この記事のまとめ
- 中小企業M&Aとは、中小企業が第三者へ経営権や事業を引き継ぐために行う合併や買収のことであり、後継者不足・経営者の高齢化・市場縮小を背景に件数は増加傾向にある
- 国内のM&A成約件数は2024年に4,700件と過去最多を記録しており、株式譲渡や事業譲渡など複数の手法から自社に合った進め方を選ぶ必要がある
- とはいえ「自社はいくらで売れるのか」「どんな手順で進めれば損をしないのか」を独学で判断するのは難しいため、まずは売り手オーナー向けに体系化された資料で全体像をつかむのがおすすめ
- アガルートM&Aの公式LINEに登録すると、「売り手オーナー向けM&A完全ガイドブック」を無料で受け取れる
- ガイドブックには、自社の目安売却金額がわかる算定式、買い手が評価する”高く売れる会社”の4つの条件、納得の成約を実現するM&A7ステップ、2027年ミニマムタックス改正と売却タイミングの考え方が1冊にまとめられている
- LINE登録もガイドブックの受け取りも無料のため、M&Aを少しでも検討している場合はまず内容を確認しておくと安心
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中小企業M&Aとは|基礎知識

引用:中小企業庁 Q1:中小企業基本法の中小企業の定義と小規模企業の定義を教えてください。
中小企業M&Aは、中小企業が第三者へ経営権や事業を引き継ぐために行う合併や買収を指します。
株式や事業、組織再編といった会社の体制を整える手法を通じて、運営の中心組織が移転する取引の形態です。事業の承継や成長戦略、あるいは再建の手段として活用される場面が多く見られるでしょう。
中小企業M&Aの主な内容は、以下の表の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 取引の仕組み | 株式や事業の譲渡、組織の再編を通じて経営の権利を移す |
| 活用の目的 | 事業を引き継ぐ人がいない状態の解決、規模の拡大、経営の立て直し |
| 期待される役割 | 培った技術の継承、従業員の働く場所の維持、会社の存続 |
中小企業M&Aは、中小企業の価値を次世代へつなぐための有力な手段と言えます。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る中小企業のM&Aの現状
中小企業を取り巻くM&Aの現状を整理します。日本国内における成約件数は、2024年に4,700件(※)を記録し過去最多となりました。
(※2024年 株式会社レコフデータ調査 中小企業庁 2025年版中小企業白書・小規模企業白書(上)中小企業庁編)
後継者が不在である状況を背景にして、第三者へ事業を引き継ぐ手法が一般的になっています。事業を譲り渡す際は、公的支援機関や民間の仲介会社の双方を活用する動きが広がりました。
中小企業のM&A件数が増えている理由
中小企業のM&A件数が右肩上がりで増えている背景を詳しく解説します。日本の社会が抱える構造的な問題が、経営者の決断に大きな影響を与えている状況です。本章で紹介する理由は、主に下記があります。

経営環境の変化を正しく理解するために、3つの理由を具体的に見ていきましょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る後継者不足
親族の中に事業を引き継ぐ人がいないため、外部への承継を選択する中小企業が増えています。後継者を育てるための時間や費用を確保できない企業が増加しているのが実情です。
以前は親族内での承継が主流でしたが、現在は外部への承継が現実的な選択肢として選ばれるようになりました。廃業を避けるための有力な手段として、M&Aへの認識は肯定的に変化しています。
経営者の高齢化
経営者の平均年齢が上昇し、自身の引退を見据えて準備を始める企業が増加しています。
自身の健康問題や経営による日々の負担を理由にして、早期の承継を検討するケースも少なくありません。引退後の生活資金を確保して余生を豊かにするためにも、M&Aは有効な手段の1つです。
後継者不足の問題と経営者の高齢化が同時に進んでいることから、よりM&Aの件数が増えているといえるでしょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る日本市場の規模縮小
人口が減り続けている影響で、国内の市場規模は全体的に減少傾向にあります。単独の経営を続けるのみでは、将来の成長を維持することが難しくなっている中小企業も多いでしょう。
M&Aを成長戦略の1つとして捉え、攻めの姿勢で活用する経営者が着実に増えました。最新の技術や優秀な人材を確保するための手段として、M&Aの重要性は高まっています。
市場の変化に素早く対応するためには、自社単独の限界を認める勇気も必要です。他社のリソースと組み合わせることで、新しい価値を生み出す道を探してください。
中小企業のM&Aが抱える課題と近年の傾向
以前の中小企業経営において、M&Aは「会社を乗っ取られる」「身売りをする」といった、あまり良くない印象をもたれる傾向にありました。
しかし、近年は国が作成したガイドライン(※)の普及や、多様な公的支援策が広がったため、M&Aへの認識は前向きに変化しています。
(※中小企業庁 中小M&Aガイドライン)
とくに若手の経営者を中心に、M&Aを成長のためのポジティブな戦略として捉え、抵抗感なく活用する動きが活発になっています。会社を次の世代へつなぐための建設的な選択肢として、市場全体で受け入れられる土壌が整ってきました。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る中小企業がM&Aを行う目的
