期末テストはその学期や学年を締めるテストです。

そのため、中学生にとって非常に重要。勉強法やスケジュールをきちんと整えたうえで取り組む必要があります。

とはいえ、中学生は部活動もあり、期末テスト対策を行う時間は多く取れないでしょう。

そのため、効率的に期末テストの点数を上げる方法が知りたい、というお悩みをよく耳にします。

そこで本コラムでは、期末テストの勉強法について解説していきます。

期末テストの時期やいつから始めるか、なども詳しく解説していますので、ぜひご参考にしてください。

中学生の期末テストはいつから？時期別勉強法

中学生の期末テストは、基本的に下記の時期に実施されます。

3学期制の中学校：6月下旬、11月中旬、2月下旬ごろ

2学期制の中学校：9月中旬、2月下旬ごろ

多少前後することもありますが、基本的にこの時期に期末テストが行われます。

時期を把握したうえで、スケジュールを立てて期末テストの準備をしましょう。

期末テストの時期別勉強法

期末テストは学期の総まとめであり、範囲が広いため、1ヶ月前から勉強することがおすすめ。

短時間で詰め込むよりも、反復して復習することで理解が深まり、記憶に残りやすくなります。

1ヶ月前～2週間前

1ヶ月前からは、まず勉強の計画を立て、基礎を固めることが重要です。

この時期にしっかり準備をすることで、後の勉強がスムーズに進みます。特に下記の準備を行いましょう。

• 必要なものを用意する
• 範囲の確認
• 基礎の復讐

まず、教科書、ノート、参考書、問題集など、必要な教材を準備します。

過去のテストや問題集も用意し、どこを重点的に勉強するかを確認するのも良いでしょう。

教材が揃ったら、各教科のテスト範囲を確認し、全体のスケジュールを立てます。

苦手な分野があれば、この時点でリストアップし、優先的に取り組むように計画を立てることがおすすめです。

これらの準備ができたら、教科書やノートを見直し、基本的な知識を再確認します。

特に理解が曖昧な部分は、丁寧に復習し、確実に覚えておきましょう。

2週間前～1週間前

2週間前からは、実際の問題を解くことで知識を定着させ、応用力を養います。

下記の3つを行うことで、応用力を養えます。

• 問題集をこなす
• 模擬テスト
• 応用問題に挑戦

各教科の問題集を使い、できるだけ多くの問題を解きます。

特に、頻出問題や過去問に重点を置き、解き方を確認することがおすすめです。

模擬テストや過去問があれば、時間を計って解くことで、試験本番の雰囲気に慣れます。

時間配分の練習にもなるため、実際のテストで焦らないようにしましょう。

基礎が固まっている場合は、応用問題にも挑戦します。

難易度の高い問題に取り組むことで、実力を試し、理解を深められます。

1週間前～

テスト1週間前からは、総復習と弱点克服に集中します。

特に下記3つを行うことがおすすめです。

• 総復習
• 弱点克服
• 確認テスト

教科書やノートを再度見直し、全体の復習を行いましょう。

特に重要なポイントや覚えておくべき事項を確認し、抜け漏れがないようにします。

これまでの勉強で明らかになった弱点を重点的に復習することも大切です。

苦手な分野や間違えた問題を集中的に解き直し、理解を深められます。

余裕があれば、自分で確認テストを作成し、短時間で解いてみましょう。

全体の理解度を確認し、さらに補強すべき点を把握します。

テスト前日

テスト前日は、無理に新しいことを覚えるのではなく、最終確認とリラックスを心がけます。

下記3点を行うことで、余裕を持ってテストに挑めます。

• 最終確認
• リラックス
• 準備物の確認

これまでの復習を振り返り、特に重要なポイントや間違えやすい部分を再確認しましょう。

ノートのまとめや暗記カードを見直し、記憶を定着させます。

また、十分な睡眠をとり、体調を整えることも大切です。

過度な勉強は避け、リラックスする時間を設けましょう。

軽いストレッチや散歩などで気分転換を図り、リラックスした状態でテストに臨む準備をすることもおすすめです。

