お子様の塾選びをしている方で、個別指導塾と集団塾のどちらの方が良いのかお悩みではありませんか？

個別指導塾と集団塾にはそれぞれメリットとデメリットがあります。

それぞれのメリットとデメリットを、お子様の学力や性格と照らし合わせながら塾選びをすることが大切です。

この記事では、個別指導塾と集団塾のメリットとデメリットについて詳しく解説します。お子様の塾選びでお悩みの方はぜひ読んでください。

個別指導のメリット・デメリット

ここでは「個別指導」の定義と、集団塾と比較した個別指導塾のメリットとデメリットについて説明します。

個別指導とは

個別指導とは、マンツーマン、または講師1人に対して2〜3人の生徒がつく指導スタイルのことを指します。

教室内の環境は塾によって異なりますが、ブースで仕切られていたり、完全個別のスペースが設けられていたりと、周囲を気にすることなく学習に集中できる環境が整えられていることが一般的です。

個別指導のメリット

個別指導の主なメリットは下記4つです。

1. 生徒の理解度に合わせて授業が進められるため、学習内容が定着しやすい
2. 授業に集中しやすい
3. 生徒の学習状況に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを組んでもらえることが多い
4. 習い事や部活で忙しくても通塾のスケジュールを組みやすい

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

1.生徒の理解度に合わせて授業が進められるため、学習内容が定着しやすい

個別指導は1人の講師に対して生徒数が1〜3人と人数が少ないため、講師が1人1人の生徒に目が行き届きやすく、学習の理解度に合わせて授業が進められます。

そのため苦手な分野や、理解できない部分があれば立ち止まってゆっくりと何度も反復し、理解できるようになってから次に進めるため、学習内容が定着しやすいです。

2.授業に集中しやすい

学校や集団塾の授業では、先生の目を盗んで周囲の生徒と話をしてしまったり、居眠りをしてしまったりと集中力を維持することが難しいこともあるでしょう。しかし、個別指導塾の場合、目の前に先生がいて常に自分を見ているため授業に集中しやすいです。

3.生徒の学習状況に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを組んでもらえることが多い

個別指導塾の多くは、生徒がこれまでにどのような学習をしてきたのか学習状況を確認してから、これからの学習計画を立てます。

つまり、年度の途中で入塾しても、生徒のこれまでの学習進度や学習目的に合わせてオーダーメイドでカリキュラムを組んでもらえることから効率的に学習を進められるということです。

4.習い事や部活で忙しくても通塾のスケジュールを組みやすい

集団塾の場合は、授業が行われる曜日や時間が既に決まっているため、決まったスケジュールに合わせて通塾する必要があります。多くの集団塾が生徒をレベル別に分けているため、授業を欠席してしまうと他のレベルのクラスで補講を受けなくてはいけないケースが多いです。

個別指導塾の場合も、基本的に通塾する曜日、時間帯、講師が固定されていることが多いです。しかし、体調不良や部活動の大会など突発的な予定があった場合、授業のスケジュールを自分の都合に合わせて変えやすくなっています。

個別指導のデメリット

個別指導塾の主なデメリットは、下記3つです。

1. 競争相手がいない
2. コストがかかる
3. 担当講師によって授業の質の差が出やすい

1.競争相手がいない

集団塾であれば、クラスメイトがいるためクラスメイトの授業中の発言や様子を見て、緊張感や学習に対するモチベーションを高めたりすることができます。しかし、個別指導塾の場合、常に1人または2〜3人(同学年でない可能性もあります)で学習を進めるため、競う相手がいません。

特に受験生の場合は、周囲のライバル達の様子を知ることができないのは大きなデメリットとなります。定期的に模試を受けたり、塾ではなく学校で勉強のライバルを見つけたりすることが必要になるでしょう。

2.コストがかかる

個別指導塾は、集団塾とは異なり1人の先生を独占して授業を受けられることから集団塾よりも授業料が高いケースが多いです。

集団塾と個別指導塾で大きく異なるのは入会金と、月々の授業料です。いずれも個別指導塾の方が高額になる可能性が高いため、お子様に個別指導塾に通わせる場合は、料金についてよく確認しておきましょう。

4.担当講師によって授業の質に差が出やすい

一概にはいえませんが、集団塾と比べると個別指導塾の方が、学生のアルバイト講師の割合が高いです。

そして、多くの場合授業の内容から指導方法まで講師に一任しています。つまり、担当する講師によって授業の質に大きな差があるということです。

集団塾のメリット・デメリット

続いて、「集団塾」「集団指導」の定義と、個別指導塾と比較した集団塾のメリットとデメリットについて説明します。

集団塾・集団指導とは？

集団塾、または集団指導とは、学校のように1人の講師が大勢の指導を一斉に指導するタイプの指導方法です。決まった曜日と時間に授業が行われる点と、年間の指導カリキュラムが決められている点も個別指導塾とは異なります。

