定期テストや内申点の成績を上げるためには、家で参考書・問題集を活用することが大切です。

しかし、本屋で参考書欄をのぞいてみると、参考書の数の多さに驚いた方は多いのではないでしょうか？中学生の参考書はたくさん出版されており、適したものを選ぶことは簡単ではありません。

そこで本コラムでは、中学生におすすめの参考書・問題集についてご紹介します。失敗しない教材の選び方も解説していますので、ぜひご参考にしてください。

中学生の参考書・問題集の選び方

まずは、中学生の参考書・問題集の選び方について確認していきましょう。おもに下記の3点に気をつけることで、参考書選びの失敗を避けられます。

1. 学力や目標に合ったレベルを選ぶ
2. 解説がわかりやすいものを選ぶ
3. 目的に応じた種類の問題集を選ぶ

それぞれ詳しく解説していきます。

1.学力や目標に合ったレベルを選ぶ

中学生にとって、学力や目標に合った参考書・問題集を選ぶことは大切です。自分のレベルに合った教材を使うことで、学習効率が大きく向上します。

選ぶ際には、まず現在の学力と学習目標を明確にすることが必要です。基礎が固まっていない場合は、丁寧に解説されている基礎レベルの教材を選ぶと良いでしょう。

一方、成績をさらに向上させたい場合や、志望校が明確な場合は、標準〜応用レベルの参考書・問題集に挑戦することがおすすめ。難易度が少し高い教材を使うことで、実力の底上げが期待できます。

とはいえ、高すぎる目標設定では途中で挫折する可能性があります。自分に合った範囲で無理なく進められるものを選ぶことが大切です。

2.解説がわかりやすいものを選ぶ

解説がわかりやすい参考書や問題集を選ぶことも、学習効果を高めるうえで大切です。

難しい問題も、詳しく理解できる解説があれば、自分一人でも納得しながら学習を進められます。特に苦手科目や複雑な分野では、丁寧な解説が記載されているものが良いでしょう。

解説のわかりやすさを確認するポイントとして、図やイラストが豊富に使われているか、回答のプロセスが細かく説明されているかが重要です。

また、具体的な例や関連事項を交えた説明があると、内容をより理解しやすくなります。

さらに、初めて学ぶ内容に関しては「基本から段階的に説明されているか」もチェックしておくと安心です。

基礎から応用までの流れを意識した教材なら、無理なくステップアップしていけるため、理解度も深まります。

3.目的に応じた種類の問題集を選ぶ

効果的に学習するために、目的に応じた種類の問題集を選びましょう。目的が明確であれば、問題集の種類を適切に選ぶことで学習効率が格段に向上します。

日々の基礎力を固めたい場合は、基礎重視の問題集がおすすめ。

基礎重視の問題集は、基本的な概念や理解力を鍛える内容が多く、反復練習を通して学力をしっかりと定着できます。

また、学年別やレベル別に分かれているものを選ぶと、自分に合ったペースで取り組めます。

定期テスト対策には、過去の出題傾向を踏まえたテスト形式の問題集が効果的です。

予想問題や重要ポイントをおさえた内容が含まれており、テスト前の総復習に役立ちます。短期間で成果を上げたいときにも適しています。

受験を視野に入れる場合は、志望校に特化した受験対策用の問題集を選びましょう。

特定の学校の出題形式や難易度に合わせた問題が揃っており、本番さながらの練習が可能です。

1.「ベストセラー」「定番シリーズ」におすすめの参考書3選

それでは、おすすめの参考書について見ていきましょう。まずは、「ベストセラー」「定番シリーズ」と言われる代表的な参考書を3つご紹介します。

「ベストセラー」「定番シリーズ」と言われるだけあり、3冊とも丁寧な解説がついており、わかりやすい参考書です。

また、いずれも学年別・教科別に出版されているため、1冊ずつ十分な内容が載っています。

（1）中学教科書ワーク

※出典：Amazon.co.jp

「中学教科書ワーク」は、中学生の教科書に対応した参考書シリーズです。教科書の出版社それぞれに対応しており、自分の学校に合わせた学習ができます。

おすすめの使い方

中学教科書ワークを効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. 授業の予習・復習に使う
2. 解説を丁寧に読む
3. 定期テスト前に再び活用する

