塾へ通う目的は、学校の授業対策や受験対策など、人によって異なりますが、どんな目的であれ、塾で質問をすることは大変重要です。

わからない内容をそのままにしていては、塾に行っても成績が上がりにくいでしょう。

では、質問できない子どもは、塾が向いてないのでしょうか？

実際に塾で質問できない、と悩んでいる方は多くいます。

そこでこのコラムでは、塾で質問できない子どもが塾に向いてないのか、を明確にします。

塾で質問できない状況の解決策についても解説していますので、ぜひご参考にしてください。

塾で質問できない原因

まずは、塾で質問できない原因について考えてみましょう。原因をがわかると、解決に繋がります。塾で質問できない原因としてよくあるのは、下記のようなことです。

• 質問するのが怖い、恥ずかしい
• 質問するタイミングがわからない
• わからないことがわからない
• 講師と相性が悪い
• 人目が気になる

当てはまるのかどうか、確認してみましょう。

質問するのが怖い、恥ずかしい

塾で質問できない生徒の中には、「質問するのが怖い」と感じる人がいます。

自分の質問が他の生徒や講師から「つまらない」「レベルが低い」と思われるかもしれないという不安が、主な恐怖の要因です。

他人の注目を浴びたくない、という感情もあります。

また、「質問するのが恥ずかしい」という感情も、質問できない大きな要因です。

特に集団授業では、自分の発言が教室内の注目を集めるため、間違いを指摘されることへの羞恥心が強まります。

その結果、質問する勇気を持てず、疑問をそのままにしてしまうケースが少なくありません。

質問するタイミングがわからない

塾で質問できない理由の1つに、「質問するタイミングがわからない」という問題があります。

授業が進行中の場合、講師の説明を中断することに気が引ける生徒は少なくありません。そのため、疑問を抱えたまま授業が終わってしまうことがよくあります。

タイミングを逃し、そのまま質問を諦めるケースも多いです。

授業後に質問しようとしても、講師が次の授業の準備をしていたり、他の生徒が先に質問していたりすると、タイミングを掴めません。

また、個別指導であっても、生徒自身が「今の話に関連する質問をしてもいいのか」と迷い、遠慮してしまうことがあります。

わからないことがわからない

質問しようにも、わからないことがわからなくて質問できない、ということがあります。

この悩みを抱える生徒は、授業内容が理解できないため、どこからつまずいているのかさえ把握できません。その結果、具体的な質問をすることが困難なのです。

特に、授業についていけていない場合、基礎的な内容から大きく離れてしまい、何を質問すれば学習が進むのかが分からなくなります。

このような状況では、単純な疑問ではなく「全体的にわからない」という感覚に陥ってしまうかもしれません。

また、質問して解決できるレベルを超えている場合もあります。

「質問しても意味がない」と感じてしまえば、質問する意欲は薄まるでしょう。

講師と相性が悪い

「講師と相性が悪い」という問題も考えましょう。

特定の講師に対して、生徒が威圧感を感じたり、話しかけにくい雰囲気を持っていたりすると、質問をためらうかもしれません。

他の講師なら気軽に質問できる生徒でも、相性の影響で質問できないことはあります。

残念ながら、講師が生徒の気持ちに寄り添わず、一方的な指導を行うことは少なくありません。

生徒が「聞きたい」と思っても、講師の態度や口調から遠慮を感じ、質問をする機会を失うのです。

また、生徒が講師の説明方法や教え方に違和感を抱いている場合、質問しても理解が深まらないと感じ、次第に質問を諦めてしまいます。

人目が気になる

集団塾では、「人目が気になる」ことが質問できない大きな理由の一つです。

特に他の生徒の視線を意識し、自分の質問が「簡単すぎる」「レベルが低い」と思われるのではないかという不安を抱く生徒が多くいます。

さらに、自分が質問することで授業の進行を遅らせ、他の生徒の学習の邪魔になるのではないかという懸念も生じます。

このような責任感が、質問を躊躇する原因となっているのです。

特に、周囲がスムーズに授業を受けているように見える場合、自分の疑問を言い出すことが一層難しく感じられるでしょう。

質問できない子は塾が向いていない？

質問できないからといって、塾そのものが向いていないとは言い切れません。

ただし、疑問点を解消できない状態が続くと、学習効果が薄れ、成績向上が難しくなるのは事実です。

疑問を解消しないままでは、基礎の理解が不十分になり、次の学習内容にも影響を及ぼします。

質問せずに自力で調べて解決する方法もありますが、効率は悪いでしょう。情報を探す時間がかかり、逆に非効率になります。

塾の役割は、効率的に生徒の疑問を解消し、学習をスムーズに進められる環境を提供することです。質問ができない状況は、この本来の役割を十分に活用できていません。

「塾が向いていない」のではなく、「通っている塾が自分に合っていない」可能性も考えられます。環境や原因を見直し、適切な対処法を見つけましょう。

塾で質問できない…解決方法は？

質問することが苦手な子どもでも、少しずつそのハードルを下げる方法があります。塾で質問できないという悩みがある際には、対策として下記を考えてみましょう。

• 頑張って質問できるようになる
