中1の中間テストは、中学校生活を気持ちよくスタートするためにも重要なイベントです。初めての定期テストということもあり、ドキドキしながら、「何をしたらよいのかわからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

中間テストを含め、定期テストは計画的に準備することが大切です。しっかりと準備して臨むことで、点数には大きな差が生まれるでしょう。

そこで本コラムでは、中1の中間テストでどのような対策をすべきかについて解説します。5教科それぞれの勉強法や中間テストの返却後についても解説していますので、ぜひご参考にしてください。

中学生の中間テストとは？小学生までとの違い

中学生の中間テストは、1学期の学習の一区切りとして実施されるもので、成績に大きな影響を与えるテストです。小学生までのテストとは少し違い、学習内容やテストの形式がより高度になり、学力の評価も厳しくなります。

中間テストでは、通常、5教科（国語、算数、社会、理科、英語）において、学習した内容が出題されます。小学生までのテストでは通常日の授業内でテストを行いますが、中学生の中間テストはテストだけを行う日程を設け、1週間前はテスト期間として部活動も行いません。

学校や地域によって異なりますが、中学生の中間テストの平均点は、一般的には60〜70点程度が目安とされています。目標点数も学力や学校によって異なりますが、80点以上を目指すことが一般的です。

また、中学生の中間テストは、小学生までのテストと比較すると、より内容が深く、問題の難易度も高いことがほとんどです。特に、数学や理科では、計算問題や応用問題が増え、理解力や応用力が求められます。また、英語ではリスニングや読解力がテストされることもあります。

以上のように、中学生の中間テストは小学生のテストよりも重要度が増しており、しっかりと取り組まなくてはいけません。しっかりと準備をして、成績向上に努めましょう。

中１の中間テスト対策はいつから？何をするべき？

中学1年生の中間テストは、学習の一つの区切りとなります。そのため、対策をするタイミングや方法が重要です。ここでは、中1の中間テスト対策について、時期や具体的な取り組みについて詳しく解説します。

いつから対策を始めるべきか？

普段から勉強しているに越したことはありませんが、本格的に中間テスト対策を始めるのは1ヶ月前くらいがおすすめです。この時期になると、大体のテスト範囲を確認でき、学習計画を立てやすくなります。

当たり前ですが、普段から勉強を習慣化している生徒は中間テストにおいても有利です。とはいえ、部活動や習い事などを行っている方も多く、日頃から勉強を習慣化することは簡単ではありません。

なお、多くの学校では1週間前からテスト期間が設けられます。この期間は部活動がなく、テスト勉強に集中しやすいです。このテスト期間が始まるまでに、提出物を終わらせておきましょう。

テスト後に問題集やプリントなどの提出物を課されることが一般的です。しかし、提出物ばかりに時間をかけていては、テスト対策の時間が足りなくなってしまいます。

もちろん提出物もテスト対策になりますが、自分の苦手分野や頻出問題の集中学習を行うことで、より高得点を狙えます。テスト期間が始まるまでにできるだけ提出物を終わらせ、1週間自分に必要な学習に集中しましょう。

具体的な対策と準備

中間テストの対策・準備として下記の4つを行うことが大切です。

• テスト範囲の確認
• ノートの整理
• 勉強計画の作成
• 家庭でのサポート

それぞれ確認していきましょう。

テスト範囲の確認

1つ目は「テスト範囲の確認」です。教科書やノート、教材を網羅して、テストで出題される範囲を確認しましょう。

一般的にテスト2週間前〜1週間前頃にはテスト範囲が確定します。とはいえ、初めての中間テストなので、授業内容のほとんどが定期テストの範囲となります。そのため、テスト範囲が確定するまでは、授業の内容を復習しましょう。

また、欠席した分の補習や理解が必要な部分を重点的に学習することも大切です。

ノートの整理

2つ目は「ノートの整理」です。テスト対策のために必要なノートや教材が揃っているか確認しましょう。

欠席した分や聞き逃した内容、わからない点は先生や友達に質問することで、解決しておくことが大切です。テスト後にノートを回収することもあるので、授業の内容はしっかりノートにまとめましょう。

