「これから塾の体験授業を受ける予定なので、流れやチェックしておくポイントを知りたい」

「塾の無料体験だけ受けて、合わなかったら入塾しなくてもいいの？」

塾選びにお悩みの保護者にとって、体験授業は塾の雰囲気を知るために必須です。

この記事では塾の体験授業のチェックポイントや事前に準備しておくこと、入塾を断る時の言い方について解説します。この記事を読んで、子どもに合った塾選びをしましょう。

塾の無料体験授業とは？

塾の無料体験授業とは、その名の通り入塾前に無料で塾の授業が体験できるサービスです。

授業の質や塾の雰囲気がわかり、入塾するかどうかの判断に役立つため、迷ったらぜひ一度受けてみることをおすすめします。

授業の期間は1日～1週間程であることが多いです。多くの塾では子どもが1コマ（60分～90分）の授業を受け、授業後に塾長と保護者が面談を行います。

無料体験授業の内容は、塾の形式や指導方針によってさまざまです。

集団塾では、ほかの生徒と一緒に実際の授業に参加してレベルや雰囲気を確かめられます。個別指導塾では学校の補習や苦手分野の復習が中心です。

一部の塾では授業の前に確認テストを受験し、テストの結果に合わせてフィードバックをもらえます。

塾によっては授業自体が無料でも、テキスト代やテスト代がかかる場合があります。

塾の体験授業を受けるメリット３つ

塾の体験授業を受けるメリットは、次の3点です。

1. 入塾後のミスマッチを防げる
2. 無料で弱点や課題を指摘してもらえる
3. 受験に必要な情報がもらえる

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

1.入塾後のミスマッチを防げる

無料体験授業は、塾と子どものミスマッチを防ぐために役立ちます。せっかく塾に通っても、授業のレベルや塾の雰囲気が子どもと合わなかったら成績は上がりません。

授業内容や講師の性格、クラスの雰囲気は塾のホームページや口コミだけではわかりません。

ホームページを見て進学実績の豊富な塾を選んでも、体験授業を受けてみたら授業のレベルが高すぎて子どもがついていけない場合もあります。

体験授業を通して、塾と子どもの相性を確認できます。

関連コラム：塾に行っても成績が上がらないのはなぜ？原因と解決策を解説

2.無料で弱点や課題を指摘してもらえる

体験授業では診断テストの結果や授業中の様子から、子どもの弱点や課題を教えてもらえます。

塾の先生は勉強のプロフェッショナルです。子どもが成績をあげるために必要なことを見抜き、今後の勉強方法を提案してくれます。

点数だけではなく、勉強に取り組む姿勢からも今後のアドバイスをもらえるでしょう。

3.受験に必要な情報がもらえる

受験指導をしてきた経験と、受験に関する情報を豊富に持っている塾で話を聞けば、志望校に関する情報や受験に関する最新情報などを教えてもらえることがあります。

子どもの志望校へ実際に合格した生徒の体験談も教えてくれるかもしれません。

偏差値はご家庭でも調べられますが、入試問題の傾向や校風は数字を見ただけではわかりません。受験に関する生の情報が得られる点も、体験授業の強みです。

体験授業を受ける際の流れ

体験授業を受けるまでの手順を、3ステップに分けて解説します。

1. 予約をする
2. 体験授業を受ける
3. 授業後の面談を受ける

なお、アポイントなしで塾を訪問するのは避けた方が良いでしょう。授業や面談が入っているため、塾のスタッフが対応できない場合があります。

1.予約をする

候補となる塾を探し、合いそうな塾を見付けたら体験授業の予約を取ります。予約の方法は塾により異なりますが、インターネットや電話による予約が一般的です。

迷っている場合は、複数の塾で体験授業を受けても良いでしょう。

2.体験授業を受ける

子どもが実際に授業を受け、授業や塾の雰囲気を体験します。一部の塾では、授業の前に学力診断テストを受験します。

親が体験授業を見学できる塾とできない塾があるため、見学を希望している場合は事前に確認しましょう。

3.授業後の面談を受ける

授業後に塾の先生と面談を行います。面談では体験授業のフィードバックや今後の勉強方法、受験について話し合います。入塾前に不安な点があれば、面談で相談しましょう。

子どもが塾と合わないと感じたら、入塾を断っても問題ありません。断る場合でも体験授業のお礼を伝えて、丁寧な対応を心がけましょう。

体験授業でのチェックポイント6つ

体験授業は、その塾に入塾すべきか確認するためのイベントです。漫然と受けるのではなく、入塾の判断に必要なポイントをしっかり確認しておきましょう。

具体例として6つのポイントを解説します。

1. 授業内容
2. 本人と合いそうかどうか
3. 担当講師
4. その塾に通っている生徒
5. 塾の設備
6. 通塾に問題はないか

1.授業内容

塾の指導方針によって、カリキュラムや授業の進め方は大きく異なります。塾へ通う目的と、授業内容が合っていることを確認しましょう。

塾には大きく分けて、補習塾と進学塾の2種類があります。学校の成績や内申点を上げたいなら補習塾、受験対策をして志望校に合格したいのであれば進学塾がおすすめです。

塾の種類	特徴
補習塾	学校の授業に合わせて学習する
進学塾	志望校のレベルに合わせて学習する

2.本人と合いそうかどうか