• 質問しやすい塾・先生を選ぶ
• 個別指導にする

それぞれ詳しく解説していきます。

頑張って質問できるようになる

まずは、頑張って質問することを目標にしましょう。

その際には、自分が抱えている疑問を明確にする練習をすることが重要です。質問内容をノートに書き出すことで、自分が何を知りたいのかが整理され、質問しやすくなります。

次に、質問するタイミングを見つけるため、授業の流れを意識しましょう。

授業中にメモを取っておき、休憩時間や講師が空いている時間を利用すると、他人の目を気にせず質問しやすくなります。

また、小さな質問から始めることも効果的です。たとえば、理解している内容を確認するような簡単な質問であれば、心理的な負担が軽減されます。

この経験を積み重ねることで、より大きな疑問にも対応できるようになります。

質問しやすい塾・先生を選ぶ

質問しやすい環境を選ぶことは、塾選びでも重要なポイントです。

通っている塾が質問しづらい場合は、転塾や担任を変えることを検討する必要があるかもしれません。

まず、講師の性格や教え方が自分に合っているかを確認しましょう。講師の態度や話しやすさを見極めることが大切です。

生徒の声に耳を傾け、親身になって対応してくれる講師であれば、自然と質問しやすい雰囲気が作られるでしょう。

また、塾全体のサポート体制も重要です。質問専用の時間が設けられている塾や、オンラインで質問できるシステムを導入している塾は、生徒の疑問を解消する場をしっかり提供しています。

個別指導にする

質問が苦手な生徒は、集団塾より個別指導が合っている可能性が高いです。

個別指導では、生徒一人ひとりのペースや理解度に合わせて授業が進むため、集団授業のような「質問しづらい」空気が生まれにくくなります。

また、他の生徒の目を気にせず、自由に講師に質問できる環境が整っています。

家庭教師も、マンツーマンで学習を進めるため、有効な選択肢の一つです。自宅というリラックスした環境で学べるため、緊張感が薄れ、自然と疑問を解消しやすくなります。

近年注目されているマンツーマン指導のコーチング塾は、ただ教えるだけでなく、生徒が「どのように学ぶべきか」をサポートする点が特徴です。

生徒が主体的に学習し、必要な時に講師とコミュニケーションを取りやすい環境を提供しています。

塾の先生に質問できるようになる方法

最後に、今すぐできる塾の先生に質問できるようになるポイントを紹介します。下記の3点に気をつけることで、質問しやすくなります。

• 先生が答えやすいタイミングで質問する
• 質問することは恥ずかしいことではないと理解する
• 途中まで自分で考えてから質問する

それぞれ確認していきましょう。

先生が答えやすいタイミングで質問する

質問する際に、先生が答えやすいタイミングを意識しましょう。

授業中は説明が続いていることが多いため、途中で質問を挟むと、講師のペースを崩してしまう場合があります。

そのため、授業の区切りや休憩時間を活用するのがおすすめです。

また、授業が終わった直後は、先生も内容を把握した状態でいるため、質問に対応しやすいタイミングといえます。

他の生徒が並んでいる場合は、順番を待つことで落ち着いて話せる環境が作られるでしょう。

質問することは恥ずかしいことではないと理解する

質問することは決して恥ずかしい行動ではありません。むしろ、理解を深めるための積極的な行動であり、学ぶ意欲を示す重要な一歩です。

他の生徒も同じ授業を受けている以上、似たような疑問を抱えている可能性があります。

自分が質問することで、周囲の生徒の学習にも良い影響を与えるかもしれません。この点を意識すると、質問することへの抵抗感が減るでしょう。

また、講師にとって生徒からの質問は、理解度を確認し、授業内容を改善する貴重なチャンスです。

質問することは学びの過程の一部であり、講師にとっても歓迎される行為であると理解しましょう。

途中まで自分で考えてから質問する

質問をする前に、自分で考える時間を持つことは重要です。

問題のどこがわからないのかを整理することで、質問内容が明確になり、先生も具体的に答えやすくなります。

たとえば、公式を思い出そうとしたり、教科書やノートを見返したりするだけでも十分です。

その上で、「ここまではわかるけれど、ここが理解できない」と伝えれば、先生も的確に説明しやすくなります。

また、途中まで考える姿勢を見せることで、先生に「一生懸命取り組んでいる」という印象を与えます。

これにより、質問の内容が評価されるだけでなく、自分の学習意欲が先生からのサポートを引き出すきっかけになるでしょう。

アガルート学習コーチングならオンラインマンツーマン指導で気軽に話せる！

今回は塾で質問できない状況について解説しました。

塾で質問することは、より効果的な学習を進めるために大切です。とはいえ、人目を気にしたり、環境が悪かったりして、質問できない状況になることはよくあります。

そんな方には、アガルート学習コーチングがおすすめ。

アガルート学習コーチングは、オンラインマンツーマン指導であるため、人目を気にせず自分のペースでコーチに気軽に質問できます。

担当コーチも全員プロコーチのため、質問しやすい雰囲気づくりが得意です。また、生徒の性格に合わせた指導・接し方で、あなたらしく学習を進められます。

気になる方は、一度無料体験をしてみてはいかがでしょうか。