「子供が全然勉強をしてくれない」
「このままだと受験はもちろん、子供の将来も心配…」

このようにお悩みの親御さんも多いのではないでしょうか。子供が勉強をしてくれないのは、親としては大きな悩みですよね。日々の学習はもちろん、受験や将来への影響なども不安かと思います。

「勉強しなさい」と伝えても、全くやる気を出してくれなかったり、それどころか反発して余計に勉強をしなくなることもあります。このまま勉強をしないと、一体将来はどうなってしまうのでしょうか。

本記事では、勉強をしない子の末路と親ができる対策について説明していきます。将来後悔をしないためにも、この記事を参考に子供のケアをしっかり行っていきましょう。

勉強しない子はどうなる？将来のリスク

実際、勉強をしない子は将来どうなってしまうのでしょうか？

もちろん勉強だけがすべてではありません。

しかし、進学や就職においては入試が設けられていたり、学歴で判断されることも少なくありません。

ここでは、勉強をしないことが原因で起こり得る将来のリスクを確認していきましょう。

進学の選択肢が狭まる

勉強をしないと進学の選択肢が狭まるリスクがあります。

いくら内申点が良かったとしても、高校受験の際には学力試験が必要です。

勉強をしてこなかったら、もちろん試験で点数を取ることは難しいですよね。

高校受験は学力試験の結果が大きく合否を左右するので、勉強をしていないと不利になるでしょう。

また、その状態から大学に進むのはさらに困難です。

このように進学の選択肢が狭まる恐れがあることを理解しましょう。

就職など仕事の選択肢が狭まる

日本は今でも学歴社会の風習があるため、就職の際に学歴で判断されることも少なくありません。

入りたい企業があっても「大卒以上」の場合や、履歴書を提出しても他の志願者と学歴で比較され不合格となる場合もあります。

中卒よりも高卒、高卒よりも大卒が優遇されるケースが多いため、日々の勉強が大切なことがわかりますね。

収入を上げるのが難しくなる可能性が高い

収入を上げるのが難しくなる可能性もあります。

就職や仕事の選択肢が狭まり、誰でもできるような単純作業の仕事に就いた場合、仕事に就くことはできたものの、低賃金のままになってしまう可能性が高いです。

高収入が期待できる企業に入社するには学歴が重要視されることが多いのが現実です。

また、企業によっては初任給の設定額も学歴によって異なります。

同じ業務を行うのに学歴で収入の差があるのです。

キャリアアップの際も学歴で判断されることも少なくはありません。

努力する力が身に付かない

勉強をしない子は、「努力する」ということ全般を怠ける癖がついてしまう場合もあります。

やらなければいけないことをやらない習慣が定着していると、社会に出ても努力することができません。

将来的に仕事に対してもやる気がなかったり、やりがいを見出せなかったりと大きな影響を与える可能性があります。

勉強しない小学生・中学生・高校生はどうなる？

前項では勉強をしない子の将来のリスクを解説しましたが、では逆に近い未来はどうなるのでしょうか。

小学生、中学生、高校生、それぞれ勉強の基礎を学んだり受験対策をしたりと、どの時期も学習をする上で欠かせません。

その時期に勉強をしないと近い将来どうなってしまうのかを解説していきます。

小学生の場合

では、小学生のときに勉強をしないとどうなるのでしょうか。

小学生は勉強の基礎を学ぶ大切な時期です。

この頃からすでに勉強する習慣がない子は、中学生や高校生になってもいきなり勉強するようにはなりません。

学年が上がってから勉強する習慣を身に付けようとしても、部活動や友人の誘いなどの誘惑も多くなるため困難です。

以下を参考に学習を進めていきましょう。

低学年の場合（1〜3年生）

小学校低学年の場合は、成績に問題がなければ大きく気にする必要はありません。

勉強する習慣がない場合は、まずは少しずつでも構わないので勉強習慣を身に付けていきましょう。

ただし、成績に問題がある場合は注意が必要です。

例えば、主要4科目の成績が著しく悪い場合（評価1など）は、すでに勉強が嫌になっている可能性があります。

このまま進んでしまうと、勉強しない子になってしまいかねないので、お子さんに合った勉強法で少しずつ「勉強すること」に慣れさせていきましょう。

高学年の場合（4〜6年生）

小学校高学年で学ぶ学習内容は、中学校で学ぶ内容の基盤となるものが多いため、基礎を固めるのに大切な時期です。

この頃には勉強の大切さを理解し、勉強習慣をしっかり身に付ける必要があります。