中小企業がM&Aを実施する背景には、経営上の課題を解決したり、さらなる飛躍を目指したりする明確な意図があります。
経営者がM&Aを行う目的について、以下の5つの視点から詳しく解説を進めましょう。

各目的を詳しく見ていきましょう。
資金調達や財務状態の改善
中小企業がM&Aを行う大きな理由は、手元にまとまった資金の確保です。事業や関連会社を売却して現金化すれば、会社の財務状態をより良い形へ整えられます。
金融機関への借入金を返済したり、資本の構成を改善したりする作業に充てることが可能です。資金に余裕が生まれるため、残った事業をさらに強化する道や、新しい分野へ挑戦する道が開けます。
経営の選択肢を増やす手段として、M&Aは有効に働くでしょう。会社を売却して得た利益は、将来の成長に向けた再投資の資本としても活用できます。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る事業の承継による後継者問題の解決
親族の中に事業を引き継ぐ人がいない場合でも、M&Aを活用すれば第三者への承継によって事業を存続させられます。第三者承継の仕組みを利用すれば、経営者が引退した後も会社が途絶える心配はありません。
長年培ってきた独自の技術や伝統を、意欲のある次世代の経営者へ確実に引き継ぐことが可能です。
信頼できる相手に経営を任せる決断は、地域社会への貢献にもつながるでしょう。後継者の悩みから解放されることは、経営者個人の将来を守ることにも直結します。
従業員の雇用の引き継ぎ
M&Aを行う目的の1つは、廃業を回避して大切な従業員の働く場所を維持することです。買い手企業の傘下に入ることで、従業員は安定した経営環境の中で仕事を継続できるようになります。
会社が消滅してしまうと従業員は職を失いますが、M&Aであれば雇用契約を引き継ぐことが可能です。
専門的なノウハウを持つ人材が新しい環境で活躍し続けることは、事業価値を保つためにも欠かせません。買い手企業の福利厚生や教育制度を利用できるようになれば、従業員の成長を後押しする機会にもなるでしょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る事業の拡大または新規市場への参入
中小企業のM&Aには、買い手企業が持つ強力な資金力や販売ネットワークを活用し、事業規模を飛躍的に拡大する狙いもあります。自社単独では進出が難しかった新しい市場や地域へ、スピード感をもって展開することが期待できるでしょう。
成長戦略の一種としてM&Aを捉えれば、数十年かかる成長を数年で実現することも可能です。大手のグループに加わることでブランド力が高まり、これまで以上に大きな案件を獲得できる可能性も広がります。
優秀な人材や最新の設備を共有できる体制は、競合他社に対する強い優位性となるでしょう。
統合による企業資源の効率化
M&Aによって、お互いの人材や設備、ノウハウを統合させることで、経営全体の能率を高めることができます。重複している業務や拠点を整理すれば、むだなコストを削減し、収益性の向上を目指すことが可能です。
企業の価値を高め続けるためには、常に組織の無駄を省き、磨き続ける姿勢が求められます。統合のメリットを活かし、さらなる利益の拡大を目指しましょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る中小企業M&Aのメリット
M&Aは、事業を譲り渡す側の中小企業にとって多くの利点をもたらす手法です。経営者が抱える将来への不安を解消し、会社をより良い形へ発展させる契機です。
中小企業がM&Aを実施する主なメリットは、以下の6点が挙げられます。
- 後継者問題の解消
- 事業の成長・拡大
- 不振状態からの再建
- 従業員雇用の維持
- 売却による資金調達
- 個人保証からの解放
各メリットを詳しく見ていきましょう。
後継者問題の解消
中小企業M&Aを活用するメリットは、身近に引き継ぐ人がいない場合でも事業を存続できる点です。
親族や従業員の中に適任者がいない状況でも、外部の意欲ある買い手へ経営を託す道が開けます。第三者への承継が成立すれば、後継者不在を理由とした廃業の事態を確実に回避できます。
長年積み上げてきた独自の技術や想いを次世代へ引き継ぐ作業は、社会にとっても大きな価値をもちます。引退の時期を自らコントロールできるため、納得のいく形で人生の区切りをつけられるでしょう。
後継者探しに費やす時間を、事業の磨き上げや円滑な引き継ぎの準備に充てられるのも強みです。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る事業の成長・拡大
買い手企業が持つ豊富な経営資源を活用すれば、自社単独では難しかった飛躍的な成長が可能です。
大手企業のブランド力や販売ネットワークを借りることで、市場シェアを広げることにつながるでしょう。共同での製品開発や物流網の統合により、技術力の向上とコスト削減を同時に実現できる相乗効果も期待できます。
自社のサービスがより多くの人に届くと、創業者が抱いた志は規模を拡大しやすくなるうえ、外部の視点を取り入れることで組織そのものの活性化も期待できます。
不振状態からの再建
経営が厳しい状態であっても、M&Aは事業を存続させて立て直すための再建手段として活用できます。不採算となっている部門のみを切り離して譲渡すれば、残った事業の収益性を改善する体制を整えることが可能です。