教科書ワークは、学校の授業で使われる教科書に対応しているため、日々の授業対策に効果的です。予習・復習を行うことで、授業の知識を定着させることができます。

特に授業についていけていない人におすすめの参考書です。

（2）ニューコース参考書

※出典：Amazon.co.jp

「ニューコース参考書」は、予習から入試準備まで幅広く対応できる参考書シリーズです。表紙や巻頭漫画は人気イラストレーターが描いており、学習意欲を高めてくれます。

おすすめの使い方

ニューコース参考書を効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. 要点を掴む
2. 解説を丁寧に読む
3. 予想問題でテスト対策

ニューコース参考書は、教科書の要点がまとめられています。教科書の要点をおさえ、解説・説明を丁寧に読むことでインプットし、予想問題でアウトプットすると効果的です。

図やイラストも多くあるため、たくさん文章を読むことが苦手な人におすすめの参考書です。

（3）中学◯◯をひとつひとつわかりやすく。

※出典：Amazon.co.jp

「中学◯◯をひとつひとつわかりやすく。」は、要点をしぼった解説・練習問題が収録された参考書シリーズです。基礎レベルからやさしく解説しているので、基礎から確認できます。

おすすめの使い方

中学◯◯をひとつひとつわかりやすく。を効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. 目的に合ったものを選ぶ
2. 解説を読み、基礎を確認
3. 練習問題でアウトプット

中学◯◯をひとつひとつわかりやすく。は、教科・学年別に出版されています。その中で、自分に必要な科目・単元が入っているものだけを選びましょう。

また、本書には練習問題もついているので、基礎を確認後、すぐに定着度を確認できます。基礎から着実に定着させたい方におすすめの参考書です。

2.持ち運べてスキマ時間の勉強におすすめの参考書3選

次に、持ち運べてスキマ時間の勉強におすすめの参考書を3つご紹介します。

通学時間や待ち合わせの間など、スキマ時間を活用して勉強することは大切です。たった5分だけでも継続して学習することで、勉強習慣の定着を目指せます。

（1）ターゲット

※出典：Amazon.co.jp

「ターゲット」は、英単語や英熟語、数学公式・解法、理科・社会重要語句など単語学習を行う参考書です。ポケット版サイズで、赤シートもついているので、持ち運びにも便利です。

おすすめの使い方

ターゲットを効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. 単語・語句などの意味を確認する
2. 練習ノートで書いて覚える
3. 赤シートで隠しながら覚える

ターゲットは、各分野の重要単語や語句、熟語が収録されています。特に英単語帳は、高校入試において頻出度の高い1800語が収録されているので、受験対策に便利です。

英単語帳として有名ですが、英熟語帳や理科語句帳なども出版されています。スキマ時間にペラペラめくって暗記したい方にぴったりの参考書です。

（2）寝る前5分暗記ブック

※出典：Amazon.co.jp

「寝る前5分暗記ブック」は、5教科の重要な内容を1冊にまとめた参考書です。「寝る前」と謳っていますが、ポケット版サイズなので持ち運びしやすく、いつでもどこでも取り組めます。

おすすめの使い方

寝る前5分暗記ブックを効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. ナレーションで要点を学ぶ
2. 何度も反復学習をする
3. 赤シートで隠しながら覚える

