思われる滑り止め校の対策をする場合は、前述の「大学受験パスナビ」で過去問を収集するだけでも足りると思われます。

しかしながら、合格できるかどうか確実でない第一志望や第二志望の対策をするのであれば、赤本は用意した方が良いです。まとまった年数の過去問を実際に解くことで、大学の出題傾向を自身の感覚で掴むことは非常に重要です。

赤本の使い方

続いて、赤本の使い方を解説します。赤本を買っただけで満足してしまってはもったいないので、ぜひここで紹介している使い方を実践してみてくださいね。

次のステップで進めていくとよいでしょう。

  1. 傾向と対策の章を丁寧に読む
  2. 問題を確認する(傾向の理解)
  3. 実際に問題を解く(苦手の理解)
  4. 自分なりの分析を書く
  5. 復習をする

1.傾向と対策の章を丁寧に読む

赤本で過去問を解く前に必ず行ってほしいのは、傾向と対策の章を読むことです。この章では、各年度にどのような分野からの出題があったかが、科目ごとに記載されています。

またそれを踏まえて、どのような分野が頻出であるかをまとめた文章も掲載されています。

志望校について何も知らずに学習を始めるのではなく、自分の受験校でどのような能力を見る試験が行われているのかを正しく理解することが重要でしょう。

さらに、この章にはどのような対策を行うべきかも書かれていますので、今までの自分の勉強法が十分であったかどうかを見直す機会を得ることもできます。

2.問題を確認する(傾向の理解)

傾向と対策を頭に入れたら、実際に問題を確認して、自身の感覚で傾向を理解します。

仮に英語であるならば、試験時間は何分であるか、大問は何個か、文法問題は出るのかどうか、長文はどのくらいのボリュームであるか、というような項目を確認します。数学の場合は、頻出の分野をチェックしたり、記述問題の有無を確かめたりすることが傾向を把握する作業になるでしょう。

傾向を把握することが目的である場合は、全ての問題を完璧に解こうとする必要はないです。軽く目を通して、自分の現在の力で解けるかどうかだけでも把握できれば良いです。

3.実際に問題を解く(苦手の理解)

傾向をある程度掴んだら、時間制限のもとで問題を解きましょう

最初から合格点を取れる人は少ないと思いますので、結果からどのように次の勉強に繋げるかが重要になります。

まずは大問ごとに正答率を調べて、自分は志望校の出題形式の中ではどこが苦手かを把握すると良いでしょう。

さらに細かく分析するのであれば、時間があれば解けるものなのか、実力的に完全に解けないものであるのかを区別することもおすすめです。こうすることで自分の弱点が浮き彫りになり、他のテキストで該当範囲を復習し直す際の指針が得られます。

4.自分なりの分析を書く

問題を一通り解いたら、自分自身の言葉で分析をノートにまとめましょう。ノートには、以下のような項目を作ると整理しやすいです。

  • 設問ごとにかかった時間
  • 正答率
  • 理解度(英語なら長文が読めたかどうか、数学なら解答の方針が立ったかどうか等)
  • 設問の種類(記述問題、選択問題等)
  • 解いている時の心境

この中では、理解度と解いている時の心境が特に重要です。

志望校が要求する学力レベルに届いているかどうかを正しく把握しないと、その後の対策の方針が立てられません。問題に対する理解度を把握することで、より詳細に勉強計画を立てられるようになります。

また、解いている時の心境を書いておくことで、本番までにどのようなことに注意するべきかが見えるようになります。計算ミスが多い場合は、ミスをしない工夫を考える必要があります。長文が長くて内容を覚えておくことが大変ならば、メモを取りながら読み進める練習をしても良いでしょう。

