「子どもが塾に行きたがらない」と、お悩みではありませんか？

お子さんが「塾に行きたくない」と言うと、親としてはとても悩ましい問題ですよね。
塾に通うことは多くの受験生や生徒にとって大切な学習手段の一つですが、通うことがストレスや苦痛になってしまうこともあります。

子どもが塾に行きたくないと思うのには、実は何かしらの理由があります。親としては、お子さんが塾を嫌がる原因をしっかり探ることが大切です。

本記事では、子どもが塾に行きたくないと感じる理由と対処法について紹介していきます。
お子さんの「塾に行きたくない」という気持ちに寄り添いながら学習環境を改善し、勉強へのモチベーションを高める方法を見つけましょう。

塾に行きたくない！ストレスの原因9つ

お子さんが塾に行きたくないと感じる理由はさまざまです。

ここでは、子どもが「塾に行きたくない」「行くことがストレス」と感じる原因を解説していきます。

子どもがなぜ塾を嫌がるのか原因が分からずお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

授業についていけない

塾の授業についていけないことが、塾に行きたがらない原因になっている場合があります。

塾の授業は、クラスやコースによっては学校の授業よりも進度が速かったり、難易度が高かったりするケースがあります。

授業内容が難しくて理解できない、先生の説明についていけないなど、授業自体についていけなくなると、塾に行くのが苦痛になりますよね。

このような状況が続くと、授業中に質問できずに悩みを抱え込んでしまったり、周りの生徒との差を感じて劣等感を抱いたりする可能性もあります。

結果として、塾に行くこと自体が苦痛になってしまうケースも少なくはありません。

宿題が多い、終わらない

塾の宿題が多すぎたり、難しすぎたりして終わらないことも、子どもにとって大きなストレスになりかねません。

塾に通っている子どもは、学校の宿題に加えて塾の宿題もこなさなければならず、趣味や友人との時間を削ることも少なくはないでしょう。

宿題に追われる毎日は勉強に対する嫌悪感を生み出し、学習意欲の低下につながる可能性があります。

また、宿題が終わらないことに対する焦りや不安が増すと、塾に行くこと自体が億劫になってしまうこともあるでしょう。

塾が合わない

塾の方針や雰囲気がお子さんに合っていない場合もあります。

集団授業か個別指導か、少人数制かなど、塾の種類によって学習スタイルは異なります。

お子さんの性格や学習スタイルに合った塾選びができていないと、学習自体にストレスを感じてしまったり、学習効果が上がらず通う意味を感じられなくなったりすることもあるでしょう。

先生や教え方が好きになれない

塾の先生との相性が合わないことも、塾に行きたがらない原因の一つです。

例えば、厳しすぎる先生に対して恐怖心を抱いたり、説明が分かりにくい先生の授業についていけなかったりすることもあるでしょう。

また、塾に行っても先生に対して質問しやすい雰囲気でない場合や、先生からの個別のフォローが不十分だと、子どもは分からないことを解決できず、塾に行く価値を見出せず、塾に行きたがらない可能性も大いにあります。

