医学部受験の勉強時間は高1高2高3でどのくらい必要？合格する人の1日のスケジュール例やポイントも紹介

「医学部受験にはどのくらいの勉強時間が必要なのか」

「医学部受験は勉強時間が多い方が合格しやすい？」

医学部受験を目指すうえで勉強時間が気になるという人は多いのではないでしょうか。

勉強時間の「量」より、学習内容の「質」が大切とはいえ、やはりどのくらい勉強時間を確保すべきなのかも気になりますよね。

本コラムでは高1～高3年生の医学部受験の勉強時間について詳しく解説します。

合格する人の1日のスケジュール例やポイントも紹介しているため参考にしてみてください。

医学部受験で合格に必要な勉強時間は？

結論からお伝えしますと、医学部受験で合格に必要な勉強時間は合計5,000時間以上といわれています。

途方もない時間に感じられますが、高校生活の中で上手に配分できればクリアすることは決して難しくはありません。

もちろん、5,000時間以上はあくまでも目安の話です。

中には6,000時間を費やしても医学部受験で失敗する人がいる一方、5,000時間以下の勉強時間でも合格できる人はいます。

5,000時間を達成することを目標にするのではなく、5,000時間という勉強時間を合格までにどう分配して進めていくかが合格への鍵となるでしょう。

医学部受験の勉強時間は高1高2高3でどのくらい必要？

医学部受験の勉強時間の目安は、高1で週20～30時間、高2で週30時間以上、高3で週40時間以上必要になります。

以下では、学年ごとに目安となる勉強時間を詳しく解説していきます。

高校1年生で必要な勉強時間は週20～30時間

高校1年生で必要な勉強時間は週20～30時間です。

週に6日勉強するとすれば、1日あたり3～5時間は確保しておきたいところ。

ただし、高校1年生は入学したばかりということもあり、環境の変化に体やメンタルが付いていかなくなるかもしれません。

そのため、高校1年生の段階では勉強時間をより多く確保するより、学習のリズムを掴むことを重視しましょう。

また、基礎を固めておくことで2年生や3年生に進級した際の学習も効率よく進められます。

高校2年生で必要な勉強時間は週30時間以上

高校2年生で必要な勉強時間は週30時間以上です。

週に6日勉強するとすれば、1日あたり5時間以上確保できるのが理想的。

ただし、部活や友達付き合い、学校の勉強とのバランスを考えると、毎日5時間以上確保することは難しいかもしれません。

そこでおすすめなのが週末に帳尻を合わせることです。

平日に1日3時間しか勉強できなくても、土曜日と日曜日に8時間ずつ勉強すれば週30時間以上の学習時間を確保できます。

実際に受験が近付けば日に12時間以上勉強することも多くなるため、高校2年生の段階から長時間の勉強に慣れておくのがいいでしょう。

高校3年生で必要な勉強時間は週40時間以上

高校3年生で必要な勉強時間は週40時間以上です。

この時期になるとほぼ毎日学習時間を確保する必要があります。平日で3～6時間、休日で12時間程が目安です。

学校生活との両立が難しいと感じられますが、3年生半ばでは部活動を引退する時期でもあります。

そのため、部活動に充てていた時間をそのまま学習時間にスライドさせればクリアできるでしょう。

ただし、睡眠時間を削ってまで学習時間を確保する必要はありません。睡眠時間を削ってしまうと体力消耗や集中力の低下に繋がり、却って非効率です。

通学の移動中などすき間時間を活かして、効率よく学習を進めていきましょう。

医学部受験で合格する人の1日の勉強スケジュール例を紹介

医学部受験で合格する人はどのような1日を過ごしているのでしょうか。以下では、医学部受験で合格する人の1日の勉強スケジュール例を紹介します。

平日の勉強スケジュール例

07:00	起床
07:00～8:00	朝食・学校の準備・通学
8:00～15:30	学校
15:30～18:30	部活動・友人と遊ぶ
18:30～19:00	帰宅
19:00～20:00	夕食・お風呂
20:00～24:00	勉強
24:00	就寝

まずは平日の勉強スケジュールです。高校3年生で部活を引退するまでは帰宅後に集中して勉強を行います。

勉強は夕食やお風呂を済ませてから就寝するまでの4時間を確保。通しでの勉強は集中力が続かないため、1時間に5分程の休憩を挟みましょう。

また、通学の時間帯は英単語や漢字の暗記など、すき間時間を学習に充てることもポイントです。

休日の勉強スケジュール例

07:00	起床
07:00～8:00	朝食
8:00～13:00	勉強
13:00～14:00	昼食・休憩
14:00～19:00	勉強
19:00～20:00	夕食・お風呂
20:00～24:00	勉強
24:00	就寝