ここで勉強の習慣が身に付かないと中学生になっても勉強しないケースがとても多いです。

もしも成績に影響が出ている場合は危険です。

親御さんはお子さんのやる気を引き出したり、一緒に勉強できる環境づくりをして軌道修正をしていきましょう。

中学生の場合

勉強をしない中学生はどうなるのでしょうか。

中学生の勉強は、高校受験に大きく影響してきます。

中学生で勉強をしなくなると、以下の未来が予想できます。

• 好きな高校を選べない
• 偏差値の低い高校に入学する
• 定時制や通信制の高校に入学する
• 高校に進学しない

上記の場合、もちろんその後の進路や就職にも影響が出ますよね。

このような状況を避けるため、日々の勉強習慣がとても重要になります。

成績別に入学できる高校の目安を把握しておきましょう。

オール3以上

全日制高校の普通科に入学が可能。
ある程度行きたい学校を選択することができる。

オール2および、2が多い

全日制高校の普通科を目指す場合、偏差値が低い学校しか選べない。
基本的に工業・商業科など専門学科への進学となる。
定時制や通信制であれば普通科も可能。

オール1および、1が多い

全日制高校への進学は難しく、定時制や通信制しか選択できない可能性が高い。
進学しないケースも多い。

行きたい学校に入学するにはある程度の成績が必要です。

勉強をしてこなかった子でもまだ挽回はできます。

諦めずに取り組んでいきましょう。

高校生の場合

高校生になっても勉強をしない子はどうなってしまうのでしょうか。

• 高校を留年・中退する
• 低賃金の仕事に就く
• 就職せずフリーターやニートになる

高校は義務教育ではないため、勉強をせず赤点続きだと留年してしまいます。

留年すると下の学年に混ざって勉強をしなければならないため、中退してしまう子がほとんどです。

せっかく入学したのに勿体ないですよね。

また、高校を中退してしまうと中卒扱いになるため就職も難しく、仕事に就けても低賃金の場合が多いのが現実です。

やりがいもなく、低賃金で働くことに嫌気が差し、すぐに辞めてしまってフリーターやニートになってしまうことも考えられます。

このように、高校生になっても勉強をしないと仕事だけでなく人生にも大きな影響を与えます。

大事なお子さんがニートになる未来は想像したくないですよね。

しかし、諦める必要はありません。

高校生から勉強に本気になり生活が一変したケースもたくさんあります。

気付いた瞬間から行動を変えていけば未来を切り開くことは可能なので、今からでもしっかり取り組んでいきましょう。

勉強しない子の親・家庭にありがちなこと

お子さんが勉強しない理由とは何なのでしょうか。

理由はさまざまですが、親や家庭が影響しているケースが多くあります。

また、勉強しない子の親や家庭にはいくつかの共通点があるので、1つずつ確認していきましょう。

頭ごなしに「勉強しなさい！」と命令している

もし、親から頭ごなしに「勉強しなさい！」と言われたらどう感じますか？

例えばやる気があったとしても、あまりに口うるさく言われたら「うるさいなぁ」と感じたり、勉強するのが億劫になったりしますよね。

特に、中高生は思春期で反抗期真っ盛りの時期です。

親からの助言や指摘に対して「めんどくさいなぁ」「口出ししないで欲しい」と反抗的になることも少なくありません。

親としては子供のためを思って心配して声をかけていても、それが逆効果になってしまう可能性もあります。

お子さんも勉強しなければいけないことは頭ではわかっているはずです。

あまり、プレッシャーをかけずに様子をみてみるのも良いでしょう。

お子さんの反応を見ながら、うまくコミュニケーションを取るのが大切です。

子供を甘やかしすぎている

親が子供を甘やかしすぎているケースもよく見られます。

お子さんがやりたがらないこと・望まないことを無理にさせたくないからと、勉強に関しても口を出さない親御さんが多いのも事実です。

これは可愛がるのを通り越して、甘やかしになってしまっています。

このような状況が続くと、子供は「やりたくないことはやらなくていいんだ」と認識してしまい、どんどん勉強をしない子になってしまう恐れがあります。

どんなにお子さんが可愛くても、メリハリは大切です。

やらなければならないことはしっかり教える必要があります。

お子さんの将来のためにも、時には厳しく教育しましょう。

また、物を買い与えすぎるのもよくありません。

子供が欲しがるおもちゃやゲームを与えすぎると、勉強そっちのけになり遊びに集中してしまいます。