勉強計画の作成

3つ目は「勉強計画の作成」です。テストまでの日数やテスト範囲を考慮して、適切な勉強計画を立てましょう。

提出物をいつまでに終わらせるか、1日にどれだけ勉強するのかなどを計画することで、自信を持ってテスト対策に臨めます。

家庭でのサポート

中間テストは家庭のサポートも大切。保護者は計画に合わせて生活習慣も整備し、時には夜食を準備するなど献身的なサポートを行いましょう。

また、必要に応じて家庭で中間テストの範囲や提出物を把握することも大切です。子ども1人ではなく、保護者も含めて中間テストに臨むことで、子どもは自信を持ってテスト対策に集中できます。

【中１中間テスト】5教科科目別勉強法

次に国語・英語・数学・理科・社会の5教科それぞれの科目別勉強法について解説します。

国語

国語の中間テストでは、下記の勉強法がおすすめです。

• 教科書の音読
• ノートで要点チェック

教科書の音読

まずは教科書の音読をしましょう。文章を読みながら声に出すことで、理解が深まります。黙読も効果的ですが、目と耳の両方から情報をインプットできる音読の方が効果的です。

そしてスラスラ読めるようになることが大切。漢字にも気をつけながら、引っかかる部分はマーカーを引くなどしてチェックしていきましょう。

ノートで要点チェック

次に、授業などでまとめたノートで要点を確認しましょう。先生が板書しているということは、大切な内容であることに間違いありません。ノートにまとめた重要なキーワードや要点を確認することで、記述問題にも対応できるようになります。

英語

英語の中間テストでは、下記の勉強法がおすすめです。

• 英単語の暗記
• ワークや問題集で文法を確認

英単語の暗記

まずは英単語の暗記が重要です。教科書の単語を確認し、意味やスペル、発音などを暗記しましょう。国語同様、教科書を音読しながら英単語を覚えることも効果的です。ただ、音読するだけでなくしっかり書いて覚えることも忘れないよう気をつけましょう。

ワークや問題集で文法を確認

リーディング・ライティングだけを行うことなく、問題を解きながら文法を確認することも大切です。定期的に問題を解きながら文法ルールを理解し、間違えた箇所をしっかりと復習することで、文法力を向上させることができます。

なお、複数の問題集に手を付けることはおすすめできません。まずは1冊の問題集で同じ問題を何度も解き、知識を確実に定着させましょう。

数学

数学の中間テストでは、下記の勉強法がおすすめです。

• 問題集を解く
• 解説を読み込む

問題集を解く

数学において、問題集を解くことが最も大切です。問題集を通して基本的な問題から応用問題まで幅広く学習し、さまざまな問題に対応できる力を身につけます。何度も何度も問題を解き、できない問題が1つもない状態まで解きましょう。

また、問題集を解く際は時間制限を設け、問題を効率よく解くスキルも身につけることもおすすめです。時間を意識して問題を解くことで、テストを意識した学習ができます。

解説を読み込む

問題集を解くだけでなく、解説を読み込むことも重要です。問題を解いた後は、解答の正誤だけでなく、解説を丁寧に読み込みましょう。

解説には問題の解き方や理論、公式などが詳細に記載されています。間違えた問題の解説を読むことで、どこでどのように間違えたのかを理解し、同じような問題に再度挑戦する際のヒントになります。

理科

理科の中間テストでは、下記の勉強法がおすすめです。

• ノートの整理
• 問題集の解説を読み込む

ノートの整理

理科ではまず、ノートを整理しましょう。授業や教科書から得た情報を整理し、ノートにまとめることで、知識の定着や復習がスムーズになります。

ノートを整理する際には、重要なポイントや公式、図表などをわかりやすく書き出し、色分けやマーカーを活用して視覚的に情報を整理すると効果的です。

問題集の解説を読み込む

次に問題集を解きますが、数学同様、問題集を読み込みましょう。理科では「分かったつもり」になるケースが多く見られます。解説の解き方や理論の解説を読むことで問題へのアプローチ方法や必要な知識をを確実なものにしましょう。

また、自分が解けなかった問題や間違えた問題の解説を特に重点的に読むことで、間違いの原因や解法のポイントを把握し、次回のテスト対策に活かせますよ。

社会

社会の中間テストでは、下記の勉強法がおすすめです。

• 重要語句の暗記
• ワークや問題集で確認

重要語句の暗記

社会の中間テストにおいて、語句の暗記は非常に重要です。記述問題などで思考力・表現力も問われますが、そもそも語句を暗記できていなければ、記述もできません。暗記の仕方については、下記の方法がおすすめです。

