「進学校に入った途端、まわりに付いていけなくなった」「今から勉強しても間に合うのだろうか」

など、高校で落ちこぼれてしまったことに悩む人は多くいます。

中学生まで学年トップだった子どもの成績が下がったら、心配になるのは親として当たり前のことです。

このコラムでは、高校で落ちこぼれてしまう原因と成績が伸び悩む時期をどう乗り越えればよいのか、それぞれ解説します。

高校で落ちこぼれてしまう原因

授業スピードが早い

高校では、中学時に学んだことを深く掘り下げて学習します。

当然ながら勉強する内容が増えるため、学期ごとのカリキュラムを全て終わらせなければならず授業スピードも早くなります。

授業前日に予習して、授業が終わったら必ずその日のうちに復習しましょう。しっかり復習することで、授業内容の理解や「わからない箇所」を明確にできます。

部活動や習い事をしながら予習・復習の時間を確保するのは大変ですが、面倒なことを先延ばしにすると「全然べんきょうについていけない」ということになり兼ねません。

部活動や習い事が忙しくて十分な勉強時間を確保できない

中学から続けていた部活動を、高校に入ってからも続けるケースもあるでしょう。

放課後はほぼ毎日のように部活動の練習があるため、疲れて自宅に帰ってから勉強するのはなかなか大変なものです。部活動が盛んな高校では、朝練や合宿などもあり勉強時間を確保しづらいといえます。

成績が伸び悩む時期を乗り越える方法

勉強方法を見直す

先ほどもお話しましたが、高校生になると授業スピードが早くなり、勉強・宿題量も多くなります。

さらに、授業内容の予習・復習が必要不可欠です。

部活動や習い事の時間なども考えると、勉強方法を見直した方が良いでしょう。

「夕食前の30分間にその日の授業内容を復習する」「お風呂に入りながら翌日の予習をする」というように、スキマ時間を有効活用するのも良いかもしれません。

最小の労力で最大の成果を上げるには、効率の良い学習方法を身につけることが大切です。

明確な目標を決める

ただ勉強するのではなく、何か目標を立てて勉強に取り組みましょう。

そのひとつが、志望大学を決めることです。入試に必要な科目が決まり、今の学力と志望校合格に必要な学力との差が明確になります。

まだ志望大学は決められないという場合は、「問題集を必ず1日2ページ進める」「次のテスト範囲の英単語は全て覚える」などを目標にするのもアリです。

小さな目標を少しずつクリアすることが達成感につながり、勉強を続けるモチベーションになります。

自分の弱点を知る

英語や数学といった積み上げが必要な教科は、基礎がしっかりとしていなければ新しいことを学んでも理解するのが難しいかもしれせん。

模試や定期テストの結果をしっかりと振り返り、「因数分解ができていない」「長文読解が弱い」といった弱点を把握しましょう。

弱点が多すぎてどうしたらよいかわからない場合、基礎的な問題集をはじめから解いてみるのも良いかもしれません。問題を解くのに時間がかかる、不正解が目立つという箇所を一つずつ基礎から学び、苦手を克服していきましょう。

落ちこぼれでも一発逆転できる可能性はある！

落ちこぼれてしまったとしても、努力次第で逆転できる可能性は十分にあるでしょう。

『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40あげて慶応大学に現役合格した話』（坪田信貴著）は、映画にもなり話題となりました。

同書は、英語のローマ字が読める程度だったギャルが最難関私立大学・慶應義塾大学に現役合格するまでを綴ったノンフィクション小説です。

高校で落ちこぼれてしまったからといって、もう遅いということはありません。努力次第で難関大学に合格できる可能性はあるのではないでしょうか。

家族や学校の友達、先生に「◯◯大学に入る」と宣言するのも良いでしょう。「絶対に無理だ」といわれるかもしれませんが、その言葉が逆に心を奮い立たせてくれます。

目標をあえて公言することで、周囲からの誘惑を断ち切れるようにもなるのです。

まとめ

スタートはおなじはずだった同級生が遠くに感じ、勉強に対するやる気がなくなってしまう……というのは誰もが感じることです。

「勉強方法を見直す」「目標を立てる」「まわりに公言する」など取り組み方次第で、高校から逆転を狙えるチャンスはあるのではないでしょうか。

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