大学教授とは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい?
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大学教授とは?
大学教授とは、大学で学生に教育を行い、自分の専門分野の研究を進める人です。
他にも、教授会や委員会などに参加して、大学の運営にも関わっています。また、一般的に大学教授になるには、博士号を取得し、助手や講師などの職位を経て、研究実績や教育能力が認められる必要があるようです。
大学教授の平均年収は?
大学教授の平均年収は、厚生労働省の情報提供サイトjobtagによると1065.7万円です。
しかし、大学教授の年収は、勤務する大学の規模や立地、専門分野や職歴などによって大きく異なります。一般的には、私立大学の教授の方が国立大学の教授よりも年収が高い傾向にあるようです。また、首都圏の大学の教授の方が地方の大学の教授よりも年収が高い傾向にあります。
年齢 | 年収(万円) |
25~29 | 457.98 |
30~34 | 594.97 |
35~39 | 686.92 |
40~44 | 966.94 |
45~49 | 1036.1 |
50~54 | 1084.67 |
55~59 | 1110.08 |
60~64 | 1096.31 |
65~69 | 947.79 |
70~ | 828.01 |
大学教授の仕事内容は?
大学教授の仕事内容は、主に学生への講義や指導、自分の専門分野の研究、大学の運営に分けられるとのことです。
学生への講義や指導は、教授の専門分野を教えるだけでなく、ゼミや卒業論文などの指導や、就職や進路に関する相談にも乗ります。自分の専門分野の研究は、研究テーマを決め、研究費を確保し、実験や調査・分析を行い、論文や学会で発表するそうです。
大学の運営では、教授会や委員会などに参加し、教育や研究の方針やカリキュラムなどを決めたり、大学の広報や連携などを行ったりします。
大学教授に向いている人は?
大学教授に向いている人は、専門分野に対する強い関心と忍耐力を持ち、指導力とコミュニケーション能力に優れた人です。
具体的には、以下のような特徴です。
専門分野に対する強い関心と忍耐力がある
大学教授は、自らの専門分野に関する研究を行い、その成果を論文や学会で発表します。そのためには、常に最新の知識や情報を追求し、新しい発見や問題解決に挑戦し続ける必要があり、研究は一朝一夕には成果が出ないことも多く、失敗や挫折にも耐えなければなりません。
そのような状況においても、専門分野に対する強い関心と忍耐力を持って研究に取り組める人が、大学教授に向いていると言えるでしょう。
指導力がある
大学教授は、学生に対して講義やゼミを行い、卒業論文や研究の指導を行います。その際には、自分の専門知識をわかりやすく伝えるだけでなく、学生の興味や能力を引き出し、自主的に学ぶ姿勢を育てることが重要です。また、学生の進路や就職にも関わることがありますので、適切なアドバイスや助言をすることも求められます。そのような教育や指導を行うには、指導力が必要です。
コミュニケーション能力がある
大学教授は、学生や教員だけでなく、他大学や企業、公共機関などともさまざまな関係を持ちます。研究の共同や交流、産学協同や副業などで、外部の人と連携することも多くあるようです。その際には、自分の考えや意見を明確に伝えるとともに、相手の立場やニーズを理解し、調整や協力を図ることが必要となります。
また、マスメディアや一般の人に対しても、自分の専門分野の知識や見解を分かりやすく発信することが求められることもあるようです。そのような場面で、コミュニケーション能力が求められるでしょう。
大学教授に将来性はある?需要は?
大学教授は、学問の発展や人材の育成に欠かせない重要な役割を担っているため、将来性があり、需要は安定しています。
日本では少子化や競争の激化により、大学教授のポストは減少していますが、それでも高度な専門知識や研究能力を持つ人材は常に求められるでしょう。また、大学教授は、自分の専門分野だけでなく、社会のさまざまな場面で自分の能力を発揮することができます。
副業や産学協同などで、企業や公共機関と連携し、イノベーションや課題解決に貢献することも可能です。さらに、大学教授は、自分の研究や教育に情熱を持って、社会に価値を提供できるやりがいのある職業と言えるしょう。よって、大学教授には将来性があり、需要があると言えます。
大学教授になるには?
大学教授になるためには、教員免許や資格は必須ではありませんが、一般的には大学院博士課程を修了して、博士号を取得している人がほとんどです。
博士号を取得するには、大学院に進学し、研究室に所属して、研究テーマを決め、研究費を確保し、実験や調査・分析を行い、論文を執筆し、審査に合格する必要があります。博士号は国家資格でも民間資格でもありませんが、学位として認められるものです。
特に受験資格はありませんが、大学や専門学校に行き、まず大学を卒業して「学士」を取得し、その後は大学院に進むところから始まるとのこと。
大学院の課程分類は運営母体によって異なりますが、期間は計5年としているところが一般的で、そのうち2年間で「修士号」を、さらに3年間の研究を経て執筆した博士論文に合格すると「博士号」を取得できます。大学や専門学校に行くことで、自分が専門分野にしたい研究室に所属し、研究を行うことができるようです。大学教授になるには、研究実績が求められます。
研究実績とは、自分の研究テーマに関する論文や学会での発表などのことです。研究実績は、自分の専門分野における知識や技術の水準を示すものであり、大学教員の採用や昇進の際に重要な評価基準となります。研究実績を積むことで、自分の研究分野における貢献度や影響力を高めることができるでしょう。
大学教授に転職するには?未経験でもなれる?
大学教授に転職するには、一般的には博士号を取得する必要がありますが、未経験でも可能です。
なお、博士号を持っていない場合は、博士号に準じる研究業績や特殊な技能を持っていると認められるとのこと。ですが、転職の場合、まずは博士号の取得を目指しましょう。取得するには、大学院の前期課程(修士課程)と後期課程(博士課程)を修了する必要があります。
博士課程では、博士論文を提出して審査に合格することが求められるとのことです。大学院卒業後には、まず助教として採用されることが多く、その後、研究実績や教育能力によって准教授や教授に昇進することができます。
助教や准教授のポストは各大学で公募されるため、応募して自分の研究や教育に関するアピールをする必要があるようです。また、大学教員としてのキャリアパスは、教授になることだけがすべてではなく、自分にとっての「いい大学」を見つけることも重要です。
自分の研究に時間をかけたい場合は、会議や入試対応などの業務負担が少ない大学を選ぶこともできます。さらに、大学教授になるには、学問分野以外にも優れた業績を持っている場合があるようです。
例えば、芸能人やスポーツ選手、企業の研究員などが、大学の学科やコースの中で「こういう人が欲しい」という要望にマッチしていて、博士同等の業績として教授や准教授に採用されるケースもあります。このような場合は、博士号や大学での経験がなくても、自分の専門分野や実務経験を生かして大学教授になることができるようです。
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