子どもが塾から帰ってきて、「塾の宿題が終わらない！」と訴えてくることはありませんか？もちろん宿題は大切ですが、自主的に予習・復習する時間も必要です。

とはいえ、塾の宿題が終わらない原因は単純に量が多いだけではありません。原因次第で、対処法は異なります。

そこで本コラムでは、塾の宿題が終わらない原因と対処法について解説します。本コラムを参考にして、余裕を持った学習を進めていきましょう。

塾の宿題が終わらない？やってない？原因5つ

まずは、塾の宿題が終わらない原因について解説します。原因がわかれば、対処法も見出だせます。よくある原因は、下記の5つです。

• 宿題の量が多い
• 宿題が難しすぎる
• 宿題をする時間を確保できていない
• 集中できない
• やり方を間違えている

どれに当てはまるのか確認していきましょう。

宿題の量が多い

塾の宿題が終わらない原因の1つは、宿題の量が多いことです。

多くの塾では、学校の宿題に加えて、塾からの宿題も出されます。このため、生徒は限られた時間の中で両方の宿題をこなさなければいけません。

特に高校生や中学生など、学業が忙しい年齢の生徒にとっては、宿題の量が増えることで時間が足りなくなり、ストレスや負担を感じることがあります。

また、塾の宿題は学校の授業内容を補完するために設定されることもあります。そのため、塾の宿題をしっかりとこなさなければ、授業の理解度が不足し、成績が低下するかもしれません。

宿題が難しすぎる

宿題が難しすぎてなかなか終わらせられないこともあります。

多くの場合、塾の宿題は生徒の学習レベルや授業内容に合わせて設定されます。しかし、中には生徒の理解度に合わない難易度の宿題が出されることもあります。

これは、生徒が塾の授業内容を理解できていない場合や、基礎的な学力が不足している場合に起こることが多いです。

生徒が授業内容を理解できていない場合、宿題を解くためには、まず授業内容を理解する必要があります。しかし、授業での理解が追いついていない状態では、宿題の解答も困難です。同様に、基礎的な学力が不足している場合も、宿題の問題に取り組むのが難しくなります。

宿題をする時間を確保できていない

宿題をする時間を確保するのが難しく、宿題を終わらせられないことがあります。

多忙な日々の中で、宿題をする時間を確保することは容易ではありません。先ほども述べたように、塾の宿題は学校の宿題と重なることがあり、その両方をこなすには時間管理が重要です。しかし、子どもたちは様々な理由で宿題をする時間を確保できないことがあります。

一つの理由は、別の習い事やクラブ活動などの習慣があるためです。これらの活動に参加している場合、その時間を確保することが難しくなります。また、SNSやゲームなどの娯楽に時間を費やしてしまうことも、宿題をする時間を減らす原因となります。

集中できない

集中して宿題に取り組むことが難しく、宿題を終わらせられないパターンもあります。

子どもたちが宿題に取り組む際、集中力が持続せず、すぐに気が散ってしまうことがあります。長時間同じ作業に集中することが難しく、宿題に取り組む際には特にこの問題が顕著に現れるかもしれません。

また、宿題が難しく感じる場合や興味を持たない場合は、さらに集中力が低下しやすくなります。さらに、周囲に宿題以外の誘惑がある場合、集中力を保つことは困難です。スマートフォンやテレビ、ゲームなどの娯楽が気を散らし、宿題に集中することが難しくなります。

やり方を間違えている

間違ったやり方で進めているため、宿題が終わらない、ということもあります。

子どもたちが宿題をする際に、何が宿題なのか正しく理解できていない場合があります。授業で学んだ内容や指示を正しく理解できていないと、宿題の内容ややり方を間違えてしまうかもしれません。

また、宿題の指示が複雑で理解しにくい場合や、宿題の内容が複数のステップになっている場合にも、やり方を間違えてしまう可能性があります。

なぜ多い？塾が宿題を出す理由とは？

塾が宿題を多く出す理由にはいくつかあります。

授業内容を定着させるため

まず、塾が宿題を多く出す主な理由の一つは、授業内容を定着させるためです。授業では新しい知識やスキルを学ぶことが多いため、その内容を定着させるためには継続的な復習や演習が必要です。

宿題を通して、授業で学んだ内容を復習し、理解を深める機会を提供することで、生徒の学習効果を高められます。

授業以外の学習時間を作るため

また、授業以外での学習時間をつくるためにも、塾が宿題を多く出す傾向があります。学校や塾の授業だけでは十分な学習時間が確保できない場合や、生徒の学習スケジュールに空き時間がある場合に、宿題を通して自主学習の時間を確保することが重要です。

