定期テスト頑張ったのにダメだった…親がすべきこと4つ/すべきでないこと5つ
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「頑張ったのにテストの結果が悪かった…」と落ち込んでテストを見せてくれた子どもに対してあなたはどう対応していますか?中には「なんでこんなに点数が低いの!」と頭ごなしに怒ってしまうという方もいるでしょう。
しかし、頭ごなしに怒ってしまえば逆にお子さまのモチベーションは下がってしまいます。では、どうすれば良いのでしょうか。
今回は、お子さまの定期テストの結果が悪かった時の親のNG行動、親がすべきこと、良い点を取れない原因についてお話しいたします。ぜひ、この記事を参考にして、お子さまのテストと向き合ってみてください。
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目次
定期テストの結果が悪い…親がしがちなNG言動例5つ
お子さまの定期テストの結果が悪かったとき、あなたはお子さまになんと声をかけますか?
実は、定期テスト後の言動次第でお子さまのやる気が大きく変わります。
もしここで間違えた言動をしてしまうと、お子さまのやる気は一気に削がれてしまう可能性もあるので、気を付けたいところです。
ここでは、親がしがちなNG言動を5つご紹介します。
1.頭ごなしに否定する
結果の悪い定期テストを見せられると、ついつい頭ごなしに否定してしまう気持ちもよくわかります。親御さんもお子さまに期待を抱いているからこそ、その反対の結果が返ってくるとなると否定したくもなるでしょう。
しかし、そのテストの結果もお子さまなりに頑張った証です。点数が低かったのは、勉強の仕方や頑張り方が分からないからでしょう。
それにも関わらず、頭ごなしに否定されるとお子さまのやる気はなくなってしまいます。
2.友達や兄弟と比べる
中学生や高校生は「自分を見てほしい」という気持ちが強いため、他人と比べられることを拒みます。
テストの点数が悪いと、それだけでもつらい気持ちになっているのに、他人と比べられて否定されると、よりモチベーションが削がれてしまうでしょう。
「◯◯くんはもっとできたのに」と声をかけても、「自分は◯◯くんとは違う!」と反発するだけです。特に、お子さまと近しい子と比べると、より悪い効果が出てしまうので気をつけましょう。
3.人格を否定する
「なんでそんな事もできないの!」といったように、お子さまの人格を否定するような声掛けは絶対にNGです。このような言葉は、お子さまを勉強から遠ざけるだけでなく、信頼関係も崩れる可能性があります。
この時期にお子さまの自己肯定感を低くしてしまうと、何事にも挑戦しなくなります。
大人でも傷つくような言動が子どもを傷つけるのは当たり前ですよね。
4.諦める・放置する
悪いテストの結果を見て「どうせあなたは何もできない…」と諦めたような言動や、放置することも得策ではありません。
諦められたり放置されたりすることで、子どもの自己肯定感は低くなります。
自分自身を「できない人」と認識することで、勉強のモチベーションは落ちます。
また、次に頑張ってもらいたくても「どうせ自分には無理…」と自分を否定することになるでしょう。
5.子どもの楽しみを禁止にする
テストの結果が悪かったことをスマホやゲームのせいにして、それらの楽しみを禁止にするご家庭は多くあるでしょう。しかし、楽しみを奪われた子どもは、むしろ勉強のやる気を無くしてしまいます。
また、スマホやゲームをしていた時間を勉強の時間にするとは限りません。結局それらに変わる息抜きの時間を作ることになるでしょう。
子どもの楽しみは禁止にするのではなく、うまい時間の使い方を考えましょう。
テスト結果が悪かった時に親がすべきこと4つ
次に、お子さまの定期テストの結果が悪かったときに、親がすべきことをご紹介します。
親の対応次第でお子さまの勉強に対するモチベーションは大きく変化します。今回ご紹介する4つの対策をして、お子さまの勉強をサポートしましょう。
1.話を聞いてあげる
まずは、一緒にテストの結果を確認しながら、お子さまの話を聞きましょう。
このときお子さま自身の口から発することが重要です。
言ってほしい言葉に誘導しないよう気をつけてください。
また、お子さまの言葉を否定しないこともポイントです。最後まで聞き役に徹しましょう。
2.努力した部分を褒める
テストの結果が悪かったとしても、お子さまは何かしらの努力をしています。
親から見ると「何てことない変化」かもしれませんが、それはお子さまなりの努力です。この努力を認めることで、お子さまのやる気はアップします。
日々、お子さまの様子をよく見て、ちょっとした変化も見逃さないようにしましょう。
3.テストが悪かった原因を見つける
テストが悪かった原因は、「勉強をしていなかった」で片付けてはいけません。
具体的にテストが悪かった原因を見つけることで、次のテストの対策を行えます。
しかし、それはお子さま1人ではなかなか困難です。親も一緒に、原因を見つけられるようサポートしましょう。
次のテストについて話し合う
最後に、次のテストについて話し合いましょう。
「鉄は熱いうちに打て」というように、お子さまがテストに目を向けている今、次のテストについて考える必要があります。
逆にこの時期を逃すと、お子さまのモチベーションは下がってしまい、また同じ結果になるでしょう。