塾選びでは、本人と塾の相性も大切です。体験授業のあとに、塾の雰囲気や授業について子どもに感想を聞いてみましょう。

子どもと合わない塾を選んでしまうと、せっかく塾の授業を受けてもモチベーションが上がらず成績アップに繋がりません。

入塾前に授業を理解できたか、質問がしやすい雰囲気か確認しておくと、ミスマッチを防げます。

3.担当講師

体験授業後は、担当講師についても確認しておく必要があります。

塾によっては、特に授業の上手い講師に体験授業を担当させ、入塾後はほかの講師を担当にする塾もあります。

体験授業が好印象でも、入塾後の担当講師がどんな人になるか面談で必ず聞いておきましょう。

4.その塾に通っている生徒

授業や講師のほかにも確認しておきたいのが、その塾に通っている生徒です。

友達がいる塾は心強い反面、子どもが友達とのお喋りに夢中になってしまい勉強に集中できない可能性もあります。

また、あえて知り合いがいない塾を希望しているお子さんもいます。お子さんの希望や性格を考えて、勉強に最適な環境を選びましょう。

5.塾の設備

塾の設備も確認しておきたいポイントです。

自習室が利用できる塾では、授業がない日も塾で自主学習ができます。自習できる環境の有無もチェックしておきましょう。

また、塾によっては勉強時間の記録や教材の使用ができるサービスを導入しています。活用すれば、授業以外でも勉強をサポートしてくれます。

どんなサービスがあるか、面談で聞いておくといいでしょう、

6.通塾に問題はないか

塾だけでなく、家や学校から塾までのアクセスも見逃せないポイントです。

家や学校から通いやすいか、危ない道はないか事前に確認しましょう。

子どもが塾へ通うのは夕方～夜が多いため、街頭が少ない道や車通りが多い道は要注意です。子どもが無理なく安全に通い続けられることが大切です。

塾の体験授業の事前準備

塾の体験授業へ行く前に、準備しておきたいことをまとめました。

• 情報収集
• 服装・持ち物
• 聞きたいことをまとめておく

情報収集

体験授業の前に、ホームページやパンフレットで情報収集を行います。教室の前にパンフレットを置いているところもあります。

特に調べておきたい点は、次の通りです。

• 教育理念
• 指導形式
• 料金
• 合格実績

体験授業や面談の時間は限られています。事前に調べられる内容は一通り知っておきましょう。

服装・持ち物

体験授業へ行く日の服装は、特に決まっていません。

子どもは制服やジャージ、普段通りの私服を着て行けば問題ありません。実際に多くの生徒は学校帰りに授業を受けるため、制服やジャージで塾の授業を受けています。

保護者も清潔感のある格好であれば、スーツを着ていく必要はありません。

持ち物については、筆記用具のほか指定があれば成績表、申し込み用紙などの書類を持参します。

体験授業のアポイントを取る段階で、持ち物についても確認しておきましょう。

聞きたいことをまとめておく

ホームページやパンフレットの情報は、あくまで一般的な内容です。子どもの成績や志望校によって、人によってはもっと知りたい内容が出てくるでしょう。

ホームページを確認してもよくわからない点、子どもの勉強について聞いておきたいことを事前にまとめておきましょう。

塾は体験だけ受けられる？断り方は？

体験授業だけ受けて、入塾を断っても問題ありません。入塾の断り方や、入塾までの流れを解説します。

塾の体験だけ参加するのはあり？

もし体験授業を受けて「合わない」と感じたら、入塾を断ることも可能です。

ただし無料だからといって、最初から入塾を考えていない塾の体験授業への参加は控えましょう。塾は入塾してもらうために体験授業を実施しています。

断る場合はどのように断る？

入塾を考えて体験授業を受けても、授業のレベルや塾の雰囲気が子どもに合わないと感じることもあるでしょう。

断る場合は、入塾の意思がないことを明確に伝えましょう。曖昧な返事をしてしまうと、塾から何度も勧誘の連絡が来る場合があります。

「レベルが合わない」「実際に来てみたらアクセスが悪く、通うのが難しい」など、理由は正直に伝えても問題ありません。

合うと思った場合の入塾までの流れは？

塾が子どもに合うと思った場合、入塾手続きが必要です。入塾したい旨を伝えて書類や金融機関の口座を用意し、手続きを進めてもらいましょう。

体験授業の当日に判断が難しい場合は、一度保留にしても問題ありません。その場合、入塾にかかわらず後日必ず塾へ連絡するようにしましょう。

無料体験をうまく利用して自分に合う塾を見つけよう

今回は、塾の体験授業を受けるメリットと当日にチェックしておくポイントを紹介しました。

塾に通っても、必ず成績が上がるとは限りません。子どもの成績を伸ばすためにも、塾に通う前の体験授業は必須です。

また、塾以外にも成績を伸ばす方法はあります。アガルートではオンラインのマンツーマン指導「アガルート学習コーチング」を提供しています。

アガルート学習コーチングは、コーチングを通して子どもの自主性を伸ばし、成績アップを目指すサービスです。

「オンラインでも成績は伸びるの？」「コーチングって塾とどう違うの？」と疑問に思う方もいるでしょう。

そのような方こそぜひ、体験授業を通して効果を実感してください。アガルート学習コーチングでは1週間の無料体験と、無料の学習相談を承っています。