人間関係のストレス

塾の友達やクラスメイトとの人間関係がストレスになっている可能性もあります。

クラスメイトとの関係が上手くいかない場合や、クラス内でいじめや嫌がらせなどがあると、塾に行くこと自体が怖くなってしまいますよね。

また、他の生徒との学力の差を感じて劣等感を抱いたり、競争意識が強すぎて精神的に疲れてしまったりすることもあるでしょう。

とにかく勉強が苦痛

そもそも勉強自体が嫌いな子や、やる気が出ないという場合は、塾に行くこと自体が苦痛になってしまうでしょう。

勉強が楽しくない、またはどうしてもやる気が起きないと感じると、勉強全般に対する嫌悪感が強まり、塾に行くモチベーションも低下してしまいます。

そのような状態で塾に通わせようとしても、子どもにとってはストレスにしかなりません。

通うのが大変

塾への通学が負担になっていることも、塾に行きたがらない原因の一つです。

例えば塾が自宅から遠い場合、通学に時間がかかり疲れてしまったり、そもそも通学の時間がもったいないと感じてしまうこともあります。

もちろん通学時間だけではありません。

学校帰りに塾に通う場合、十分な休憩時間を確保するのも難しく、帰宅時間も遅くなり精神的にも肉体的にもしんどさを感じることもあるでしょう。

このような通学の負担が、塾に対する嫌悪感を高めてしまう可能性もあります。

他にやりたいことがある

他にやりたいことがある場合、塾に行くのを嫌がる可能性があります。

例えば部活動や習い事、友人との交流など、お子さんにとって大切な活動を制限してしまうと、子どもはストレスを感じやすくなります。

特に受験期になると、塾の授業時間が増え、さらに自由時間が減少するため、子どもはバランスの取れた生活が送れないことでストレスが蓄積しがちです。

これにより、勉強に対する意欲も低下してしまう可能性があります。

通っても成績が上がらない

塾に通っているにもかかわらず、期待通りの成績が上がらないことも、大きなストレス要因となります。

努力しているのに結果が出ないことで、子どもは自信を失ったり、勉強に対する意欲が低下したりしてしまいます。

また、親からの過度な期待や周囲との比較によるプレッシャーもあるでしょう。

結果が出ないことで塾に通う意味を見失い、通塾すること自体に疑問を感じてしまう可能性もあります。

関連コラム：塾に行っても成績が上がらないのはなぜ？原因と解決策を解説

塾に行きたくない原因別対処法

お子さんが塾に行きたくない原因が分かったら、適切な対処法を考えましょう。

行きたくない原因によって対処法は異なります。

お子さんの気持ちにしっかり寄り添いながら原因解決に努め、子どもの勉強に対するモチベーションを改善しましょう。

話し合う

まずは、お子さんとじっくり話し合うことが大切です。

お子さんが「塾に行きたくない」と言う理由を具体的に聞き出し、どの原因が当てはまるかを把握することから始めましょう。

お子さんとの話し合いの際には、以下のポイントに注意して話をすることが大切です。

• 批判や否定をせず、お子さんの気持ちを受け止める
• 具体的な理由を聞き出す（「なぜ」「どうして」と掘り下げる）
• お子さんの希望や理想の学習環境について聞く
• 親の考えも伝え、一緒に解決策を探る

例えば授業についていけないことが原因であれば、どの部分が難しいのか、どうすれば理解できそうかを具体的に聞き出します。

宿題が多すぎる場合は、どのくらいの量なら対応できるか、時間管理の方法などを一緒に考えてあげると効果的です。

もちろん原因によって対処法は異なりますが、親子でしっかりコミュニケーションをとることで解決できる場合も多いので、お子さんとしっかりと向き合って話をしてみましょう。

塾に相談する

授業についていけない、成績が上がらないなどの理由がある場合は、塾に相談するのも一つの方法です。

塾の担当者に相談して、クラスや先生を変えてもらえるかどうかを確認してみましょう。

また、塾に相談する際には以下の点をしっかり伝えることが大切です。

• 具体的な問題点を明確に伝える
• お子さんの気持ちや状況を詳しく説明する
• 改善のためのアイデアや希望を伝える
• 塾側の提案を聞き、協力して解決策を探る

多くの塾は生徒の満足度向上に努めているので、担当者に率直に相談してみることで柔軟な対応をしてくれる可能性があります。

自己判断せずに、一度塾に相談してみるのも良いでしょう。

転塾する

話し合いや塾への相談を行っても状況が改善されない場合や、塾の方針やカリキュラムが合わない場合には、転塾を検討するのも一つの選択肢です。

別の塾ではお子さんに合った環境やカリキュラムが見つかるかもしれません。

また、人間関係のトラブルが原因の場合は、転塾することで環境が改善され、塾へのモチベーションが改善される可能性もあります。

転塾を検討する場合には、同じ失敗を繰り返さないためにも以下の点に注意して塾選びを行いましょう。

• 現在の塾の問題点を明確にする
• お子さんの学習スタイルや性格に合う塾を探す
• 体験授業や説明会に参加し、雰囲気を確認する
• 転塾のメリット・デメリットを家族で話し合う

転塾は大きな決断ですが、お子さんに合った学習環境を見つけられる可能性もあります。

お子さんの未来のためにも、家族でしっかり話し合って検討すると良いでしょう。

家庭教師や通信教育など他の方法で勉強する

塾通いそのものがストレスになっている場合や、他の活動との両立が難しい場合は、家庭教師や通信教育など、家で勉強できる方法も検討してみましょう。

家庭教師や通信教育には以下のメリットがあります。

• 自宅で学習できるため、通学の負担がない
• 個々のペースや理解度に合わせた学習が可能
• 時間の融通が利きやすい
• 一対一の指導で、質問しやすい環境が作れる

