勉強の仕方がわからない高校生必見!基本の勉強法&科目別勉強法まとめ
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高校受験に比べ、大学受験は段違いにレベルが高くなります。その分、自主学習は重要です。
しかし、「どうやって勉強すればいいかわからない…」「勉強しているのに成績が上がらない…」といったお悩みを抱えている高校生は多くいます。
そこで、このコラムでは勉強法の基本について解説していきます。科目別勉強法もご紹介していますので、ぜひご参考にしてください。
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目次
勉強の仕方がわからない高校生にありがちなこと
まずは勉強の仕方がわからない原因から見直していきましょう。勉強の仕方がわからない高校生は下記のような状態になりがちです。
- 勉強習慣が身についていない
- 予習・復習をする意味を理解できていない
- 目標が定まっていない
1つずつ確認していきましょう。
勉強習慣が身についていない
勉強習慣が身についていないと、勉強の仕方を理解することが難しいでしょう。
まず、勉強習慣がないと勉強に対する意欲が低下し、学習への取り組みが不規則になります。勉強時間が一定でないと、効果的な学習が難しくなります。
また、勉強習慣が身についていない場合、時間の使い方や計画の立て方が不明確です。効果的な学習戦略を確立するためには、一定のスケジュールを設定し、勉強時間をコントロールする能力が必要になります。
さらに、勉強習慣がないと、学習方法やツールの活用方法にも不慣れです。例えば、ノートの取り方や問題解決の戦略を知らない場合、効果的な学習を行うことは難しいでしょう。
予習・復習をする意味を理解できていない
予習と復習は、効果的な学習の要素であり、これらを理解しないと勉強の仕方を十分に活用できません。
予習を怠ると、新しい学習内容に初めて触れる際に、情報の理解が難しくなります。そのため、授業や学習材料に対する自信を失ってしまうでしょう。
復習を怠ると、学んだ内容をすぐに忘れてしまい、同じことを繰り返し学ぶ必要が生じます。これにより、学習が効率的でなくなり、時間が無駄になってしまいます。知識やスキルを維持し、長期的な理解と定着を促すためには、定期的な復習が不可欠です。
要するに、予習と復習は効果的な学習の基盤であり、知識の定着と成長に欠かせない要素なのです。これらを無視すると、勉強の仕方がわからないだけでなく、学習の成果も制限される可能性が高まります。
目標が定まっていない
目標が不明確な場合、勉強の仕方がわからなくなってしまいます。
まず、目標が不明確だと、何を学びたいのか、どの方向に進むべきかが定まりません。学習の方向性がぼんやりしていると、学習計画を立てるのが難しくなります。具体的な目標がないと、どの科目や分野にどれだけの時間を費やすべきかを判断するのが困難です。
また、目標が不明確な状態では、進捗を分析しにくく、学習計画を実行できません。具体的な目標を設定しないと、自分の進捗や成果を評価しにくく、どれだけ学んだのかを確認する手段がありません。
さらに、学習のモチベーションにも影響を及ぼします。目標は達成感ややりがいを提供し、学習に対する意欲を高めます。目標が不明確な場合、学習へのモチベーションが低下し、勉強を続ける動機も低くなりがちです。
高校生の基本の勉強法
次に、科目を問わず、高校生の基本的な勉強法について解説していきます。下記内容について解説していきますので、ぜひご参考にしてください。
- 予習について
- 復習について
- 受験対策について
- 定期テスト対策について
- ノートの取り方について
1つずつ見ていきましょう。
予習について
新しいトピックを学ぶ前に、教科書や教材を予習します。予習を通して、基本的な理解を築き、授業中の内容を迅速に理解できるようになります。
まず、予習する内容のページをざっと速読し、本文の大意を掴みましょう。学習内容の全体像を把握できたら、重要な概念やキーワードをマーカーなどで強調します。これにより、後で重要な情報を見つけやすくなります。
予習では、重要なポイントや難しい部分に焦点を当て、メモを取ることも重要です。ノートを取る際には、要点をまとめ、図や図表を活用して情報を整理しましょう。整然としたノートは、復習時にも役に立ちます。
また、ノートを取る際は自分の言葉で要約することが大切です。自分の言葉のほうが頭に残りやすく、授業やテストで役に立ちます。
なお、予習を行って満足してはいけません。予習はその後の授業、復習があってこそ意味があります。「予習しているから授業は適当でもいいや…」とだらけないように気をつけてください。
復習について
復習は学習の効果を向上させ、知識を確実に定着させます。また、自己評価を高め、成功をサポートするために不可欠な勉強です。
復習は大きく分けると、「整理する復習」「アクティブな復習」の2種類あります。
復習を行う際は、まず整理する復習を行うことがおすすめです。授業や教科ごとに整理されたノートを作成し、重要な要点や概念をまとめます。これにより、学習内容が手軽に復習できます。
次に、アクティブな復習を行いましょう。アクティブな復習とは、単にノートを読み返すだけでなく、自分に問いかけたり、問題を解いたりして、実際に知識が定着しているのか確認します。