宿題を通して自主学習の習慣を身につけることで、生徒は自ら学ぶ力を養えます。

演習量を増やし応用問題にも触れさせるため

さらに、塾が宿題を多く出す理由の一つに、「演習量を確保するためや応用問題に触れさせる」というものがあります。単なる知識の吸収だけでなく、その知識を実際の問題解決に応用する能力を養うためには、多くの演習や応用問題に取り組むことが必要です。

宿題を通して、生徒に演習や応用問題に取り組む機会を提供することで、問題解決能力や応用力を高められます。

これらの理由から、塾が宿題を多く出すことは生徒の学習効果を高めるために必要不可欠であり、生徒の学習スキルや能力の向上に貢献します。

とはいえ、あまりにも宿題が多い場合、子どもに合っていない可能性も考えられます。その場合、宿題を受け入れるだけでなく、何らかの対処法を行いましょう。

塾の宿題が終わらないときの対処法3つ

塾の宿題が出される理由に納得できても、やっぱり宿題が多すぎるように感じる、宿題が終わらない…といったときには下記3つの対処法がおすすめです。

• 塾に相談する
• 時間の使い方を見直す
• 今の塾以外のサービスの利用・併用を検討する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

塾に相談する

常に塾の宿題が終わらず悩んでいる場合は、塾に相談してみるのもひとつです。

塾に相談することで、宿題の量や難易度を調整してもらえます。塾の先生やスタッフは生徒の学習状況を把握しており、適切なサポートやアドバイスを提供してくれるでしょう。

また、塾に相談することで、自分の学習方法や時間管理の改善点をアドバイスしてもらえることもあります。塾の先生やスタッフは多くの生徒を指導してきた経験豊富な専門家ですので、適切な学習方法や効果的な時間管理の方法を提案してもらえるかもしれません。

さらに、塾に相談することで、他の生徒と比べて自分の学習状況や進捗がどの程度なのかを把握することも可能です。自分だけが宿題に追われているのか、それとも他の生徒も同じような状況なのかを知ることで、より適切な対処法を見つけられます。

時間の使い方を見直す

宿題が終わらず悩んでいるとき、時間の使い方を見直してみることも重要です。

まず、宿題に取り組むための時間を優先的に確保しましょう。スケジュールを立てて、宿題をする時間を明確にすることで、計画的に取り組むことが可能です。また、学校や塾の授業後にすぐに宿題に取り掛かることで、気持ちの切り替えがスムーズになります。

さらに、SNSやゲームなどの時間を減らすことも効果的です。これらの娯楽は楽しいですが、長時間使用すると時間を浪費してしまいます。宿題に集中するためには、これらの時間を減らし、宿題に集中できる環境を整えることが大切です。

時間の使い方を見直すことで、宿題に取り組む時間を確保し、効率的に宿題を進められます。計画的なスケジュール管理と娯楽時間の見直しを行い、宿題のストレスを軽減しましょう。

今の塾以外のサービスの利用・併用を検討する

どうしても今の塾の宿題が多く、悩まされている場合、ストレスになる場合などは、転塾や塾以外のサービスの利用や併用を検討することも有益です。

まず、家庭教師やコーチングなどの個別指導サービスを利用することで、宿題のサポートを受けられます。これにより、自分のペースで理解を深めることができ、宿題に取り組む際のサポートが得られます。

さらに、塾の転塾も検討することが選択肢の1つです。別の塾に通うことで、授業のスタイルや難易度が変わり、新しい環境での学習が可能になります。また、新たな塾での宿題の量や内容が合うかどうかも確認できます。

今の塾以外のサービスの利用や併用を検討することで、宿題に対するサポートや新たな学習環境を得ることが可能です。自分の学習スタイルやニーズに合った選択肢を探し、宿題に取り組む効率を上げましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は塾の宿題が終わらない原因と対処法について解説しました。

塾の宿題が多いことにはさまざまな理由があるとはいえ、宿題が多すぎる場合も十分考えられます。

塾の宿題が終わらないと思ったら、学習コーチングもおすすめです。

アガルート学習コーチングでは「他塾サポート」も可能です。SAPIXや早稲田アカデミーなど、塾に応じたサポートも行っています。

「宿題が多く感じるけど、塾は気に入っている」といった場合、ぜひ塾との併用も考えてみてはいかがでしょうか？