検疫官とは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい?
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検疫官とは?
検疫官は、国境で働く専門職員で、人、動物、植物、食品などの国際的な移動を監視し、管理します。
主な任務は、病気や害虫などの国境越えの拡散を防ぐことであり、空港や港で検査や隔離措置などを行います。生物学、農学、獣医学などの専門知識を持ち、法律や国際基準に基づいて公衆衛生の保護と国の生態系の安全を守る重要な職業です。
検疫官の平均年収は?
検疫官の平均年収は、厚生労働省の採用情報によると初任給は約365.2万円(基本給267.2万円+賞与98万円)です。
その後は経験年数によって上がっていき、令和5年国家公務員給与等実態調査の専門行政職俸給表から推定すると平均年収560万円程度となっています。
参照: 厚生労働省 検疫官採用情報 令和5年国家公務員給与等実態調査
検疫官の仕事内容は?
検疫官の仕事内容は、国際的な移動が増加する現代社会において、非常に重要であり、専門的な知識と高度な技能が求められる仕事です。
公衆衛生と生態系の保護のために、さまざまな業務を通じて国の安全を守る役割を担っています。検疫官の仕事内容について詳しく見てみましょう。
検査と監視
検疫官は、空港、港、陸上国境などで人、動物、植物、食品、その他の貨物を検査します。旅行者や貨物を物理的に検査したり、必要に応じてX線機やその他の検出技術の使用を入念に検査していきます。
病害虫と侵入種の識別、隔離
検疫官は、国外から持ち込まれる病害虫や侵入種の識別に専門知識を用います。病原体、害虫、雑草、その他の有害生物の識別し、検出された病害虫や侵入種がある場合、隔離措置を取ることがあります。
法律と規制の適用
輸入される動植物製品が国の安全基準を満たしているかどうかを確認し、必要に応じて輸入許可を発行または拒否します。また、検疫に関連する法規を違反した場合には、罰金の課徴や製品の没収といった法的な措置を実施することもあります。
検疫官に向いている人は?
検疫官に向いている人は、細部に注意を払う能力が高く、厳密な法律や規制に従って慎重に作業を行うことができる人です。
生物学、農学、獣医学などの専門知識があると有利で、未知の病原体や害虫に対する迅速かつ正確な識別能力が求められます。
また、緊急事態に冷静に対処できる強靭な神経と問題解決能力も重要です。旅行者や輸入業者に対して検疫規制を説明し、適切なアドバイスを行うことができるコミュニケーションスキルも必要と言えるでしょう。
検疫官に将来性はある?需要は?
グローバル化が進む現代社会では、国際間の人や物品の移動が増加しており、病気や有害生物の国境を越えた拡散を防ぐためには、専門的な知識と技能を持つ検疫官の需要は高いと言えるでしょう。
また、世界的な健康危機や環境変化に対応するための検疫措置の強化も、検疫官の需要を増加させています。さらに、持続可能な農業や生物多様性の保護といった分野でも、検疫官の役割はますます重要になっています。これらの要因により、検疫官としてのキャリアは安定しており、将来性も高いでしょう。
検疫官になるには?
検疫官になるには、まず正看護師の資格が必要です。
また、応募時点で正看護師としての臨床経験が3年以上あり、日本国籍を持つ者、普通自動車免許を持つ者が現在の応募要件となっています。
厚生労働省が全国の検疫所で随時採用を募集しており、書類選考を経て面接試験に合格すると検疫官として働くことができます。他に感染管理認定看護師や保健師の資格を持っていると、採用の際に優遇されることがあるようです。
検疫官に転職するにはどうすればいい?未経験でもなれる?
検疫官に転職するには、まず正看護師の資格が必要になります。
正看護師の資格を取るには、4年制大学又は3年制の短大、専門学校に通い国家試験に合格する必要があります。その後、医療機関で3年以上の臨床経験を積むことで応募資格を満たすことができます。
未経験からの転職も不可能ではありませんが、看護師として感染症分野での臨床経験が豊富であったり、農学や獣医学に関する知識もあると検疫官としての仕事に役立つでしょう。
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