心理学者とは？平均年収・仕事内容・転職方法を解説！なるにはどうすればいい？

心理学者とは？

心理学者は、人間の心や行動を解明する心理学の研究を行う職業です。

人間の心や行動を研究し、心理学の原理や理論を探求します。心理学者はさまざまな分野において活動し、臨床心理学者は心の健康の支援、認知心理学者は思考や知覚の研究、発達心理学者は成長や発達の調査が活動内容です。

主に研究、評価、治療、教育などの分野で活動し、人間の心と行動に関する問題について研究しています。

心理学者の平均年収は？

心理学者の平均年収に関する統計的なデータはありませんが、550万円前後といわれています。

心理学者は職種やキャリアによって年収に大きくばらつきがあります。例えば大学の教授として勤務したり、大手の研究機関で正規職員として勤務する場合、平均年収が1000万を超えることもあるそうです。

一方、非常勤勤務で研究の補助をする場合や現場のカウンセラーとして働く場合は300〜400万となると 言われています。

心理学者の仕事内容は？

心理学者の仕事内容は専攻する分野ごとに異なりますが、主に心理学の研究やメンタリングです。その中でも4つの分野の仕事内容について詳しく見てみましょう。

臨床心理学者

臨床心理学者は、精神的な問題や障害を持つ人々の診断と治療に従事しています。主な役割は、患者の感情、行動、思考パターンを理解し、適切なカウンセリングや心理療法を提供することです。一般に、病院やクリニック、私立診療所、学校など様々な場所で活動しています。

生物心理学者

生物心理学者は、脳の構造や神経系の機能、ホルモンの働きなどを研究し、心理的プロセスにどう影響するかを研究します。生理的な過程や、脳の詳細な機能などは、すべての人間行動に関係しているので、生物心理学の分野はとても重要です。より高度な研究が必要となるので専門施設の研究室や大学に所属する場合が多いです。

認知心理学者

認知心理学者の業務は、思考、記憶、知覚、言語、問題解決といった認知プロセスの研究に集中しています。人々が情報をどのように処理し、理解し、記憶するかに焦点を当て、認知障害の研究にも貢献しています。主に研究機関や大学に所属することが多いです。

発達心理学者

発達心理学者は、幼児期から老年期に至るまでの人間の発達過程に関する研究を行います。認知的、感情的、社会的発達の各段階に注目し、成長と変化のパターンを理解することが目標です。この分野の心理学者は、学校、保育施設でのカウンセリングや研究機関、政府機関での研究に携わります。

心理学者に向いている人は？

心理学者に向いている人は、共感力が高く、観察力に優れ、分析的思考ができる人です。

共感力は他人の感情や行動を深く理解するのに役立ち、観察力は人の言動から潜在的な意味を読み取るのに重要とされます。

分析的思考能力は、複雑な心理的問題に客観的かつ効果的にアプローチするために求められます。

倫理的判断力とプライバシーの尊重も、心理学者としての信頼性を築く上で欠かせない要素です。

また、心理学は進化し続ける分野であるため、継続的な学習と自己成長への意欲も不可欠です。

心理学者に将来性はある？需要は？

心理学者は社会の多様化と個人の心理的健康への関心の高まりにより、将来性が高いと言えるでしょう。

社会全体で心理的な問題への認識が高まるにつれて、心理学者の需要が増加しています。

企業、教育機関、保健分野での心理学の応用が拡大し、様々な働き方が可能です。オンラインカウンセリングやデータ分析のような新しい働き方の出現も、心理学者の活躍の場を広げています。

さらに、研究や公共政策の策定において心理学の知見が重視されるようになり、専門家への需要はさらに増加すると予想されます。

心理学者になるには？

心理学者になるためには、心理学を学べる学部学科の設置されている大学に進学し心理学の学士号、修士号を取得することが一般的です。

学士号取得後、専門性を深めるために修士号や博士号を目指すことが多く、大学院での数年の研究や臨床経験が必要になります。心理学者になるためには、研究方法、統計学、心理学の理論など幅広い分野の知識が必要です。

また、心理学の分野の中でも臨床心理学などの臨床経験が必要な専門分野の場合、公認心理士の資格を取得し現場でのカウンセラーとして働くこともあります。その後に教授などの研究職になる場合とカウンセラーとして働く場合と様々な選択肢があります。

公認心理士の受験資格は大学院の修士課程を修了することであるため、研究職に進む人も取得する人が大半です。

心理学者に転職するには？未経験でもなれる？

心理学者に転職するには、まず心理学の基礎知識を習得するために、心理学の学士号や修士号を取得することが一般的です。

未経験から心理学者を目指す場合、大学や大学院での専門教育が必要になります。心理学の理論、研究方法、統計学などの広範な学習が求められ、通常数年が必要です。

臨床心理学者として働きたい場合、具体的な臨床経験と監督下での実習が不可欠です。

また公認心理士などの資格を取得することによって働く機会が増えるでしょう。