手話通訳士とは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい?
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手話通訳士とは?
手話通訳士とは、聴覚障がい者と健聴者の間でコミュニケーションを支援する専門家です。主に言葉を手話に、手話を言葉に変換し、双方のコミュニケーションを円滑にします。手話通訳をする人のことを手話通訳士と呼ぶケースもありますが、正式に手話通訳士になるには、手話通訳技能検定試験に合格し、登録が必要です。この仕事は、コミュニケーション能力、思いやり、傾聴力、表現力、そして教養や専門知識を要求されます。
手話通訳士の平均年収は?
手話通訳士の平均年収は、厚生労働省の情報提供サイトjobtagによると579.8万円です。スキルや携わる業務によって年収が変化していきますが、年齢別の平均年収は以下の通りです。
年齢 | 年収(万円) |
20~24 | 360.01 |
25~29 | 407.47 |
30~34 | 504.07 |
35~39 | 664.46 |
40~44 | 691.52 |
45~49 | 675.42 |
50~54 | 628.41 |
55~59 | 656.72 |
60~64 | 568.22 |
65~69 | 419.45 |
70~ | 290.17 |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag
手話通訳士と手話通訳者との違いとは?
手話通訳士と類似している職として手話通訳者がありますが、この2つの大きな違いは、資格の違いです。手話通訳者は特に学歴や資格は必要とされていません。都道府県で実施されている手話奉仕員養成、手話通訳者養成の講習会を受講したり、地域の手話サークルで学び、聴覚障がい者と交流を図るなど、手話通訳の経験を積んで、仕事に就くことができます。これに対して、手話通訳士になるには厚生労働大臣が認定した「社会福祉法人聴力障がい者情報文化センター」が実施している手話通訳技能認定試験に合格することが必要です。この試験に合格することで、政見放送の手話通訳など、手話通訳士でなければすることのできない業務に従事することができ、手話通訳者よりも高いレベルが求められます。
手話通訳士の仕事内容は?
手話通訳士の仕事内容は、聴覚障がい者と健聴者間のコミュニケーションを手話を通じて支援することです。この仕事は単に言葉を手話に変換するだけではなく、さまざまな場面でのコミュニケーションの架け橋となる役割を担います。以下に、手話通訳士の主な仕事内容を詳しく説明します。
- 聴覚障がい者と健聴者間のコミュニケーションをはかる
- 法的・行政手続きの通訳
- 会議やセミナーでの通訳
- テレビ放送の手話通訳
聴覚障がい者と健聴者間のコミュニケーションをはかる
手話通訳士の主な業務といえるのが、手話を通じた聴覚障がい者と健聴者間のコミュニケーションです。具体的には、健聴者の言葉を聞き聴覚障がい者に伝えること、障がい者の手話を話し言葉に置き換えて健聴者に伝えることの主に2つといえます。手話という手段を使う必要がある以上、円滑なコミュニケーションをはかるには手話通訳士が不可欠です。
法的・行政手続きの通訳
裁判所や警察での尋問、行政機関での手続きなど、法的または公的な場面での通訳を行います。法的・行政手続きの場においては、専門用語の理解と正確な通訳が非常に重要になることからとても重要な業務であるといえます。
会議やセミナーでの通訳
公的な場や日常会話だけでなく、企業や団体が開催する会議やセミナー、研修などで通訳を提供することも重要な業務です。聴覚障がい者の方が情報にアクセスし、活発に参加できるようにサポートします。
テレビ放送の手話通訳
ニュース番組や公共放送での手話通訳を担当し、聴覚障がい者がテレビ番組の内容を理解できるようにします。視覚情報からしか情報を伝えられない手話通訳の特性上、表現力や正確性が求められます。
手話通訳士に向いている人は?
手話通訳士に向いているのは、コミュニケーションを楽しめ、人の役に立ちたいという強い動機を持つ人です。手話通訳士は、さまざまな人とコミュニケーションを取る仕事です。聴覚障がい者だけでなく、年代や性別などを問わずに関わることになるため、高いコミュニケーション力が求められます。人が好きな人、人と接する仕事に興味がある人に向いているといえるでしょう。また、手話のスキルだけでなく、様々なことを学び続ける必要があることから専門知識や技術を習得する意欲がある人に適しています。
手話通訳士に将来性はある?需要は?
手話通訳士の将来性は、近年障がいを持つ人のための社会環境を整備する動きが加速化していることから、十分あるといえるでしょう。近年障がい者差別解消法が施行されたことにより、聴覚障がい者など障がいを抱える人が暮らしやすい社会環境を整備する動きが加速化しています。そのなかで手話通訳士は、役場や病院だけではなく、銀行や百貨店、警察など日常生活のさまざまなシーンで求められる人材で、需要が高いといえるでしょう。
手話通訳士になるには?
本文手話通訳士になるには、社会福祉法人聴力障がい者情報文化センターが主催している手話通訳技能検定試験に合格する必要があります。手話通訳自体は資格がなくてもスキルがあれば行えます。しかし、手話通訳技能検定試験は難易度の高い試験で合格率も決して高くない資格であることから、学校や自治体の開催する勉強会、民間のスクール等で学ぶことが一般的です。これに加え実技スキルを磨くために、ボランティアを通して実際に手話を使いながら資格取得を目指すことが合格の近道ともいえるでしょう。
手話通訳士に転職するには?未経験でもなれる?
手話通訳士に転職するには、スキルを身につけることと資格をとることが不可欠です。未経験から手話通訳士に転職することは可能ですが、専門的な知識と技術の習得が必要です。福祉系の学校での学習や、自治体などが提供する講座での勉強、通信講座を利用するなど、様々な方法で手話通訳のスキルを身につけることができます。また、手話通訳技能検定試験に合格することが、正式に手話通訳士として活動するための条件となることから、スキルを身につけると同時に資格勉強も必要となるでしょう。
同じジャンルの職業
同じジャンルの職業はありません。
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