寝る前には、試験当日に必要な持ち物（筆記用具、提出物など）を前日に確認し、忘れ物がないように準備します。

テスト前日の夜にすべて整えておくことで、当日の朝に焦ることなく余裕を持って行動できます。

期末テストの教科別勉強法

次に、教科別の期末テスト対策について解説します。

期末テストは5教科以外にも、美術・技術家庭科・音楽・保健体育の副教科も対象となりますので、お気をつけください。

国語

国語の期末テスト対策は、読解力と漢字・文法の知識をバランスよく強化することが重要です。

まず、読解問題の対策として、教科書の本文をしっかり読み返し、内容を理解しましょう。

特に、登場人物の心情や場面の変化に注目し、要約できるようにすることが大切です。

教科書に掲載されている質問に答えたり、問題集で類似の問題を解くことで、読解力を鍛えます。

次に、漢字と語彙の勉強です。

定期的に漢字ドリルや語彙リストを使用して、書き取りや意味を覚えます。

特に、教科書やノートで出てきた漢字や語彙を重点的に復習し、確実に覚えましょう。

また、漢字の書き取り練習を繰り返し行うことで、正確に書けるようにすることが重要です。

文法の勉強も欠かせません。助詞や助動詞の使い方、文の構造について理解を深めるために、文法問題集を解きます。

特に、苦手な項目があれば、そこに集中して復習を行い、理解を確実にします。

文法書やノートを見直し、基本的なルールを確認しましょう。

場合によっては、古典の勉強も必要です。

古典の本文を何度も音読し、内容を理解しましょう。

重要な単語や文法事項を覚えることで、解答に役立てます。

古典に関する問題集も活用し、古文特有の表現や語句の意味を確認します。

数学

数学の期末テスト対策には、基本的な概念の理解と応用力の強化が必要です。

まず、教科書やノートを使って授業内容を復習します。

重要な公式や定理を覚えるだけでなく、それらがどのように使われるかを理解することが重要です。

具体例を見て、どのように適用されるか確認しましょう。

次に、問題集を使って多様な問題を解くことが大切です。

基本的な問題から始めて、徐々に難易度を上げていくことで、基礎力を固めながら応用力も養えます。

特に、繰り返し出題される典型的な問題や苦手な問題に重点を置き、何度も解くことで理解を深めます。

また、間違えた問題は解答解説をしっかり読み、どこで間違えたのかを確認しましょう。

その際、同じ間違いを繰り返さないように、原因を分析し、解決策を見つけることが大切です。

解説を読み込むことで、理解が不十分だった点を補強します。

さらに、過去問や模擬試験などを活用し、実際のテスト形式に慣れることも重要です。

時間を計って解くことで、時間配分の感覚を身につけます。

テスト後は、間違えた問題を再度見直し、理解が不十分な箇所を確認し、再度解き直すことを習慣づけましょう。

英語

英語の期末テスト対策には、単語の暗記、文法の理解、リスニング練習が必要です。

まず、単語の暗記は英語学習の基本です。

教科書や問題集に出てくる重要な単語をリストアップし、毎日少しずつ覚えましょう。

単語カードを使うと効率的です。

また、単語を単体で覚えるのではなく、例文と一緒に覚えると記憶に残りやすくなります。

次に、文法の理解を深めることが重要です。

教科書の文法説明を読み返し、例文を使って文法の使い方を確認します。

その後、問題集を使って文法問題を解きましょう。

特に苦手な文法項目は繰り返し練習し、完全に理解するよう努めます。

間違えた問題は必ず解説を読み、どこで間違えたのかを確認し、再度解くことが大切です。

リスニング練習も重要。リスニング力を高めるために、教科書の音声を繰り返し聞くことが効果的です。

リスニング問題集を使って実践的な練習も行い、様々なアクセントやスピードに対応できるようにします。

ラジオ英会話や英語の音楽、映画などを活用して、英語に慣れるのもおすすめです。

さらに、英作文の練習も欠かせません。

教科書や問題集の例文を参考に、自分で短い文章を書いてみましょう。

その際、習った文法や単語を使って正しい文章を作るよう心がけます。