また、買い手企業から不足している資金やノウハウを補完してもらうことで、自社のみでは困難だった経営難からの脱却が期待できます。
不振状態から抜け出し、新たなスタートを切るための有力な選択肢としてM&Aは有用です。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る従業員雇用の維持
M&Aによる事業の譲渡は、従業員が働き続けられる環境を守る結果に直結します。廃業を選択すれば従業員は職を失いますが、M&Aであれば雇用契約を買い手企業が引き継ぐケースが一般的です。
株式譲渡を用いれば、会社そのものが存続するため、従業員の不安を抑えやすくなります。大手のグループに入ることで、以前より安定した経営基盤のもとで処遇の改善が期待できる場合もあるでしょう。
経営基盤の強化は職場の安定のみでなく、従業員や家族の将来への安心感を高めることにもつながります。また、雇用が維持される結果、培った技術やノウハウが失われるリスクへの対処としても効果的です。
売却による資金調達
株式を譲渡して会社を売却すれば、創業者や株主はまとまった現金を獲得できるでしょう。廃業して会社を清算する場合と比べて、M&Aによる売却は手元に残る金額を増やしやすい点がメリットです。
売却によって得た利益は、リタイア後の生活を支える資金や、新しいビジネスを始めるための軍資金として自由に活用できます。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る個人保証からの解放
銀行からの借入金に対して経営者が設定していた個人保証や担保が解除される点は、大きなメリットです。M&Aによって債務が買い手企業へ引き継がれれば、経営者が背負っていた個人的な金銭リスクが軽減されます。
万が一の事態に自分の財産を心配する必要がなくなるため、精神的な重圧から解放されるでしょう。
中小企業M&Aのデメリット
メリットのみでなく、M&Aに伴うデメリットやリスクも冷静に把握しておくことが重要です。
取引の成立後に後悔しないために、以下の3つの懸念点をあらかじめ理解してください。
- 希望する金額で売れるとは限らない
- 取引先が離れる可能性がある
- 雇用条件の変更による従業員の不安を招く可能性がある
デメリットの詳細を確認していきましょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る希望する金額で売れるとは限らない
売り手が期待している金額と、買い手が提示する評価額には開きが出やすいのが実情です。中小企業の売却価格は、買い手企業の評価基準や市場の環境によって大きく左右されます。
業績や純資産といった数字のみでなく、将来の収益力や経営者への依存度などの定性的な要素が厳しくチェックされます。交渉の過程で予想外の課題が見つかれば、当初の予定より低い金額での妥協を迫られるケースも少なくありません。
自分の希望額を押し通すのではなく、客観的な企業価値算定の理屈を理解しておく作業が大切です。納得のいく価格で売却するために、自社の強みを定量的な証拠と共に説明する準備を整えましょう。
取引先が離れる可能性がある
経営の主体が変わった事実が伝わることで、以前より築いてきた取引先との関係に亀裂が入る恐れがあります。
特定の経営者との属人的な信頼関係で成り立っていた取引ほど、方針変更を懸念して契約を解消されるリスクが高まります。情報開示のタイミングや説明の内容を誤ると、取引先に誤解を与えかねません。
取引先が離れる事態は、買い手企業にとっても事業価値を損なう重大な問題となるでしょう。M&A後もサービスの質や取引の条件が変わらない点を、丁寧かつ誠実に説明する責任が経営者にはあります。
信頼を維持するために、買い手企業と協力して円滑な引き継ぎ計画を立ててください。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る雇用条件の変更による従業員の不安を招く可能性がある
M&A後の人事制度や待遇の変化を心配して、従業員のやる気が低下したり退職者が出たりするリスクがあります。買い手企業の社風や評価制度になじめず、心理的な負担を感じてしまう従業員も少なくありません。
経営陣からの説明やフォローが不足していると、社内に根拠のない噂が広がり、組織の安定性が損なわれます。雇用条件の維持や従業員のケアについては、交渉の初期段階から買い手企業と議論を重ねるべきです。
従業員の不安を解消するために、新体制でのメリットを具体的に示し、寄り添う姿勢を継続しましょう。
中小企業M&Aの主な手法
M&Aを具体的に進めるためには、自社に適した手法を選択しなければなりません。中小企業の現場で一般的に用いられる代表的な手法は、以下の5つです。
- 株式譲渡
- 事業譲渡
- 会社分割
- 株式交換
- 株式移転
各手法を詳しく説明していきましょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る株式譲渡
株式譲渡は、オーナー経営者がもっている会社の株式を買い手企業へ譲り渡し、経営権を移転させる手法です。会社そのものを丸ごと売却するため、資産や負債、各種契約関係を包括的に引き継ぐことができる特徴をもちます。
他の手法と比較して手続きがシンプルであり、成約までの期間を短縮しやすい利点があるでしょう。中小企業のM&Aにおいて一般的に利用されており、とくに経営者の交代を目的とした事業承継に適しています。