寝る前5分暗記ブックは、人気声優のナレーションをスマホで聴きながら、視覚と聴覚の両方から学べます。5分間で効率的に要点をしぼってインプットできる参考書です。

鉛筆無しでも復習できるため、部活や習い事などで忙しい方におすすめの参考書です。

（3）ルーズリーフ参考書

※出典：Amazon.co.jp

「ルーズリーフ参考書」は、5教科が1冊にまとめられた参考書です。紙がルーズリーフになっているため、1枚ずつはがして、気軽に持ち運びができます。

おすすめの使い方

ルーズリーフ参考書を効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. 空欄を埋める
2. 1枚ずつはがして整理する
3. 必要な分だけ持ち運びスキマ学習

ルーズリーフは、1枚ずつはがして、自分好みにカスタマイズできます。テスト範囲のみをまとめたり、苦手分野だけをはがしたり、必要な分だけ活用しましょう。

自由に自分好みの参考書をカスタマイズしたい方にぴったりです。

3.演習におすすめの問題集3選

次に、演習におすすめの問題集を3つご紹介します。

定着した知識は演習を繰り返すことで確実なものにできます。自分のレベルに合った問題集を選び、学習意欲を維持することも大切です。

（1）標準問題集

※出典：Amazon.co.jp

「標準問題集」は、基本・標準・実力の3ステップの問題構成になっている問題集です。段階的に学べるので、基礎から着実にレベルアップできます。

おすすめの使い方

標準問題集を効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. 自分のレベルを確認する
2. レベルに合わせた問題から始める
3. 解説を読み込む

標準問題集は、基本的な知識や理解度を確認する問題から始まり、徐々にレベルが高まります。例えば、基礎から始めたい方は、基本問題から始めるなど、自分のレベルに合わせた問題から始めましょう。

少しずつレベルアップしたい方におすすめの参考書です。

（2）わかるをつくる　問題集

※出典：Amazon.co.jp

「わかるをつくる問題集」は、思考力問題や新傾向問題を積極的に収録している問題集です。「要点まとめ」→「基本問題」→「実戦問題」の3ステップ式で、段階的に進められます。

おすすめの使い方

わかるをつくる問題集を効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. 日常的に要点を確認する
2. 解説を徹底的に理解する
3. テスト前・受験前に活用する

わかるをつくる問題集は思考力を養える問題集です。思考力は一朝一夕で身につくものではないため、日常的に続ける必要があります。また、入試予想問題もついているので、自分の実力を確認できます。

思考力・課題発見力など入試に必要なスキルを身につけたい人におすすめの参考書です。

（3）ハイクラス徹底問題集

※出典：Amazon.co.jp

「ハイクラス徹底問題集」は、定期テスト対策から入試対策まで幅広い試験に向けた実力をつける問題集です。比較的難易度の高い問題が収録されています。

おすすめの使い方

ハイクラス徹底問題集を効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. レベル1から段階的に始める
2. 解説を徹底的に理解する
3. 状況に応じて国立・私立高校入試レベルに挑戦する

ハイクラス徹底問題集は定期テストレベルのレベル1から、国立・私立高校入試レベルのレベル3の3ステップ式。まずは標準問題から始め、レベルに応じて少しずつ高いレベルに挑戦していきましょう。

難関高校受験を目指している人におすすめの参考書です。

4.復習におすすめの参考書3選

次に、復習におすすめの参考書を3つご紹介します。

知識の定着に、「復習」は必要不可欠。1度学習した内容も、定期的に復習することで少しずつ知識を定着できます。

（1）中学教科書ガイド

※出典：Amazon.co.jp

「中学教科書ガイド」は、教科書の内容を丁寧に解説した参考書です。学年・教科・出版社ごとに出版されているので、必要なものだけ用意しましょう。

おすすめの使い方

中学教科書ガイドを効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. 授業内容を予習
2. 授業内容を復習
3. テスト前などに再度復習

中学教科書ガイドは、教科書の要点・答えを解説しているため、予習・復習に効果的です。考え方やヒントが説明されており、ひと目見ることで自信を持って授業に取り組めるようになります。