医学部受験に合格した人は休日の大半を勉強時間に充てています。午前・午後共に5時間ずつ、夕食やお風呂を済ませてから寝るまでの時間も学習時間となっています。

もちろん、平日同様に1時間置きに5分程の休憩も忘れてはなりません。集中力が途切れたまま学習を続けることは却って逆効果です。

さらに、休日でも遅くまで寝ていることもありません。生活リズムを崩さないために、夕食も平日同様の時間に済ませます。

また、勉強場所は自室のほか、図書館や学校、予備校、カフェなど気分転換を兼ねて変えることもおすすめです。

医学部受験で勉強時間を割くべき科目やポイントは？

医学部受験で勉強時間を割くべき科目は「数学」「英語」「理科」です。

大学により異なるものの、数学と英語は合格の配点が高いと考えられるでしょう。

高校1年から2年生の間に数学は数1Aと数2B、英語は英単語と文法、熟語の基礎を固めておくのがポイントです。

また、理科の勉強も欠かせません。医学部受験では生物・物理・化学から2科目を選択するのが一般的です。

どの科目を選ぶかで戦略方法が変わってくるため、早い段階で選定しておくといいでしょう。

化学は生物や物理と被っている単元があり、1科目は化学を選択するのがおすすめです。

過去問を押さえておくことも大事なポイントのひとつ。高校3年生になったら過去問にも取り組みましょう。

私立大学の場合は大学ごとの過去問で出題傾向を掴むのが合格への近道です。夏休みなどの長期期間を有効に使いながら弱点を克服していきましょう。

医学部受験では面接や小論文の試験もあります。つい学力試験を重視してしまいがちですが、志望大学に合わせた模擬面接や小論文対策も大切です。

勉強の合間に学校の先生や予備校を活用して対策を講じておきましょう。

医学部受験で勉強時間を確保する3つのコツは？

医学部受験で勉強時間を確保するコツは、

• 無駄な時間を省く
• 学習計画を組み立てる
• 睡眠時間を削らない

などです。

医学部受験では学習のリズムをつかみながら時間を確保するのが大切です。以下では、医学部受験で勉強時間を確保する3つのコツを詳しく解説します。

無駄な時間を省く

まずは無駄な時間を省くことです。

受験勉強に必要ないと思えるような時間は徹底的に削っていきましょう。

例えばスマホやテレビを見る時間、ゲームの時間などを省けばまとまった学習時間を確保できます。

全部を削る必要はありませんが1日〇分までと時間を決めてメリハリを付けるのが大切です。

学習計画を組み立てる

学習計画を定期的に組み立てることも勉強時間の確保に繋がります。

理想は3か月ごとの学習計画を組み立てることです。1年を3か月ごとに4つの期間に区切り、何を勉強するか決めていきましょう。

また、学習計画を立てることがゴールではありません。学習計画に沿って学習を進めながら、定期的に見直すことも大切です。

計画通りに進むとは限りらないため、1か月ごとに見直すといいでしょう。

予定より進んでいたら学習内容を増やす、遅れていたら調整日を作るなどスケジュールを更新するのがポイントです。

睡眠時間を削らない

勉強時間を確保しようと思ったらまず睡眠時間から削る人は少なくありません。しかし、睡眠時間を削ることはNGです。

睡眠時間を削ることで学習時間を確保できても体力や集中力が低下し、学習のパフォーマンスが低下してしまいます。

結果として体調を崩すことにもなり、受験勉強が遅れてしまうでしょう。

睡眠時間は最低でも6時間は必要です。現役で合格した人の9割が平日・休日ともに6時間以上の睡眠を確保しているというデータもあります。

学習のパフォーマンスをあげるためにも、睡眠時間はしっかり確保しましょう。

医学部の勉強時間まとめ

本コラムでは医学部受験を目指す人の勉強時間について解説しました。

医学部受験に必要な勉強時間は5,000時間以上といわれています。

高校1年生では週20～30時間、高校2年生では週30時間以上、高校3年生では週40時間以上が目安です。

また、勉強時間を単に確保するだけではなく、数学や英語、理科など配点が多い科目の学習を重点的に進めていきましょう。

まとまった学習時間を確保するためにはオンライン予備校の活用がおすすめです。

アガルートメディカルでは、医学部受験対策を映像授業とコーチングでサポートしてくれます。

学習はすべて映像授業のため、学習時間をしっかり確保できるでしょう。興味のある方は問い合わせや資料請求から始めてみてください。