この際、復習した内容で難しかったポイントを確認することも大切です。アクティブな復習をして解けなかった問題については、再度整理する復習を行い、知識を確実なものにしましょう。
受験対策について
受験対策を行うには、まず計画を立てることが重要です。受験までの期間を考慮して、学習スケジュールを策定し、各科目や分野に適切な時間を割り当てます。
この際、過去問題を解いてみることもおすすめです。過去の受験問題を解くことで、試験の形式や傾向を把握でき、実践力も養われます。これらを把握した上で、学習計画を立てると、より明確な見通しを持てます。
そして、予習・復習は言わずもがな重要ですが、受験対策では模擬試験も重要です。模擬試験を受けることで自分の実力を測ることができ、試験に慣れることもできます。また、結果を分析し、自分の弱点を把握し、復習につなげることも可能です。
定期テスト対策について
定期テストは特定の内容を評価する試験です。出題される内容がわかっている分、その単元や科目の基本的な理解が必要になります。
基本的な理解を定着させるためには、予習・復習が大切。特に、復習は何度も行いましょう。
テスト前に、一気に見直す人が多くいますが、それでは効果が薄くなってしまいます。日頃から予習・復習を行い、その上でテスト前に復習することで、より確実に知識を定着できます。
また、テスト後の見直し・解き直しも重要です。自分がどこを解けなかったのか、なぜ間違えたのかを確認することで、次の定期テスト対策に繋げます。
ノートの取り方について
ノートの取り方は、効果的な学習の基盤を築くために重要です。
まず、整理されたノートを使用しましょう。各科目ごとに異なるノートを使うことで、情報を整理しやすくなります。そして、ノートを記入する際には、日付や学習タイトルを記入することもおすすめ。これにより、あとで探す際に便利になります。
授業中や教科書を読みながら、要点や重要な情報をマーカーなどを用いて強調しましょう。これに関しても、後で重要な情報を簡単に見つけるためです。
また、整ったフォーマットでノートを取りましょう。見出し、箇条書き、図表などを使って情報を視覚的に整理することで、復習に取り掛かりやすくなります。
ノートを取る際に最も重要なのは、ノートに自分自身の言葉で内容をまとめること。教師の板書や言った内容をそのまま移すのではなく、理解した上で情報を再構築しましょう。これにより、知識の定着に役立ちます。
【高校生】科目別勉強法
次に、科目ごとの勉強法について解説します。前章で話した基本的な勉強法を当然の上で、これから紹介する科目別の勉強法を参考にしてください。
国語
国語の勉強は後回しにされがちです。ただ、国語の勉強は読解力や文章理解力、表現力の向上となり、全ての教科の成績向上にも繋がります。下記分野に分けて解説していきます。
- 読解力の向上
- 作文力の向上
- 語彙力の向上
- 古典学習
1つずつ見ていきましょう。
読解力の向上
読解力は良書を多く読むことで向上を目指せます。文学作品や新聞記事、雑誌など幅広いジャンルの文章を読みましょう。はじめは自分が興味のあるジャンルからでもOKです。文章を多く読むことで、豊かな語彙と表現方法を学べます。
また、読んだ文章を要約する練習を行うこともおすすめ。主要なポイントを抜き出し、要約するスキルは、長文読解で必ず活きてきます。
作文力の向上
日記、エッセイなどを定期的に書く習慣をつけることで作文力を向上できます。自分の考えを明確に文章化することが大切です。
また、書いた文章は教師や友人にチェックしてもらい、フィードバックしてもらいます。日記は恥ずかしいと思うので、上記で書いた要約を見せることがおすすめ。指摘点を改善することで、より作文力を鍛えられます。
古典学習
古典学習は代表的な古文、漢文、漢詩を理解することが1番の近道。代表的な古典作品には古典学習の基本が詰まっています。
この際には注釈や解説も丁寧に確認しましょう。古典学習は、文化や習わしなど、その時代の生活についても理解する必要があります。
関連コラム:古文が苦手な高校生必見!確実に成績を上げるために知っておきたい勉強法ステップ4つ
数学
数学の勉強は、継続的な努力と集中力が必要です。継続的に数学の勉強を行うことで、問題解決力や論理的思考力を養います。確実な基礎を築くことで、数学の難問も解けるようになります。下記分野に分けて解説していきます。
- 基本原則
- 公式と定理の理解
- 図の活用
1つずつ見ていきましょう。
基本原則
まずは基礎の確認として、数学の基本原則を理解しましょう。四則演算や代数、幾何学など基本的な概念をしっかり把握することが重要です。
そのためには、問題集を使って練習問題を解き、基本的な計算能力や問題解決力を養います。段階的に難易度を上げることで、スキル向上を目指しましょう。
関連コラム:数学の勉強法の基礎・応用!大学受験を控えた高校生向けに解説
公式と定理の理解
数学には多くの公式や定理があります。これらを理解し、問題に適用できるように練習しましょう。特に代数や幾何学の公式を重点的に学ぶことがおすすめです。
なお、数学は理論と実践のバランスが大切。問題を解くだけでなく、数学の背後にある原理や概念を理解しましょう。そのためにも、解答をじっくり読むことも重要です。