株式の売買代金はオーナー経営者個人へ直接支払われるため、引退後の資金確保が容易となる点が強みです。
事業譲渡
事業譲渡は、会社全体ではなく特定の事業や資産を選択して買い手企業に引き継ぐ手法です。譲渡の対象を自由に選べるため、不要な負債を切り離して有望な事業のみを売却したい場合に活用されます。
従業員の雇用契約や取引先との契約を個別に結び直す必要があるため、実務的な負担は大きくなりやすいことが難点です。不採算部門を整理して本業に集中したい経営者にとって、柔軟性の高い選択肢となるでしょう。
売却代金は会社に入ることになるため、法人税が発生する点には注意が必要です。複雑な手続きを伴うため、実行には専門家による綿密なスケジュール管理が欠かせません。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る会社分割
会社分割は、特定の事業に関する権利や義務を切り出し、別の会社へ承継させる手法です。新しく設立する会社へ引き継ぐ新設分割と、既存の会社へ引き継ぐ吸収分割の2種類があります。
事業単位で組織を再編できるため、複雑なグループ構造を持つ企業において、効率化を目指す際に利用される手法です。事業譲渡とは異なり、契約関係を包括的に承継できる場合があるため、大規模な再編において手続きを簡略化できます。
ただし、分割のための制度や法律、税務上のルールが複雑であり、高度な専門知識が必要です。組織の骨組みを作り直す作業となるため、中長期的な経営戦略に基づいた判断が求められます。
株式交換
株式交換は、買い手となる企業が自社の株式を対価として、対象となる会社の株式を取得する手法です。相手企業を完全に子会社化する際に用いられ、現金を使わずに経営統合を実現できる点が特徴です。
買い手側にとっては、多額の資金を用意する必要がなく、機動的な買収が可能となるメリットがあります。売り手側の株主は、現金ではなく買い手企業の株式を受け取るため、統合後の成長による利益を享受できる可能性があります。
主に上場企業や一定以上の規模を持つ企業同士のM&Aで活用されるケースが多い傾向にあり、資本の力を活かして強固なグループ体制を構築したい場合に適した手法です。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る株式移転
株式移転は、1つまたは複数の会社が株式を新しく設立する会社へ移転させ、持株会社を作る手法です。既存の会社を子会社として残したまま、親会社を新設することでグループ経営の体制を整えるために利用されます。
単独の企業で利用される事例は少なく、複数の企業が対等な立場で統合を目指す際に適した選択肢です。経営の意思決定を親会社に集約しつつ、各子会社の独自性やブランドを維持できる利点があります。
ただし、持株会社体制を維持するための費用や管理体制の整備が必要となる点には留意してください。
中小企業M&Aの流れ・進め方
M&Aの成約までには、数カ月から一年程度の長い期間と多くの工程が必要です。全体の流れを以下の4つのフェーズに分けて解説します。
- 検討・準備
- マッチング
- 基本合意
- クロージング・統合
各工程の詳細を説明していきましょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る検討・準備
検討・準備の段階では、M&Aを行う目的を定め、自社の状態を正しく把握する作業を行います。本項で解説する内容は、主に以下の3点です。
- M&Aの検討
- 現状の把握
- 業者の選定
M&Aをスムーズに進めるためにも、各項目の詳細を確認しておきましょう。
M&Aの検討
中小企業M&Aを実施する目的や背景を整理し、売却や承継の方向性を定める必要があります。親族への承継や廃業といった他の選択肢と比較を行い、M&Aが自社にとって本当に適しているかを判断してください。
希望する条件と譲れない条件をあらかじめ切り分けておけば、意思決定の軸が明確になります。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る現状の把握
自社の財務状況や収益の構造、そして独自の強みを客観的に整理しましょう。資産や負債のみでなく、取引先との契約関係もすべて洗い出し、買い手企業への説明に備えてください。
経営者がいなければ回らない組織体制や、依存度の高い業務を把握すれば、改善すべき点も明確になります。自社の姿を正しく知る工程は、適正な価格で売却するために欠かせない手順です。
業者の選定
中小企業M&Aにおいて豊富な実績を持つ仲介会社やアドバイザーを比較して、自社に合う相手を決定します。
仲介会社によって報酬の体系や得意とする業界が異なるため、支援の範囲を事前に細かく確認すべきです。秘密保持の体制や、交渉をどのように進めるかの計画についても、納得がいくまで話し合いを重ねてください。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取るマッチング
マッチングの段階では、自社の魅力を伝える資料を作成し、適切な売却先を見つけ出す作業を行います。
ここでは、下記の内容を解説します。
- 資料の作成
- 売却先の選定
相手企業との相乗効果を考えながら、従業員の雇用を守れるパートナーを探す工程です。情報の管理を徹底しつつ、自社の価値を正しく評価してくれる企業を慎重に見極めましょう。
資料の作成
ノンネームシートや企業概要書を作成し、自社の魅力を買い手候補に伝えるための準備を進めます。ノンネームシートとは、社名を伏せて業種や地域、売上高などの概要のみを記した資料です。