具体的には、次のテストの目標や目標を達成するための具体的な行動を考えます。このとき、目標や行動もお子さま自身の口から発するようにしてください。
また、その目標に対して否定せず、見守りましょう。
定期テストで良い点を取れない原因よくある4つ
上記で、「テストの点数が悪かった原因を見つけましょう」と記載しましたが、テストの点数が悪い原因は何があるのか知っておく必要があります。
ここでは、子どもが定期テストで良い点を取れない原因を4つ挙げますので、ご参考にしてください。
1.勉強方法が分からない
「勉強のやる気はあるのにテストの結果に反映されない」と悩んでいる方は、勉強方法が分からないまま勉強を続けている可能性があります。このままでは、勉強嫌いになるかもしれません。
この場合、学校の先生や塾講師など勉強のプロに相談することがおすすめです。
勉強方法さえ分かれば、お子さまも自信を持って勉強を続けられます。
関連コラム:勉強の仕方がわからない中学生に伝えたい基本の勉強法!主要5教科のコツも解説
2.勉強時間が足りていない
単純に勉強時間が足りていない可能性も考えられます。テストの前日だけ勉強して満足している子は多いですが、それだと満足した点数は取れません。
ただ、テスト1週間前から勉強時間を増やそうと思っても、なかなか難しいでしょう。
また、部活などで忙しく、なかなか勉強時間が確保できていない可能性もあります。
勉強時間を増やすためには、日頃から勉強習慣をつけることが必要です。少しずつでも大丈夫なので、毎日勉強する習慣を作りましょう。
関連コラム:勉強を習慣化させるコツ5つ!中学生・高校生の保護者ができることとは?
3.学校の授業が理解できていない
テストは学校の授業から出題されることがほとんどです。学校の授業が理解できていないと、自分ひとりで問題を解くことは難しいでしょう。
また、数学や英語は積み上げの教科です。1、2年生の内容が理解できていないと3年生の内容は理解できません。テスト範囲より前の範囲から理解できていない可能性もあります。
何か分からない内容があれば、早めに対処しておきましょう。
4.1回やった内容は満足して2周目をしていない
勉強は反復学習が重要です。
繰り返し重要事項を覚えたり、問題を解いたりすることで知識は定着します。
つまり、1回やった内容も2回、3回と繰り返し勉強することが必要です。
また、1周目で分からなかった問題はチェックしておきましょう。
分からない問題を放置しておくと、テストで点数を取れません。分からなかった問題は後で解き直し、解けるようにしておきましょう。
次のテストまでにしておくと良いこと3つ
最後に、次のテストまでにしておくと良いことをご紹介します。また同じ過ちを繰り返さないよう、ぜひご参考にしてみてください。
1.今回のテストをしっかり見直す
「今回のテストを見直しても、次のテストにはその問題は出題されないから意味ないよ…」とテストの見直しをおろそかにしていませんか?この考え方は大きな間違いです。
テストの見直しは次のテストに向けた第一歩です。
テストの見直しをすることで、「なぜテストの結果が悪かったのか」「どれくらい範囲の内容を理解できているか」を分析できます。
そうすることで、次のテストはどうすべきかが明確になります。
2.勉強計画を立てる
次のテストまでの勉強計画を立てることで、勉強習慣を身につけられます。
また、なんとなく勉強を進めるよりも効果的な学びを得られます。
勉強計画は、目標から逆算して立てることがおすすめです。
例えば、「定期テストで80点以上」という目標を立てた場合、80点以上取るために必要な勉強内容を考えます。あとは、この勉強内容を定期テスト当日までにできるよう、1週間・1日の予定に割り振るだけです。
また、勉強計画を立てる際は余裕を持って考えましょう。
毎日キツキツの予定を立てた場合、最初はやる気があるためできたとしても、それを長続きさせることは困難です。1週間の予定を5日でクリアできるよう設定すると、計画通り進められます。
3.勉強のプロの手を借りる
勉強の仕方が分からない場合、塾や家庭教師、学習コーチングなど勉強のプロの手を借りることがおすすめです。
勉強のプロに相談すれば、成績が伸びない原因を明確にでき、解決策も提案してもらえます。
また、現在塾などに通っているものの成績が伸びない方や学習計画の立て方がわからない方は学習コーチングも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
学習コーチングとは、学習コーチが一人ひとりに合わせた学習カリキュラムを作成し、進捗を管理してくれるサービスです。
塾や予備校では大勢の生徒を相手に進められるため、置いていかれる不安もあります。一方、学習コーチングは一人ひとりに合わせて勉強を丁寧にサポートしてもらえるため、自信を持って勉強を進められます。
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関連コラム:テスト勉強の仕方がわからない人必見!テストでいい点を取るためのステップ4つ
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この記事の著者 土井 龍弥
2年間の教員経験を経て学習塾を開業。
小学生から高校生までの指導・学習相談を担当する。
現在は、これまでの経験を活かして教育・子育てに関する記事の監修・執筆を行う。