「テストで良い点を取ったら」「勉強を頑張ったら」など、ルールを作ってご褒美として買ってあげると良いでしょう。

子供が勉強できる環境を用意できていない

勉強しない子の家庭の共通点で多いのが、子供が勉強できる環境を用意できていないことです。

家庭内でお子さんが勉強しやすい環境づくりはできていますか？

人は誘惑に弱い生き物です。

子供の場合は特に、周りにテレビや漫画などがあったらどうしても誘惑に負けてしまいますよね。

スマホなども同様です。

まずは家庭内の環境づくりをすることが大切です。

子供が気になってしまうアイテムは目のつく場所から避けたり、勉強の時間は閉まったりするなどの対策を行いましょう。

お子さんが集中できる環境づくりをすることで、勉強習慣が身につく可能性もあります。

勉強しない子に対して親ができること

勉強しない子を変えるにはもちろん本人の努力が必要ですが、親ができることもいくつかあります。

子供が勉強しない原因に合わせて実践してみましょう。

子供の話をよく聞いてあげる

まずはお子さんに寄り添い、しっかり話を聞いてあげましょう。

どんな話でも構いません。

勉強をしない・親に対して反発するお子さんの場合、コミュニケーションをきちんと取ることで、思春期の親子間トラブルを解消できる可能性もあります。

また、本当は何か勉強に対して悩んでいることがあるのかもしれません。

お子さんの話をよく聞いてあげることで、悩みが解決することも大いにあります。

勉強しないことを責めたりせずに、優しく話を聞いてあげましょう。

勉強や将来について子どもとよく話す

お子さんと将来のなりたい姿ややりたいことについて話す機会を設けるのもおすすめです。

将来の夢ややりたいことがないと、目標がない状態なので勉強に対する意欲が湧かない子も多いでしょう。

どんな風に成長していきたいのかしっかり話すことで、目標や夢が見えてくるかもしれません。

お子さんのなりたい像が決まったら、そこに向けて何をやるべきか、勉強が必要であれば勉強方法なども掘り下げることができますよね。

お子さんのことを理解し、夢や目標に沿った勉強法を一緒に考えてあげると、勉強をするきっかけになるかもしれません。

褒める・叱る

「褒める」「叱る」のメリハリをつけるのも大切です。

例えば、お子さんが勉強もせず怠けていたり遊んでばかりいたら、時には叱ることも大切です。

子供ははっきり言わないと分からない点もあります。

勉強をしなくても親に何も言われなければ、別にしなくてもいいんだと思ってしまうかもしれません。

お子さんに気づきを与えるためにも、ダメなことはダメと叱りましょう。

ただし頭ごなしに叱るのではなく、子供が納得できるように説明を混ぜて諭してあげるのが大切です。

逆に、勉強を頑張ったりテストで良い点が取れた際には思い切り褒めてあげましょう。

人は誰でも褒められたらうれしいですよね。

「頑張ったら褒めてもらえる」と認識させ、勉強を頑張る理由にしていけたら良いですね。

子どもが勉強しやすい環境を用意してあげる

お子さんが勉強しやすい環境づくりをすることも大切です。

• テレビやゲームから離れた環境
• おもちゃや漫画は目に入らないようにする
• 集中しやすい部屋を用意する（静かな場所など）

集中できる環境はお子さんによって異なりますが、ゲームや漫画などお子さんを誘惑するアイテムは目に入らないようにしましょう。

もしも家庭内で上記のような環境づくりが難しい場合は、塾を利用するのもおすすめです。

誘惑に負けてしまいがちなお子さんの場合は、家庭教師を利用して間近で指導してもらったり、勉強法や勉強習慣を身に付けられるコーチングの利用を検討すると良いでしょう。

アガルート学習コーチングで勉強習慣は身に付く

今回は勉強をしない子の末路について、親ができる対策なども併せて紹介しました。

進学だけでなく、就職やその先のキャリアアップにも関わる勉強習慣。

やりたくないからと言って勉強をしないと、後に大きな影響を与える可能性もあります。

将来後悔しないためにも、低学年からの勉強習慣がとても大切です。

本記事を参考に、勉強をしないお子さんを変えていく努力をしていきましょう。

アガルート学習コーチングは、「学習コーチング」の指導により勉強習慣を身につけさせるのが得意です。

勉強の仕方や勉強習慣の身につけ方を学ぶことができるので、勉強しない子に変化を起こす可能性があります。

気になる方はまず資料請求や無料相談・体験を受けてみてはいかがでしょうか。