事業の内容や収益の仕組みを、簡潔かつ正確にまとめる能力が求められるでしょう。買い手が初期の判断をしやすいように、具体的な数字を用いた情報開示を意識してください。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る売却先の選定
買い手から提示された条件や、一緒になることで生まれる相乗効果を踏まえて、交渉を進める相手を選びます。
価格の高さのみを重視せず、経営の方針や従業員への影響も考慮して判断を下さなければなりません。複数の候補を比較し、自社の未来を託すのにふさわしい相手を総合的に判断してください。
基本合意
基本合意の段階では、経営者同士の面談を経て、取引の主な条件について文書で合意を交わします。本項で解説する内容は、主に下記の3点です。
- トップ面談
- 基本合意契約の締結
- デューデリジェンス
最終的な契約に進む前の重要な工程であり、お互いの信頼関係を深めるための対話が求められます。各項目を詳しく説明していきましょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取るトップ面談
トップ面談では経営者同士が直接会い、それぞれの経営理念や将来のビジョンを確認します。事業への理解度や、人間としての相性を見極めるための貴重な機会です。
トップ面談での信頼関係の構築は、その後の条件交渉をスムーズに進めるための土台になります。誠実な姿勢で自社の想いを伝え、相手が信頼に値する人物かどうかを冷静に判断してください。
基本合意契約の締結
基本合意契約の締結では、譲渡価格の目安や、いつまでに成約させるかというスケジュールなどの主要な条件を文書化します。他の買い手候補と交渉しないことを約束する独占交渉権や、秘密保持の取り決めを明確に定めます。
基本合意書は、最終的な契約に向けた前提条件を整理するための大切な書類です。内容に相違がないか、専門家の立ち会いのもとで一項目ずつ丁寧に確認してください。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取るデューデリジェンス
買い手企業が派遣する専門家によって、財務や法務、税務などの詳細な調査が実施されます。デューデリジェンスとは、買収対象となる会社のリスクや課題を洗い出すための精密な調査です。
調査で見つかった課題は、最終的な譲渡価格の修正や契約の判断に大きな影響を与えるため、事実を隠さず正確な資料を提供し、誠実な対応を心がけましょう。
クロージング・統合
クロージング・統合の段階は、法的な契約を結んで経営権を移し、新しい組織としての歩みを始める時期です。本項では、下記の内容を解説します。
- 最終契約書の締結
- クロージング(成約)
- 統合実施
契約が終わった後に行う従業員や取引先への対応が、事業を成功させるために重要です。M&Aを円滑に完了させるためにも、各項目の詳細を確認しておきましょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る最終契約書の締結
すべての調査と交渉を終えた後、最終的な条件を確定させて、法的拘束力のある契約を結びます。開示した情報に嘘がないことを保証する表明保証や、損害が出た際の補償条項を隅々まで確認してください。
合意した内容に齟齬がないか、弁護士などの専門家と共に慎重に読み合わせる作業が欠かせません。
クロージング(成約)
クロージングでは、契約の内容に基づき、売却代金の支払いや株式、あるいは事業の移転を実際に実行します。代金の着金を確認し、重要書類や印鑑を受け渡すことで、M&Aの手続きは正式に成立します。
この手続きの完了をもって、経営権は完全に買い手企業へと移行します。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る統合実施
成約した後は迅速に従業員や取引先への説明を行い、新しい組織としての体制を整えます。業務の流れや組織の仕組みを統合し、事前に描いていた相乗効果を生み出すための活動を本格的に開始してください。
成約後の丁寧な対応が、事業の中長期的な成果に直結することになります。従業員の不安を解消し、前向きな意欲を引き出せるように、継続的なフォローを心がけましょう。
中小企業M&Aで課される税金の種類
M&Aを実行すると、受け取った利益に対して税金が発生します。手法によって課税の対象や計算方法が異なるため、あらかじめ納税額を計算しておくと良いです。
- 株式譲渡で発生する税金
- 事業譲渡で発生する税金
それぞれの税金を詳しく見ていきましょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る株式譲渡で発生する税金
株式を譲渡して得られた利益に対しては、所得税や住民税が課されます。
株主が個人の場合には譲渡所得として扱われ、他の所得とは分けて計算される分離課税が適用される仕組みです。
一方で、法人が株式を保有して譲渡する場合には、その利益は法人の所得に含まれ、法人税の課税対象です。株式譲渡は株式そのものの移動であるため、原則として消費税がかからない点が特徴と言えます。
事業譲渡で発生する税金
事業を譲渡して得られた売却益は、会社の所得として計算され、法人税の課税対象です。株式譲渡との違いは、建物や棚卸資産などの有形資産の譲渡に対して消費税が課される点です。
売り手の会社は、買い手から預かった消費税を国に納める義務があるため、資金繰りに注意しなければなりません。不動産が含まれる場合には、登録免許税や不動産取得税などの追加の費用が発生することになります。
