なぜ塾をサボるのか?原因と親がするべき/すべきでない対処法について解説
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塾に通うことが一般的になってきましたが、入塾させたら安心!というわけにはいきません。中には、塾をサボってしまう子どももいるでしょう。
せっかく入塾させたからには、しっかり通塾して成績を上げてほしいですよね。ですが、子どもがサボるのには原因があり、それによって対処法も異なります。
そこでこのコラムでは、子どもが塾をサボる原因とその対処法について解説します。親がすべきことやNG行動についてもご紹介していますので、ぜひご参考にしてください。
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目次
子どもが塾をサボる原因と対処法5つ
まずは、子どもが塾をサボる原因と対処法について解説します。下記は塾をサボってしまう際のよくある原因5つです。
- 友だちと遊びたかった
- 疲れた、気分じゃなかった
- 人間関係のトラブル
- 塾の授業が嫌
- そもそも勉強が嫌
それぞれの対処法についても確認していきましょう。
友達と遊びたかった
子どもが塾をサボる原因の1つ目は、友だちと遊びたいという欲です。子どもは遊びたい盛りであり、友だちと遊びたいという気持ちが生まれることは当たり前と言えます。
対処法
親は子どもに塾の重要性を説明し、学習の楽しさを伝えましょう。ただし、子どもの自主性を尊重し、塾と友達との時間のバランスを取るようサポートすることも大切です。
子どもが遊びたい気持ちになることは自然ですが、塾の重要性を理解し、責任感を持つことは重要です。
疲れた、気分じゃなかった
子どもが塾をサボる原因の2つ目は、疲れや気分です。子どもだって、長い学校生活や部活動などで疲れてしまうことはよくあります。
また、学習への意欲が低下してしまうこともあるでしょう。何年間も学習を続けているわけですから、ずっと意欲を維持することは容易ではありません。
対処法
このような場合、まずは子どもの体調や心理状態を確認し、適切な休息を取らせることが大切です。
塾と学校のバランスを考え、適度な休息や自由時間を確保しましょう。
また、塾に対するモチベーションを高めるために、子どもが興味を持つ学習方法を取り入れることも有効となります。
人間関係のトラブル
子どもが塾をサボる原因の3つ目は、人間関係のトラブルです。
例えば、友達や講師との対立やいじめ、グループ内での孤立感など。
生徒は他にも多く在籍していますから、塾でも人間関係のトラブルは起きえます。
対処法
このような場合、まずは子どもの話を聞き、問題の本質を理解することが重要です。
そして、子どもと一緒に解決策を考え、必要な場合は塾の関係者にも相談しましょう。
また、子どもが安心して塾に通えるような環境づくりやコミュニケーション能力を伸ばす取り組みを行うことも効果的です。
塾の授業が嫌
子どもが塾をサボる原因の4つ目は、塾の授業が嫌だと感じることです。
授業内容が理解できずについていけない、教材がつまらない、または担当講師との相性が合わないなど、さまざまな要因が考えられます。
対処法
このような場合、「わがまま言わないで!」と避けることなく、まずは子どもの気持ちを真剣に受け止めることが重要です。
子どもがどのような問題を抱えているのかを理解し、適切なサポートを行いましょう。
対処法としては、子どもの特性や学習スタイルに合わせてクラスやカリキュラムを変更してもらうことや、転塾がおすすめです。
塾のシステムそのものが合わない場合、家庭教師やコーチング塾に切り替えることも選択肢に入れましょう。
そもそも勉強が嫌
子どもが塾をサボる原因の5つ目は、勉強そのものが嫌いだと感じていることです。
勉強が苦手だったり、興味を持てない教科やテーマが合ったりする場合、子どもは勉強を避ける傾向があります。
勉強嫌いが直らないということは、今通っている塾が合っていないのかもしれません
対処法
このような場合、まずは子どもの気持ちを受け止め、勉強嫌いの原因を探ることが重要です。
また、勉強を楽しく、興味深いものに変える工夫も取り入れましょう。
例えば、ゲーム感覚で学べるアプリや教材を活用したり、興味のあるテーマに関連する学習を取り入れたりすることで、モチベーションを高められます。
そのため、学習スタイルの異なる学習サービスへの変更がおすすめです。
特にコーチングサービスは学習意欲を高めるサービスが豊富なので、検討するとよいでしょう。
子どもが塾をサボった時に親がすべきこと/すべきでないこと
次に、子どもが塾をサボったときの親の対応について解説します。
親がすべきこと
まずは、子どもが塾をサボったときに親がすべきことから確認していきましょう。下記のようなことをしてあげるといいでしょう。
- 子どもの話を聞く
- 塾側と話す
- 事情に納得できたら他の選択肢を考える
それぞれ詳しく解説していきます。
子どもの話を聞く
