「いつまでたってもうちの子は勉強できない…」

「勉強ができない子にどう注意していいか分からない」

といったお悩みをもつ親御さんは少なくありません。

とはいえ、すぐに子どもを「勉強ができない子」だと断定することはもったいないです。

実は、適切な行動を取れば、「勉強ができない子」から「勉強ができる子」になることは難しくありません。

そこで本コラムでは、勉強ができない子の特徴について解説し、その対策方法について説明していきます。

親の注意点も確認し、適切な接し方で子どもの成績アップを目指していきましょう。

勉強ができない子の特徴5つ

まずは、勉強ができない子の特徴について解説します。

勉強ができない子の特徴は、主に下記の5つです。

1. 勉強に興味が持てない
2. 勉強の仕方がわからない
3. 素直じゃない、こだわりが強い
4. 自分で考えられない
5. コミュニケーションが苦手

一つずつ詳しく解説していきます。

1.勉強に興味が持てない

勉強ができない子の特徴の1つ目は、「勉強に興味が持てない」ことが挙げられます。

勉強に興味が持てない子は、授業中に集中できず、課題や宿題に取り組む意欲も低いことが多いです。

興味がないため、理解が浅くなり、結果として成績も上がりにくくなります。

興味を持てない理由として、学習内容が難しすぎる、または簡単すぎる場合が考えられます。

また、教師や授業の進め方が合わない、家庭環境や友人関係などの影響で、勉強に集中できない場合もあるでしょう。

さらに、勉強する意義や目的が明確でないために、学習のモチベーションが湧かないこともあります。

2.勉強の仕方がわからない

勉強ができない子の特徴の2つ目は、「勉強の仕方がわからない」ことです。

多くの子どもが具体的な勉強方法を知らず、効率的に学習を進めることができません。

その結果、努力しても成果が出ず、ますます勉強に対するモチベーションが低下するという悪循環に陥ります。

まず、計画の立て方がわからないことが原因です。

何をどのくらい勉強すれば良いのか具体的な目標を持たないと、漠然と時間を費やすことが多くなります。

これは、結果的に無駄な時間を過ごすことになり、効果的な学習に繋がりません。

次に、効果的な学習方法を知らない場合もあります。

例えば、ただノートを見ているだけではなく、音読する、書き出す、友達と問題を出し合うなど、多様な方法を試すことが重要です。

また、自分に合った方法を見つけるためには、さまざまな方法を試行錯誤する必要があります。

3.素直じゃない、こだわりが強い

勉強ができない子の特徴の3つ目は、「素直じゃない、こだわりが強い」ことです。

素直に他人の意見やアドバイスを受け入れないため、効率的な勉強方法や新しい視点を取り入れることが難しくなります。

これにより、自己流の非効率な学習方法に固執し、成果が出にくくなります。

また、こだわりが強い場合、特定の勉強方法や手順に固執し、柔軟にアプローチを変えることができません。

例えば、一つの問題に長時間こだわり過ぎてしまい、他の重要な部分に時間を割けなくなることがあります。

多様な勉強法を試すことの重要性や、他人の意見を取り入れることで成績が向上する可能性があることを伝えることが大切です。

4.自分で考えられない

勉強ができない子の特徴の4つ目は、「自分で考えられない」ことが挙げられます。

自分で考えられない子は、問題を解決するための思考力が欠けており、何をどうすればいいのか分からないことが多いです。

例えば、宿題や課題に取り組む際に、一つの答えを求めるだけで、なぜその答えになるのかを深く考えません。

その結果、答えを丸写しするなど、勉強が作業となってしまうことも増えます。

また、自分で考える習慣がないため、授業中に先生の説明をそのまま受け入れるだけで、自分なりに理解しようとする努力をしないことも多いです。

5.コミュニケーションが苦手

勉強ができない子の特徴の5つ目は、「コミュニケーションが苦手」なことです。

コミュニケーションが苦手な子は、先生やクラスメートと効果的にやり取りできず、必要な情報を得るのが難しいことがあります。

例えば、授業中に先生の話をうまく聞き取れないため、重要なポイントを逃してしまうことが多いです。

また、質問したり意見を述べたりするのが苦手で、疑問をそのままにしてしまう傾向も見られます。