事業の評価額のみでなく、諸税を差し引いた後の実質的な手残り額を計算してください。手続きが煩雑で、税務上の判断を誤ると大きなリスクとなるため、専門家による支援の活用を検討しましょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る中小企業がM&Aを行う場合の相談先・支援機関
中小企業のM&Aを成功させるためには、専門知識を持つパートナーの協力が欠かせません。相談先によって役割や得意分野には大きな違いがあります。本章では、主な相談先として以下の組織や専門家を詳しく解説します。
- M&A仲介会社
- ファイナンシャル・アドバイザー
- M&Aマッチングサイト
- 事業承継・引継ぎ支援センター
- 金融機関
- 商工団体
- その他士業専門家
自社の悩みや状況に合う相談先を選ぶための参考にしてください。
M&A仲介会社
M&A仲介会社は、売り手と買い手の間に立ち、案件の発掘から成約までを一貫して支援します。企業価値の算定や条件の調整、交渉の支援など、実務面を幅広くカバーする役割を担います。
仲介会社は中立な立場で双方の意見を調整するため、スムーズに合意を目指しやすい点が特徴です。中小企業M&Aの現場では、成約時に報酬が発生する成功報酬型が一般的となっています。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取るファイナンシャル・アドバイザー
ファイナンシャル・アドバイザー(FA)は、売り手または買い手の一方の立場に立ち、戦略面や交渉面を専門的に支援する存在です。
FAは依頼主の利益を高めるために、企業価値の評価や取引スキームの設計など、助言に特化した役割を担うのが一般的です。大型の案件や、権利関係が複雑な取引において起用されるケースが多く見られます。
M&Aマッチングサイト
M&Aマッチングサイトは、オンライン上で売り手と買い手を直接つなぐ仕組みを提供するサービスです。登録した企業は、比較的低いコストで情報を掲載できるため、スピード感を重視する企業に向いています。
インターネットを通じて全国の候補者へアプローチできる点が利点です。ただし、実際の交渉や契約は当事者が主体となって進める必要がある点に注意してください。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る事業承継・引継ぎ支援センター
事業承継・引継ぎ支援センターは、国が設置している公的機関であり、無料相談を中心に支援を行います。後継者が不在の企業が行う事業承継や、M&Aの初期段階の相談先として広く利用される場所です。
中立な立場からアドバイスをくれるため、まずは情報を整理したい経営者に適しています。また、事業承継・引継ぎ支援センターは民間の仲介会社や専門家の紹介も受けられることも、初期相談に活用されることが多い理由です。
金融機関
金融機関は、日常の取引を通じて中小企業の経営状況を深く理解している相談先です。M&Aの支援部門を設けている組織も多く、財務状況を踏まえた助言や、専門業者の紹介を依頼できるでしょう。金融機関には以下の種類があります。
- 銀行
- 証券会社
- 信用金庫
融資との関係性を考慮した長期的な支援が期待できる点が特徴です。各金融機関の詳細を説明していきましょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る銀行
メガバンクや地方銀行は、組織内にM&Aを専門に扱う支援部門を設けている場合があります。経営資源が豊富なため、広範なネットワークを活かして買い手候補を探す作業が可能です。
財務状況を正確に把握した上での助言や、信頼できる仲介会社の紹介を受ける機会も多いでしょう。融資の状況を踏まえた、現実的な事業承継の計画を立てる際に役立ちます。
証券会社
証券会社は、上場企業や一定以上の規模を持つ企業のM&A支援において高い専門性を発揮します。資本政策や株式に関連する深い知識を活かした、専門的な助言を得ることが可能です。
ただし、中小企業の案件においては、取引の規模によって期待する支援を受けられない場合がある点に注意してください。株式公開を見据えた戦略的なM&Aを検討する際に、心強いパートナーです。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る信用金庫
信用金庫は地域密着型の運営を行っており、地元の中小企業との間に深い関係性が深く、地元企業同士のマッチングや、身近な相談対応に強みを持つ点が特徴です。
専門的な実務が必要な場面では、外部の専門家と連携してサポートしてくれるケースが多く見られます。地域の商習慣を熟知しているため、無理のない形での事業承継を目指す際に心強い存在です。
商工団体
商工会議所や商工会などの商工団体は、地域の中小企業向けに事業承継の相談窓口を設けています。地域内のネットワークを活かした情報提供や、初期段階での相談が主な活動内容です。
専門的な仲介実務については、事業承継・引継ぎ支援センターなどの外部機関へつなぐ役割を担っています。地域に根ざした活動を続けてきた企業にとって、気軽に悩みを打ち明けられる場所の1つといえるでしょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取るその他士業専門家
M&Aの契約や調査を進めるためには、高度な国家資格を持つ士業専門家の協力が欠かせません。それぞれの専門分野から、取引のリスクを洗い出し、法的な妥当性を確認します。主な士業専門家には以下の種類があります。