特に勉強が苦痛だったり、勉強のやり方が分からなかったりする場合は、学習コーチングのサービスを利用するのも良いでしょう。

コーチングでは、単に教科の内容を教えるだけでなく、効果的な学習方法や時間管理のスキルなども身につけることが可能です。

お子さんのペースに合わせた学習が可能なため、ストレスを軽減しながら学力向上を目指せるのもメリットの一つです。

そもそも塾に行く目的は？

お子さんが塾に行きたくないと感じてしまっている場合には、一度塾に通う目的を見直してみることも重要です。

通う目的が明確でないと、モチベーションを維持することはなかなか難しいですが、塾に行く理由が明確であれば、目的を達成するために必要な環境や方法を考えることも可能です。

お子さんが悩んでいる際には、一度立ち止まって塾に行く目的を見つめ直し、現在の塾がお子さんに本当に適しているかどうか検討してみましょう。

受験のため

受験対策のために塾に通っている生徒はとても多いです。

一般的に受験のために塾に通う場合には「進学塾」を選択するのが良いでしょう。

もちろんただ通うだけでなく、塾に通い続けることで志望校合格が見えてくるかどうかを見極めなければなりません。

以下の点に注目して、お子さんに合った進学塾を選択しましょう。

• 最終的に志望校合格ができそうなカリキュラムか
• 模試や成績など塾の効果が結果に出ているか
• 志望校に向けた学習計画が立てられているか
• 弱点補強や得意科目の伸長が適切に行われているか

もし、合格可能性が見えない、または学力が伸びていないと感じる場合は、塾の変更や学習方法の見直しを検討する必要があるかもしれません。

お子さんの意見も聞きながら、適当な判断をしましょう。

学校の授業についていくため

学校の授業についていくことが目的の場合は、「補習塾」に通うのがおすすめです。

進学塾では、学校の授業進度よりも先に授業が進んでしまうことがあり、学習に対して余計に混乱を招く可能性があります。

補習塾を選ぶ際には、以下の点をしっかり確認して選びましょう。

• 学校の進度に合わせたカリキュラムがあるか
• 基礎的な内容から丁寧に教えてくれるか
• 個別指導や少人数制など、質問しやすい環境があるか
• 学校の宿題のサポートも行っているか

学校の授業についていけるようになることで、自信がつき学習意欲も高まる可能性があります。

現在通っている塾がお子さんのレベルや性格に合っているか再度確認を行い、必要であれば転塾も検討すると良いでしょう。

専門分野を伸ばすため

特定の科目を伸ばしたい場合、「専門塾」に通うのも効果的です。

専門塾には、特定の分野に精通した講師が在籍しており、実践的な学習プログラムがあったり、資格取得のサポートがあったりする場合もあります。

例えば、英語に特化した専門塾の場合には、実践的な会話練習に加え、英検やTOEIC対策などを行っている塾が多いのも特徴です。

専門塾ではその分野に特化した指導を受けられるため、効率的にスキルアップを図ることができる一方で、他の科目とのバランスも考慮する必要があるので注意しましょう。

勉強のやり方を身につけるため

「勉強が苦痛」「勉強しても成績が上がらない」と感じる場合は、自分で勉強する力が身についていない可能性が高いです。

このような場合には、一人ひとりをしっかり見てくれる学習サービスを利用することで、自分に合った勉強法を見つけられるでしょう。

勉強のやり方を学ぶための選択肢としては以下の通りです。

• 自己学習力を育成するプログラムがある塾
• 個別指導塾（学習方法のアドバイスも受けられる）
• 学習コーチングサービス

特に、一人ひとりの学習スタイルや性格に合わせてサポートをしてくれる学習コーチングは、勉強のやり方から受験対策まで幅広く教わることが可能なので、効率よく学習習慣を身につけるのにおすすめです。

お子さんに合った勉強法を身につけ、長期的な学力向上を目指しましょう。

まとめ

お子さんが塾に行きたがらない場合には、まずはお子さんの気持ちに寄り添い、原因を理解した上で適切な対処法を見つけることが大切です。

塾を嫌がる原因はさまざまですが、話し合いや塾への相談、学習方法の見直しなどで改善できるものも多いので、お子さんとコミュニケーションを取りながら改善へと導いてあげると良いでしょう。

学習方法が合っていない場合もあるので、必要に応じて転塾や他の学習方法の検討も視野に入れましょう。

アガルート学習コーチングでは、専属コーチが一人ひとりに合った学習法で成績を伸ばすサポートを行います。

オンラインで完結するため通塾のストレスもなく、自宅で効率的に学習を進められるのが特徴です。

自分の力を伸ばしたい、でも塾には行きたくない、というお子さんにぴったりな学習サービスなので、まずは相談してみてはいかがでしょうか。