医学部受験に年齢制限があるって本当?何歳まで合格できる?最高年齢も紹介
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医学部以外の大学を卒業後や数年の社会人経験を経てから「医者になりたい」と考える人は一定数います。
いわゆる「医学部の再受験」に該当しますが、医学部を再受験するにあたりネックになる点は年齢ではないでしょうか。実際のところ、医学部受験に年齢制限があるのか、気になる人は少なくありません。
そこで本コラムでは医学部受験に年齢制限があるのか、あるとすれば何歳まで受験が可能なのかを紹介します。
コラムの後半では医学部受験で年齢制限がある理由の他、年齢によるメリットやデメリットも解説します。医学部の再受験を目指している人は参考にしてみてください。
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医学部受験に年齢制限はある?
結論から申し上げますと、医学部受験には年齢制限はありません。
そのため、医学部以外の大学卒業後や社会人を数年経験したあとでも、医学部受験は可能です。
実際に現役での医学部合格者は決して多いとは言い難く、中には5年以上の浪人生活を経て合格を手にする人もいるため、何歳でもチャレンジできると考えられるでしょう。
30代や40代で受験している人も毎年一定数いる他、中には50代で医師を目指して医学部合格を果たしたという事例もあります。
ただし、注意したいことは年齢の下限です。医学部受験では高校卒業が必須条件となっているため、18歳以上でなくては受験できません。
また、防衛医科大学には例外として年齢条件があります。自衛官になるための養成機関が関係しているため、18歳以上21歳未満の制限がある点には気を付けましょう。
医学部受験では何歳まで合格できる?最高年齢を紹介
「大学基本情報」の2023(R5)の年齢別入学者数をまとめたデータによりますと、最高年齢では和歌山県立医科大学で55~59歳の合格者が1名いることが分かりました。
また、岡山大学では50~54歳の合格者が1名。
大学名 | 30~39歳 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60歳以上 |
和歌山県立医科大学 | 1名 | 1名 | 1名 | 0名 |
岡山大学 | 1名 | 1名 | 1名 | 0名 |
大分大学 | 3名 | 2名 | 0名 | 0名 |
新潟大学 | 0名 | 2名 | 0名 | 0名 |
富山大学 | 2名 | 1名 | 0名 | 0名 |
名古屋市立大学 | 0名 | 1名 | 0名 | 0名 |
山形大学 | 3名 | 1名 | 0名 | 0名 |
医学部受験は25歳未満で合格している人が圧倒的に多いですが、最高齢では55~59歳の合格者が1名います。
もちろん、若い内に合格するのがベストですが、実際に50歳以上でも合格している実績があることから、何歳でも医師を目指せるといえるでしょう。
医学部受験で年齢制限がある理由とは
医学部受験で年齢制限がある理由として考えられることは、以下の2点です。
- 医師として活躍できる年数が短くなるため
- 年齢を重ねるごとにパフォーマンスが低下するため
医学部受験は何歳になっても受験可能です。実際に医学部受験に年齢制限は設けられていません。
ただし、25歳以上の合格者が過去にゼロという大学もあり、公表してはいないものの、事実上年齢制限を設けている大学も存在します。
まずは医師として活躍できる年数が短くなることです。
例えば、18歳の現役で医学部に合格し24歳で研修医となった場合、定年の65歳まで医師として働くとすれば42年間は医師として医療に貢献できることになります。
一方で30歳で医学部に合格すれば研修医になれるのは早くても36歳です。
定年の65歳まで働く場合は28年間となり、現役との年数差は42-28=14年間の開きが生じます。この差は決して小さくないでしょう。
また、記憶力は個人差があるものの、年齢を重ねるごとにパフォーマンスが低下することも事実です。
医師を志す熱意だけが高くても、パフォーマンスの低下により学習に付いていけなくなる人は少なくありません。