先生や友達に見てもらい、フィードバックを受けることで、より良い文章を書く力が身につきます。

理科

理科の期末テスト対策には、教科書の内容理解、実験の復習、問題集の活用が欠かせません。

まず、教科書の内容理解が基本です。

各単元の要点を押さえ、特に重要な部分をノートにまとめましょう。

図や表も含めて視覚的に整理すると理解が深まります。

次に、実験の復習が重要です。

実験の目的や手順、結果を確認し、それぞれの意味を理解します。

また、実験ノートを見直し、実際に実験を行う際のポイントを押さえます。

実験に関連する理論や法則も復習し、なぜそのような結果になるのかを考えることが大切です。

そして、問題集を活用することで、知識の定着を図りましょう。

まずは基本的な問題から始め、徐々に難易度の高い問題に取り組みます。

間違えた問題は、どこで間違えたのかを確認し、解説をしっかり読み理解を深めます。

同じ問題を繰り返し解くことで、知識が定着します。

理科では用語の正確な理解も重要です。

各単元の重要な用語をリストアップし、意味や使い方を覚えます。

用語カードを作成し、繰り返し復習することで記憶に残りやすくなります。

社会

社会の期末テスト対策には、教科書の内容理解、重要語句の暗記、資料の活用が重要です。

まず、教科書の内容理解から始めましょう。

各単元の要点を整理し、特に重要な出来事や人物、場所などをノートにまとめます。

歴史では年代順に整理し、地理では地図を活用して各国の特徴を押さえます。

次に、重要語句の暗記が必要です。

歴史や地理、公民の各分野で頻出する用語をリストアップし、意味や背景を覚えます。

フラッシュカードや語句カードを作成し、繰り返し暗記することで記憶の定着を図ります。

これにより、テストでの語句問題に対応できます。

資料の活用も重要なポイントです。

教科書や資料集に掲載されているグラフや表、地図、年表を確認し、それぞれの内容を理解します。

資料問題は入試問題でも頻繁に出題されるため、資料の読み取り方を練習することが大切です。

過去問や問題集を活用し、資料を読み解く練習を積み重ねます。

また、時事問題にも注意を払いましょう。

公民の分野では現在の社会問題や政治経済の動きが出題されることがあります。

新聞やニュースを日頃からチェックし、最新の情報を把握することが求められます。

副教科

副教科の期末テスト対策では、教科書の内容理解、実技の練習、過去問の活用が重要です。

まず、音楽、美術、保健体育、技術家庭それぞれの教科書をしっかり読み込みます。

それぞれの教科で重要なポイントをノートにまとめ、特に定義や理論、手順などを整理しましょう。

次に、実技の練習が欠かせません。

音楽では楽器の演奏や歌唱の練習を繰り返し行います。

リズムや音程を確認し、実際に演奏してみることで体に覚え込ませます。

美術ではデッサンや絵画の技法を実際に手を動かして習得します。

技術家庭では実際の作業手順を練習し、保健体育では体を動かすことで実技試験に備えましょう。

また、過去問や模擬試験を活用することも大切です。

特に筆記試験のある教科では、過去の問題を解いて出題傾向を把握します。

問題集を使い、実際に時間を計って解答することで、本番に備えた練習を積み重ねることも重要。

間違えた問題はしっかりと見直し、理解不足を補うようにします。

さらに、実技試験の対策としては、友人や家族と一緒に練習するのも効果的です。

自分一人では気づかないミスや改善点を指摘してもらい、修正していくことで、より完成度を高められます。

また、学校の先生にアドバイスを求めることも大切です。

特に難しい部分や疑問点を解消することで、試験に対する不安を減らせます。

中学生が期末テストの点数を上げる方法

最後に、中学生が期末テストの点数を上げる方法について解説します。

ここでは、下記6つをご紹介します。

• 日頃から授業を聞いておく
• 授業でわからなかったところを放置しない
• 勉強の順番は英数を優先
• 質問できる人を見つける
• 集中できる環境で勉強する
• 塾などを利用する