疑問点や不安な点をそのままにすると、苦手分野が増え、より勉強ができない子になってしまいます。

「勉強ができない子」にさせてしまうかもしれない親の言動

子どもが「勉強ができない子」になっているのは、親の言動や接し方が原因になっている可能性もあります。

ここでは、下記5つの親のNG言動・行動についてご紹介します。

• 「うちの子は勉強ができないから…」などと周りに言う
• 「勉強しなさい！」とうるさい
• 勉強のことで褒めない
• 子どもに干渉しすぎる
• 子どもに無関心

それぞれ確認し、今後気をつけていきましょう。

「うちの子は勉強ができないから…」などと周りに言う

「勉強ができない子」にさせてしまうかもしれない親の行動の1つ目は、「うちの子は勉強ができないから…」と周りに言うことです。

このような発言は、子どもの自己評価を低下させ、自信を喪失させる原因となります。

子どもは親の言葉を敏感に受け取り、「自分は勉強ができない」という固定観念を持つようになることが多いです。

この結果、勉強に対するモチベーションが下がり、本来の能力を発揮できなくなる可能性があります。

また、親がこのように言うことで、周りの大人や同級生もその子を「勉強ができない」と認識し、その見方に基づいた対応をすることがあるため、子どもがさらに自己評価を低くする悪循環が生まれます。

「勉強しなさい！」とうるさい

「勉強ができない子」にさせてしまうかもしれない親の行動の2つ目は、「勉強しなさい！」とうるさいことです。

このような言葉は、子どもにプレッシャーを与え、勉強に対する嫌悪感や反発心を生じさせる可能性があります。

親が頻繁に「勉強しなさい！」と言うことで、子どもは勉強を義務として捉え、自主的に取り組む意欲を失ってしまうことが多いです。

言い方や頻度に注意することが大切です。

「勉強しなさい！」という命令口調ではなく、子供が勉強に興味を持てるようなアプローチを工夫する必要があります。

勉強のことで褒めない

「勉強ができない子」にさせてしまうかもしれない親の行動の3つ目は、「勉強のことで褒めない」ことです。

勉強に取り組む努力を認められないと、子どもは自分の努力が無意味だと感じ、モチベーションを失ってしまいます。

小さな進歩や努力を見逃さずに褒めることで、子どもは自信を持ち、さらに頑張ろうとする意欲が湧いてくるものです。

例えば、テストで少しでも点数が上がったり、課題を時間内に終えたりしたときに「よく頑張ったね」と言うだけで、子供の自尊心は大いに高まります。

逆に、勉強の成果を褒めない親の言動は、子どもに「自分はダメだ」という誤った自己評価を植え付けるリスクがあります。

子どもに干渉しすぎる

「勉強ができない子」にさせてしまうかもしれない親の行動の4つ目は、「子どもに干渉しすぎる」ことです。

親が子どもに干渉しすぎると、子どもは自主性を失い、自分で考えて行動する力が育ちません。

過度な干渉は、子どもの自己効力感を削ぎ、勉強に対する意欲を低下させる原因となります。

親が手本を見せることも重要です。

子どもは親の姿を見て学びます。

例えば、親が本を読んだり、自己学習に励んだりする姿を見せることで、子どもも自然と学習に興味を持つようになります。

しかし、親が過度に干渉しすぎると、子どもは自分の意志で行動する機会を失い、自分で学ぶ楽しさを感じられなくなります。

子どもに無関心

「勉強ができない子」にさせてしまうかもしれない親の行動の5つ目は、「子どもに無関心」なことです。

親が子どもに無関心でいると、子どもは勉強への意欲を失ってしまいます。

子どもは親の関心を感じ取ることで、自己価値感を高め、やる気を出すことが多いです。

親が子どもの勉強や学校生活に関心を示さないと、子どもは自分の努力が認められないと感じ、勉強に対するモチベーションが低下します。

親が子どもの学びに対して関心を持ち、サポートすることが、子どもの学習意欲を育む重要なポイントです。

「勉強ができない子」から「勉強できる子」になる方法

ここまで読んで「もううちの子は勉強ができない子だからどうしようもない…」と諦めていませんか？

ご安心ください。「勉強ができない子」から「勉強できる子」になることは可能です。ここでは、下記5つの方法について解説します。

• 学習環境を整える
• 親も勉強する
• 勉強する習慣をつける
• 好きなことや将来の夢について親子で話し合う
• 具体的で小さな目標を設定する
• 塾などを利用する