図の活用
幾何学の問題では、図を書いて問題を視覚化しましょう。図を使うことで、問題の本質を理解しやすくなります。
問題集や教科書から取り組む実際の問題に図を描きます。問題ごとに適切な図を作成し、問題解決の練習を重ねましょう。
英語
英語はリスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能をバランスよく向上させましょう。それぞれ詳しく解説していきます。
リーティング
リーディングについては、レベルに合った英語の本や記事をたくさん読むことで向上を図れます。英語が苦手な人なら、まずは英語の絵本でもOK。あくまで自分のレベルに合った本を選び、段階的にレベルを上げていきましょう。
また、読んだテキストを要約し、重要なポイントをメモしましょう。これは、文章構造や論理を理解することに役立ちます。
リスニング
英語の音声に触れるために、英語の映画やドラマ、ポッドキャスト、音楽を聴くことがおすすめです。いきなりリスニング練習問題を解いてもOKですが、こちらも段階的に進めていくほうが、リスニング力の向上を目指せます。
1番大切にすることは、習慣づけること。「嫌にならない、でも簡単すぎない」英語の音声に触れましょう。
関連コラム:英語リスニングが苦手な高校生必見!効果的な勉強法3つ
スピーキング
英語を話す相手を見つけ、会話を練習しましょう。英会話クラスやオンライン会話パートナーが効果的です。とはいえ、相手を見つけることは容易ではないでしょう。
もし対話相手が見つからなければ、録音もおすすめ。スピーキング練習を録音し、発音や流暢さを自己評価し、改善点を見つけます。日常会話やトピック別に使えるフレーズ、表現を練習し、自信をつけましょう。
ライティング
日常の出来事や感想を英語で日記に書くことで、ライティング力を向上させます。慣れてきたら、エッセイやレポートも英語で練習し、論理的な文章構造を磨きましょう。
書いた文章は英語教師やネイティブスピーカーにチェックしてもらい、改善点をもらってください。
単語と文法学習
新しい単語やフレーズを学ぶために、単語帳やフラッシュカードを活用しましょう。文法に関しては、ルールを理解し、練習問題を解くことで文法スキルを向上させます。
英語の学習は数学同様、継続的な努力が必要です。英語学習を習慣にし、英語に慣れ親しみましょう。
関連コラム:高校生が英語の成績を上げるために知っておきたい勉強法
理科
理科の勉強は、実験や観察を通して楽しく学べます。興味を持ち、継続的な学習と実験を通して、科学的な思考力を養いましょう。下記分野に分けて解説していきます。
- 基礎概念の理解
- 実験と観察
- 科学ニュースと資料の追跡
1つずつ見ていきましょう。
基礎概念の理解
物理や化学、生物、地学の基本概念を理解しましょう。科学の基本原則や法則について理解することで、演習問題に挑戦できます。
全くゼロからスタートする場合、教科書を熟読し、重要なポイントをノートにまとめることから始めましょう。重要な公式や実験手法を整理します。
実験と観察
理科では、実験や観察を積極的に行うことがおすすめ。学校の理科室での実験だけでなく、日常生活でも科学的な実験・観察を行うことで、多角的に理科について考えることができます。
実験・観察を行う際には、仮説の立て方、実験の計画、データの収集なども学びます。
科学ニュースと資料の追跡
科学は日々進歩しています。最新の科学ニュースや論文を追跡し、科学の最新動向について学びましょう。
科学の実際の応用例を知ることで、より興味関心を広げられるでしょう。
地歴公民
最後に、地理、歴史、公民の勉強法についてそれぞれ詳しく解説していきます。
地理
まずは、地図をよく理解し、地理的な位置や地形、国境を把握しましょう。地図を見る練習を重ねることで、地理的な情報を視覚化できます。
また、さまざまな地域や国の山脈や川、気候といった地理的な特徴についての理解も必要です。地域間の類似点や違いを見つけ、比較することで覚えやすくできます。
歴史
歴史の出来事や時代背景を時系列で理解しましょう。歴史の流れを追い、主要な出来事を整理します。
また、重要な歴史的な人物や出来事について学び、その影響を理解することも大切。歴史の背後にある動機や要因を追求することで、より身近に感じられます。
関連コラム:【日本史】正しい順序と勉強法で必ず成績は上がる!受験対策も解説
公民
国内外の法律や政府機関の役割を理解しましょう。政府の機能や権限、法律の運用について学びます。基本的に教科書や参考書の図表を見ることで、知識の定着を図りましょう。
社会的な問題に関心を持つことも大切。新聞やニュースを見て、近年の出来事について調査することも、公民の知識を深めるきっかけになります。
勉強の仕方がわからない場合は「コーチング」がおすすめ
いかがだったでしょうか。今回は、勉強の仕方がわからない高校生に向けて、基本的な勉強法や科目ごとの勉強法について解説しました。
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この記事の著者 土井 龍弥
2年間の教員経験を経て学習塾を開業。
小学生から高校生までの指導・学習相談を担当する。
現在は、これまでの経験を活かして教育・子育てに関する記事の監修・執筆を行う。