- 弁護士
- 税理士
- 公認会計士
- 社会保険労務士
実務を円滑に進めるために、それぞれの役割を確認しましょう。
弁護士
弁護士は、最終契約書の作成や、取引に伴う法的なリスクの確認を専門に担当します。交渉の過程で生じる法的な疑問への助言や、万が一のトラブル対応において大きな力を発揮する存在です。
M&Aの手続きには法的な不備が許されないため、以前の裁判例などに詳しい弁護士の確認が欠かせません。M&Aの実務経験を豊富に持つ弁護士を選ぶことが、安全性が高い取引を実現する条件です。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る税理士
税理士は、税務面から取引の手法や税金の負担を整理する役割を担います。事業譲渡や株式譲渡に伴って発生する税金の計算を支援し、手元に残る金額を高めるためのアドバイスが期待できます。
日頃から顧問契約を結んでいる税理士は、会社の状態を理解しているため、まず相談する相手として選ばれやすいです。複雑な税務処理を正確に進めるために、早い段階から相談を開始すると良いでしょう。
公認会計士
公認会計士は、財務デューデリジェンスと呼ばれる詳細な調査や、企業価値の評価を主に担当します。会計の視点から帳簿の妥当性を確認し、隠れたリスクがないかを専門的に調査する工程で活躍します。
財務構造が複雑な企業や、正確な企業価値を算出したい場合に、重要な役割を果たす専門家です。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る社会保険労務士
社会保険労務士は、従業員の雇用条件や労務面の整理を専門的に支援する存在です。M&A後の人事制度の変更や、社会保険の手続きに関する助言を行ってくれます。
未払いの残業代といった労務リスクを事前に把握し、対策を講じることで、取引の破談を防ぐことに寄与するでしょう。
中小企業のM&Aを成功させるためのポイント
M&Aを納得のいく形で成功させるために、事前の準備と関係者への誠実な対応が欠かせません。とくに意識すべき重要なポイントは、以下の6点です。
- 目的を明確にする
- 適切な売却価格を把握する
- 従業員への説明責任を果たす
- 取引先からの理解を得る
- 株主への説明・株主構成の見直しを実施する
- M&Aに詳しい仲介業者を探す
各ポイントを詳しく解説していきましょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る目的を明確にする
M&Aの目的を経営者自身が明確に言語化できるようにしておきましょう。後継者問題の解決、事業の成長、あるいは早期の引退など、優先すべき事項を定めることが迷いのない決断につながります。
目的がはっきりしていれば、交渉の過程で価格や条件などの壁にぶつかった際も、最優先事項を守りやすくなるでしょう。逆に目的が曖昧なままだと、買い手候補選びに時間がかかり、好機を逃してしまうリスクが高まります。
社内の関係者に対しても、目的をしっかり伝えることで、納得感をもって協力してもらえる体制を整えましょう。
適切な売却価格を把握する
自社の価値を客観的な視点から正しく評価し、現実的な売却価格の相場を把握しておく必要があります。自分の希望額にこだわりすぎると、買い手企業との間に大きな溝が生じ、交渉が不成立になりかねません。
専門家による企業価値算定を依頼し、その根拠となる考え方を理解してください。実績や資産のみでなく、将来の収益力や他社にはない強みがどのように価格に影響するかを知っておくべきです。
市場の動向や同業他社の事例を参考にすれば、提示された金額が妥当かどうかを冷静に判断できるでしょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る従業員への説明責任を果たす
M&Aは従業員の人生にも大きな影響を与えるため、適切なタイミングで誠実な説明を行う義務があります。発表が遅すぎたり、説明が不足していたりすると、将来への不安から優秀な人材の離職を招きかねません。
なぜM&Aを選んだのか、雇用条件や仕事の内容がどう変わるのかを、丁寧に説明する必要があります。従業員の感情に配慮し、寄り添う姿勢を見せることで、新体制へのスムーズな移行が実現しやすくなるでしょう。
経営者が責任をもって従業員を守る姿勢を示す事実は、買い手企業にとっても安心感を高める材料となり、価値の維持につながります。信頼関係を壊さないよう、情報の管理と開示の順番を専門家と綿密に打ち合わせておいてください。
取引先からの理解を得る
既存の取引先との関係を維持するために、早い段階で理解を得るための活動を行ってください。運営主体が変わることで、取引の条件や方針が変更されるのではないかという不安を取引先は抱くものです。
事前に買い手企業と協議し、取引先に対する具体的なメリットや将来の展望を共有しておくと説明に説得力が増すでしょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る株主への説明・株主構成の見直しを実施する
M&Aの意思決定を円滑に進めるために、すべての株主に対して丁寧な説明を行い、事前に合意を得ておきましょう。とくに親族や知人が株主となっている場合には、感情的な対立が交渉の妨げになる可能性があるため注意が必要です。
株主構成が複雑なままだと、買い手企業が買収リスクを感じて、取引を敬遠する原因になりかねません。法的なトラブルを防ぐためにも、登記情報や名簿を最新の状態に保ち、整理を済ませておくことが大切です。
