中高生の子どもを持つ親が抱える代表的な悩みのひとつが、「宿題が終わらない」というものです。

今回は、宿題が終わらない原因について解説します。

子どもに宿題を急かすのではなく、「1日のスケジュールを立てる」「学習環境を整える」など工夫してみてはどうでしょうか。

宿題が終わらない4つの原因

1.計画を立てて満足している

勉強計画を立てて満足していませんか？夏休みや冬休みといった長期の休みになると、読書感想文やワークプリントなど宿題が山積みです。

休み期間中に宿題を終えるためには、スケジュール通りに勉強を進めることが大切。

そのためにも、毎日無理なく続けられる勉強スケジュールを立てましょう。

関連コラム：中学生が勉強スケジュールを立てる時のポイントを解説

2.設定目標が高すぎる

「毎日4時間以上勉強する」「全ての問題が正解できるようになるまで繰り返す」というように目標設定が高すぎると、疲れて挫折する可能性があります。

また、「夏休みの宿題は集中して3日間で全部終わらせる！」という無理な計画も後々自分を苦しめることに……。

毎日コツコツと続けられるよう、「1日1科目のワークプリンを終わらせる」「◯月◯日までに読書感想文を書き終える」など、クリアしやすい目標を設定しましょう。

3.苦手科目を後回しにしている

苦手科目は時間がかかることから、ついつい後回しにしがちです。

嫌なことを先延ばしにしても結局はやらなければなりません。時間がない・終わらないという焦りから、思うように勉強が進まなくなります。

苦手科目の宿題を先に済ませておくことで、心の負担が減り前向きに勉強に取り組めるようになるのではないでしょうか。

4.集中力が続かない

中学校や高校の授業時間は、1コマ50分です。

年齢や環境によって多少の違いはありますが、集中力が持続する時間は40〜50分前後だといわれています。休みなしで勉強しても集中力が続かず、勉強に身が入らなくなるのです。

成功体験の積み重ねが学習意欲の向上につながる

繰り返しの学習で知識が定着する

授業で習ったことを理解できていると思っても、実際に問題を解いてみるとわからないというケースは意外と多いものです。

授業内容をその日のうちに復習することで、理解が足りなかった部分を補い知識の定着につながります。

課題をクリアする達成感を味わう

苦手科目で高得点を取ったり、定期テストで学年順位が上がったり、努力が成果に結びついたときの達成感は大きなやりがいになります。

こうした成功体験を積み重ねることが勉強を続けるモチベーションになるのです。

宿題を終わらせるコツ

制限時間を設ける

終わりが見えないと苦痛に感じてしまいます。宿題に取り組むときは、◯〜◯時まで国語→15分休憩→◯〜◯時までは数学という具合に、時間を決めて勉強しましょう。

「食事までの30分だけ集中して問題を解いてみよう」「お風呂に入りながら教科書を読もう」というように、スキマ時間を活用し効率良く勉強しましょう。

学習環境を整える

騒音が気になるようならイヤホンやヘッドホンを用意する、マンガ・雑誌類は目に入らない場所へ移動するなど、宿題に集中できるような環境を整えましょう。

お子さんと相談しながら、お部屋の模様替えをすれば、お子さんを応援したい気持ちもしっかりと伝わりそうですね。

目標を共有して競争を楽しむ

誰かに目標を宣言し、やらざるを得なくなる状況を作るのもひとつの方法です。

たとえば、友達と目標を共有しLINEやメッセンジャーなどに「宿題達成率　10％」「ワーク1ページ終了」など投稿し合うことで、競争心を搔き立てられ異学習意欲の向上につながります。

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