今回は「生物を楽しく理解し得点に結びつける」ために最適な参考書、「大森徹の最強講義126講（旧 大森徹の最強講義117講 ）」の内容とその使い方をご紹介します。

生き物が好きで生物を選択したものの、思っている以上に覚えることが多かったり、化学的な知識がが難しく、テストの点数がとれないことで生物に対して苦手意識を持ってしまう生徒は少なくありません。

事実、以前に比べ教科書や共通テスト、医学部を含めた難関大学の入試内容は圧倒的に難しくなっており、この傾向は今後も続くでしょう。

ただ、「生き物が好き」「中学のとき理科が好きだった」のであれば勉強の方法によって間違いなく学力は伸び、テストの得点に繋がります。

「大森徹の最強講義126講 生物（旧 大森徹の最強講義117講）」とは

「 大森徹の最強講義126講　生物 」は、「大森徹の最強講義117講　生物」の新刊です。

科目	生物・生物基礎基礎
著者	大森徹
出版社	文英堂
特徴	普段の学校の定期テスト対策から国公立二次試験の対策まで使える受験界においての生物学辞典
対象になる生徒	生物・生物基礎を勉強したい生物好きの人

「生命現象」をしっかり理解するには最適な参考書です。

教科書だけだと理解しづらい内容も、かみ砕いて記載されており、加えて大森先生のやさしい語り口調の文章は、あたかも講義を受けているようで頭に入りやすいと評判です。

ただ、高度な知識も掲載されているので、全く生物を履修したことがない場合は大まかな流れを「これでわかる生物（文英堂）」や「リードlightノート（数研出版）」などと併用して使うことをおすすめします。

「生物合格77講（東進ブックス）」との比較

生物・生物基礎の参考書として人気を二分しているのが「生物合格77講」です。

両者とも評判の高い参考書ですがどのような違いがあるのでしょうか。

以下に2者の比較を記載します。

	大森徹の最強講義126講生物	生物合格77講
書式	大きめな文字で基本2色刷り	文字は小さめで全ページフルカラー
レイアウト	余白があり、比較的見やすい印象	1ページ内の情報量が多く密な印象
内容の特徴	受験によくでる題材をグラフなどを使って解説。生命現象の説明とともに「定番の論述問題」の解答ポイントも記載。	日常的に見られる現象と絡めて説明。漫画によるわかりやすい例えがかかれており、イメージしやすい工夫がされている。

ともに、1冊仕上げれば難関大への受験対策まで十分にできる内容です。どちらが良いかは完全に好みといえるでしょう。

筆者はすっきりとしたレイアウトの方が頭に入りやすいタイプなので、両参考書を利用した結果「大森徹の最強講義126講」の方が使いやすいと感じました。

関連コラム：「生物合格77講」はどんな人に向いてる？使い方・勉強法も解説！

「大森徹の最強講義126講 生物」はどんな人に向いている？

「大森徹の最強講義126講」は

1. 生物の授業を学校で受けているが、いまいち理解が出来ずにいる人
2. 共通テストのみで生物を利用しようと考えている人
3. 生物が得意で個別試験で生物を利用するためさらに盤石な知識を得たい人

など様々な方におすすめといえます。

1.生物の授業を学校で受けているが、いまいち理解出来ずにいる人

学校の授業や予備校の授業では授業時間の関係上、詳しい仕組みを説明せずに覚えるべきことだけさらっと扱ってしまうことが多々あります。

この結果、生命現象をしっかり理解できず暗記のみになってしまい生物が苦手になってしまう人も多いようです。

教科書では難しく書かれていることも、「大森徹の最強講義126講」ではかみ砕いてわかりやすい表現で表されています。授業で疑問におもった部分はすぐこちらの参考書をよみ、仕組みを理解しましょう。

2.共通テストのみで生物を利用しようと考えている人

近年の共通テストは知識問題の割合が少なく、実験考察などの思考問題が増えています。実験考察ができるようになるには、まず実験のデータをしっかり読むことが必要です。

「大森徹の最強講義126講」では歴史的に有名な多くの実験を記しており、この内容を熟読することで「実験問題を読み、理解する能力」が自ずと身につくことが期待できます。

3.生物が得意でささらに盤石な知識を得たい人

「大森徹の最強講義126講」は基礎的な内容はもちろんのこと、難関大では考察問題で出されるであろう題材が「＋αパワーアップ」で多く扱われています。

この部分まで読み進めることで、生物の知識がさらに深まり国公立の二次力が養われることが期待できるのです。

「大森徹の最強講義126講 生物」を使った勉強方法

「大森徹の最強講義126講」は基礎から応用までをしっかりカバーした万能参考書です。しかし、その内容の濃さから使い方を誤ると思うような学力アップに繋がらない場合もあります。

ここでは、その使いかたをタイプ別に解説します。

タイプ１：学校の授業を理解するために使いたい場合

STEP1：学校の授業を聞き分からないところをノートで見直す

学校の教科書や先生の板書を写したノートを見直し、何が分からないのかを明確にしておきます。

STEP2：「大森徹の最強講義126講」で該当する単元をみつけ、熟読する

該当する部分をしっかり読みましょう。この時「＋αパワーアップ」を読む必要はありません。分からなかったところが解決できたら、自分なりに内容をまとめ、ノートや学校の教科書に貼っておきましょう。

STEP３：もう一度教科書を見直す

最後にもう一度教科書を見直してみましょう。しっかり理解出来ているのであれば教科書にかかれた表現でも内容が理解できるはずです。

タイプ２：受験対策として使いたい場合

記述模試で偏差値が60未満の受験生　

1講から読み進めていき、読んだ後、学校準拠教材の「リードα」や「セミナー」などの問題集の基本部分を単元ごと解き理解しているかを確かめましょう。

特に、「最強ポイント」に書かれている内容がしっかり定着しているか確認してください。

これを繰り返すことで、盤石な基礎力がつき大幅な二次力アップが期待できます。

記述模試で偏差値が60以上の受験生

記述模試で60以上の偏差値がある受験生はある程度の基礎力と考察力がすでに備わっているといえます。

この場合は「＋αパワーアップ」を含め、隙間時間に読み物として読み進めることがおすすめです。その際図説を併用することでさらに理解が深まります。

まとめ

「大森徹の最強講義126講　生物」は普段の学校での授業理解の補助から難関大入試まで幅広く対応したまさに最強の一冊です。

とはいえ簡単な内容ではないため、現在の学力レベルや志望校のレベルに応じた使いかたをしなければ、効率の良い成績アップは望めません。

特に受験ではインプット以上にアウトプットが重要。併用問題集もしっかり選別した上で参考書を利用することをおすすめします。

「自分にあった参考書は何か」、「参考書をいつ、どのように利用すれば最大限の効果を得られるかわからない」など迷ってしまった場合は一人で悩むのではなく受験のプロである高校の先生や予備校の先生に相談しましょう。

しっかりとしたコーチングを受けることで学習効率は著しく変化します。

アガルートメディカルでは生徒それぞれにあった参考書の選定やその使い方をアドバイスするコーチングシステムを導入しているので、自学習に不安がある方は是非お問い合わせ下さい。