M&Aに詳しい仲介業者を探す
中小企業のM&Aを成功させるためには、豊富な経験とノウハウを持つ優れた仲介業者とパートナーを組むことです。業界の知識のみでなく、経営者の想いを汲み取り、粘り強く交渉をリードしてくれる担当者が必要です。
成約実績の数のみでなく、自社と同じ業界や似た規模の案件をどれだけ扱っているかを確認すべきでしょう。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る中小企業M&Aの注意点
M&Aの交渉を進める上では、思わぬ落とし穴を避けるための慎重な姿勢が求められます。とくに留意すべき注意点は、以下の6つです。
- 不信感からの人材流出を招く可能性がある
- 監査資料が用意できない場合の対処法を検討しておく
- 株券の喪失・不所持がないか確認しておく
- 簿外債務に見落としがないか精査しておく
- 譲渡価格の決定ロジックを把握しておく
- 経営統合の準備をしておく
各注意点を詳しく見ていきましょう。
不信感からの人材流出を招く可能性がある
情報の管理や従業員への説明を疎かにすると、会社に対する不信感から優秀な人材が離れてしまうリスクがあります。経営者が勝手に会社を売ったという感情的な反発を招かないよう、適切なタイミングで開示を行わなければなりません。
M&Aの意義が正しく伝わらないと、将来への不安を感じた従業員が次々と辞めてしまうといった事態も起こり得るため、事業の存続が危うくなるでしょう。
とくに創業期からのメンバーや技術の核となる人材には、格別の配慮をもって接する必要があります。
買い手企業からの期待も従業員のスキルに基づいていることが多いため、離職は取引自体の破談につながりかねません。従業員の心に寄り添い、希望をもって新体制を迎えられるような説明とフォローを徹底してください。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る監査資料が用意できない場合の対処法を検討しておく
過去の資料が紛失していたり、整理ができていなかったりする場合は、代わりとなる証拠や説明方法を事前に用意すべきです。
買い手企業が行う詳細な調査において、必要な帳簿や契約書の原本が不足していると、強い不信感を与えてしまいます。
資料がないという一言で済ませるのではなく、専門家と協力して合理的に説明できる体制を整えなければなりません。情報開示が不透明だと、買い手はリスクを過大に見積もり、買収価格を下げてくる可能性があります。
株券の喪失・不所持がないか確認しておく
古い会社の場合、株券を発行しているかどうかの認識が曖昧なケースも多いため、あらかじめ定款などをチェックしてください。株式譲渡を行う際、株券を発行する旨を定款で定めている会社では、株券の所在確認が手続き上欠かせません。
もし株券を紛失していたり、手元になかったりする場合には、再発行などの追加の手続きが必要となり、成約を遅らせる原因になります。株券の不所持を希望する株主がいる場合には、法律に基づいた適切な処理を済ませておくべきでしょう。
最終契約の直前になって問題が発覚すると、買い手企業の事務手続きに支障をきたし、不信感を招くことになります。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る簿外債務に見落としがないか精査しておく
帳簿に載っていない債務や、将来支払う可能性がある金銭的リスクがないかを、徹底的に洗い出しておく必要があります。未払いの残業代や将来の退職金、あるいはトラブルに伴う賠償金などが、簿外債務の代表的な例です。
これらの要素が見落とされたまま成約に至ると、後に多額の補償を請求されるなどの深刻な問題に発展します。デューデリジェンスの前に自ら問題を把握し、正直に開示して対策を協議する姿勢が求められるでしょう。
隠し通そうとしても専門家の調査で必ず明るみに出るため、誠実な情報開示を心がけてください。
譲渡価格の決定ロジックを把握しておく
自分の会社の価格がどのようにして算出されたのか、その計算の仕組みを経営者自身が正しく理解しておくべきです。このくらいの金額で売りたいという感覚的な希望のみでは、プロの交渉相手である買い手企業を納得させることはできません。
企業価値評価には、複数の評価アプローチがある点を知識として持っておきましょう。専門家がどの手法を用いて自社を評価したのか、その根拠を説明できるようになれば、自信をもって交渉に臨めるでしょう。
自社の将来性や強みが具体的にどう価格を押し上げているのかを語ることが、高値での売却を実現するための秘訣です。
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M&A完全ガイドブックを無料で受け取る経営統合の準備をしておく
成約後の組織体制や業務フローの変更、システムの統合などを、あらかじめ見据えておく準備が必要です。M&Aの成立はゴールではなく、その後の経営統合こそが事業を成長させるための本番であることを忘れてはいけません。
異なる文化を持つ2つの組織が融合するためには、事前に現場の課題を整理し、スムーズな移行計画を立てておかなければなりません。
統合の準備が疎かだと、現場に混乱が生じ、当初期待していた相乗効果がいつまでも現れない事態に陥りやすいです。
経営者自身が統合の旗振り役となり、新しい環境でのメリットを従業員に浸透させる役割を果たしてください。成約後も一定期間は経営に関与する姿勢を示す行動が、事業の安定と成功を確実なものにします。