医師として活躍できる年数や年齢による学習パフォーマンスの低下を考慮したうえで、差別化を図る大学はあると考えておきましょう。
医学部受験で年齢によるメリット・デメリットを紹介
医学部受験で年齢によるメリットは、他の大学で得た知識や社会人として積み上げた経験が活かせることです。一方デメリットは、やはり現役高校生より合格率が下がることです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット
年齢の高さが逆に有利に働く場合もあります。
まずは、他の大学で得た知識や社会人として積み上げた経験が活かせることです。医学部受験には暗記力が欠かせませんが、応用力や考える力は一朝一夕で身に付くものではありません。
年齢が高いほど経験値が深まり、現役で医学部合格を目指している高校生よりは有利といえるでしょう。
また、現役の高校生より遅れを取っている分、強い意志や動機が大学側に伝わりやすくなります。今までの実績を捨ててまで医師になろうとするためには相当の覚悟が必要です。
医学部受験の面接時には、医師になるための覚悟を上手にアピールすると有利に働きます。
デメリット
医学部受験の年齢によるデメリットは、やはり現役高校生より合格率が下がることです。
先述した通り、表向きは年齢制限を設けていなくても25歳以上の合格者がなく、事実上年齢制限を設けている大学も存在します。受験する際は、同世代の合格実績があるか調べてから志望校を決めるのが良いでしょう。
また、年齢による学習パフォーマンスの低下も否定できません。
暗記力や集中力に関しては現役高校生の何倍も努力する必要があります。さらに、古い知識のままでは通用しない部分が多く、中学や高校の勉強を最初からやり直す時間の確保も必要です。
医学部受験で年齢の高い方が合格するポイント
年齢が高いことを理由に医学部受験を諦める必要はありません。
自分なりに学習計画を立て、合格までのポイントを押さえておくことで合格への確率は高まります。以下では、医学部受験で年齢の高い人が合格するポイントを3つ紹介します。
- 大学の実績を確認する
- 予備校や塾通いを検討する
- 覚悟を決めて受験に向き合う
大学の実績を確認する
まずは大学の実績をしっかり確認することです。
手当たり次第に医学部のある大学を受けるのではなく、高い年齢でも合格実績のある大学を選びましょう。年齢に寛容な大学であれば、合格する確率が高まるはずです。
一般的には、私立大学より国公立の方が年齢に寛容である傾向が高いといわれています。
予備校や塾通いを検討する
医学部受験に特化した予備校や塾通いも検討してみましょう。
年齢が高くなるほど医師として活躍できる年数が短くなるため、最短ルートでの合格を目指す必要があります。
医学部受験に特化した予備校や塾であれば、最新の医学部受験情報が入手できる他、最短合格に向けて学習サポートを行ってくれます。
また、社会人で仕事と両立するならオンライン予備校がおすすめです。通学とは異なり、自宅で学習できるため、効率よく受験勉強に専念できるでしょう。
覚悟を決めて受験に向き合う
3つめのポイントは覚悟を決めて受験に向き合うことです。
医学部受験への道は決して安易なものではありません。受験勉強の範囲が広いだけではなく、毎年多くの受験生がいるため倍率が高く一筋縄ではいかないでしょう。
ましてや30代や40代と年齢が高くなるにつれ、ハードルは容赦なく上がっていきます。これまでの経験を捨てて改めて医師を目指すからには、明確な目標を持って受験に向き合いましょう。
医学部受験の年齢制限まとめ
本コラムでは、医学部受験の年齢制限について解説しました。
医学部受験には年齢制限が設けられていないため、何歳からでも受験可能です。実際に和歌山県立医科大学では55~59歳の合格者が1名います。
ただし、年齢制限があると公表していないものの、25歳以上の合格者が過去にいないなど、事実上の年齢制限を設けている大学もあります。
年齢が高くなる分、医師として活躍できる年数も短くなるため、少しでも早い合格を勝ち取りましょう。
働きながら医学部受験を目指す人にはオンライン予備校がおすすめです。
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