重要なのは、自分自身が感じたことを自分の言葉で記録することです。こうすることで、本番までに同じミスをしないようにしていくことができます。

5.復習をする

一般的なテキスト同様に、赤本も復習することが大切です。過去問の内容を反復することで、志望校が要求するレベルを正しく把握できるようになります。

一番避けなければならないのは、一度問題を解いてそのままにしてしまうことです。問題を解いた後は必ず分析と復習をセットにすることを忘れないようにしましょう。

間違えた問題にチェックをつけて、定期的に見直せるようにしても良いですね。

赤本を使う際の注意事項

最後に、赤本を使って勉強する際の注意事項を紹介します。赤本は非常に良いテキストですが、誤った使い方をしてしまうと、限られた受験勉強期間を無駄にしてしまう可能性があります。学習をする際は、以下のような点に注意するようにしましょう。

学力があまりにも離れている場合は無理して解かない

志望校のレベルが高い場合に起こりがちな誤りです。高い目標を持つことは大事ですが、赤本に載っている問題がほとんど分からない場合は、まだ基本的な学力が身についていないと考えられます。

このような場合は、問題を解くことにこだわるのではなく、傾向と対策に目を通し、自分に足りていない能力を把握するために赤本を使うと良いでしょう。自分の弱点が分かったら、そこを重点的に強化するためのテキストを使った学習を行い、理解が進んだ段階でもう一度過去問に挑戦する流れが良いです。

複数の大学を受験する場合は、一般的に難易度が低いとされる大学の赤本から手をつけていくこともおすすめです。少しずつステップアップすることは、自信をつけることにも繋がります。

完全に理解する前に学習を終えない

赤本の解説は参考書の中では丁寧な方ですが、それでも学力が足りていない場合は、内容を理解できない場合があります。そのような時に、分からないからと投げ出してそのままにしてしまうと、得るものがないまま学習が終わってしまいます

対応する範囲を教科書や資料集で調べたり、身近に質問できる人がいる場合は解説をお願いしたりして、なんとか理解を深めることが重要です。

英語の長文で得点できなかった場合は、単語や文法の知識が足りずに文章が読めなかったのか、または文章は読めていたが設問にうまく答えることができなかったのかなど、どこまでは自分が理解できていたのかを把握することも大切です。

赤本を使って勉強する場合は、じっくりと時間をかけて、一つでも得るものがある学習にするように意識してみましょう。

受験直前では遅すぎる

過去問を使った勉強は、基本的には受験期間の末期に位置しますが、受験直前になってようやく赤本を開くというのでは遅すぎます

赤本を使った学習には、過去問を使った演習をすることだけでなく、志望校の出題傾向を把握して分析することも含まれます。仮に問題を全て解くことができなかったとしても、受験学年の夏頃には一度過去問全体に目を通すことがおすすめです。

こうすることで、志望校の傾向を理解すると同時に、自分の現在の立ち位置と要求されるレベルの差を知ることもできます。それによって、残った受験期間を有意義に過ごせるようになります。

本格的に過去問を解くのは11月や12月頃で良いですが、それよりも前に最低でも1回は問題をながめておきましょう

まとめ

赤本についての解説はいかがだったでしょうか。赤本を効率よく活用する方法や、誤った使い方についても紹介しました。

志望校合格に近づくためには、単に問題演習を重ねるだけでなく、大学ごとの出題傾向を詳細に把握して対策することが大切です。そして、赤本はさまざまな観点からその助けになることがお分かりいただけたかと思います。

赤本を効率よく使った学習法を取り入れて、ぜひ志望校合格を勝ち取ってくださいね。

関連コラム:【大学受験】勉強法の基本を解説!志望校合格のためにするべきこととは

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なお、アガルート学習コーチングでは、入会金、管理費、教材費、講習代などの費用は一切不要。毎月末に翌月以降の実施を判断することができるので、お気軽にお申込みいただくことができます。

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この記事の著者 舟橋 位於

舟橋 位於

東京大学卒(学士・理学)
東京大学大学院修了(修士・学術)
公立高校から現役で東京大学理科二類に合格。

在学時から家庭教師や塾講師として大学受験生の指導に携わる。
現在はオンライン講師やフリーライターとして活動中。

 

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