ITアーキテクトとは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい?
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ITアーキテクトとは?
ITアーキテクトとは、IT分野においてシステムやアプリケーション、ネットワークなどのITシステムの設計や企画をし、デザインをするIT技術者のことです。アーキテクトとは、設計者を意味する英語で、ITアーキテクトはITシステムの設計者と言えます。
ITアーキテクトは、ビジネスのニーズや戦略に基づいて、企業が抱える課題をハードウェアやソフトウェアなどのITを用いて解決するというITソリューションを最適に構築し、ビジネスの改善や効率化を支えます。ITの専門的知識や技術力、ビジネスの戦略的思考が必要な仕事となるでしょう。
ITアーキテクトの平均年収は?
ITアーキテクトの平均年収は、厚生労働省の情報提供サイトjobtagによると660.4万円です。サラリーマンの平均的な収入に比べると比較的高い傾向にあります。また、スキルや携わるプロジェクトによって年収が変化していきます。年齢別の平均年収は以下の通りです。
年齢 | 年収(万円) |
20~24 | 376.71 |
25~29 | 514.15 |
30~34 | 647.26 |
35~39 | 730.18 |
40~44 | 738.9 |
45~49 | 759.89 |
50~54 | 735.27 |
55~59 | 690.65 |
60~64 | 703.03 |
65~69 | 504.93 |
70~ | 374 |
参照:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag
ITアーキテクトの仕事内容は?
ITアーキテクトの仕事内容は、企業などのビジネス戦略に基づいて、最適なシステムを設計し、実行するというものです。ITシステムやアプリケーション、ネットワークなどのITの全体に関わります。詳しくどのような仕事があるかみていきましょう。
- 現在の状態の分析・評価
クライアントにヒアリングするなどして、現在の状態を分析し評価を行います。
企業の戦略や求めていることを考慮して、改善すべき部分を客観的に評価します。分析や評価を行うためには、IT技術について詳しいことはもちろん、クライアントにヒアリングする能力や経営知識や判断力も重要です。 - 設計・提案
現在の状態の分析や評価を行った後に、どのようなアーキテクチャを提案するのが良いか設計をします。新しく設計する場合もあれば、既存のものの修正を提案することもあります。ソフトウェアやネットワーク、セキュリティなど多くの知識を取り入れながら設計を行う必要があるでしょう。 - 実行・サポート
設計や提案をし、クライアントから了承を得られるとITアーキテクチャを実行します。トラブルが起こらないように、システム運用に関するガイドラインを作成も行います。対策をしてもトラブルが生じることはあるため、そのような時は迅速に臨機応変に対応することが求められるでしょう。
ITアーキテクトに向いている人は?
ITアーキテクトに向いている人は、技術的な専門知識を持った人やビジネスについて理解している人だと言えます。詳しくどのような人が向いているか見ていきましょう。
技術的な専門知識
ITアーキテクトは、システム開発を主導する人であるため幅広いITの専門知識が欠かせません。具体的には、ソフトウェア開発やネットワーキング、データベースの管理などについて、技術的に理解していることが求められます。
ビジネスについての理解
ITアーキテクトは企業のビジネス戦略を理解し、それに基づいてITアーキテクチャを提案するため、ビジネスについての理解が必須です。ビジネスの1つとして、長期的な視点でシステムやアプリケーションを設計する力がある人に向いているでしょう。
コミュニケーションスキル
ITアーキテクトとしてクライアントに正確で信頼を得られるようなコミュニケーションを取ることのできる人が向いています。一緒に設計などを行う仲間やクライアントなど多くの人とコミュニケーションをとることがあります。
ITアーキテクトに将来性はある?需要は?
ITアーキテクトはデジタルが進展しており、またセキュリティの重要性が高まっているため、大いに将来性があり、需要が高まっています。多くの企業で効率化や競争力向上のため、デジタル変革を推し進めており、新しいテクノロジーを取り入れようという動きが活発化しています。
また、ビッグデータやAIの活用も広がっており、これらの技術も戦略的に取り入れることのできるITアーキテクトは欠かせない存在です。そして、新たな技術が進歩する一方でセキュリティへの関心も高まっています。ITアーキテクトには、セキュリティ面まで設計に組み込まれることも求められています。
ITアーキテクトになるには?
ITアーキテクトには、必須の資格はありません。まずはIT企業に就職し、システムエンジニアとして経験を積むというキャリアパスが一般的です。IT企業に就職する条件として大学卒業が求められることが多いです。
しかし、学部不問であることが多いため、文系でもなることができます。情報系や機械系、経営学系は有利になるでしょう。システムエンジニアとして技術を身につけ、その後リーダーとして経験を積みます。
ある程度システムエンジニアとしてビジネスと技術の両方の経験を積むことができた後に、働いている企業内の異動や転職をすることによってITアーキテクトになれるでしょう。
ITアーキテクトに転職するには?未経験でもなれる?
ITアーキテクトは、システムエンジニアで成果のある実務経験が求められるため、未経験で転職することは難しいです。一般的にシステムエンジニアとして経験を積んだ人がキャリアアップとして転職する傾向にあります。
ITアーキテクトに転職するには、必須の資格や学歴はありませんが、システムエンジニアとしてのスキルを証明する必要があります。未経験の場合は、まずはシステムエンジニアとして採用してもらえる企業の求人に応募しましょう。
システムエンジニアからのキャリアパスとしては、まずはシステムエンジニアとして基礎技術や経営スキルを身につけ、実務で応用できるようにします。次に、システムエンジニアの中でのプロジェクトリーダーになります。
理由として、ITアーキテクトは上流工程でまとめる力が不可欠になるためです。システムエンジニアとして、経験を積むことができたらITアーキテクトで応募している企業の求人に応募しましょう。
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