学校の授業に自信を持って参加したい人におすすめの参考書です。

（2）5科の総まとめ

※出典：Amazon.co.jp

「5科のまとめ」は、テストや入試によく出る重要事項をまとめた参考書です。1冊に5教科丸ごとまとめられていて、定期テストの範囲を一気に学習できます。

おすすめの使い方

5科のまとめを効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. 最重要ポイントを確認する
2. 図解・表・写真で知識を深める
3. ミニテストで理解度をチェックする

5科の総まとめは、各項目の学習重要度を星の数で示しています。この星の数が多いものから優先して確認することで、最重要ポイントを整理して記憶できます。

振り返りや総まとめをしたい人におすすめの参考書です。

（3）自由自在

※出典：Amazon.co.jp

「自由自在」は、各教科の基本から応用まで幅広く扱っている参考書です。予習・復習から定期テスト対策や高校受験まで中学3年間の学びを一貫して行えます。

おすすめの使い方

自由自在を効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. 苦手な教科の参考書を用意する
2. 苦手な分野・テーマを集中して学ぶ
3. 問題演習で知識を定着させる

自由自在は、各項目ごとに基本から応用までまとめられています。また、高校への発展学習事項まで丁寧に解説されているので、一気に弱点克服を目指せます。

自分の弱点に集中して取り組みたい人におすすめの参考書です。

5.効率的な勉強をしたい時におすすめの参考書・問題集3選

最後に、効率的な勉強をしたい時におすすめの参考書・問題集を3つご紹介します。

勉強をダラダラしていても、知識は定着しません。効率的な学習を行い、継続して勉強し続けることで学力アップを目指せます。

（1）中学◯◯が面白いほどわかる

※出典：Amazon.co.jp

「中学◯◯が面白いほどわかる」は、定期テストから高校入試対策までの基礎固めができる参考書です。

黄色の背景にかわいいイラストの学生が載っている表紙で、あなたも本屋で見たことがあるのではないでしょうか？

おすすめの使い方

中学◯◯が面白いほどわかるを効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. 活用する目的を明確にする
2. 解説を丁寧に読む
3. 赤シートで重要な内容を確認する

中学◯◯が面白いほどわかるシリーズは、授業を受けているかのような解説が載っている参考書です。重要な内容は赤シートで隠せるように設定されており、定期的に確認できます。

理解度を確認しながら学習を進めたい人におすすめの参考書です。

（2）きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集

※出典：Amazon.co.jp

「きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集」は、全国の公立高校入試から分析している予想問題集です。5教科各科目と5教科模試の計6冊が出版されており、目的に合わせて選べます。

おすすめの使い方

きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集を効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. 問題を解く前に知識を確認
2. 予想問題を解く
3. 解説を読み、誤答を中心に復習

きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集は予想問題集です。いきなり解くのではなく、まずは知識を定着させてから挑戦しましょう。そのうえで、自分の理解度を確認し、弱点を把握することが大切です。

高校入試に向けて準備したい人におすすめの参考書です。

（3）高校入試10日でできる5科の予想問題

※出典：Amazon.co.jp

「高校入試10日でできる5科の予想問題」は、模擬テスト形式で中学3年間の学習を確認できる問題集です。10日間で中学3年間分の内容を復習できます。

おすすめの使い方

きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集を効果的に使うためには、下記のようなポイントがあります。

1. 1.10日分の計画を立てる
2. 2.予想問題を解く
3. 3.解説を読み、繰り返し問題を解く

高校入試10日でできる5科の予想問題は、10日分のうち1〜7日が単元別配列で、8〜10日は全体の予想問題になっています。予想問題をいつ解くのか計画を立ててから、それに合わせた学習計画を立てることが大切です。

短期間で復習をしたい人におすすめの参考書です。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は中学生におすすめの参考書・問題集を解説しました。

参考書は学力や目標、目的に合わせて購入することがおすすめです。

また、本屋には多くの参考書があり、それぞれ解説の量や質、デザインなどが異なります。自分好みの参考書を見つけ、意欲を維持しながら学習を続けることが大切です。

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