子どもが塾をサボったとき、親が最初にすべきことは、子どもの話を聞くことです。
子どもがなぜ塾をサボりたいと感じたのか、その理由を理解しましょう。
親が子どもの話を聞くことで、子どもは自分の気持ちや悩みを打ち明けやすくなります。
また、親が理解を示し、共感することで子どもの信頼感も高まります。
さらに、塾を休みたい理由がある場合は、子どもに相談するように促すことも大切です。
塾を休みたい理由が妥当なものであれば、親と一緒に解決策を考えることで、子どものモチベーションや学習環境の改善につながります。
親が子どもの話を聞くことで、子どもとのコミュニケーションを深め、問題解決に向けた対応を心がけましょう。
塾側と話す
場合によっては、塾側と話すことも必要になります。
親が子どもの欠席や遅刻を理解し、塾のスタッフとコミュニケーションを取ることで、問題の解決や再発防止策を考えられます。
塾側には子どもの出席状況や学習状況を把握してもらい、塾と家庭が連携して子どもの成長を支援することが重要です。
また、塾側には子どもが塾をサボる原因や背景を共有し、協力して問題解決に取り組むことも大切。親が積極的に塾側との対話を行うことで、子どもの学習環境やモチベーションの改善に繋がります。
事情に納得できたら他の選択肢を考える
時には、今通っている塾に通い続けることの、他の選択肢を検討することも必要になるでしょう。
それぞれの子どもや家庭の事情によって対応は異なりますが、これだけ塾が多く、オンラインサービスが広がり全国どこからでも多数のサービスを受けられるようになった今、必ずしも1つの塾に固執する必要はありません。
塾での学習環境が合わない場合や、子どものニーズに合わない場合は、転塾を検討することが一つの選択肢です。
また、個別のサポートが必要な場合は家庭教師を採用することも考えられます。
また、自分のペースで学習する通信教育や、学習習慣・モチベーションなどをサポートする学習コーチングを利用することも有効です。
親が事情を理解し、子どもの学習環境やニーズに合わせて適切な選択肢を検討することで、子どもの学びを支援できます。
親がすべきでないこと
子どもが塾をサボった時、下記のような親の対応はおすすめできません。
- 子どもの話をお聞かずに感情的に怒る
- お金の話など、親の都合の説教をする
- 原因と対策を考えずに塾を辞めさせる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
子どもの話を聞かず感情的に怒る
子どもが塾をサボった際、親がすべきでない行動の1つ目は、子どもの話を聞かずに感情的に怒ることです。
怒りや叱責は子どもに負の感情を与え、コミュニケーションを阻害します。
子どもが塾をサボった理由を理解するためには、冷静に話を聞くことが不可欠です。
感情的な反応は子どもを閉じこもらせ、問題解決を難しくします。
代わりに、子どもの心を開かせるためには理解とサポートが必要です。
親は子どもとの信頼関係を築くために、冷静さを保ちながらコミュニケーションを取りましょう。
お金の話など、親の都合の説教をする
子どもが塾をサボった際、親がすべきでない行動の2つ目は、親の都合でお金の話などをすることです。
子どもが塾をサボった理由は様々であり、親の都合に関係ない場合がほとんど。
「いくらかけてると思ってるの!」など、親がお金の話や他の都合に関する説教をすることは、子どもにとってストレスや不安を増加させる可能性があります。
その代わりに、子どもの気持ちや理由を聞き、共感し、問題解決に向けたサポートを提供することが大切です。
親が子どもと対話し、共同で問題に取り組むことで、信頼関係が築かれ、子どもの成長が促進されます。
原因と対策を考えずに塾を辞めさせる
子どもが塾をサボった際、親がすべきでない行動の3つ目は、原因と対策を考えずにただ塾を辞めさせることです。
塾をサボる理由は様々であり、ただ辞めさせることは問題の解決に繋がりません。
親はまず、子どもの塾をサボる原因を理解する必要があります。
その後、子どもと共に原因を克服するための対策を考えるべきです。
例えば、子どもが勉強に興味を持てない場合は、学習環境や方法を変えることでモチベーションを高められます。
また、塾での人間関係が原因であれば、子どもと一緒に問題解決を目指しましょう。
まとめ
今回は子どもが塾をサボる原因やその対処法について解説しました。
子どもが塾をサボる理由は様々で、それぞれの事情に合わせた対応が必要です。
まずは子どもとしっかり話し、子どもの気持ちを理解しましょう。
もし塾のシステム自体が子どもと合わないと思ったら、コーチングという選択肢もおすすめ。
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この記事の著者 土井 龍弥
2年間の教員経験を経て学習塾を開業。
小学生から高校生までの指導・学習相談を担当する。
現在は、これまでの経験を活かして教育・子育てに関する記事の監修・執筆を行う。