それぞれ確認していきましょう。

学習環境を整える

勉強ができない子から勉強できる子になるためには、まず学習環境を整えることが重要です。

整った環境は集中力を高め、効率的な学習を促します。

まず、静かな場所を選び、勉強に必要な道具を揃えましょう。

デスクや椅子は快適で、長時間座っても疲れないものが理想的です。

また、部屋の照明も重要で、明るくて目に優しい光を選ぶことも大切です。

次に、スマートフォンやゲーム機などの誘惑を遠ざけ、勉強に集中できる環境を作ります。

タイマーを使って時間を区切り、適度な休憩を挟むことで集中力を持続させる工夫も効果的です。

た、整理整頓されたスペースは、必要な資料や道具をすぐに見つけられるため、学習の効率を高めます。

親も勉強する

勉強ができない子から勉強できる子になるためには、親も一緒に勉強することが効果的です。

子どもは親の行動を見て学ぶため、親が勉強に積極的な姿勢を見せることで、子どもも自然とその姿勢を見習うようになります。

まず、親自身が新しい知識を学び続ける姿勢を見せることが重要です。

親が読書をしたり、趣味の勉強をしたりする姿を見せることで、勉強が日常生活の一部であることを子どもに理解させることができます。

また、子どもの勉強に興味を持ち、一緒に学ぶ姿勢を示すことで、子どもも勉強に対する興味を持ちやすくなります。

次に、親が子どもの学習内容を把握し、一緒に復習や問題解決を行うことも効果的です。

これにより、子どもは勉強に対する自信を持つようになり、疑問点をすぐに解決できます。

学習進捗を確認し、適切なフィードバックを与えると、学習意欲を高められます。

勉強する習慣をつける

次に、勉強する習慣をつけることが重要です。

習慣化するためには、毎日少しずつでも勉強する時間を確保することが大切。

例えば、放課後や夕食後の30分を勉強時間にすることで、日常生活の中に自然と勉強時間を組み込めます。

最初は短時間から始め、徐々に勉強時間を延ばしていくと良いでしょう。

無理のない範囲で続けることが大切で、いきなり長時間の勉強を強いると、逆に勉強に対する抵抗感が生まれるかもしれません。

また、勉強の内容を工夫することも大切です。

興味のある科目や得意な分野から始めることで、勉強へのモチベーションを高められます。

定期的に進捗を確認し、小さな達成感を得られるような目標を設定することも効果的です。

好きなことや将来の夢について親子で話し合う

好きなことや将来の夢について親子で話し合うことも効果的です。

子どもが興味を持つことや夢を見つけることで、勉強に対するモチベーションが高まります。

まず、親は子どもとリラックスした雰囲気の中で、好きなことや将来の夢について話し合う時間を設けることが大切です。

趣味や得意なこと、将来やりたい仕事について自由に話すことで、子ども自身の興味関心を深められます。

次に、子どもの夢や興味をサポートするために、具体的な目標を設定します。

例えば、将来科学者になりたいという夢があるなら、理科や数学の勉強が大切だと説明することで、勉強に対する意識が変わるでしょう。

具体的で小さな目標を設定する

次に、具体的で小さな目標を設定しましょう。

大きな目標を一度に達成しようとすると挫折しやすくなるため、まずは達成可能な小さな目標を立てて成功体験を積むことがポイントです。

例えば、一週間で単語を10個覚える、一日に数学の問題を5題解くといった具体的な目標を設定します。

このような小さな目標は、達成感を感じやすく、モチベーションを維持しやすくなります。

また、目標を達成した際には、親がしっかりと褒めることが大切です。

褒めることで、子どもは自信を持ち、次の目標に向かって前向きに取り組む意欲が湧いてきます。

具体的で小さな目標を一つひとつクリアしていくことで、子どもは自分自身の成長を実感し、勉強に対する姿勢が前向きに変わっていくでしょう。

塾などを利用する

家庭で解決できない場合、塾などを利用することが効果的です。

塾は学習の遅れを取り戻し、学力向上をサポートするための環境が整っています。

また、塾では定期的なテストや宿題が課されるため、自然と勉強の習慣が身につきます。

特に、個別指導の塾では一人一人に合わせたカリキュラムを提供し、苦手分野を重点的に克服することが可能です。

さらに、塾では同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨する環境が整っています。

他の生徒の頑張りを目の当たりにすることで、子ども自身も刺激を受け、モチベーションが高まります。

ただし、塾選びは重要です。

子どもの性格や学習スタイルに合った塾を選ぶことが大切。

また、塾に通うだけでなく、家庭でのフォローアップも欠かせません。

塾と家庭の連携を図りながら、子どもの学習をサポートしていくことが、勉強ができる子になるための鍵となります。

勉強ができない子を持つ親が注意するべきこと

