「社会は好きだけど、点が取れない」

「覚えることが多すぎて、やる気が出ない」

高校生となり、「社会」の勉強法で悩んでいませんか？中学校に比べ高校の社会では授業等で扱う範囲が広くなり、世界史や日本史などで知的好奇心を刺激する分野に到達する前に、その膨大な暗記量に圧倒され「社会」の勉強につまづいてしまう方も少なくありません。

このコラムでは、社会科目全般における勉強術をご紹介いたします。

【高校生】社会の勉強法！基本ステップ３つ！

まずは、社会の勉強をする際におすすめの基本のステップをご紹介します。

１．流れをつかむ

社会ではまず、大枠をつかむことが重要です。

冒頭から細かな部分まで覚えるのではなく、歴史系科目であれば前後のストーリー、公民系科目であればシステムの全体像など、木の幹となる部分をまず把握しましょう。

全体像をつかむことができれば、各用語の関係性が理解しやすくなります。

２．用語の背景を押さえる

大枠を捉えたら、各用語の背景や効果を押さえましょう。

木の葉に相当する部分であり、他の受験生より秀でる事ができる部分でもあります。

ここでも、用語に関係する事柄を冒頭から覚えようとするのでなく、用語の中でも大枠を捉えることが効率の良い暗記へのアプローチです。

３．演習をおこなう

社会で最も重要なのは、演習・アウトプットの数です。

1.2.で質の高いインプットを行ったら、真っ白な紙に自分に説明するようにアウトプットしましょう。

特に、覚えたい範囲を全部インプットしてからアウトプットするのではなく、覚えたい範囲を区切ってアウトプットを行い演習回数を増やすことで記憶に定着しやすくなります。

はじめは全然できない自分に悲観してしまう事もありますが、誰もが通る道なので、割り切って１～３のサイクルを継続して回していくことが肝要です。

科目別勉強のポイント

続いて、地理、世界史・日本史、公民、それぞれの勉強のポイントについて解説します。

地理の勉強のポイント

地理では、教科書の知識と地図帳を結び付ける事が重要です。

演習にて間違えたところの地図帳（それでも足りなかったら教科書）を振り返ってその知識とその周辺知識を補強すると勉強の効率アップに繋がります。

「〇〇なら⬜︎⬜︎」のような知識のストックをしていきましょう。

特定の地域の説明だけを覚えるのでなく、その地理的な理屈まで理解しておくと、様々な問題に対して柔軟に対応することができます。

世界史・日本史の勉強のポイント

世界史・日本史は「縦のつながり」「横のつながり」が特に重要です。

世界史・日本史は他の社会科目と比べて扱う情報量は多く、また事柄の因果関係を捉えることがより重要な科目なので、お手持ちの資料集や図解を開きながら勉強するとインプットの質が高まります。

また、文化史も忘れてはいけません。通史と比べて「暗記感」が強く、なかなか覚えにくい側面もありますが、その時代背景を理解しながら芸術や哲学を資料集を通じて勉強すると、時代との共通項がわかり覚えやすくなります。

関連コラム：【日本史】正しい順序と勉強法で必ず成績は上がる！受験対策も解説

公民・現代社会の勉強のポイント

公民・現代社会では、内容を体系化（システマティック）して暗記していくことが重要です。

馴染みの浅い語句が様々な場面で登場し、難しい部分もありますが、登場する語句がどのような仕組みの中で使われているかを理解すると勉強がしやすくなります。

複雑な仕組みは資料集など図解している参考書を軸に勉強してみましょう。

また、時間に余裕があれば日々のニュースに触れ時事問題にも触れておきましょう。テレビやスマホなどでその時日本で起きている１番大きな政治的問題は把握しておくとGoodです。日々勉強した事がニュースに出てきて理解できれば、小さな成功体験になるので挑戦してみてください。

社会が苦手になってしまうNGな勉強法

以下の勉強法は、せっかく勉強しようとしてもかえって苦手になってしまう可能性があるため、おすすめできません。

頭ごなしに暗記しようとする

社会に限らず「暗記」が苦手な方は、暗記を勉強量でなんとかしようとすることがあります。

一部はそのスタイルが性に合っている方もいますが、頭ごなしの勉強を継続することは容易ではありません。

勉強の絶対量も大事ですが、質も上げて取り組む事が短い時間でも結果を出すコツです。

はじめからまとめノートを作ろうとする

まとめノートは有効な勉強法ですが、やり方を間違えると勉強効率が低下し、モチベーション低下にもつながってしまう可能性があります。

社会など暗記科目では、「自分がどこまで暗記し、どこが暗記できてないか」を常に把握しながら勉強する事が重要です。

そのため、初めからまとめノート等を作るのでなく、自分が覚えにくい分野などを意識したまとめノートを作成すると勉強効率アップに繋がるでしょう。

１度に覚えようとする

初めはやる気があったのに、すぐモチベーションが下がってしまう方は、暗記における目標設定が自身に合っていないかもしれません。

暗記勉強の始まりは果てしない道のりと感じるかもしれませんが、覚えなければならない範囲を区分けして1日分の暗記する範囲を設定して勉強するとゴールが明確でモチベーション維持に繋がります。

反復復習しない

残念ながら、人間は忘れていく生き物です。

どんなに完璧に覚えたとしても、全く振り返りをしなければせっかくの努力が台無しになってしまいます。少しずつでも日々暗記科目に触れる事が重要です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

「社会は暗記」という言葉を時に耳にします。もちろん勉強の絶対量は必要ですが、それと同程度に「どのようにやるか」といった質も非常に重要であるという事がお分かりいただけたと思います。ただ文字を眺めるのでなく、資料集や図解などで視覚を刺激してあげることでマンネリ化も防げるでしょう。

しかしながら、やり方がわかっても自分だけで実行していくのはやはり難しく、全員にできる事ではありません。

勉強習慣がなく、受験対策は何からすべきか不安になっている方やマイペースでセルフマネジメントに少し不安を持っている方、また、正しい声かけをして子どもの受験をサポートしたいご家庭には、オーダーメイドカリキュラムを作成し勉強の良いパートナーとなる「アガルート学習コーチング」がおすすめです。

臥薪嘗胆、自分自身にあった勉強で目標に向かって努力していきましょう。

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