入国警備官とは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい?
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入国警備官とは?
入国警備官とは、日本国内に在留する外国人や海外から日本を訪れる外国人を管理し、日本の安全を守る仕事です。
法務省の「出入国在留管理庁」に所属する国家公務員となります。外国人が留学・駐在・観光などの目的で来日または滞在する場合は、「出入国管理及び難民認定法(通称「入管法」)」の下、定められた手続きが必要です。
しかし、なかには強盗や殺人などの犯罪行為を目的に、入管法違反を犯して在留し続ける外国人も増加しています。そんな入管法違反者を取り締まり、退去強制させる権限を持っているのが入国警備官です。入国警備官は、日本の治安を守るだけではなく「国際交流の発展を目指す」という側面もある職業であり、非常に高い社会的意義があるといえるしょう。
入国警備官の平均年収は?
入国警備官の平均年収は、厚生労働省の情報提供サイトjobtagによると311.7万円です。
入国警備官の給料は、警察などと同じく国家公務員法に基づく「公安職俸給表」に沿って支給されます。また、人事院規則にもとづき、本人の勤務年数や勤務成績に応じて昇格・昇給がおこなわれるとのこと。
なお、入国警備官の初任給は、高卒で入国警備官に就職する場合は「公安職俸給表」の1級3号俸からのスタートです。大卒で就職する場合は高卒者よりも高い号俸でスタートするため、初任給は高卒者より高い金額が支給されます。
年齢 | 年収(万円) |
20~24 | 283.54 |
25~29 | 325.94 |
30~34 | 330.29 |
35~39 | 324.38 |
40~44 | 357.21 |
45~49 | 346.94 |
50~54 | 400.97 |
55~59 | 324.98 |
60~64 | 286.13 |
65~69 | 253.09 |
70~ | 242.93 |
入国警備官の仕事内容は?
一般の人からの情報提供や自らの調査をもとに、入管法に違反する外国人を見つけます。
数々の有力な情報をつなぎ合わせることで違反者の見当をつけていき、違反者本人や関係者から事情聴取をおこない、より具体的な調査を進めるようです。
違反調査
一般の人からの情報提供や自らの調査をもとに、入管法に違反する外国人を見つけます。数々の有力な情報をつなぎ合わせることで違反者の見当をつけていき、違反者本人や関係者から事情聴取をおこない、より具体的な調査を進めるようです。
摘発
「違反調査」によって「捜索」が必要だと判断した場合には、裁判所の許可に基づき強制的に「捜索」をおこなうことが可能です。その後、確実な証拠が見つかれば「摘発」の流れになり、押収や臨検をおこなっていくようです。
収容
出頭によって入管法違反が認められた外国人や身柄を拘束した違反者は、収容令書により「地方出入国在留管理局に設置された収容施設」に収容されます。その間に「入国審査官」による審査がおこなわれ、入管法違反への該当が認められれば退去強制令書が出されるようです。
その後は退去強制の手続きが進められますが、送還するまでの間に違反者が逃亡しないように監視することや、施設警備を行う必要があります。
入国警備官に向いている人は?
入国警備官に向いている人は、 責任感や使命感が強く、語学力や国際感覚がある人でしょう。
入国警備官は、法律に違反する外国人を取り締まり、日本の安全と国民生活を守る重要な仕事であり、正義感がなければ務まらない職業です。
また、違反者の摘発や収容など危険を伴う場面も多く、日本語の通じない外国人を相手にしなければなりません。決して楽な仕事ではないため、使命感や誇りがなければ続けていくことは難しいでしょう。また、語学力や国際感覚も必要です。
外国人を相手にすることが多いため、英語はもちろん、中国語や韓国語などのスキルも役立ちます。また、諸外国の文化や価値観の違いを理解し、国際的な視点で物事を考えることが求められるはずです。日本の常識にとらわれずに客観的に外国人と接する必要があるでしょう。
他にも、警察官のように、抵抗する違反者の身柄を拘束する状況に立ち会うことや、体格の良い外国人を相手にしなければならないときもあります。こういった場面で最低限の運動能力やとっさの判断力がなければ、違反者を取り逃がしてしまったり、自らが危険な状況に追い込まれてしまったりするかもしれません。よって、緊張感をもって業務遂行のために努力していくことが求められます。
船舶操縦士に将来性はある?需要は?
入国警備官は、国際化が進む日本にとって、高い将来性と需要があるといえます。
国際化が進むとともに、ビジネスや留学、観光など、さまざまな目的で来日する外国人の数は増えているからです。しかし、それにともない入管法に違反して在留する外国人や、不法就労を続けようとする外国人も後を絶ちません。
また、犯罪を起こそうとする外国人も紛れており、その手口は多種多様です。これらの外国人に対して厳正に対処し、日本の社会秩の序と国民生活を守るためには、入国警備官の活躍が必要不可欠でしょう。
入国警備官人数はほかの公安職に比べても少なめであるため、毎年高倍率になる傾向があり、決して簡単な試験とはいえません。しかし、入国警備官の職務は今後ますます増加することが予想され、重要性も高まっています。入国警備官は、日本の安全を守る仕事であり、社会貢献の気持ちが強い人にとってはやりがいのある職業です。
また、外国人と接する機会が多いため、語学力や国際感覚を磨くことができます。これらのスキルは、入国警備官以外の職業に転職する際にも有利になるでしょう。
入国警備官になるには?
入国警備官になるには、法務省の国家公務員試験に合格する必要があります。
試験は筆記、作文、面接、身体検査などからなり、難易度は高いです。受験資格は高卒以上で、身長や視力などの基準もあります。大学や専門学校に行く必要はありませんが、試験対策はしっかりと行う必要があるでしょう。
入国警備官は、不法入国者や不法残留者などの違反者を取り締まる仕事で、法律知識や語学力、正義感や使命感、運動能力や状況判断力などが求められます。入国警備官になるためには、これらの能力を身につけることが大切です。
入国警備官に転職するには?未経験でもなれる?
入国警備官に転職するには、国家資格やスキルが必要となりますが、未経験でも転職することは可能です。
まずは国家公務員試験の合格を目指しましょう。試験に備えるには、過去問や参考書などを利用したり、予備校や塾に通ったりすることができます。試験に合格したら、研修や実務を経て、入国管理局や入国管理センターに配属されるようです。また、不法入国者や不法残留者などの違反者を取り締まる仕事であるため、法律知識や語学力、正義感や使命感、運動能力や状況判断力などが必要です。
外国人と接する機会が多いため、国際感覚も大切となるでしょう。危険や困難にも臆せず、勇気ある行動ができることが求められます。学歴や職歴の制限はありませんが、社会人枠の採用試験では年齢制限があるとのこと。
また、競争率も高いため、試験対策は必須です。なお、入国警備官のキャリアパスは、初任者から主任、課長、局長と昇進していきます。また各段階で、指導や監督、管理や運営などの役割が増えていくようです。
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