最後に、勉強ができない子を持つ親が注意するべきことについて解説します。

親の対応が子どもの学力に影響を与えることは多くあります。特に、下記の4点に注意しましょう。

• 諦めない
• できないことを数えない・探さない
• 感情的にならない
• 勉強以外のことも伸ばす

1つずつ確認し、ぜひ参考にしてください。

諦めない

勉強ができない子を持つ親は、絶対に諦めない姿勢を持つことが重要です。

諦める姿勢を見せると、子どもは自分も同じように諦めてしまう可能性があります。

子どもがどんなに遅れていても、必ず成長する余地はあります。

まず、親が子どもの努力を認め、小さな進歩を称賛することが大切です。

これは、子どもの自信とモチベーションを高める手助けとなります。

どんなに小さな成果でも、褒めることで子どもは「自分もできる」という感覚を持ち始めます。

次に、親自身が勉強に関心を持ち、積極的に関わることが大切です。

勉強の進捗状況を確認し、一緒に勉強する時間を作ることで、子どもは「親も応援してくれている」と感じ、努力を続けやすくなります。

最後に、親自身が諦めずに前向きな姿勢を保つことが、子どもにとって最も大きな励ましになります。

子どもの可能性を信じ続け、粘り強くサポートを続けることで、必ず成果が現れるでしょう。

できないことを数えない・探さない

勉強ができない子を持つ親は、できないことを数えたり探したりするのではなく、できることや得意なことを見つけてあげることが重要です。

子どもがどれだけ勉強に苦手意識を持っていても、その中で少しでも得意な分野や好きな科目があるはず。

まず、子どもの長所を見つけ、褒めることが効果的です。

例えば、算数が得意ならそのことを積極的に褒めることで、子どもは自信を持ちやすくなります。

この自信が他の教科にも良い影響を与え、勉強全体への意欲が高まります。

次に、勉強の小さな成功体験を積み重ねることも重要です。

親が細かく進捗をチェックし、小さな達成を認めることで、子どもは「できるんだ」と思えるようになります。

これにより、自己肯定感が高まり、次の課題に取り組む意欲が出てきます。

また、できないことに注目する代わりに、改善策を一緒に考えることも有効です。

例えば、特定の教科が苦手なら、その教科に対してどのような学習方法が合うのかを一緒に探しましょう。

子どもと対話をしながら、一緒に最適な学習法を見つけることで、効果的な学習が可能になります。

感情的にならない

勉強ができない子を持つ親が注意すべきことの一つに「感情的にならない」ことがあります。

親が感情的になってしまうと、子どもはますます勉強に対してネガティブな感情を持つようになり、結果として学習意欲が低下します。

まず、子どもの成績が期待に達していないとき、親は冷静に対処することが大切です。

怒ったり責めたりする代わりに、子どもがどの部分でつまずいているのかを一緒に探り、解決策を見つける姿勢を持つことが求められます。

例えば、特定の科目や問題が難しいと感じている場合、その具体的な原因を見つけ出し、適切なサポートを提供することで、子どもは自信を取り戻せます。

次に、親自身の感情をコントロールする方法を身につけることも重要です。

子どもに対して感情的になりそうなときは、深呼吸をしたり、少し時間を置いて冷静になる方法を試してみると良いでしょう。

勉強以外のことも伸ばす

勉強ができない子を持つ親が注意すべきことの一つに「勉強以外のことも伸ばす」ことがあります。

勉強に対して苦手意識を持つ子どもにとって、勉強以外の分野での成功体験は自信をつける重要なポイントです。

まず、子どもの興味や得意なことを見つけ、それを伸ばすサポートをすることが大切です。

例えば、スポーツや音楽、絵画、料理など、学問以外の活動で子どもが楽しみながら成長できる場を提供します。

これにより、子どもは自分の強みを認識し、自己肯定感を高められます。

勉強以外の活動を通じて得られるスキルは、将来の多様な選択肢を広げる助けとなります。

例えば、スポーツを通じて協調性やリーダーシップを学び、音楽を通じて集中力や創造性を養えます。

さらに、親自身が勉強以外のことを尊重し、子どもの努力を認めることが重要です。

勉強だけに焦点を当てるのではなく、幅広い視点で子どもの成長を見守ることで、子どもは多様な才能を開花させることができます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、勉強ができない子について深く考えました。

結論、勉強ができない子の正体は、「本当は能力があるのに、まだ活かせていない子」です。

隠された能力を活かすにはどうするべきか、考えてあげることが大切ですが、素人では難しいでしょう。

そこで、プロに頼るのも一つの手段として挙げられます。

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