集団塾のメリット

集団塾の主なメリットとして、下記4つが挙げられます。

1. 学校外に友達ができる
2. プロの講師に教わるため安心できる
3. 学校や受験についての情報が豊富である
4. 同じ学校の生徒が多く通うため行き帰りも安心できる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

1.学校外に友達ができる

塾には自分が通う小学校・中学校の生徒だけでなく、他校の生徒もいます。

集団塾の場合、他校の生徒と一緒に授業を受けることになるため、学校外に友達ができることも多いでしょう。集団塾は多くの場合、生徒の学力別にクラス分けをしているため、塾で同じクラスの子とは中学校や高校などの進学先も同じになる可能性があります。つまり長期にわたって交友関係が続くかもしれないということです。

2.プロの講師であることが多い

集団塾の講師の多くは社会人のプロ講師です。しっかりと研修を受け、受験指導においても経験豊富なケースが多いため、安心してお子様の学習指導を任せることができるでしょう。教え方が上手な先生は、授業中に適度な緊張感を保ちつつも、子どもたちを集中させ、飽きさせない授業を展開してくれます。

個別指導塾の場合は、生徒と講師の物理的な距離が近いだけでなく、講師と生徒の年齢も近いため、馴れ合いになってしまう可能性もありますが、集団塾ではそのようなことはないでしょう。

3.学校や受験についての情報が豊富である

集団塾の場合、多くの学生の指導をしてきたことから、学校の定期テストの問題傾向や特徴、さらには受験情報にも詳しいことが多いです。

これらの情報を持っていると、テストや入試前にしっかりと対策をとってもらえるため、短期間で効率的に学力を上げることができるでしょう。

4.同じ学校の生徒が多く通うため行き帰りも安心できる

特に近所にある小・中学生向けの集団塾に通った場合、同じ学校の生徒がたくさんいるため、その中に友達がいれば一緒に塾の行き帰りができます。

また、中にはスクールバスを運行して家の近くまで送迎してくれたり、講師が最寄り駅まで見送ってくれたりする集団指導塾もあります。

塾は帰りが夜遅くになることが多いですが、友達と一緒であれば保護者の方も安心でしょう。

集団塾のデメリット

集団塾の主なデメリットとして、下記が挙げられます。

1. 授業についていけなくて取り残されてしまう可能性がある
2. クラスメイト次第では学習に集中しづらくなる
3. 自分と相性が悪い先生が担当になっても簡単には変更できない

それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

1.授業についていけなくて取り残されてしまう可能性がある

集団塾は生徒の学力に合わせてクラス分けをされていることが多いですが、大勢の生徒を一斉に教えるため全体に合わせて授業が進められます。そのため、授業中に理解しづらい部分があったり学習に遅れたりしてしまうと、授業についていくことができず取り残されてしまう可能性があります。

授業についていけなくなると、学習に対するモチベーションも下がってしまうでしょう。

2.クラスメイト次第で学習に集中しづらくなる

集団塾のクラスは生徒の学力に応じてクラス分けをされていることが一般的です。

クラスの中に騒いでしまう生徒がいる可能性もあります。その場合、授業に集中しづらくなったり、授業が妨害されて一時中断になったりするかもしれません。

3.相性が悪い先生が担当になっても簡単には変更できない

自分が好きな先生や良い先生の授業には一生懸命取り組んだ経験はありませんか？指導には相性があります。ある人には良い先生であると感じられても、お子様も同じように感じるとは限りません。

学力向上において、お子様と先生の相性は非常に大切です。しかし、集団指導塾の場合、自分とは相性が悪い先生が担当になっても簡単に変更することはできません。それはそれぞれの塾に配置されている先生の数が限られており、クラスや担当科目が割り振られているからです。

集団指導塾は生徒の学力ごとにクラス分けをしていることが多いことから、先生を変えるためにクラスを変えてしまうと自分のレベルに合った授業を受けられなくなる可能性が高くなってしまいます。

最悪の場合は、別の塾を探すことになるリスクもあるので注意が必要です。

関連コラム：集団塾に向かない子の特徴5選！他の選択肢は個別指導・家庭教師？

まとめ

この記事では、個別指導塾と集団塾それぞれのメリットとデメリットについて紹介しました。それぞれ一長一短です。この記事を参考にしながら、予算やお子様の学力、性格などを考慮してお子様に合った指導を行う学習塾を選んでください。

お子様が個別指導塾の方が向いているのではないかとお考えであるならば、オンライン塾や学習コーチングも良いでしょう。

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