それぞれ確認していきましょう。

日頃から授業を聞いておく

期末テストで高得点を狙うには、日頃から授業をしっかりと聞くことが不可欠です。

授業中に集中して先生の話を聞くことで、試験範囲の理解が深まり、後で勉強する際に効率が良くなります。

また、授業中に重要なポイントや先生のアドバイスをメモしておくと、後で復習する際に役立つので、おすすめです。

さらに、授業を聞くことで、授業内容が自然と頭に入り、覚えやすくなります。

特に中学生にとっては、毎日の授業が基礎力を養う重要な時間です。

定期的に授業でメモしたノートを見返して復習することで、記憶を定着させることができます。

授業でわからなかったところを放置しない

期末テストで点数を上げるためには、授業中にわからなかったところを放置しないことが重要です。

理解できない部分をそのままにしておくと、後々の学習にも影響を及ぼします。

わからない箇所がある場合は、早めに対処することが大切です。

授業が終わった後でも、先生に質問したり、友達に教えてもらったりすることで、疑問を解消しましょう。

また、家に帰ってからも復習をすることで、わからなかった部分を再確認できます。

参考書やインターネットを活用して、自分で調べる習慣を身につけることも効果的です。

特に中学生のうちは、基礎的な内容が多いため、わからないことを放置すると、次の学年に進む際にも困難を感じることが増えます。

少しでも疑問に感じたところは、放置しないよう気をつけましょう。

勉強の順番は英数を優先

期末テストで点数を上げるためには、勉強の順番を工夫することが大切です。

特に中学生の場合、英語と数学を優先して勉強することがおすすめ。

英語と数学は他の科目と比べて基礎力が重要であり、一度理解できれば応用が効きやすいです。

逆に、基礎が不十分だと他の問題も解けなくなります。

一方、理科や社会に関しては、暗記が中心のため、基礎ができればある程度の点数を取れます。

これらが苦手であれば優先すべきですが、そうでなければ英語と数学を優先して勉強すると良いでしょう。

質問できる人を見つける

期末テストで点数を上げるためには、質問できる人を見つけることが重要です。

わからないことがあったときにすぐに質問できる環境を整えることで、効率的に学習を進められます。

まず、学校の先生を頼ることが一番です。

授業中に質問できなかったことでも、放課後や休み時間に先生に聞くことで理解を深められます。

また、同級生や先輩も質問できる貴重な存在です。

勉強が得意な友達に教えてもらうことで、新しい視点から理解できることもあります。

グループでの勉強会を活用するのも効果的です。

互いに教え合うことで知識が定着しやすくなります。

集中できる環境で勉強する

期末テストで高得点を目指すには、集中できる環境で勉強することが重要です。

静かな部屋や図書館など、集中しやすい場所を選びましょう。

テレビやスマホなどの誘惑が少ない環境を整えることで、勉強に集中しやすくなります。

また、家族の協力も必要です。勉強時間中は家族も静かにするよう気をつけましょう。

例えば、テレビの音を下げたり、話しかけないように配慮することが有効です。

これにより、家での学習環境が整い、集中力が高まります。

さらに、一定の時間に勉強を始める習慣をつけることも効果的です。

毎日同じ時間に勉強することで、脳がその時間に集中しやすくなります。

家族ともその時間帯を共有し、勉強に集中できるようサポートすると良いでしょう。

塾などを利用する

定期テスト対策ができる塾や家庭教師、コーチングなどを利用することも有効です。

これらの学習サービスには、定期テスト対策のコツが集約されています。

塾や家庭教師を利用することによって、1人では理解が追いつかない単元やテーマに対する補助を受けられます。

塾によっては、周辺学校の定期テスト過去問を集約しているかもしれません。

学習コーチングは、学習計画の立て方や効果的な勉強法をアドバイスしてくれるサービスです。

学習コーチを通して、自分に合った学習方法や計画を見つけることで、効率的に偏差値を上げるための勉強を進められます。

これらのサービスを利用することで、効率的に定期テスト対策を進められます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は中学生の期末テスト対策について解説しました。

期末テストは中間テストと比べ、副教科がある上、範囲も広いテストです。

このように対策しないといけない範囲が多いため、効率の良い勉強が必要。

とはいえ、1人では効率良く学習を進めることは、簡単ではありません。

具体的にどこから手を付けたらよいのか、どのような勉強法が効果的なのか、不安を抱えている生徒は多くいます。

アガルート学習コーチングでは、上記でお伝えした学習コーチングサービスに加え、完全1対1の個別指導で、定期試験対策も行っています。

生徒一人ひとりに合った学習方法で効率的に期末テスト対策を進められます。

是非一度検討してみてはいかがでしょうか。