• 教科書やノートから重要語句を抜き出しカードやノートに書き出す
• 赤シートなどで隠して何度も確認
• マインドマップやイラストを使って語句を視覚化

暗記は毎日コツコツと取り組むことが大切です。急いで一気に覚えようとせず、時間をかけて着実に暗記していきましょう。

ワークや問題集で確認

重要語句を覚えることができたら、ワークや問題集でアウトプットできるか確認しましょう。問題集には、テストで出題される可能性の高い問題や典型的なパターンが含まれています。これらの問題を解くことで、自分の理解度や課題を把握できます。

解いた問題の正誤や得点を記録し、定期的に振り返ることで、自分の進捗状況を確認することもおすすめです。これにより、不足している分野や弱点を見つけ、改善できます。

中間テストの結果が返ってきてすること

最後に中間テストが終わり、結果が返ってきてからについて解説します。中間テストにおいて、テスト後の行動が最も大事と言っても過言ではありません。ここでは結果が良かった時と悪かった時に分けて、テスト後の対応について解説していきます。

そもそも、テストの結果の良し悪しは、子どもの目標に応じて見てあげることが大切です。中間テストでは、学年の平均点や順位が打ち出されますが、これらを気にしすぎる必要はありません。

もちろん、平均点・順位によって自分の現在地が分かりますが、大切なのは中間テストにどれだけ向き合えたか。もともと学力があまりない場合、いきなり平均点を取ることは困難です。そのため、平均点・順位について言い過ぎると、モチベーションが低下してしまいます。

中間テスト前に決めた目標に向けて、どれだけ頑張れたか、どれだけ達成できたかで良し悪しを判断しましょう。

結果が良かった時

中間テストの結果が良かったときは、下記などをしてあげるのがよいでしょう。

• 子ども（自分）を褒める
• テストの解き直しをする

子ども（自分）を褒める

中間テストの結果が良かった場合、親は子どもを褒めることが重要です。褒めることで、子どもの自信やモチベーションが高まり、学習意欲が向上します。

また、褒める際には結果よりも過程を褒めることがおすすめです。頑張った過程に価値を付けることで、将来の成長にもプラスの影響を与えます。

テストの解き直しをする

中間テストの結果が良かった場合も、テストの解き直しを行うことでさらなる学習の定着や理解を深められます。解き直しを通して、間違えた問題や不正解だった箇所を再度確認し、正しい解法や理解を身につけましょう。

また、間違いの原因を見つけ、同じ過ちを繰り返さないための対策を考えることも大切です。期末テストでは、5教科だけでなく美術など副教科もテスト範囲になるため、余裕のあるうちから5教科の対策を行いましょう。

このように、テストの解き直しは良い成績を維持し、さらなる学習の進歩につなげられます。

結果が悪かった時

中間テストの結果が悪かったときは、下記を行いましょう。

• 苦手な単元や間違え方を確認する
• 塾など学習サービスを検討する

苦手な単元や間違え方を確認する

中間テストの結果が悪かった場合、まず苦手な単元や間違え方を確認することが重要です。間違いの原因や理解不足を明らかにするために、テストで間違えた問題や誤答した箇所を丹念にチェックしましょう。

暗記が足りなかったのか、うっかりミスが多かったのか、時間が足りなかったのか、テストの結果が悪いことにはさまざまな原因があります。これらを特定し、同じようなミスを繰り返さないよう注意深く振り返りましょう。

塾など学習サービスを検討する

中間テストの結果が悪かった際には、塾や家庭教師、コーチングなどの学習サービスを検討することも効果的です。学習のサポートを受けることで、理解が追いつかない単元やテーマに対する補助を受けられます。

「1年生だからまだ早い…」と感じる方がいるかもしれませんが、学習習慣を身につけることは早いに越したことはありません。心配や不安を感じた場合は、積極的に学習サービスの利用を検討し、学力向上につなげていきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は中学1年生の中間テスト対策について解説しました。

小学生の頃と違って、「中間テスト」と大々的なイベントとして行われるため、中には不安を感じている方もいるでしょう。ただ、中間テストも期末テストも早いうちから勉強習慣をつければ、怖くありません。

勉強習慣を身につけるには、アガルート学習コーチングがおすすめです。プロコーチのコーチングにより学習意欲を高められ、自分のペースで学習を続けられるようになります。無料体験も行っていますので、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。